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2009年1月15日木曜日

映画『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』 ・・・あのスーパーヒーローの真の続編なんだそうです

●原題:Citizen Toxie: The Toxic Avenger IV
●ジャンル:アクション/コメディ/ホラー
●上映時間:108min
●製作年:2000年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ロイド・カウフマン
◆出演: デヴィッド・マッティ、ハイディ・スジャーセン、ポール・キルムス、ジョー・フレイシェイカー、ダン・スノウ、リサ・ゲイ、ロン・ジェレミー、コリー・フェルドマン、ジュリー・ストレイン、マーク・トーグル

 今回はとってもヒドイ映画です。なので記事の内容もそれなりにヒドイですが(いつも?)、実は好きな映画だったりします(笑)。

【ストーリー】  
 アメリカはニュージャージー州のトロマヴィル。メキシコを祝福中の高校におむつマフィアが乱入し暴れまくる。そこにテレビ局の突撃レポーターが駆けつけると、早々に煙を噴出し毒々モンスターに変身。我らがトロマヴィルのヒーロー毒々モンスターは華麗におむつマフィアを一掃する。しかしその時、おむつマフィアが仕掛けた爆弾が爆発してしまう。命からがら脱出した毒々モンスターだったが、彼の目の前に広がるのは悪が蔓延する世界であった。なんと爆発の弾みで2つのパラレルワールドが交差してしまい、善の毒々モンスターは悪のトロマヴィルへ飛ばされてしまったのだ。時同じくして善のトロマヴィルには悪の毒々モンスターが飛ばされ、平和な市民を惨殺しまくる。トロマビル市長は毒々モンスターを討伐すべく、新たなヒーローを手配するがほとんど役に立たない。
善の毒々モンスターは悪のトロマヴィルを生き延び、なんとか元のトロマヴィルへと戻ってくるのだが、そこでは悪の毒々モンスターが徒党を組んで待ち構えていた・・・。



【感想と雑談】
 モップ片手に掃除ばかりしているヘナチョコ青年メルビンは、学校で苛めを受けた際に産業廃棄物にダイブしてしまい、筋骨隆々デコボコ頭の毒々モンスターへと変身してしまう。善の魂を持つ毒々モンスターはモップ片手にトロマヴィルに蔓延る悪を一掃していく。

 これが記念すべき『悪魔の毒々モンスター』第1作目('84)の粗筋である。製作会社トロマ映画が世に放ったバカ映画の傑作だ。

 本作はシリーズ化の最新作で第4作目となる。開始早々にナレーションが「続編2作品は本当にお粗末だったので、ここに真の続編をお届けする」とか抜かすが、どう観てもテイストは1から通しで変っていない。これっぽっちも。ナレーション担当はアメコミ王のスタン・リー御大だ。アメコミのパロディとか言われて強引に呼ばれたのかもしれない。

 因みにお粗末と言われた第2作目『悪魔の毒々モンスター/東京へ行く』('88)は、TVレポーター役の関根勤がいつもの調子でかましたり、力士役の安岡力也が魚屋で細切れになったりして、実はとても楽しい作品だ。

 トロマ映画の社長にして全シリーズの監督でもあるロイド・カウフマンは、その作風が独特すぎるというかバカそのもの。もの凄いオーバーアクションに妙な効果音を挿入し、編集は雑で映像も洗練さは皆無。エログロ汚い。しかも不謹慎。パワフルさでいったらハリウッド大作にも負けないくらいだが、そのパワフルさの方向が問題だ。でもそれがとっても楽しい。トロマ映画は配給も行っており、色々なバカ映画を世に送り出しているところでもある。



 本作では冒頭からトロマヴィル高校のお祭りが描かれ、メキシコを祝うとかで生徒らがタコスを食ってたりする。女教師が「タコォス」とか言うと全員「タコォス」と返す。サルサソースで顔面真っ赤になるわ、上半身をブンブン回すわ、本を舐めたりするわで、まあそういう学校なのだ。そんなところに赤ちゃんファッションのおむつマフィアが登場。女教師を宙吊りにすると生徒らにオッパイビンタをかまし豪快に射殺する。取材に来たビキニTVの人気レポーターは立派なビキニ姿のオネーチャンなのだが、あっという間に善の毒々モンスター(善毒)に変身する。カメラマンは相棒のスーパーメタボ。このコンビが大量の血糊や内臓をぶち撒けながら、おむつマフィアを粉砕していく。

