2008年10月31日金曜日

映画『トランスフォーマー』 ・・・ハッピータイム少年のナンパ術だそうです

●原題:Transformers
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/SF/スリラー
●上映時間:144min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ
●言語:英語/スペイン語
●カラー:カラー
◆監督:マイケル・ベイ
◆出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョン・ボイト、
ジョン・タトゥーロ、ジョシュ・デュアメル、その他大勢
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 皆さんいかがお過ごしでしょうか?もうすぐハロウィンですね。今回は全然関係のない『トランスフォーマー』です。
 とりあえず持っていたDVDですが、何故かとてつもなく面白いんじゃないかという期待が膨らみだし、久々に引っ張りだしてしまいました。今まで劇場やDVDで散々鑑賞してきて、ダメダメ烙印を押していたというのに不思議な感覚。とにかく鑑賞(笑)。

【ストーリー】
 アメリカ。地球に飛来したロボット生命体。それは善と悪に分かれていた。航空機や車両に擬態化し活動する彼らの目的は大昔の地球に飛来した巨大物体キューブを手に入れること。キューブには宇宙を容易く支配できるパワーが秘められていた。そんな彼らの争いに、高校生のサムとミカエラが巻き込まれることになる・・・・・・。


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【感想と雑談】
 冒頭、カタールの米軍基地にヘリコプターに擬態したロボットが登場し、大暴れする様は大迫力だ。ちょこまか逃げ回る兵士達のすぐ脇に戦車がすっ飛んできてゴロゴロゴローッと転げまわる。戦車に戦闘機そして輸送機を木っ端微塵にされ、重要データのハッキングまでされる米軍基地。掴みはOKだ。

 その後、舞台はアメリカに移り、高校生サム(シャイア・ラブーフ)の青臭い青春が描かれる。サムは同級生のミカエラ(ミーガン・フォックス)をナンパしたりする。この時サムはミカエラの元彼ジョックス野郎と一悶着起こすのだが、これの決着が後で描かれないのは残念。ここは一つロボット軍団に脅され大失禁するか、踏ん付けられてペチャンコになるジョックス野郎の姿が望まれるところだ。

 サムの家族がこれまた平和(というかボケ気味)で楽観的すぎるのが印象的。パパはサムにポルシェを買ってやると思わせ、オンボロ車の中古屋に連れていく。ありそうな行動が笑える。問題はママだ。ロボット連中が取り囲む家でサムが祖父のメガネを必死に探しまくるという本作最高のドタバタ劇。その真っ最中にママが放つ戦慄の一言・・・。気になって日本語吹替えで聞いてみたら同等レベルの台詞だった。皆に攻められ「ハッピータイムと呼べばいいの?」とトドメを刺すママ。実に潔い。ファミリー鑑賞するには危険すぎる作品でありましょう。

 とにかくロボット軍団が変身する時のCGが素晴らしい。何万ものパーツで構成されたロボットだそうだが、あまりにも激しすぎて、当初ILMのサーバーがパンクしてしまったらしい。それくらい凄いのだ。 しかし、地球にやってきた時は普通のロボットのはずなのに、近くにあった車両を分析してそれに擬態するなんて、一部パーツを液体金属にでもしないと不可能なんじゃないのかな。

 という細かいツッコミは置いといて、とにかくスゲェースゲェーという思いで観続ける。

 舞台がダム地下の秘密基地に移ると、エリア51ネタみたいに昔からの機密事項としてのキューブが姿を現す。ここでラジカセ擬態ロボットと米軍が撃ち合いする映像が面白い。現場を中心にカメラがグルグル回る感じで。国防長官(ジョン・ボイト)もショットガンをぶっ放し奮闘。その後にサムが乗るスポーツカーを守れと米軍がワッショイワッショイする。


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 ここら辺りから怪しくなってきた・・・。

 ロボットが小さくしたキューブをサムがどこかの街中に持っていく。それを追いながら高速道路で激突する善と悪のロボット軍団。忙しいアップが鼻に付いてきた。街中に入り本格的に戦闘が開始されると、もう訳がわからなくなってしまった。ロボットがガチャガチャ入り乱れて何が映っているのかよくわからない。ミカエラがトラックを発見して負傷したロボットを引きずっていくのだが、何をするのかと思ったら普通に敵を倒すだけだった。

 この大乱闘中に悪のロボット頭領が「ヘドが出る!」とかいって通行人を指ではじくところは笑えてよかったが、この通行人は監督のマイケル・ベイだったらしい。悲鳴がそうなのか。

