
●ジャンル:ホラー/SF
●上映時間:89min
●製作年:2006年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ケイト・ロビンス
◆出演:ブライアン・ロイド、ディアンナ・ブルックス、ニコール・レイバーン、サリア・タワン、ブリアナ・バーマン、その他大勢(ナース大勢)
本家シリーズを差し置いて、遂に最終章(たぶん)XXXを借りてしまった。普通トリプルエックスといえば殿方のあの世界のことだ。期待も膨らむってものだ。ヴィン・ディーゼルはたぶん関係ないと思う。
【ストーリー】
アメリカの田舎道を1台の車が走っている。乗るのは2人の女の子だ。カーラジオからは未確認飛行物体のニュースが流れている。途中、事故ったのか横転している車を発見。助けようとする2人だが、何やら危険な空気を察し慌てて車に戻り急発進する。ホッとしたのも束の間、車内に入り込んでいた何かによって2人は襲われ車はクラッシュ。うち1人が助かり最寄の病院に担ぎこまれるが、対応したナースに突然キスを迫り何かを口に移す。そして息絶える。
その頃、近所の体育館では高校生チームによるバスケの試合が行われていた。主人公のマットは相手チームのラフプレイによって片足を骨折してしまう。仲間も何人か負傷したようだ。とりあえず近所の病院に入院することになるが、そこは冒頭で女の子が担ぎ込まれた病院であった。
女の子にキスされ何かが口に入り込んだナースは一気に豹変。それまでウブだったのがフェロモン大放出な性格となり、病院一のプレイボーイ医師にアタックする。ウハウハーな医師だったが、馬乗りになったナースから何かを浴びると、突然苦しみ出す。どうやら、人間の女にスナッチしては男を餌にするというエイリアンが来襲してきたようだ。たまたま病院が選ばれてしまったのだ。エイリアンは大勢のナースに一人一人スナッチしていき、院内の男どもを漁りまくる。
やがて、マットの病室にもエイリアンナースが忍び寄る。同室に入院する仲間のジョーイにエイリアンナースが迫るところを目撃したマットはなんとか撃退し病院を脱出しようとする。しかし気が付いた時には、病院内はエイリアンナースで溢れ、脱出も困難となっていた。マットにジョーイら数名の男女は、なんとかして突破口を見出そうとするが・・・・・・。
【感想と雑談】
ナースである。ナース。ナース全開。こんなにナースが溢れた映画も珍しいかもしれない。なんだか楽しかった(笑)。結構大きな病院を舞台にしていて、セットではなく殆どロケのようである。よくこんな映画で病院がロケを敢行させてくれたものだ。でも、こんなことに感心してる場合ではない。ナースなのである。
冒頭では殆ど本編に絡まない女の子2人が出てくるのだが、うち黒人の女の子が可愛かった。ナースではないのだが、ウォーミングアップとしては最適な配役であろう。
病院に舞台が移ると、ナースの独壇場である。一番最初にスナッチされるブルネットのナースはちょっとトウが立ってはいるものの、マトモな時に赤ちゃんをあやす姿がなんとも良い雰囲気で、スナッチ後のギャップが堪えられない。2番目に金髪ナースがスナッチされ、3番目に黒人ナースがスナッチされる。この黒人ナース役は間違いなくモデルであろう。背が一番高いし顔付きがいい。というかちょっと好み(爆)。
甘いもの好きのエイリアンらしく、このエイリアンナース御三家はキャンディを舐めながら艶めかしく院内を闊歩し、男どもを誘惑しまくるのだ。それにしてもこのナースの制服がいい(引用①)。制服というより衣装だ。こういう病院なら一度は行ってみたいものだ。
エイリアンナースも大量にあふれ出すと、その奇怪な行動が目に付いてくる。まず、院内のドーナツ売場(そんなのあるのかよ)に群がりドーナツを激しく貪る。そしてドーナツが切れると、コーヒー用のシュガーを鷲掴みにしたり、スニッカーズを食い散らかしたりする(引用②)。甘党なのだな。
主人公らはこの様子を見て病院がおかしくなってることを確信するのだが、たしかに誰が見ても確信する光景である。そんなナースいないだろ。いたら面白いけど。
そんなフェロモン全開で甘党のエイリアンナースが大量に出てきては、もうそれだけで終わってしまいそうなのだが、意外や並行して描かれる人間側にもちょっとした設定や伏線の配置があったりして侮れない。ジョーイの糖尿持ちの妹が意外な活躍を見せたり、主人公の現彼女がエイリアンナースよりも太刀の悪い金髪バカ女のチアリーダーだったりして。ジョーイも良い味出してると思う。
これまで観てきたXとXXは製作も同じで話も直結しているのだが、本作XXXは全くの別物である。アメリカ映画なのか、オッパイをアップでドーンとやったり、主人公がスクールバスで金髪チアリーダーにイケないことされたり、心臓くり抜きで血がドバーと吹いたりと、雑目で下品な雰囲気が際立っている。さすがアメリカ、勢いがある。XとXXはカナダ映画らしくどこか上品であった。
本作は更にアホっぽさも漂っているし、緊迫感のきの字も無い。例えば、マットとジョーイらが深刻に顔を見合わせる状況でも、その後方ではエイリアンナースにネクタイを引っ張られた男が嬉しそうに通り過ぎたりする(引用③)。これは笑える。その他、エイリアンナースに見つかっても全然追い付かれないマットとか。足びっこ引いてるのに。また、なんとなーくサイレントヒルを思い出すのだが、気のせいにしておこう(笑)(引用④)。
特撮についてだが、エイリアンナースが男を襲うシーンでは、ただ悶絶する男の顔面にカットが変わる度に綿が付着していくだけのもので、CGは間違いなく使われていない。エイリアンナースの口から綿菓子が噴射されているようなものか。シュガーを目一杯食ってたし。病院も時間が経つに連れ様相が変わっていくのだが、廊下の天井にはやっぱり綿菓子みたいなものが大量に付着しているだけで、巨大な巣だか卵だかの特徴的なオブジェは一切出てこない。退治されるエイリアンナースの顔が歪むシーンでは、CG処理はされているが非常にショボいものだ。とにかくチープである。
それでも本作はエイリアンナースに余りある見所があると思うし、他のレビューではダメダメ評価が多いように見受けられるが、自分はXXよりも上になると思う。チープな中にも何か光るもの(それはナース)を感じる佳作なのであった。しかし、黒人娘にときめいてしまったのは『リーサルウェポン』のマータフ警部の娘以来かもしれない(笑)。
<追記>
と書いておきながら、たまたま原題の「Candy Stripers」をGoogleイメージで引いてみたところ、本作とは関係ないけど同じようなストライプ模様の制服を着たナースの写真が沢山出てきた。てっきり、このタイトルはキャンディを舐めたストリッパーまがいのナースをキャラクタにしたことから付けたのかと思ったら、どうやら元々存在したジャンルもしくは固有名詞だったようだ。
ただ、写真の中にはマジメなものからイケないものまで広範囲に渡っているので、はっきりした語源や何を指して呼ぶのかがはっきりしない。この辺ご存知の方がいたら是非ご教示お願いしたいものです(笑)。
姉妹作品第1弾はこちら ⇒ 『スピーシーズX 美しき寄生獣』
姉妹作品第2弾はこちら ⇒ 『スピーシーズXX 寄生獣の誘惑』
まさかの第4弾はこちら ⇒ 『スピーシーズXXXX 寄生獣の囁き』
ビックリの第5弾はこちら ⇒ 『スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団』
衝撃の第6弾はこちら ⇒ 『スピーシーズXXXXXX 寄生獣の吐息』