 善毒が得意の怪力でボスを仕留めたとたん作動する爆弾。音声で5秒前からカウントダウンするのだが、5秒からなかなか進まない。ずっと5秒前とか言ってる。突然、善毒はワイフへの種付け時間だと叫び急いで帰宅する。健気な盲目ワイフとハッスルし終わった善毒が学校に戻ってもまだ5秒前だ。間に合わないと悟ったスーパーメタボは爆弾にピーナツバターを塗って食ってしまう。で、爆発すると思ったら豪快に屁をこいたりする。しかしその屁が問題で、一服しようとした生徒のライター点火で大爆発を起こしてしまう。

 もう既にお腹がいっぱいだが、この後もヒドくて楽しい展開が続く(笑)。

 悪のトロマヴィルから飛んできた悪の毒々モンスター(悪毒)を討伐する為、トロマヴィルの市長が立ち上る。この市長を演じるのが、ポルノ映画界の雄、名優ロン・ジェレミーだったりする。もの凄い技を持ってる名優なのだが、そんなことは隅っこに置いときましょう。皆にアーメンを強要する信仰深い市長は、悪毒の一撃で十字架がノドを貫通し昇天してしまう。チャチい特殊メイクでいい死に様を見せるロン・ジェレミー。ポルノ出身の名優はトレイシー・ローズだけではないのだ。たぶん。

 この後、善毒不在のトロマヴィルを救うべく数名のヒーローが登場する。バイブレーター(誰?)、牛男、イルカ男、マスターベーター(誰??)、そしてカブキマンだ。カブキマンもトロマ映画の独立したヒーローであり枠を超えた登場であるが、ここではただの酔っ払いヒーローだ。 カブキマン以外は速攻で撃沈。



 一方、悪のトロマヴィルに飛ばされた善毒は、いきなり警察に追われ悪のカブキマンが運転する車で逃走する。途中バアサンを昇天させたりして、今日もハンドル捌きが絶好調の悪のカブキマンだ。その後、善毒はこっちの世界で自分のワイフが科学者のスーパーメタボと結婚していることに驚愕する。このワイフ、もの凄い出っ歯になってて何を喋っているのかよくわからない。画面の脇にワイプが出現してトップレス女がご丁寧に通訳してくれるのだが、コイツが途中から通訳を放棄してタバコを吸ったりピザを食ったりする。笑えるしちょっと可愛いと思う(笑)。

 すったもんだした挙句、科学者スーパーメタボの協力によって善のトロマヴィルに戻ることができた善毒は、病院を占拠する悪毒に戦いを挑む。病院に突入早々、ブライアン・デ・パルマみたいな分割スクリーンに切替わり、マルチアングルで雑魚キャラをバイオレンスに仕留めていく。シリーズ始まって以来のテクニックだと思うが、やっぱりダサい。全員オーバーアクションで笑えるけども。

 この後、遂に善毒と悪毒が対決する。割と地味な格闘であるが。その一方では入院中の善毒ワイフが一人悶絶する。実は妊娠していたワイフは悪毒にも仕込まれており、子宮内でも善毒ベビーと悪毒ベビーが対決していたのだ。勿論、善毒ベビーはモップ装備でだ。大丈夫なのか。

 最終的に善毒は悪毒を八つ裂きにし、善毒ベビーともに勝利する。しかしその後、悪毒の死体からモップを持った変な男が出現し善毒に抱き付いてしまう。その変な男とは悪のメルビン。善毒に変身したメルビンの悪い版だ。なんと演じるのは記念すべき第一作でメルビンを演じたマーク・トーグルその人であった!懐かしいというか、あんなに華奢だったのが見事ブヨブヨになっていてゲンナリ。なんてヤツだ。善毒に嫌がられ悪メルビンは窓から投げ捨てられるのだが、ここで第一作の産業廃棄物にダイブするシーンへと切替わり、火ダルマになりながら「5作目が作られたらまた出てやるからなー!」と叫び消えていく。安上がりな映画だ。