 サムが抱えるキューブを巡って善悪のロボット頭領がガチャガチャ一騎打ちをする。そしてサム本人の必殺技で悪のロボット頭領が倒される。倒されるのはいいのだが、なぜそんな倒され方をしたのかがわからない。アクションは適度なものだと観易く丁度いいのだが、盛り上げようと過激なものにすると目も当てられない。また、ちゃんと台詞を聞いていれば話の筋はわかるのだろうが、煩い映像のせいで右から左へと抜けてしまう。マイケル・ベイ監督には一度冷静になって3歩ほど手前で見直して欲しい。

 と思ったら、既に続編を撮り始めているのだそうな。同じことが繰り返されそうです。ただ何度も観たせいか、初めて観た時よりもちょっと愛着が沸いた気がします(笑)。つまらないと思った作品も間を置いてから観ると意外や面白く感じるものかもしれません。

 ちなみにトランスフォーマーという配給会社がありますが関係ないですね。『ターミネーターX』を出してるところです(笑)。


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16 件のコメント:

  1. お笑いアクション青春活劇ですね!私は一度だけ劇場にて鑑賞。笑いました!もうストーリーとかどうでもいい感じで。
    でもそれじゃダメなんですよね、と今冷静になった。
    女の子が可愛かったわぁ。

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  2. 変身シーンは圧巻でした。すげー、すげーと思ってるうちに終わってしまった印象があります。今回の記事は、何度も観ると、違った印象も湧きそうな感じでしたね。でっかいTVで観たいです。うちの小さいんです(泣)

    「マーズ・アタック」のトレーラーハウスのシーン、仰る通りかもしれませんね。複葉機で車追っかけたりおもしろい映画でした。銀行強盗のシーンは「ダークナイト」も参考にしたのでは?というレビューを読みましたが、強盗の覆面とかも含め、そういわれると似てるかも?と思います。
    「マーズ・アタック」みたいな作品が、年に1本くらいあると良いんですけどね。俳優さんのストレス解消にも良いかも?(笑)

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  3. umetramanさん、こんばんは!

    上の人物、予想外の展開になってますね(笑

    この映画、観る前はあまり期待してなかったのに、意外と面白かった映画でした。
    カタールの基地でのヘリの変身は、かっこ良かったですね。予感に満ちた展開でこのヘリどうなるのって期待させておいて、期待をはるかに上回るとんでもない変身シーンを出してくるから、もうその時点で見事に映画にはまってしまいました。元は自動車がロボットに変身するおもちゃってことで、ちょっと馬鹿にしてたんだけど、変身がここまで派手だとは思いませんでした。

    ジョックス野郎があのまま放置されたこと、云われて気づきました。なぜあとで主人公に絡ませなかったんでしょうね。

    最後のバトルがやりすぎというのも同感です。どのロボットなのか区別がつきにくくなってたし、テンションが高いのはいいんだけど結局高いレベルで一本調子になってしまうから、感覚の方が慣れてしまうような感じでした。

    応援ポチしてきます♪

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  4. >P様
    もう、凄い映像よりも、お笑い青春を楽しむ映画にした方がいいですね、これは(笑)。
    ストーリーなんかどうでもよくて笑いまくる。それは正しい観方ですP様。

    応援コメントありがとうございます^^♪

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  5. >Whitedog様
    あれは圧巻ですね。変身前と変身後の体積が随分違うようですが、細かいツッコミはなしということで(笑)。今回の鑑賞でちょっといい感じになりました。大丈夫、私も小さいPCモニタで観てますから♪
    「マーズアタック」のあれはトレーラーハウスでしたね。失礼しました(笑;)。ジョー・ドン・ベイカーがいいオッサンになってるのがなんともでした。
    えええー「ダークナイト」の銀行強盗もパクってましたか!たしかにそんな覆面をしてたような・・・。
    「マーズアタック」のシリーズ化、これしかありません(笑)。

    応援コメントありがとうございました♪

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  6. >薄荷グリーン様
    いやあ、変えたと思ったらすぐハロウィンが来てしまいました(笑)。あまり変えることができなかったと反省。これからどうしようかな?
    ヘリコプターの変身は凄まじかったですね。なんでもこれを担当したのは日本人らしいです。なので日本男のハートが鷲掴みされたのかも?(笑)。
    ジョックス野郎は必ずやられるものですが、ここではなかったですよねえ。ロボ指ではじかれる結末でもよかったですけどね(笑)。
    最後のアホみたいな勢いは、いかにもマイケルベイでした。もう少し引いた撮り方をしてれば傑作になってたと思うのです。
    続編、監督変わってないかな~。

