2008年7月15日火曜日

映画『スピード・レーサー』 ・・・スーザン・サランドンとクリスティーナ・リッチの組合せだそうです

●原題:Speed Racer
●ジャンル:アクション/ファミリー/スポーツ
●上映時間:135min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
◆出演:スーザン・サランドン、クリスティーナ・リッチ、その他大勢
◎評価:★★★★★★☆☆☆☆

  夏らしい大作じゃないですか。『マトリックス』には随分お世話になったので観に行かないと♪・・・なんとなく先は見えてるけど(笑;

【ストーリー】
  カーレース一家で育ったスピードはガキの頃から車バカだった。学校の授業でも考えるのは車のことばかりだ。そんなスピードに熱い視線を送る女の子トリクシーが可愛いかった。スピードは無敵のレーサーである兄レックスに付きまとっては車の運転をさせてもらっていた。兄レックスは車と一心同体になるのが大事と教えてくれた。そんな優しい兄レックスもあるレースの事故で他界してしまった。
  兄がいなくなったショックでヤバくなった一家もなんとか持ち応えることができた。優しい父に母、鬱陶しい弟に猿、そして昔のが可愛かったトリクシーらが一家を盛上げたのだ。立派に成長したスピードは、兄を越えるべく抜群の運転テクニックでレース街道まっしぐらになる・・・・・・。

【感想と雑談】
  アニメ『マッハGOGOGO』を実写化したこの作品、しょっぱなのワーナーブラザーズのマークから既にきていた。

  ゲームの『F-ZERO』や『ワイプアウト』みたいにスーパーカラフルなコースを疾走する。ドラマも有り得ない色使いにコラージュのような何重もの人物のイメージが左右に流れてばっかだから、ほとんど現実味のない不思議なカーレース映画となっている。

  しかし、大物俳優からILMにデジタルドメインまで起用しているという、なんとも贅沢なアニメ実写映画ですな。初めはビックリしたけども、なんだかんだ慣れてしまったのか、2時間以上の長尺なのにあっという間に終わってしまった。

  肝心のレースシーンはVFX総動員で敢えてアニメやゲームっぽくデフォルメしているので、アホみたいなスピード感とケレン味を楽しんだくらいだろうか。運転はしないけど母親役のスーザン・サランドンが魅力的だった。恋人役のクリスティーナ・リッチがいろは坂みたいな山道を高速で登っていくとこは笑えた。

  問題はスピードの弟だ。あれは一体なんだ。本作で最もやっちゃったなという存在。ジャージャービンクスみたいなヤツだ。欧米人から見た原作のキャラは実写化するとあんなイメージになるのか。原作うろ覚えなんだけど、あんなにヒドかったっけ?隣のチンパン君に殴ってほしかった。原作に反するがコイツを全部カットしてスーザン・サランドンの出番を増やせば評価はグンッと上がったはずだ。

  ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』を初めて観た時、色使いが凄くいいなと思った。明暗がはっきりしているというかとにかく良かった。後になって監督デビュー作の『バウンド』を観てみたら、既に色使いが出来上がっているのがわかった。白と黒のコントラストがとても鮮やかでスタイリッシュ。マンガやアニメ好きのウォシャウスキー兄弟は、マンガの基本となる白紙に黒インクのコントラストやコマの構図が体に染み付いてしまい、それが映画作りに上手く反映できているのだろうと思った。『マトリックス』までは。

  『スピードレーサー』はそんな精神で全ての色を出し切ってしまった感じがする。劇中のアクセル全開のようにウォシャウスキー兄弟自身もアクセル全開した模様だ。”一番やりたかったのはこれなんだ”とか言われたらどうしよう。あちらの人が日本のアニメを究極の実写化にするとこうなってしまうのだろうか。ウォシャウスキー兄弟の範囲だけであって欲しい。

  あ、そうだ、クライマックスのグランプリレースでスピードの強敵になるレーサーがいるのだけど、『デスレース2000年』に出てくるフランケンシュタインに似てた気がする(笑。予習しといてよかった(←バカ。

  インパクトある映像に懐かしいBGMが流れたりして鑑賞中は釘付けになったけども、観終わった後は結局何一つ残らないレース映画であった。あ、エンドクレジットに流れるオリジナル主題歌のアレンジ版は耳に残るかも♪これで★増えました(笑。

© 2008 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
【出典】『スピード・レーサー』/ワーナー・ブラザーズ

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8 件のコメント:

  1. 友人から面白いぞと聞いてたが、あの色使いとCGバリバリの速い映像で眼が疲れるだろうという事で見にいってないです。

    その代り「カメレオン」なんて見ちゃいましたが(笑)なんか昭和のアクション映画のような泥臭い雰囲気の作品でした。

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  2. うおー!
    今、これ観て来ましたよ!
    明日ブログ書く気でいますが。

    テーマ曲がノリノリですよね。
    帰り道、自転車乗りながら口ずさみました~。

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  3. 弟が、うざいと思った方、多いみたいですね。(笑)個人的には、クリスティーナ・リッチのアクションシーンが観れたのでチャラにしました。
    YouTube観てたら、グランプリレースのライバルキャラとそっくりのレーサーがいたので、多分それだと思うんですが、「デスレース2000」も、ハチャメチャ度は似てますね。リメイクしてるみたいなので、楽しみです。
    ガッツリ応援凸&TB(できてないかも?)

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  4. >dai様
    たしかに体調を整えておかないと、
    のっけから激しいので要注意ですね(笑;。
    バイカーのdai様的にはイケてるのでは
    と思うのですが、どーでしょう。
    『カメレオン』予告観ました。
    結構ハードそうな邦画ですね。昭和の
    アクション映画とはなかなか硬派な予感。
    応援どうもです♪

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  5. >P様
    観てきましたか。しかも自転車で。
    いい環境ですねえ。羨ましい。
    結構ノリノリでしたよねテーマ曲。
    ブログ楽しみにしてますよ~(笑。

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  6. >whitedog様
    はい、うざかったです弟(笑。
    クリスティーナ・リッチ派でしたか。
    たしかに後からジワジワとくる存在
    ですね。すみません、サランドンばっか
    見てたので(笑;。
    デスレース2000も案外マッハGOを
    意識してたり???
    応援どうもです♪
    TBもありがとうございます。
    しかし、Haloscanが思わしくないのです。
    Bloggerの痛いところです。なとかしたいです(TT

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  7. おぉ~、見ましたか!
    CM見る感じ、ゲームっぽいなぁっと思ったのですが、そのぶん迫力はありそうですね。
    現実離れしたところも、面白そうですね。
    こういう映画は、映画館で見るのがいいのでしょうが。
    最近映画館で見ていないなぁ・・・。

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  8. >とら次郎様
    結構評判いいですよね。
    これはDVDになってから
    大勢でワイワイ観るのが
    一番楽しいかもしれませんね。
    それにしても、今年の夏は大作
    揃いなので、そうこうしている
    内に次の新作に目が行ってしまい
    そうですね(笑

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