 メデタシメデタシの病院内では誕生した善毒ベビーに皆祝福するが、実はカブキマンからも仕込まれていたらしく、カブキマンベビーも誕生するハッピーエンド。全員、笑顔で静止画の演技をしながら画面が暗転する。

 ご馳走様でした。



 先にも書いているが、とにかくバカ丸出しの作品である。特別出演もされているロイド・カウフマンご本人の様子からすると、明らかに天然で作っているように見えるのだが、実は紳士なところもあるらしくホントは計算づくなのかもしれない。そういうお方だからこそ、こんなに激しくスパークできたのだと思っておこう。そうしよう。アメリカ人が惜しげもなくバカの本気モードでやってくれました、という潔い内容でホント面白くて大好きなシリーズです。こんな映画が好きな自分はやっぱりバカってことを再認識なんだな(笑)。

 ロイド・カウフマン監督は70年代から作品を撮ってるようで、いつ頃からこんな作風になり出したのか気になるところです。今のところ最新作の『悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法!』('04)も凄く気になりますが(笑)。


 第1弾 ⇒ 『悪魔の毒々モンスター』
 第2弾 ⇒ 『悪魔の毒々モンスター/東京へ行く』
 第3弾 ⇒ 『悪魔の毒々モンスター/毒々最後の誘惑』 ← 早く再リリースすれ


【出典】『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』/ファインフィルムズ

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2008年8月2日土曜日

映画『ピカソ・トリガー サベージ・ビーチ』 ・・・第2弾 薄着の金髪美女とボディビルダーがハワイでバカンスな遭難

●原題:Savage Beach
●ジャンル:アクション/アドベンチャー
●上映時間:92min
●製作年:1989年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:アンディ・シダリス
◆出演:ドナ・スピアー、ホープ・マリー・カールトン、ロドリゴ・オブレゴン、アル・レオン、その他大勢
◎評価:★★★★★☆☆☆☆☆

 夏といえばバカンス映画。第2弾『ピカソトリガー サベージビーチ』なのだ。前回のデータを間違ってアップしたんじゃないのかと疑問の貴方。間違っておりません。原題は『Savage Beach』なのに配給会社がメインタイトルをピカソトリガーで統一するという紛らわしさ。でも気になるよ。

【ストーリー】
 常夏のハワイ。離れ小島まで医薬品をセスナで届けに行った連邦捜査官のドナとターリンは、帰路の途中でハリケーンに遭遇しある無人島に不時着する。なんとかサバイバルできる環境であったが、なんとそこは戦時中に旧日本軍が金塊を隠した場所でもあった。そんなことは知る由もないドナにターリンだが、一方ではある情報から金塊を探そうとするアメリカ海軍にそれを横取りしようとする犯罪組織が今まさに上陸しようとしていたのだ。ドナとターリンに危険が迫る・・・・・・。


ドナ(ドナ・スピアー)とターリン(ホープ・マリー・カールトン)。2人とも元プレイメイト。空がとってもハワイ。

【感想と雑談】
 相変わらずハワイでバカンスな作品である。そしておかしな作品でもある。

 本DVDシリーズは「本編スタート」をクリックすると、強制的に生前のエロ親父アンディ・シダリス監督が、お抱えセクスィー女優のジュリー・ストレインと共に作品の宣伝をする。

 シダリス 「今回のテーマは黄金。旧日本軍が隠した金塊を探すんだ。歴史も学べるんだよ。」
 ジュリー 「一石二鳥ね♪」

 ホントなのか。

 前作の第1弾『ピカソ・トリガー』は複数男女の捜査官が並行して活躍していたが、本作はドナとターリンの捜査官コンビが中心に活躍する。やや垢抜けて観易くなった感じだ。

 のっけからハワイで活躍する捜査官のドナとターリンが、港の倉庫を根城とする麻薬組織に殴りこみをかける。毎度の露出度の高い制服でキメまくりだ。捜査官バッヂを見せ「アンタらを逮捕するわ!」と凄むドナに敵がショットガンを向ける。180度向きを変え真っ直ぐ逃げていくドナに敵は発砲しない。ドナが物陰に隠れてから発砲する。なぜだ。

