2008年6月21日土曜日

映画『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国』 ・・・ケイト・ブランシェット最強伝説

●原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
●ジャンル:アクション/アドベンチャー
●上映時間:124min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:スティーブン・スピルバーグ
◆出演:ハリソン・フォード、ケイト・ブランシェット、
シャイア・ラブーフ、カレン・アレン、その他大勢
◎評価:★★★★★★★★☆☆
  Flixster - Share Movies


 前作から19年経っての新作だ。既に伝説化された前3作だけど、また新作が観られるなんて思ってもいなかった。さて今回はどんな冒険を見せてくれるのだろうか。もうワクワクである(笑)。

【ストーリー】
 1957年のアメリカ。第二次大戦もとっくに終わって今では冷戦の時代に突入している。敵対国である旧ソ連はアメリカに存在する”ある物”を使ってオカルト能力を軍部に取り入れようと躍起になっていた。アメリカに潜入した旧ソ連の特殊部隊は考古学者でもあるインディ・ジョーンズを捕らえ、彼にネバダ州の軍事施設に格納される”ある物”の捜索をさせる。無数のカーゴが格納される巨大な倉庫内をインディは意外な方法で探し出す。そして”ある物”を確認し息を飲む特殊部隊らの隙を突いてインディは命からがら脱出する。
その後、大学で考古学の授業を行っていたインディの元にある青年が訪れる。その青年によると自分の父親代わりの男と母親がある組織に誘拐されてしまい、その後に母親からインディを頼りにしろとの連絡を受けたとのこと。青年の父親代わりの男とはインディの旧友であった。また青年が持つ情報から、その一連の誘拐騒動は旧友が発見したというペルーに眠るクリスタルスカルに起因するものらしい。人助けと考古学の血が騒いだインディは青年を相棒に冒険の旅に出発するのだが・・・・・・。

Flixster - Share Movies

【感想と雑談】
 インディ・ジョーンズといえば冒頭での一騒動が楽しみでならない。本作では予告編でもお馴染みの軍用倉庫内でのドンチャン騒ぎであった。ケイト・ブランシェット演じるスパルコ大佐も早々に登場しインディをいたぶるが、いつインディが爆発するのかとワクワクものだった。意表をついて爆発したインディは、倉庫内を縦横無尽に駆け巡り、高いところから落下し、そしてジェット機のごとくすっ飛んで脱出する。その間に悪役どもは木っ端微塵だ。掴みはOKなんじゃないか(笑。

 と思ったら一騒動はこれだけではなかった。その後に砂漠に放り出されたインディはある街に到着するのだが、どうも様子がおかしい。なんとこの街はネバダの○○○○だったのだ。ここでも命からがら逃げ延びるインディだが、この○○○○を使ったアクションは賛否両論になりそうだ。特にこれからの夏の日本ではあまり手放しで楽しめるシーンではないのかも。凄くリアルな作りの割に必然性を感じないシーンでもあったし。インディなんか浮いてたよ。個人的には”ありえねぇ!”と笑って済ませるシーンだったけど(笑;。

 嬉しいシリーズ復活になったけど、ちょっと違和感があったな。ハリソン・フォードの実年齢を考慮して劇中の時間軸もそれに合わせて1957年の設定にしているものだから、背景が前3部作と随分違って見えたのね。インディは第一次大戦と第二次大戦の間くらいの世界で、神秘的なアイテムを追っかけているのがお似合いなんだと思う。現代に近づいても相変わらずインディなんですってのも良いけど、なんかしっくりこないような。それとあれだ、撮影監督が前3部作担当からヤヌス・カミンスキーに変わっているのも影響していそうだな。

今回も勿論、神秘的なアイテムを巡って南米を中心に冒険が繰り広げられるんだけど、相手は冷戦時代もあって旧ソ連の特殊部隊になっているのね。やっぱりインディの相手は第3帝国のナチスでないとね。

