2008年8月11日月曜日

映画『ゴーストハンターズ』 ・・・リトルなチャイナでビッグなトラブルなんだそうです

●原題:Big Trouble in Little China
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/コメディ/ファンタジー/ロマンス
●上映時間:99min
●製作年:1986年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョン・カーペンタース
◆出演:カート・ラッセル、キム・キャトラル、デニス・ダン、ジェームズ・ホン、スージー・パイ、アル・レオン、その他大勢

 レンタル屋を徘徊してたら、たまたま目に入ったこの作品。何度か観ている作品だが、無性にまた観たくなって借りてしまった。最近こんなのばっか(笑)。しかし懐かしいなあ。

【ストーリー】
 アメリカ。トラック運転手のジャックとレストラン経営者のワンは今日も博打で盛り上っていた。ある日のこと、中国からやってきたワンの婚約者ミャオが、妖術使いの3人組みに誘拐されてしまう。
 ジャックとワンは、3人組のボスが古代中国から封印されてきた魔人ロー・パンであることを突き止める。封印によって霊体として生き続けるロー・パンは緑色の目を持つ女性と契りを結ぶことで肉体を取り戻そうとしていた。ミャオはまさにその緑色の目を持つ女性であったのだ。
 ミャオ誘拐現場に居合わせた弁護士のグレイシーも巻き込み、ジャックとワンは魔人ロー・パンが潜むチャイナタウンの奥へと向う。しかし、グレイシーも緑色の目を持っていたことで早速捕まってしまう。魔人ロー・パンは両手に花でウハウハ状態だ。どうするジャックにワン・・・。


左から、グレース(キム・キャトラル)、ジャック(カート・ラッセル)、ワン(デニス・ダン)、ミャオ(スージー・パイ)。

【感想と雑談】
 カンフー、銃撃戦、怪獣、妖術となんでもありのコメディ調のファンタジー作品。気合の入った妖術使いの三人組が笑える。

 監督は『ハロウィン』『遊星からの物体X』『ゼイリブ』等ホラー映画の第一人者ジョン・カーペンター。今回はなんとも異質な出来。ホラーのホの字もない完全に遊びまくってる内容だ。真剣に観るときっとやられる。けど、憎めない。

 カーペンター監督の常連俳優カート・ラッセルがちょっとオツムの足りないトラック運転手を演じているけど、とにかく若い!最近の『デスプルーフ』と比べたらなんとも(笑;)。
このカート・ラッセルと組む女優がキム・キャトラル。最近は『セックス・アンド・ザ・シティ』でブレイクしているそうだが、自分にとっては『マネキン』のヒロイン役が一番だ。

 チャイナタウンが舞台なので、アジアなキャラクタが大半を占めている。あ!どこかで見たぞ!というアジアな俳優が何人か出てくる。魔人ロー・パンを演じるジェームス・ホンが一番見たことあるかな。

 ジャックとワンはトラックに乗ってチャイナタウンの奥へと入っていく。ここで、たまたまギャング同士の抗争に出くわすのだが、この中に安心できる脇役者アル・レオンがいるのを見落としてはならない(笑)。

 そして、ギャングの争いも佳境に入ったあたりで珍客が登場する。魔人ロー・パンが放った嵐の三人組だ。デカイ三度笠にマントで身を包んだこの妖術使いの三人組は、登場するなり一人ずつ舞をしながらもの凄い気合を入れる。

 ハイェー! ハイェー!! トゥエー ハアアアァァァァァ

 顔が凄い。無駄にも見えるその様にギャングも全員、目が点だ。一番の笑いどころでもある。とりあえずジャックとワンは逃げてしまうが。 この後、嵐の三人組は普通にギャングらと戦う。

 後半に入るとジャックとワンは、妖術使いの中国老人と見方のギャングと共に、魔人ロー・パンの本拠地に侵入する。そこからはオールセットによる地下道や魔人ロー・パンの挙式会場が舞台となり一気にファンタジー色が強くなる。メチャクチャである。地下道では怪獣が現れ、ドーム状の挙式会場ではカンフーに妖術が入り乱れるという、とても大バカな展開だ。