 倉庫内でドンパチやってる隙に、敵のボスはバンに乗って逃走。それを見たターリンはニヤリと笑い、手元のリモコンスイッチを押す。するとバンは木っ端微塵になり、敵はドリフのコントみたいになる。いつの間にか爆弾も仕掛ける捜査官なのだ(引用①)。事件解決の後はお祝いということで、他のメンバー含め全員トップレスのジャグジー三昧。

 ハリケーンに遭遇して無人島に不時着しても、決して悲観しない彼女達。それはいつも晴天だから。気分はいつでもバカンスなので遭難中という状況は伝わってこない。海辺に出れば二人して全裸になってはしゃぎまくる(引用②)。本シリーズの売り、無駄に溢れまくる裸なのだ。その他ボディビルダーなマッチョ野郎とのムフフなシーンも売りだが、とても暑苦しいので早送りしてもOKだと思う。

 冒頭でシダリス親父が説明したように、旧日本軍が絡む話しでもあるので、日本人もどきがわんさか出てくる。どいつもこいつも怪しい。戦時中に金塊と共に海に沈んだはずの軍人が、実は無人島で生き延びていたのだが、そのメイクが非常におかしい。もう何十年も経っているということでヨボヨボの老人を期待するのだが、適当メイクがスパークしていて老人というよりも何かの病気にかかってるただの若者にしか見えない。おかしなアクセントの日本語もお約束だ。

 それからアル・レオンが出ている。名前を聞いてわからない人も、あの顔を見れば何かしらの作品で目にしているのを思い出すはずだ。代表的な作品は・・・えーと・・・『ダイハード』? ビルの玄関を見張ってる最中にお菓子をくすね、屋上のドアを開けた途端にマクレーン刑事に撃ち殺されるテロリスト役。いつ見ても変わりないあの顔に髪型、髭。どんな映画でもこの人が出ると安心できる、そして得した気分になれる役者さんである(引用③)。本作では犯罪組織のボス級の役なのでよく喋る(笑)。

 クライマックスは無人島のブッシュでの銃撃戦に肉弾戦になるのだが、腰の高さしかないブッシュでお互いの存在になかなか気付かないという力任せの演出をしてたりする(引用④)。銃器類は段々と派手になっていくようだ。

 ラストは皆で乾杯のハッピーエンド。バカンスな映画はアンハッピーで終わってはいけないのだ(引用⑤)。

<アンディ・シダリス5大要素のおさらい>

 1.大柄で巨乳の金髪ギャル
 2.大柄でバズーカを持つボディビルダー
 3.爆発するヘリコプター
 4.爆発するジープ
 5.ハワイかラスベガスかダラスでのロケ

 水上飛行機の登場シーンが本作の売りだと思うけど、残念ながら爆発はしない。勿体ないからだろう。なので爆発するのは、バンと爆弾仕込みアタッシュケースとゴムボート。航空機の爆発はなかった。第3項はセスナが雷を受けて不時着するシーンに置き換わったのかもしれない。

 本作は観易くなってると先に書いたが、ストーリーは前作の方が捻りがあってよかったかな。本作は能天気度がアップして見た目洗練された感じ。アンディ・シダリス親父の5大要素の下では深く考えるのは無意味なんだけど(笑)。BGVに最適な作品ですね。

<追記>
 常にバカンスな晴天と書いてましたが、ハリケーンのことを忘れておりました。このシリーズでハリケーン発生はレアな出来事かもしれません。

 よろしければ、こちらもどうぞ(笑)。

第1弾:『ピカソ・トリガー 殺しのコードネーム』('88)
第3弾:『ピカソ・トリガー エネミー・ゴールド指令』('93)
第4弾:『ピカソ・トリガー ダラス・コネクション』('94)
第5弾:『ピカソ・トリガー デイ・オブ・ザ・ウォリアー』('96)
第6弾:『ピカソ・トリガー リーサル・エンジェルス』('98)


