
●ジャンル:ホラー/SF/スリラー
●上映時間:72min
●製作年:2001年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ダニー・ドレイブン
◆出演:レン・コルドバ、その他小勢
◎評価:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
以前からレンタル屋で目に入ってた作品だ。チャールズ・バンドの製作。思い切って借りてみた。
【ストーリー(一部感想含)】
いきなりカメラ付きチャットをやっている男女。男は主人公のデズ、女はちょっとボンデージ要素の入ったトニー。二人してポルノサイトを運営しているようだ。今日もバカ話しで盛り上る。暫くしてチャットを終えた二人だが、トニーが偶然ホラー系サイトにアクセスすると、何故か自宅のコンセントから大量のケーブルが飛び出しトニーに襲い掛かる(引用①)。もの凄い形相で悲鳴を上げるトニーの顔面アップに耐えながら見ていると、突然トニーの体が消滅してしまう。そして、元に戻るケーブル。
翌日、トニーのもとへ仕事用のデータをもらいに行くデズだが、トニーがいない為勝手に家に入りデータを頂いていく。
その夜、デズが恋人デジーと一緒にデータを確認していると、例のホラーサイトに勝手にアクセスしてしまう。そのホラーサイトはなぜかアクセスした人間にケーブルを介して襲い掛かるようで、デズにも危険が迫ろうとしていた。慌ててパソコンのケーブルを切断するデジーだが、直後に電撃を食らってしまい体が消滅してしまう。・・・どういう原理なんだ?
訳が分からないデズは車で逃げようとするが、車のボンネット上で体育座りしているマント黒人を発見(引用②)。モーフィアス??なんかブツブツ言ってくるので無視して車を発進。オンボロホテルに泊まると、今度は持参したPDAからメカ団子虫が出現、デズに襲い掛かる。なんとか払いきって車まで逃げてくると、またさっきのマント黒人が現れる。車に無理矢理乗込んでくるので、仕方なくそのまま発進するデズ。
マント黒人の話によると、ここ最近の不可解な事件には例のホラーサイトが関わっているとのこと。そこに行けばトニーやデジーが見つかるかもしれないとも言う。
マント黒人の案内でホラーサイトが運営されるビルに到着した一行。侵入すると突然Quake4に出てきそうなメカ人間が登場@@。「全世界に張り巡らせたネット上には主がいる、オレはただの下っ端、ここを壊しても無意味」、とか散々抜かす。また、消滅したトニーとデジーはそこでデータ化されCD1枚になっていることも明かす。こりゃダメだ。その後メカ団子虫まで出現し焦る一行だが、なんとかメカ人間共々撃退しビルから脱出。
砂漠を車でひたすら走る一行。途中で車を降りズンズン砂漠を歩いていくマント黒人に混乱するデズが問い詰める。マント黒人はネットには邪悪な精神が溢れかえっており、それに対抗できるのがデズお前なのだ、と諭す。困惑するデズ。
と、そこにデズの通信機能を持つ腕時計から、ボロ着をまとったターミネーターもどきが出現(引用③)。『デスマシーン』のユンボロボみたいだ。殆ど歩けないターミネーターもどきなので楽勝で逃げると思ったら、わざわざUターンして自ら突っ込んでいくデズとマント黒人。さて、この後どうなることやら・・・・・・。
【感想と雑談】
今回もやってしまった。なかなかこういうB級以下映画でお宝を発掘するのは難しいですね。
製作会社のフルムーンピクチャーズだけど、かつては前身のエンパイアピクチャーズ時代(80年代)にSFホラーな作品で注目を浴びていたところ。その創設者のチャールズ・バンドが本作でも製作を勤めている、という訳で小粋な作品出してた頃を思い出し、ちょっと期待してしまいました。『死霊のしたたり』や『フロムビヨンド』や『ドールズ』とか面白かったんだけどな~(これだけだったか?) 。
オリジナリティ溢れていたのに、今じゃパクリ精神の塊になっちゃったのかな。『ターミネーター』と『マトリックス』の世界観!!とかいう謳い文句で、たしかにそのまんまだし(笑;) 。劇中のテレビでホラー映画が流れるのだが、こっちの方が面白そうで気になってしまった(笑)。
クライマックスの腕を振り回すだけのターミネーターもどきによってこの映画はトドメを刺す。こんなダサいターミネーターに自分から突っ込んでいき、ウエスタンラリアットを食らうマント黒人(引用④)。大笑いしてしまった。
こういう映画の場合、観る人を感動させようとか名作にしようとかいう意識は作り手には皆無のようだ。あくまでも金儲け第一なんだろな。ヒット作をパクってハッタリ効かせた宣伝かませば全てOK。それで激怒する人が出てきても金が回収できればOK。それでまた次に回す。そんなエクスプロイト連鎖に加担している自分(笑;)。

①インターネットをやってたら、こんな目に会ってしまいました。夢に出てきそうだ・・・この顔が。この女優『マシーン・オブ・ザ・デッド』にも出てたけど、本作の方がマシなやられ方。

②人の車に土足で乗っかる無礼者マント黒人。モーフィアスのつもりらしい。なんかブツブツ言ってます。

③ひょっとしてコイツがターミネーターX?パッケージのデザインには惹かれたが、まさかこんなに貧相だとは思わなかったぜ。

④「ヤツは俺にまかせてオマエは腕時計を破壊しろ!!」と叫びながら、自ら突っ込みラリアットを食らうマント黒人。
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【出典】『ターミネーターX』/トランスフォーマー


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