2009年2月7日土曜日

映画『片腕マシンガール(英語吹替版)』 ・・・あの女子高生スプラッタムービーが凱旋したんだそうです

●原題:The Machine Girl
●ジャンル:アクション/コメディ/犯罪/ホラー/スリラー
●上映時間:96min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ/日本
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:井口昇
◆出演:八代みなせ、島津健太郎、亜紗美、穂花、諏訪太郎、
木嶋のりこ、石川ゆうや、西原信裕、デモ田中、その他大勢
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 よく考えたら2月なんですね。ホント早いものです。2月といえば1年で最大のイベントを迎える時期です。それは花粉症(笑)。今年もまたひどいらしく、薬局に行くと花粉症グッズコーナーがウハウハ状態です。なるべく世話にはなりたくないものですね。
 さて、今回はあの東京ショックシリーズ第一弾『片腕マシンガール』です。凱旋特別上映に行って参りました。凱旋っていったいなに??

【ストーリー】
 女子高生のアミは弟のユウと二人暮しをしていた。両親が自殺によって他界し残された二人であったが、それでも逞しく幸せに暮らしていた。そんなある日のこと、ユウが強烈な苛めを受け殺されてしまう。途方に暮れたアミはやがて怒りに燃え狂い犯人への復讐を誓う。真犯人は服部半蔵の血を引くヤクザの息子ショウであった。アミはヤクザの屋敷に潜入しショウを捕らえようとするが、逆に片腕を切り落とされ瀕死の重傷を負ってしまう。なんとか脱出したアミが転がり込んだのは、同じく殺されたユウの親友の両親が営む自動車修理工場であった。初めはアミを歓迎しなかった母親ミキだが、その凄まじい復讐心に心を打たれ共に戦うことを誓う。そして父親スグルは腕の代りにと工場でマシンガンの製作に取りかかるのであった・・・。

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【感想と雑談】
 昨年末に観に行った『東京残酷警察』は東京ショックシリーズの第二弾であった。本作はその第一弾に当たる記念すべき作品である。
 初上映や再上映をことごとく逃してしまい、もう大画面では無理かと諦めていたのだが、なんと日本版DVDの発売記念とかで再々上映の運びとなったのだ。場所は勿論、名古屋のアジア系シアター、名古屋シネマスコーレである。

 今回は特別企画として、なんと英語吹替版の上映であった。元の音声が完全日本語のところわざわざ英語に吹替えられ、それを字幕で観るという非常におかしな鑑賞であったが、これが意外やハマってしまい普通に楽しめてしまった(笑)。結構ドスの効いた英語なんだけど、むしろその見た目とのギャップから異様なパワーが全開であった。海外向けにはこれが当り前なんだろうけどね。

 開始早々、イジメの現場に女子高生アミが登場。肘までしかない左腕にマシンガンを装着し、イジメっ子の高校生らをギタギタにしていく。もげた腕や砕けた頭部からはブッシューッと血が噴水のように噴き出し血煙と化す。掴みはOKのオープニングタイトルだ。

 特殊メイクや残酷効果をあの『東京残酷警察』で監督も努められた西村喜廣が担当。人体破壊見本市みたいなことになっていた。『東京残酷警察』でもそうだったが、人体破壊といってもやたらオーバーアクションで潔く、有り得ない描写に不快感などこれっぽちも感じることはなかった。逆にスカッとするくらい。心のガッツポーズ連発である。

 だいたい、ヤクザに腕を切り落とされ、何度も失血死を迎えるくらいに大量の血液を噴出するというのに、アミはちっとも昇天しない。気を失うも全然平気なのである(笑)。もうこの映画はある意味ファンタジーに突入しているので、倫理や道徳感なんかで目くじら立てるのは意味のないことなのだ。

 アメリカの映画会社の出資によって立ち上げられた東京ショックシリーズ。その第一弾として、アメリカ側の「忍者と手裏剣、そして黒尽くめのヤクザを出して欲しい」という条件を、井口昇監督が見事に取り込み映像化。あまりにもバカバカしい展開にハッとするアクション演出、そして西村喜廣の残酷効果がこれらに輪をかけるという見事すぎるエンタテイメント作品。中学忍者隊ドリルブラという素敵アイテムもてんこ盛りだ。