①ハワイの連邦捜査官を舐めてかかると痛い目に会うんだぞ。かなり火を噴いて爆発したバンだが、乗ってた連中は意外と平気。


②無人島に遭難したというのに全裸でバカンスモードのドナとターリン。どんな状況に陥ってもバカンスを忘れない映画である。それにしても、逆光で見えないじゃないか。


③出ました。右のお方がアル・レオンさんです。どこかで見たことあるでしょ?『リーサル・ウェポン』や『ブラックレイン』等、色んな作品で悪役メイン。本作ではコンピュータも操作するよ(笑)。


④忍び足のドナとターリン。晴天の下こんな場所で至近距離だというのに気付かない敵。この辺がシダリス親父の持ち味なのである。 たぶん。


⑤ラストの締めくくりは夕焼けをバックにした乾杯なのである。ホントに楽しそうな職場だ。この後、それぞれパートナー同士が順番に消えていき、誰もいなくなるとバッサリ画面が暗転する。


【オマケ】これは前作のラストシーン。人数に男女の配置も一緒の構図(笑)。

© MMII MALIBU BAY FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.
【出典】『ピカソ・トリガー サベージ・ビーチ』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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【出典】『ピカソ・トリガー 殺しのコードネーム』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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2008年7月19日土曜日

映画『ピカソ・トリガー 殺しのコードネーム』 ・・・第1弾 薄着の金髪美女とボディビルダーがハワイで大活躍なんだそうです

●原題:Picasso Trigger
●ジャンル:アクション
●上映時間:99min
●製作年:1988年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:アンディ・シダリス
◆出演:スティーブ・ボンド、ドナ・スピアー、ホープ・マリー・カールトン、ロドリゴ・オブイレゴン、その他大勢
◎評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

 レンタル屋に『ピカソ・トリガー』シリーズが6本置いてあった。なんだか目が合ってしまった気分だ。どれもこれも似たようなパッケージに内容なんだけども。とりあえず記念すべきシリーズ第1作目。

【ストーリー】
 フランスはパリ。美術収集家の顔を持つピカソトリガーと呼ばれる麻薬王のサラザールが何者かによって暗殺される。長年追跡してきた連邦捜査局も驚きを隠せない。サラザールは暗殺される前にハワイを根城とする犯罪組織にある協力をしていた。連邦捜査局に弟を殺害された組織の黒幕ミゲルに捜査局の情報を提供していたのだ。情報を入手したミゲルは早速、復讐の決行に移る。
 常夏のハワイ。普段は民間人として身を隠している捜査局メンバーに組織の魔の手が忍び寄る。多くの捜査官が殺されていくが、ドナとターリンだけは運良く助かる。ヤバイ状況を察知した捜査局は残ったメンバーを集め作戦会議。逆に奇襲作戦を計画し常夏ボデーを駆使した犯罪組織の殲滅にかかる捜査官らであったが、その先にはサラザール暗殺に絡む意外な展開が待っていた・・・・・・。


銃を構えるターリン(ホープ・マリー・カールトン)とそれを見守るドナ(ドナ・スピアー)。2人とも元プレイメイト。

【感想と雑談】
 木曜洋画劇場でたまに流れるアレである。

 今回はCM無しのノーカット、しかも英語音声で観たので印象も変わるかと思ったら、これっぽっちもテレビで観るのと変わりは無かった。画面もスタンダードサイズときているし。なんだかテレビ放映ありきの作品になってるみたいだ(笑)。

 奇才でエロ親父のアンディ・シダリスが脚本・監督を努めた本作は、映画への欲求に応える下心エナジーが充満しきっているが、1本の映画として観ると随分とおかしなことになっている。

