2011年1月17日月曜日

映画『ハッピー・フライト』 ・・・グウィネス・パルトロウがCAになって世界を股にかけます

●原題:View from the Top
●ジャンル:コメディ/ロマンス
●上映時間:87min
●製作年:2003年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ブルーノ・バレット
◆出演:グウィネス・パルトロウ、キャンディス・バーゲン、クリスチナ・アップルゲート、マイク・マイヤーズ、ロブ・ロウ、ケリー・プリストン、その他大勢

 冬らしく雪が降ってます。こんな寒々しい時期はパーッとした作品でも観たいですね。という訳で、今回は航空会社のCA(キャビン・アテンダント)のお仕事を描いたコメディ作品です。

【ストーリー】
 アメリカ。田舎町のデパートに勤めるドナは、彼氏に振られたことから一大決心し、地元の航空会社に転職する。しかし、国際線CAの華やかさに憧れるドナは、更なる上の航空会社を目指すことにする。やがて、大手の航空会社に無事転職できるも、自信満々で受けた配属先試験の結果は国内線CAとなってしまう。納得いかないドナは会社に掛け合うのだが・・・。



【感想と雑談】
 グウィネス・パルトロウ演じる田舎娘ドナが、航空会社を転々としては様々な人と出会い、最終的に世界を股にかけるCAを目指します。まさに原題にもある「頂点からの眺め」。この夢が叶った瞬間、ドナは歓喜しますが、それと引き換えに大切なものを失ってきたことに気づいてしまいます。

 うーん、もうちょっと弾けて欲しかったですね。コメディといっても爆笑ポイントがある訳でもないし。あのマイク・マイヤーズが体当たりな演技で教官役をやっているというのに、あまり笑えるところがないというのが残念。恋愛とサクセスストーリーを絡めたものでしょうが、どうにも可もなく不可もなくという印象です。何かひとつに絞って破壊的な要素を入れ込んで欲しかったのですが、それをやるとグウィネス・パルトロウが逃走する恐れがあったのかもしれません。期待し過ぎというのも問題ですかね(笑)。

 それにしても、ドナはもの凄く適当な手続きや試験を踏んで、航空会社を転々としていきます。地元の小さな航空会社では重役と簡単な面接を済ませると、教育・訓練無しでいきなりCAとして搭乗します。しかもドナは飛行機に乗るのが初めて(笑)。いねーよ、そんなCA。。。と思うのですが、外国の地方なんかでは、こんな採用やってたりするのでしょうか。よくわからない世界です。


(こんなCAだったら楽しいぞ♪日本でもやってくれないか。因みに左がイケてるグウィネス)

 国際線CAの優雅さに心奪われたドナと同僚らは、大手の航空会社へスイッチ。ここで、情緒不安定気味の教官にみっちりしごかれ国際線CAになるべく奮闘します。こう書くとアレですが、実はもの凄く適当です。現実味がありません。抑揚あり過ぎのマイク・マイヤーズの教官演技を想像してみて下さい。。。と思うのですが、海外の大手なんかでは実際こんな教官がいたりするんでしょうか。よくわからない世界です。ところで、この二人は『オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー』('02)でも共演してましたね。グウィネスは冒頭のみの出演でしたが。

 最初の方でこの作品は化ける!!と期待させてくれたのが、地元の航空会社CAの制服姿。ここの場面はいいかもです。アトラクションで着るようなケバい制服。グウィネスのこんな姿は初めてだったので目に焼き付きました。この姿で何かドデカイことをぷりーず!必ずイケるぜ!という期待。それが見事叶うことがなかったのは前述の通りです。どーせなら『アイアンマン』('08)の自家用ジェット機のCAポールダンスみたいに大爆発してくれればよかったのに。ただ、全体的にカラフルなデザインなので、その後も七変化な格好をしていくグウィネスだけは見所と言えるかもしれません。

 クライマックスでは、大切なものを失ってしまったドナはある決意をし行動に出ます。そして、ラストのラストで、ドナはある姿を披露して画面は暗転します。何?!それは一体どーいうこと??一気に飛躍し過ぎだろドナ!!という、このラストだけは何か違うものを感じるのでした。まあ、作品の印象を覆すほどではないのですが。

 可もなく不可もなくの予定調和コメディと、七変化気味のグウィネス・パルトロウを見て楽しむ作品ということで(笑)。



 邦画でもほぼ同名の作品『ハッピーフライト』('08)がありましたが、内容は全く違うものと思います。

(C) 2003 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.
【出典】『ハッピー・フライト』/ハピネット・ピクチャーズ

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4 件のコメント:

  1. こちらの地方放送局ではこの映画が
    ついさっきオンエアが終わりました。
    とにかく全体的に古い印象でいったい何年に
    製作されたんだろうかと思いネットで調べてみた次第です。自分の印象では30年ほど前かなぁと見当をつけたんですが、意外と今世紀の作だったのでまたびっくりです。

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  2. >匿名様
    デザインのケバさやバタ臭さが作品を古く見させているのかもしれませんね。
    米国は広いので国内線の会社も沢山あるのでしょう。独自のサービスを打ち出すのにああいう制服になったりするのでしょうね。いかにも米国ですよね(笑)。

    時代設定はちょっと覚えていないのですが、'70〜'80年代くらいなのかもしれません。違うかな。
    それと、教官役が'60年代スパイのオマージュ作品オースティン・パワーズのマイク・マイヤーズなので、これも古臭さに拍車をかけてるのかもしれませんね(笑)。

    コメントありがとうございました♪

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  3. 先ほど地上波で見終わって最後のシーンに
    「えぇ?!」となり、検索してたどり着きました…。
    普通ないですよね…。

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  4. >匿名様
    地上波で放映されたですか?
    こういうマイナーっぽい作品もやるんですね。
    私はほとんどテレビを利用しないので疎かったりします(笑;)。
    私もあのラストの衝撃だけは未だ記憶に残っていますよ。
    意外と作り手は狙ってやったのかもしれませんね。伝説を作ってやるぜ、とかいって。
    ある意味、注目されてる作品なのかも?

    コメントありがとうございました♪

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