 主演の女子高生アミを演じるのはこれが初出演となる八代みなせ。前半で土目建築業のオッサンらを懲らしめるところが個人的に◎。運動神経がいいらしくアクションも冴えていて、血飛沫浴びながらの鬼気迫る演技にも拍手。続編が作られるのなら、ぜひ続投をお願いしたい♪

 アミの親友にヨシエという女子高生が登場するのだが、これを演じるのは木嶋のりこ。実はこのヨシエを主人公とするスピンオフ作品『Hajiraiマシンガール』がセル版DVDに特典映像として付いていて、今回これも特別上映されたのだ。アミの意思を継ぐべく改造を施された恥ずかしがりや女子高生ヨシエ。暴漢に襲われ恥じらいが頂点に達すると体内からマシンガンが飛び出し銃弾をばら撒くという、健康的なお色気+ユルユルアクションがとってもナイスな短編作品。冒頭にはなんと我らが機動隊長ことYukihide Benny様も登場!!これが大画面で観られるとはラッキーであった(笑)。

 因みにこのDVD、日本映画なのに日本語と英語の2種類の音声が収められていて2倍のお得感。また本編前にとても面白い鑑賞レクチャー(初公開時に上映されたとか)が入っていて大爆笑もの。本編が始まる前からあんなに笑えたDVDは始めてだ。皆さん、これホント楽しいですよ(笑)。

 当ブログの右上に両作品のトレーラー動画を設置しています。『東京残酷警察』と交互に表示されますので、よろしければご覧下さいませ(^ω^)ノ


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14 件のコメント:

  1. 日本映画を英語吹替え(字幕つき)で鑑賞。w
    なんか1周回っちゃった感が素敵です。それ良いなぁ。面白そう。他の映画でもやんないかなぁ。『Tokyo!』がアメリカで公開されるから、それでこういうの、やらないかなぁ。

    なんかコブラを思い出すのは普通のことですよね?サイコガンだ。

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  2. こんにちは。 リニューアルおめでとうございます、って一回遅れちゃいましたね。

    YouTubeの使い方が新技ですね、ブログパーツなのかな。 ぽすれんと似た技ですね。

    片腕マシンガールの英語吹き替え版やスピンオフ第一弾 (ということは、これからもっと出てくるのかな) のHajirai マシンガール・・ これはセル版だけなんですね。 う〜ん、 悩ましい^ ^

    ところで、あし@からの更新お知らせで案内されているurlがコメントのRSSになっているようですよ。 自分も以前にそんなことになっていまして、あしのプロフィール内のurlを直した記憶があります。 チェックしてみてください。
    この頁のコメント欄でアドバイスいただきましたので参考になりましたら。
    http://cinerun.blogspot.com/2008/12/blog-post_09.html


    ガツンと応援!!

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  3. こんばんは!

    奇遇というか、わたしはこれの国内版のDVD、3日ほど前に購入しました。
    「マシン缶」っていう缶に入れてある凝ったパッケージでした。
    鑑賞レクチャーも観ましたよ(笑)

    もう冒頭の殺人に近いいじめをやってる高校生征伐のシーンから無茶苦茶なハイテンションですよね。
    スプラッター・シーンはありえないような展開と作り物臭さが良い味出していて面白いです。
    リアルも大事だと思うんですが、別に本物そっくりの事件現場みたいなのを必ずしも見たいというわけでもないので、この場合は映画によって的確に判断した結果なんでしょうね。

    日本映画に英語字幕がついた状態で見た経験はありますが、日本映画を英語に葺き替えたのを日本語字幕で観た経験は無いです。
    考えてみれば日本の俳優が吹き替えの英語で喋ってるシーンってほとんど観たこと無いです。かなり新鮮な体験が出来そうですね。