 ハワイを根城とする犯罪組織に連邦捜査局が挑むという大筋は、犯罪アクション映画の王道という感じがしてワクワクものだが、まず全体的なキャラクタの格好に問題がある。

 女性キャラは捜査官だろうが敵だろうが全員水着姿がベースだ(引用①)。ちょっとでも油断するとトップレスか全裸になってシャワー浴びたりジャグジーに入ったりする。その様子をアクションとは全く関係ないカメラワークが舐め回す。

 男性キャラは捜査官だろうが敵だろうが殆どがハンサムガイでボディビルダー体型をノースリーブのシャツで包んだ格好をしている(引用②)。徒党を組んで一歩踏み外せば、やおいやBLに領空侵犯する勢いだ。汗ばんだ筋肉がまた暑苦しい。

 主人公の男性捜査官は、バカンス中に麻薬王暗殺の知らせを受けると、「なんだと・・・」と呻き深刻顔になるのだが、その格好がハーバーを背景に際どいモッコリ海パン一丁なので緊迫感は皆無である。ホントに事件は起きているのだろうか。

 ちなみにこの主人公は目の前で敵に逃げられるのだが、直後に駆け付けた女捜査官と長々とキスをしたりする。そして3分後くらいに追跡を開始する。

 舞台がほぼ常夏のハワイなので、長期スパンの話しであっても必ず天気は快晴だ。なので活動する場所も出てくるキャラもどれもがバカンスの象徴となっている。たまにスーツマンが出てくるがこれは頂けない。

 アクション映画なので、肝心のアクションシーンに注目してみると、これも問題ありだ。

 敵が暗殺のターゲットとする捜査官の服にミサイルの誘導装置を付着させる。この後にミサイルが発射され、捜査官に向かって飛んでいく緊迫のシーンが拝めるのかと思ったら、敵はわざわざヘリコプターに乗って捜査官が乗る車に接近する。そして7mくらいの至近距離から車にミサイルをぶち込む。暗殺は成功したけど、誘導装置はいらなかったんじゃないか。

 その他、トラックや船舶、オートバイ等が爆発する。普通、乗り物を爆発させる場合、そこに至る過程に工夫を凝らしリズム感を保ったまま見せ場にするはずである。しかしアンディ・シダリス親父はそんな面倒臭いことはしない。乗り物が野原や海原で爆発するシーンをいきなり挿入する(引用③)。なので、それまで流れやリズムがあったところに、取って付けたような画が突然入るので、とてもマヌケに見える。銃撃戦もやる気のなさが充満しきって随分ヘッポコだし(引用④)、アクション演出には殆ど頭を使っていないようだ。

 アンディ・シダリス親父は無難に映画を売る方法として、以下の5要素を必ず盛り込んでいたそうだ。

 1.大柄で巨乳の金髪ギャル
 2.大柄でバズーカを持つボディビルダー
 3.爆発するヘリコプター
 4.爆発するジープ
 5.ハワイかラスベガスかダラスでのロケ

 これで手堅く世界に売れるそうなのだ。

 たしかに取って付けたようにこれらが全部出てきた。というかこれしか思い出せない。主演女優のドナ・スピアーは自分が出演したこの作品を4回観てやっと内容が理解できたらしい。きっと脚本にはこの5つの要素しか書かれていなかったに違いない。

 そんな5か条を掲げ、同じような作品を量産してきたアンディ・シダリス親父も2007年に他界されてしまった。合掌。

 ということで、バカンスなキャラ達が抑揚のないアクションをするという大筋に、やたらグフフで暑苦しいお色気シーンが華を添えるという、一般の劇場で上映される大作には程遠い作品となっております(引用⑤)。変な映画はドイツのホラーだけじゃないんだね。

 これは映画を深読みせずにダラダラ観たい人向けの作品なんだろうな。木曜洋画劇場なんかまさにドンピシャなんだな。

 ちなみにピカソ・トリガーとは、実在する獰猛な魚「ピカソトリガーフィッシュ」から取ってるそうです。

 よろしければ、こちらもどうぞ(笑)。

第2弾:『ピカソ・トリガー サベージ・ビーチ』('89)
第3弾:『ピカソ・トリガー エネミー・ゴールド指令』('93)
第4弾:『ピカソ・トリガー ダラス・コネクション』('94)
第5弾:『ピカソ・トリガー デイ・オブ・ザ・ウォリアー』('96)
第6弾:『ピカソ・トリガー リーサル・エンジェルス』('98)