①このエイリアンナース御三家から病院内での惨劇が始まるのだ。アメをペロペロ嬉しい惨劇。

②ドーナツが完売してしまったので、エイリアンナースらはスニッカーズをボリボリ食いまくる。虫歯になるなよ。

③パニックになる病院内。一体なんなんだ!!と仲間割れ寸前の主人公らの向こう側に注目。エイリアンナースにネクタイを引っ張られた男が通過する。アホか。

④こっそり通過しようとしたら金髪バカチアリーダーが口紅を落としてしまい、エイリアンナースにバレてしまう。このポジションでは音を立てなくても通過する時点でバレるだろ(笑)。サイレントヒルを思い出したのは、たぶん病院+ナース+車椅子が映っているからだと思う。
【オマケ1】
エイリアンナース1号を演じるディアンナ・ブルックス様。おや、プレイメイトでしたか。

【オマケ2】
エイリアンナース3号を演じるサリア・タワン様。出ました。いい感じです。

【オマケ3】
スロベニアの音楽ユニットAtomik Harmonikの曲『Turbo Polka』。Candy Stripersをキーワードに調べまくってヒットした曲です。ボーカルの女の子2人がナースってます。しかしスロベニアっていい国だなあ(笑)。
© 2006 Candy Stripers, LLC
【出典】『スピーシーズXXX 寄生獣の甘い罠』/AMG エンタテインメント株式会社


かなり月日が経っていますが「Candy Stripers」について。
返信削除読みはキャンディーストリッパーではなく、ストライパーです。ストリッパーは「stripper」
この単語なのですが、アメリカの病院ボランティアを指す言葉で、制服の柄が棒付きキャンディーの棒部分によくある赤白ストライプ模様であったことに由来するそうです。
>匿名様
返信削除ご教示ありがとうございます!
今さら記事を読み返してみると「〜ストライプ模様の制服を着たナース〜云々」とわざわざ書いてるのに気付いてないという自分(笑)。
英語ってこういうところが紛らわしいですよね。
しかし、アメリカの病院ボランティアって素晴らしいですね。入院してもいいかなあ(違。
コメントありがとうございました♪