    応援ポチしてきます☆

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  4. >P様
    どうもです!!^^

    そうそう、まさに1周回ってきたって感じで(笑)。最初どうかなと思っていたのですが、意外とすんなり観られましたね。なかなか面白かったですよ。
    邦画も英語吹替えにすると別の楽しみ方ができそうですね。これから増えてくるんじゃないですか。

    出ましたサイコガン!弾道は曲がりませんでしたが、コブラを思い出すのは正しいことだと思います(笑)。

    応援コメントありがとうございました♪^^

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  5. >Kiona様
    どうも~!!^^

    ありがとうございます!シンプルなリニューアルですが、気分一新ということで(笑)。

    Youtubeはですね、Blogger機能に「動画バー」というガジェットがありますよ。そこにキーワードを設定して追加してるだけなんです。4段は固定だし、日本語を受け付けないみたいで、もうちと自由にできたらなと思います。

    「Hajiraiマシンガール」はレンタルDVDには入ってないんですよね。セル版だけでしか観られないのは残念><。
    英語吹替はレンタル版にも入っております^^

    あし@情報ありがとうごさいます!
    実は以前もこの現象に気付いていたのですが、自然復旧したこともあって一時的かなと思っていました。今回また出たんですね。
    早速、頂いた情報を元にURLを修正しました。ついさっき確認したら直ってました。ありがとうございます^^。
    RSSとかATOMとかよくわからない世界です~^^;

    応援コメントありがとうございました♪^^

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  6. >薄荷グリーン様
    どうもです~!!^^

    おお!購入されたのですね。マシン缶とはイカしたパッケージですね^^。私は財布と格闘中でセル版は購入してないんですよ。でも、ジワジワときますね。「Hajiraiマシンガール」以外の特典も気になるしなあ~。
    鑑賞レクチャーは、井口監督と西村監督がギャルに苛められてるとこがツボでした(笑)。

    冒頭のイジメ殲滅は海外セールスを意識してかなりド派手にやったそうですね。ありえない描写とテンポの良さで凄く楽しめました。敵対する一家やヤクザが妙にテンションが高いのもマンガっぽくて素敵でしたけど(笑)。

    英語吹替えの邦画はこれから流行るといいですね。結構海外向けに吹替えしてるだろうから、せめてDVDに入れて欲しいです。
    でも実際は海外での吹替え率ってどうなんでしょうね?字幕が多いのかな??

    応援コメントありがとうございました♪^^

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  7. こんばんは!

    またまたレビュー書いていただきありがとうございます。
    英語吹き替えを観てるとなぜかどこかのアジア映画を観ているような錯覚に陥りますね。
    妙にハマっていて楽しく観れたと思います☆

    さて、TOKYO SHOCKシリーズとは離れますが紅井の次の出演は3月にクランクインする学園ホラーアクション映画です。
    西村・友松組(共同監督)にしいなさんと共に出演予定です。
    情報公開になったらいち早くお知らせしますよ~!
    宜しくお願いしまーす♪

    返信削除
  8. >Benny様
    どうもです!!^^

    英語吹替え良かったですよ。あんなにすんなり観られるとは思っていませんでした。その後に日本語版を観ると逆に不自然に感じてしまうという、先に大画面で観たバージョン勝ちということで(笑)。
    「Hajiraiマシンガール」も英語吹替えで観たいですね♪

    3月に学園ホラーアクション開始ですか!?またそのスタッフに共演の役者さんが@。@!素晴らしいですね!!
    情報楽しみに待っておりますよ~♪

    応援コメントありがとうございました♪^^

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  9. こんにちは☆彡(^v^)/
    『節分、不燃焼に終わる』なんて趣旨のお気楽な記事書いてる場合ぢゃなかったですね。
    Youtubeの動画、観ましたが。。。うわーん。。怖い!酷い!惨忍すぎる~!(>0<;)
    弱気(!?)なボクには刺激が強すぎて残酷すぎて~・・・大変でした。Σ(・ω・ノ)ノ
    RUBY♪は『極道の妻たち』が限界です。ハイ。く( ´(ェ)`)/
    岩下志麻が夫を庇い小指をつめるシーンで限界です。ハイ。(〃>艸<)
    でも、もし私が観るとしたら。。生々しさを軽減出来る気がするので
    英語の吹き替えバージョンでいきたぃと思います☆彡(/ω\)