①ドナ(左)とターリン(右)。遊んでいるようにも見えますが仕事中の捜査官です。奥でニヤついてる野郎共の品定めをしたりしますが、捜査官なのです。


②こんな体格した男性捜査官がウジャウジャ登場。コイツはハワイのジュラシックパークみたいなとこでイルカショーの責任者を装ってる模様。引きの画でも暑苦しい。


③浜辺でバイクが大爆発。乗り物には大抵人が乗ってたり隠れてたりするので、見事木っ端微塵になる。構図もいつも一緒の大爆発。


④ここは犯罪組織の本拠地。海岸付近に建つ別荘。物騒な世界だというのにガードマンはいつもこんなバカンス野郎。タンクトップで銃撃戦に備える。大丈夫なのか。


⑤ラスト間近の様子。ハワイでバカンスな映画なのでラストもこのように締めくくらないといけないのだ。乾杯だ。若干メンバーが足らないようだけど誰も気にしないはず。ちなみに左端にある絵画の魚がピカソトリガーフィッシュ。

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【出典】『ピカソ・トリガー 殺しのコードネーム』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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2008年6月22日日曜日

映画『エイリアンEX』 ・・・エイリアンと列車の組合せだそうです

●原題:Dead Rail
●ジャンル:ホラー/SF
●上映時間:89min
●製作年:2005年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:チューリ・メイヤー
◆出演:ルー・ダイヤモンド・フィリップス、その他大勢
◎評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆

 超バッタなタイトルだけど、ルー・ダイヤモンド・フィリップスが出ているじゃないか。思わず借りてしまいました。

【ストーリー】
 宇宙の彼方から隕石が飛来し、ご多分に漏れず地球に落ちてくる。またこのパターンか。
 その頃、アメリカのユタ州を大統領候補を乗せた長距離列車が走行していたが、先の隕石が前方に停車中の乗用車にヒットし大爆発する。これを見た2人の機関士は列車を緊急停止し警察に通報する。そして1人の機関士が乗用車に近づくと、ボンネットに食い込んだ隕石から何かが飛び出し機関士は襲われてしまう。
 暫くして到着した警官が、付近に食い荒らされた機関士の死体を発見し、凶悪な何者かが飛来し列車に入り込んだのではと推測する。警官は列車の足止めを要求するが、大統領候補は時間が無いからと列車を発進させてしまう。
 大統領候補の広報官を務める元妻も乗車していることを聞きつけた警官は、相棒が操縦するヘリコプターで列車を追跡し無理やり屋根に飛び移る。警官は列車の運転席が血まみれとなっているのを目撃する。もう1人いた機関士も何者かによって惨殺され、その列車は暴走し始めていたのだ。
 なんとか列車内に入った警官は、乗客のガードマンや支持者らと手を組み列車内を捜索する。すると突然、怪物が出現し大統領候補を食い殺してしまう。その怪物とは隕石に付着してやってきた凶悪なエイリアンだったのだ。
 メタン成分を持つエイリアンは火に弱いことが判明するが、繁殖能力が非情に高く動作も素早いこともあって警官らは苦戦する。果たして警官と乗客らはエイリアンを全滅させ、無事に生還することができるのか・・・・・・。

【感想と雑談】
 オープニングクレジットの飛来してくる隕石だが、もろCGである。太陽系の惑星もだ。まあ宇宙が舞台ではないのでこの辺は流すことにする。前から列車を舞台にした映画は数多くあったが、エイリアンものでやるのは珍しいと思う。 列車という密室を舞台にエイリアンと対決する訳だから、ひょっとして拾い物かあ♪・・・という期待は最後まで叶わなかった。なんだこれは。