 でも今回の悪役は旧ソ連軍の女指揮官イリーナ・スパルコ大佐なんだけど、これをケイト・ブランシェットが実に生き生きと演じていて申し分なかったな。オカッパ頭がこれまたキュートで。なんでも彼女はインディシリーズの大ファンなんだそうで、オファーが来た時は狂喜ものだったらしい。ちゃんとロシア語鈍りの英語を喋るし、ジープの上での大立ち回りも見事にこなしていた。もうケイト最高(笑。
ケイト・ブランシェットとインディ・ジョーンズなんて想像もできなかったし。これからもアクション映画の悪女役をよろしくお願いします(笑。

 その他の新顔では『トランスフォーマー』のハッピータイム少年のシャイア・ラブーフ(覚えにくい名前だ)が青年役として頑張っていた。スパルコ大佐との一騎打ちなんかもやってた。
懐かしや1作目『レイダース失われたアーク』のカレン・アレンが同じくマリオン役として復活していたのはポイント。インディと共にお歳は召していたが可愛らしい女性だと思う。残念なのはスパルコ大佐との生身のキャットファイトがなかったことかな。別に見たくないか(笑;。

 あ、違和感はあれか。あれをネタに持ってきたのが原因なんだな、きっと。でもいい、いいのだ。インディに再び会えることができたのだから。

 個人的には神秘的アイテムの威力と敵がナチスという点で1作目が一番面白いと思うのだけど、本作もなんだかんだ十分楽しませてくれる傑作だと思う。ルーカスとスピルバーグが納得の上で作ったお祭り映画なんだしね。

Flixster - Share Movies


にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ ←ケイト・ブランシェットのオカッパ頭が気になったらこれを押してみましょう♪

ブログパーツ

4 件のコメント:

  1. ランボーにしようかとも思ったのですがこっちにしました。
    違和感、感じました。同じところかどうかは分かりません。(笑)
    結局2回観ました。2回目の方が楽しくみれました。また作りそうな気もしますが、もうええやろ?というくらいハチャメチャだったので、どうすんのかな?と思います。またとんでもない離れ業をするんだろうと少し期待はしておきます。
    TBしてみたのですが、うまく行ったか分かりません。できないことが結構あります。(こちらの問題だと思いますのでできてなかったらほっといてください)

    あし@の最近の更新がumetramanさんの記事でいっぱいになり、なんというハイペースと思いながらのぞきに来ました。なぜ?(笑)
    応援凸です。

    返信削除
  2. >whitedog様
    こんにちは。
    こういう映画は2回目が楽しいですよね。新しい発見もあるでしょうし。
    まだまだ現役!みたいなラストでしたので次作を期待したいところですが、時代をどうするかですね。暫くは冷戦時代を背景にするしかないのかな(笑。
    TBですか?ありがとうございます。実は当方のbloggerはTB機能を持っていないので、外部のHaloscanというサービスを使っているのです。テストではうまくいってるのですが・・・。
    それと、あし@記事更新ですが、すみません!実は過去記事の修正を施しているのです。村は大丈夫なのに@は過去記事でも反応してるんですね。お騒がせして申し訳ないです。
    応援ありがとうございます!

    返信削除
  3. やっと観てきました。
    やっぱり映画は映画館ですよね。
    走る車の上のサーベルでの激闘、なのに彼女はちゃんと腰に手を当てていました。さすがです。基本に忠実ですが、マヌケです。

    最後の方は、こういうオチもありかも?と、自分の人生の選択肢を増やした私なのでした。

    返信削除
  4. >berry様
    行きましたか遂に。素晴らしいです。
    ケイト・ブランシェット大佐は腰に手を
    当ててのサーベル以外にも、重機関銃を
    撃ちまくったり、お股で殺人蟻を潰し
    たりと、マヌケに見えますが、アクション
    映画の基本はキッチリ押さえていると思う
    のですよ(どこが)。
    ナイスです。一度ファムケ・ヤンセンと
    対決してもらいたいです。

    返信削除