    応援コメントありがとうございました♪

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  7. ご無沙汰しておりますm(__)m♪
    記事の内容と関係なくってsorryですが。。
    ページTOPのジャック・オ・ランタンが。。
    沈んでるぅ~っ♪(*´艸`*)*゚
    とてもユーモアがあって思わず笑いと共に、
    身を乗り出してしまいましたぁ~♪

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  8. この映画、子供を連れて映画館に行ってきました!
    これを見てないと2学期、学校で輪に入れない、とかで。
    本当は僕が見たかったんですけど(笑)

    この映画、印象に残ってるのが内容ではなく
    プリズンブレイクに出ている「スクレ」と
    24に出てるシークレットサービスの「アーロン」を
    見つけた事。色んな映画のチョイ役に出始めて妙に嬉しかったり(笑)

    DVDも借りましたが劇場との差に愕然とし、
    いかに音の迫力を劇場に近づけるか僕に課題を
    与えてくれた映画でもあります!(^▽^;)

    変身前と変身後の体積の差に応援!!(笑)

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  9. 私はとても面白く観ましたよ。

    期待してた分の元は取った感じでした。
    後半の入り乱れグチャグチャ戦闘シーンの連続は、追いついていけない自分に非があるんだと思ってました。

    10代ならいざ知らず、動体視力も衰え、咄嗟の判断力、認知力、有象無象に老化している自分が悪いんだと諦めて観てました。

    まあ、なんか、どこか、うまく誤魔化されたような気もしないわけではない・・・。ラスト・シーンなんか、ちょっと監督にバカにされたような・・・。「お前ら、満足しただろ。あとはキャンディーでも、舐めてろや」みたいな感じ。

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  10. >RUBY♪様
    どうも!お久しぶりです。
    いえいえ、どんなコメントでも大歓迎ですよ~♪
    ハロウィン終わりましたからね。ジャック・オ・ランタンには沈んでもらいました(笑)。
    今、中途半端な状態なので次なにやろうか思案中です(^Ω^)ノ
    また遊びにいきますね!

    応援コメントありがとうございました♪

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  11. >take51様
    なんとお子さん連れで行きましたか!あのお母さんの一撃だけが心配です(笑)。
    なんだかんだロボットものは子供は気になるものですよね。
    私は海外ドラマは観ないので誰なのかわからないのですが(笑)、色んな楽しみ方がありますよね。私も話に関係ない脇の脇役女優に目がいったりしますし。
    この作品は音が命という気がします。最初の製作会社のタイトル時からして音響システムを試すようなことしてますからね。

    体積の差突っ込み応援とコメントありがとうございました(笑)♪

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  12. >よーじっく様
    予告編観た時は凄く期待したのですよ。マイケル・ベイとわかっていても(笑)。でも初めて観た時は・・・でしたね。何度か観ていけば慣れてきていいと思うのですが、やっぱり最初が肝心ですよね。
    題材は大好きなので、私としてはマイケル・ベイ以外で観たかったな、という感想です。
    確かに、これで満足しただろ?という監督の得意げな顔が浮かびますわ(笑)。

    応援コメントありがとうございました♪

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  13. 大迫力映画でしたので、劇場で見ればよかったと思いました。
    確かに、お母さんの一撃はすごかったです。何の攻撃より一番凄かったかも(笑)
    もう続編決定みたいですね。

    ぽち!

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  14. >とら次郎様
    どうも!^^
    迫力ありすぎて、大画面で観ると後半は目が回りますね(笑)。
    あのお母さんの一撃!スピルバーグとベイは絶対何か企んでますよ。これぞ青春ウヒヒ、とか裏で笑っていそう。ま、いいんですけどね(笑)。
    続編はどんな戦いを見せてくれるのかな?またサムん家のドタバタをやったりするのかな?

    応援コメントありがとうございました♪

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  15. こんにちは、先日はブログにコメントありがとうございました!
    ただのショーとして楽しむには丁度良いですが、映画としては今ひとつでしたね。私は途中から、味方ロボットの見分けがつかなくなっていました・・・^^;
    続編出るんですね。観るのが少し怖いですが・・・、きっと観てしまうと思います。これじゃマイケル・ベイの思うツボですかね~。

    それでは、また訪問させていただきます。

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  16. >K様
    こんにちは。ご訪問ありがとうございます^^
    そうですね、派手なショーという位置づけで観るのが正しいですね。ロボットの見分けが付かなくなるってのは致命的だと思うのですが、その辺りは続編で改良されていることを期待しましょう!(笑)
    マイケル・ベイは色んな意味で代表する監督だと思うので、今後も話のネタを提供し続けてもらいたいものです♪

    応援コメントありがとうございました♪

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