2008年6月7日土曜日

映画『ターミネーターV』 ・・・ターミネーターよりもラーメン屋「こう楽」です

●原題:Guardian of the Realm
●ジャンル:SF/ホラー/スリラー
●上映時間:102min
●製作年:2004年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:テッド・スミス
◆出演:グレン・レビイ、その他大勢
◎評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆

 レンタル屋もどう思っているのか不明なのだが、誰がどう見てもパチもん王様級タイトル&デザインだ。これも一つの冒険である。

【ストーリー】
 近未来のロサンゼルス。どことなく混沌とした街のようだ。ある雨の夜、オカルト信者ら(6人くらい)による儀式が行われる。呪文を唱え昔から伝わるオカルト品のオブジェに血を捧げた途端、何かが湧き出し信者の女ニッキーに取り付いてしまう。封印されてきた悪魔が復活しようとしているのだ。ニッキーに取り付いた悪魔は完全復活の時である次の日食を待ち望む。一方魔界の結界が破れ出したのか至る所でバケモノも出現するようになる。
 そんな状況に対処する為、世界規模でガーディアン(守護者)部隊が結成されるようになる。メンバの一人ジョシュは今日もロスに現れたバケモノを始末する。バケモノは普段は人間に扮していて必要な時に変身し人肉を食らうようだ。
 ある日、ニューヨーク支局から女性メンバのアレックスが合流してくる。アレックスによると、最近の一連のバケモノ騒動は、美術館から盗まれたオカルト品に起因しているとのこと。ジョシュとアレックスはコンビを組み早速捜査に入る。
 一方、どっかの秘密基地では先の悪魔女ニッキーが魔界の下僕を従え女王様気分に浸っていた。ちょっかいを出してくる人間の生首を収集し、下僕女とレズったりする。数日後に迫った日食が待ち遠しくて仕方が無い。
 盗難品のネットオークション情報から核心に近づいていくジョシュとアレックスだが、ニッキーが放った鎧バケモノに襲われジョシュは重症を負い、アレックスは誘拐されてしまう。
日食の時も近い。一体この後どうなってしまうのだろうか・・・・・・。


 悪魔女ニッキーの秘密基地では、今日も下僕の妖怪がはしゃぎまくる。『オレたちひょうきん族』から妖怪知っとるケ。

【感想と雑談】
 なんていうのか、やっぱりな出来だった。

 冒頭に描かれるオカルト儀式。特撮はそう悪くないと思ったのだが、取り付かれるニッキー役の女優がなんかなぁ。スタイルはまあ良いと思うんだけども・・・。その後の悪魔女としての衣装が凄い。女キャラに関しては殆どが肌の露出度が高い服装をしている。悪魔側の女は基本ボンデージで、人間側はヘソ出し衣装やら性格が男好き等、やたら下ネタ寄りに引っ張っている。これはこれでよろしいのだが。

 パッケージの特撮ヒーローまがいのキャラが構えたデザインに多少のSF期待値があると思うのだが、実際に観てみるとそんなものオールゼロ。コイツがターミネーター級かと思ったら、なんとただの鎧男だった。兜や甲冑にはなんかフサフサやヒラヒラが付いてたりしてメカ度もゼロ。パッケージのキャラは配給会社によって明らかに改造されてます。

 とことんターミネーター的な世界観は描かれず、ベタベタな小悪魔メイクのバケモノがカニ歩きみたいな振付で襲ってくるだけの内容なのだ。オレたちひょうきん族に出てきたようなヤツもいるし。今時、小さいツノが付いてる赤鬼みたいなデザインもどうかと思うぞ。2004年製作で。

 残る期待度アクション要素なのだが、このジョシュ役とアレックス役の俳優らは元々格闘家なのか、スタント無しで流暢なカンフーっぽい格闘をしていた。ワイヤーアクションもあったりで、振付もそんなに悪くないと思ったのだが、ターミネーターの世界観としてはカンフーもどうかと思う。格闘シーンで一ヶ所、アレックスに関して爆笑ポイントその1があった。こういうところで楽しむべきか。

 しかし、ターミネーター、ターミネーターと拘ってしまったが、よく考えたらこれは配給会社の策略であって、実際製作した側としてはそんなこと全く関係のないことなのだ。一体どういうことなんだ。←自分

 後半ではアレックスの意外な事実がわかるのだが、その描写がとってもベタでしかも撮り方がヘタクソときているので感動度は低い。クライマックスで日食になった瞬間、悪魔女ニッキーが変身した姿に爆笑ポイントその2が訪れる。ゲームの『DOOM』かと思った。

 これはターミネーターというよりブレイドの世界観だと思う。これは間違いない。暗躍するバンパイアと、これを退治するバンパイアハンターの関係とそっくりだからだ。ジョシュもブレイドよろしくハンドガンで小悪魔を退治し、背中に仕込んだ長剣をブンブン振り回す。

 邦題は『ブレイドV』にした方が良かったのかもね。

 『ターミネーターX』よりは丁寧に作られていてアクションシーンではちょびっと燃えれたけど、全体的にグレードが低くてやっぱりダメダメな作品。

 そうそう、観ていてすぐわかるんだけども、最初の方でラーメン屋の「こう楽」が出てくる。店名がプリントされた店員の背中をデカデカと映したりして、さり気なさを通り越して歩く広告になっていた。こんな不自然な撮り方してるってことは実在するラーメン屋とタイアップってやつか。でもジョシュが食うラーメンは不味そうだったぞ(笑)。


悪魔女ニッキー。服がオッパイ掴んでます。下僕のシャーマンも気になって仕方がない。


コイツがターミネーターVの正体ヨロイ男。チャチい姿。アレックスにボコボコにされている。素手で殴りまくるアレックスが凄い。


倉庫にいると突然ヨロイ男がドアをブチ破って入ってくる。その時にすっ飛んできたドアがアレックスにヒットし、そのままズサァーッとスライディングした結果がこれ。このまま、微動だにしないアレックス。一応ヒロインでこんな役。


日食の瞬間、悪魔女ニッキーが変身した姿。なにこれ。ゲームの『DOOM』に出てくるバロンかと思った。ニッキーの時の方が怖かったと思う。

© Pirate Pictures LLC
【出典】『ターミネーターV』/株式会社トランスフォーマー

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