 ギャグはユルユルだし、カンフーもなんだかダラダラしている。カート・ラッセルも随分ヘナチョコだ。でも大御所のジョン・カーペンター監督がこんな脱力度No1の作品を撮ったのかと思うと、なんだか味わい深いものがあるし、力を抜いて割切って観れば結構楽しい作品だと思う。はっきり言って自分は好き。

 嵐の三人組の描き方だけは神がかりな気がするので、初めてご覧になる方は注目して下さい(笑)。

 因みに監督は音楽もよく担当されていて、本作でもユルユル旋律のBGMを聴かせてくれる。エンドロールに流れる主題歌は結構ノリノリかも(笑)。

 あ、今気付いたけど、本レビューは北京オリンピック開催とは全く関係ないことですので。ホント偶然です。


出ました。コイツらが嵐の三人組。ギャングが争ってる最中に、光とともにどっかから出現する。左から剣使いの雨、怪力使いの稲妻、電撃使いの雷鳴。一見カッコ良さそうだが・・・。


例えばこんな感じ。登場するなり気合を入れる剣使いの雨。キメのポーズです。いつでも無駄に気合いが入っている嵐の三人組。


魔人ロー・パンは霊体でいる時は目と口からビームを発射。ジャックはいきなり食らってしまい一瞬目が見えなくなる。それにしても魔人ロー・パン、顔が怖いよ。


ここは魔人ロー・パンが挙式するところ。こんなアトラクションみたいな場所でクライマックスを迎えるのだ。

© 1986 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
【出典】『ゴーストハンターズ』/20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社

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6 件のコメント:

  1. お久しぶりです。

    「ゴーストハンターズ」懐かしいですね。高校生の頃映画館で観ました。
    ジョン・カーペンター監督作品は「ニューヨーク1997」を観て以来何故か良く観てます。ベンベンベンとベースをメインにしたワンパターンの音楽も耳に何故か残りますよね(笑)

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  2. 未見だと思うんですが、めちゃそそられますね~(笑)
    ジョー・カーペンター&カート・ラッセル、4作か5作一緒にしてると思うんですが、他と全然雰囲気が違いますね。
    面白そうなので探してみます
    応援凸

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  3. >dai様
    どうも!
    これは2本立ての後半で観たと思います。
    dai様のところもそうでしたか?
    どの作品でもカーペンターらしさイコール
    音楽になるのでしょうね(笑。
    なんだかカーペンターのホラーものが観たく
    なってきました。
    応援どうもです♪

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  4. >whitedog様
    時間ができて何もすることがなくなったらチェックしてみて下さい(笑。
    雰囲気違いますし脱力度満点なので要注意ですぞ。
    特に嵐の三人組が(笑。
    応援どうもです♪

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  5. こんにちは。

    これは面白かったですねぇ、もうなんでもありの世界でかなり楽しみました。
    ジョー・カーペンター&カート・ラッセルがいいのは置いておいて(置くのか!)その中でも、書かれているとおり3人組みは異彩を放っていましたね。無駄に気合をつけているのがとてもいいです。
    「少林寺への道」シリーズで主人公をしていたカーター・ウォンがその中にいたのですが、この人は「少林寺への道」の中でも長々と気合つけていて、でも、ここがいいんですここが。(^^;

    トラックバックしようとしたのですが、どうも相性が悪いようなのでURLに仕込ませていただきました。

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  6. >白くじら様
    どうもです!!^^

    ジョン・カーペンター作品の中でかなり異質でしたね。まるでジェームズ・キャメロンの「トゥルーライズ」みたいな感じ(笑)。
    嵐の三人組は最強ですよね!ハアァァァア。また思い出してしまいました。この三人組だけでMAD動画がいくらでも作れそうです(笑)。
    「少林寺への道」シリーズの主人公が」いたのですか。香港映画は疎いのですが、あの三人組の一人が本家でも無駄な気合が入ってるとなると興味が沸いてきますなあ(笑)。
    また三人組が見たくなってきました~。

    記事には書かなかったのですが、特殊効果をSWのリチャード・エドランドが担当してるんですね。ハデさはないのですが、味わい深いものがありました♪

    トラックバックはNGでしたか?申し訳ないです。他の方でもNGだったりするんです。外部サービスのTB機能なのでイマイチなのかな・・・。

    応援コメントありがとうございました♪^^

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