2008年5月24日土曜日

映画『かもめ食堂』 ・・・一度は行ってみたい国フィンランド

●原題:かもめ食堂
●ジャンル:ドラマ/コメディ
●上映時間:102min
●製作年:2006年
●製作国:日本
●言語:日本語/フィンランド語
●カラー:カラー
◆監督:荻上直子
◆出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、フィンランドの方々
◎評価:★★★★★★★☆☆☆

評判を聞いていて以前から観たいと思っていた邦画だ。滅多に観ない邦画なのだが。

【ストーリー】フィンランドで一人食堂を開く日本人のサチエ。近所のババア連中から窓越しに冷やかし光線を浴びるだけの毎日だ。すなわち閑古鳥。店名はかもめ食堂。
ある日、地元の日本オタク青年が来店してきた。突然彼からガッチャマンの歌詞を訪ねられるサチエ。出だしはわかるがその後が思い出せない。悶々とするサチエだが、その後偶然会った日本人ミドリから歌詞を教えてもらう。お礼にと自宅に招待されたミドリは、宛てもない為店を手伝うことにする。
二人になったことで活性化し出したのか、冷やかしババア連中がいい匂いを嗅ぎ付けて来店してきた。クチコミからか徐々に来客が増えていくかもめ食堂だ。
しばらくすると、空港で手荷物を紛失したという日本人マサコが来店してくる。彼女も宛てのない旅行者のようで実に謎の多い女だ。ややオフビートな行動を取りながらも、マサコはミドリ同様に店を手伝うことにする。これで3人体制となった。その後も店は繁盛を続け、同時に様々な人間模様が描かれていく・・・。

【感想と雑談】
のっけからフィンランドはヘルシンキの港町で丸々太ったかもめのドアップが映し出される。これがかもめ食堂の名前の由来だろう。なぜフィンランドで食堂なんぞを開こうとしたのか、はっきりとした説明は特にない。小林聡美演じるサチエも片桐はいり演じるミドリとのダラダラした会話の中でなんとなく出来そうだからって言ってるだけだ。この作品は、そういう説明的なことにはお構いなく、フィンランドで食堂を開いたら日本人がやってきて手伝ってくれてお客さんも来てくれるようになった、という流れを淡々と映し出しているだけだ。
波もそんなにないし、破壊的なお笑いがある訳でもない。しかし、淡々とした中にも光るところがあってなんだかんだ目が離せない。これは小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの個性的な女優陣が無駄のない演技でしっかりと支え光のある映画にしているのだと思う。
フィンランドでのオールロケだそうでキャストも現地の役者を起用している。一人印象的で影のある男が出てくるのだけども、どこかで見たなと思ったら、フィンランド映画の『過去のない男』に出てたマルック・ペロトラだった。なんか凄いコラボに思えた(笑。
食堂ものといえば料理なのだが、フィンランド人も日本人と同じく鮭を食べるからとサチエは日本食で勝負する。自宅や食堂で出される料理の本当に美味しそうなこと。フィンランド人キャストが果たして本当に美味しがって食べていたのかは深く考えないでおこう(笑;)。


フィンランドはヘルシンキの港町に店を出すサチエ。閑古鳥絶好調。皿は磨きすぎでピカピカ。


同じ日本人のミドリにガッチャマンの主題歌を教えれと迫るサチエ。メモ用紙に歌詞を速記するミドリ。ムーミンが気になるらしい。


ふとした思い付きから、店でシナモンロールを焼いてみた。いい香りが全開。


日本からの旅行者らしいマサコがやってきた。空港で手荷物を紛失したらしい。店を出ると怪しさ全開の行動を起こす謎の女。

© かもめ商会
【出典】『かもめ食堂』/バップ

にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  ←フィンランドに行ってカモメを食いたくなったら一発クリックお願いします♪
ブログパーツ

0 コメント:

コメントを投稿