    そしてリンクの色の件ですが、お気遣い溢れるご返答頂きありがとうござぃました。m(__)m
    感謝、感謝ですm(__)m しゅみましぇん。(≧*≦)
    映画の衝撃にガクガクワナワナ、ポチッ♪と、しっかり応援していきま~す♪ σ(´▽`)

    返信削除
  10. >RUBY♪様
    どうもです♪^^

    あらら、Youtubeご覧になりましたか(笑;)。どちらをいかれたのでしょう?東京残酷警察と片腕マシンガールの両方でしょうか。どちらを取っても残忍すぎる内容ですが(汗)。
    ごめんなさいね。記事にどんな動画か書いておくべきでしたm(_ _)m
    偏り道としては避けられない選定なんです。たまに(?)こういう作品出してしまうので、その時はスルーしてやって下さい(笑;)。

    岩下志麻が小指を詰めるの痛そうですね@@ヤクザ映画はどうしても血の気が多くなりますからね。でも、片腕マシンガールに出てくるヤクザはマンガチックで、結構サバサバしてるんですよ。笑えるし(笑)。

    英語吹替え版ならRUBY♪様もイケるでしょう。まるで洋画を観ているような錯覚に・・・ならないかな^^。

    リンク色ノープロブレモー!!(^ω^)ノ

    応援コメントありがとうございました~♪^^

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  11. こんばんわ!!!(^^♪
    色んな映画があるんだな~と思ってると
    出演者の名前に「穂花」の名前を発見!

    AVオタクって訳じゃないんですが、先日本屋で
    「小悪魔セックス」という本を見て、

    「ふ~ん、なんでも商売に繋げてエロい、いや偉いな~」

    と思い覚えてたんです(^▽^;)

    前回のトレーシーの時といい、この辺にばかり
    バイトしてたら誤解されそうですね(笑)

    相変わらず、僕の知らない情報を
    提供頂き感謝です!!!かみさんに今度、この映画を
    勧めてみます!どんな反応するか楽しみです!!(笑)

    片腕マシンガールに撃ち抜かれたかったのですが、
    穂花に凸!(笑)

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  12. いいなぁ~。
    まだ観ていないんですよ。この映画。
    とっても期待しております。
    どうやら、レンタルも開始したようなので、早速借りないと。

    しかし、この監督の作る映画は変わっていますよね。
    マニア向け間違い無しで、良い子は絶対見てはだめですよね(笑)

    応援ぽち!

    返信削除
  13. >take51様
    どうも~!!^^

    なんと!八代みなせにでなく、穂花にですか!(笑)。
    さすがtake51様、見るところが違いますね!!
    本編での穂花は色気ある姐御役でしたよ。しかも必殺の武器がドリルブラなんです(笑)。最強でした。
    そうそう、先日「シリアルママ」という映画を観ていたら、トレーシー・ローズを発見!ポルノから脱却し始めたいい頃でした。可愛かった^^

    しかし、片腕マシンガールを奥様に勧めるとは一体(笑)。
    ぜひご夫婦でご覧になって下さい。その後の責任は持てませんが(笑;)。

    応援コメントありがとうございました♪^^

    返信削除
  14. >とら次郎様
    どうもです~^^

    既にDVDもレンタルされてて、英語吹替え版も観れたんですが、あえて劇場まで観に行きました。オマケ上映の作品はレンタルには付いてないので行って良かったです^^。
    十分面白いと思うので、ぜひレンタルしてみて下さい。

    井口昇監督ですね、殆ど他の作品は観ていないのですが、結構AV絡みの仕事もされていたようですね。実は井口監督の出演作品は観ているのですが、あまりにも酷い内容で井口監督の姿が思い出せません(笑;)。

    応援コメントありがとうございました♪^^

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