 登場する列車がHOゲージのような模型丸出しだったりする。緊急停車するシーン以外は全て模型を使っている。模型も見せ方を工夫すれば素晴らしいものになると思うのだが、本作には工夫のかけらもない。夕日をバックにしたジオラマの上をシャカシャカ走っているだけだ(引用①)。またこれを追跡するヘリコプターがいるのだが、列車が通過した後に必ずヘロヘロ上下しながら飛ぶ姿が合成される。同じカットを何回も挿入する。小学生でもヘリコプターはあんな飛び方はしないと思うだろう。こんな出来なら挿入しない方がマシである。合成でなく模型をワイヤで吊った方がまだいい。

 こんなヘボい扱い方をされる列車だが、その内部ではそれなりのドラマが進行する。大統領候補が典型的に腹黒いやつで、車内ではミス・クリスティ(誰だ)と浮気したり(引用②)、そんなバカ候補を支持する老紳士が事件に真剣に取り組んだり、バカ候補を暗殺しようと客室係が暗躍したり、バカ候補のガードマン2人が友情を見せたり、バカ候補の広報官として主人公の警官の元妻が同乗してたりと。それなりにだ。

 そんなドラマにルー・ダイヤモンド・フィリップス演じる主人公の警官が絡んでいく。この人、これまで沢山の作品に出演されているが、なんといってもNo1作品は『ビッグヒット』だ。マーク・ウォルバーグと共演したこの作品では、猛烈にバカなヒットマンとして強烈な印象を残していた。最高である。
 本作では、通報から現場に呼び出されると警官の勘で列車に危険が迫っていることを察知し、急いで列車をヘリコプターで追跡するのだが、先に書いた追跡シーンのダサさのせいで深刻な表情をするルーが非常に浮いて見える。その後も山が迫りながらも無理して列車の屋根に飛び移ったルーは、回避できないヘリコプターが山に激突するのを見るや、もの凄い絶叫を上げる。しかしそんなルーもジオラマに模型が激突するカットの前では鼻水が出るくらいに空しすぎる(引用③)。
 ルーも良い感じで歳を取っている。渋みを増したところでこれからの活躍を期待したいところだが、本作に出演したのはマズかったかもしれない。

 肝心のエイリアンだが、隕石から飛び出たベビータイプが成長後に人間の体内に卵を産み付け増殖していくというもので、よくあるパターンだ。その姿は毎度の小中学生がデザインしたようなものでセンスのかけらもない(←パッケージを手にした時点で気付けよ・・・というツッコミはなしね♪)。人間大のエイリアンは全身着ぐるみだが首を振るくらいで殆ど動かないし、ベビータイプに襲われる人間はヌイグルミを持って一人芝居する。大変そうだ(引用④)。

 最後まで頑張った支持者の老紳士に救いがあったと思うけど、やっぱりのダメダメ映画であった。さすがファインフィルムズ、『エイリアンVSエイリアン』を発掘しただけのことはある。

<追記
 今更であるが、この邦題は某ビタミン剤「●リナミンEX」から取ってるに違いない。どうなのかファインフィルムズ。


①HOゲージは男の夢だけど映画に使うのならもっと工夫して欲しい。ジェットコースターみたいなレール上を走らせて車内のパニックを激しく描いてみるとか(笑)。


②コイツらが問題のバカ大統領候補と浮気相手のミス・クリスティ。このバカ候補、髪型が怪しい。ミス・クリスティは彼女の名前であってクリスティのミスNo1ではないらしい。そこで襷を慎重に調べた結果「MISS BOUNTIFUL UTHA」と書いてあった。ユタ州のミス豊満No1か。ちなみに彼女はこの後すぐ、髪型がストレートになって登場する。ダウト発見!にしておこう(笑)。


③ジオラマの山にヘリコプターが激突!そのすぐ下を通過する列車の屋根にはルーがしがみ付いています。よく見ても見えませんが。


④バカ候補の支持者がエイリアンと死闘中。別にエイリアンの首を絞めていじめてる訳ではない。振り回しながらエイリアンに活力を与えているのだ。きっと。身長が若干伸びてるみたいだけど。

© 2005 DEAD RAIL. ALL RIGHTS RESERVED.
【出典】『エイリアンEX』/株式会社ファインフィルムズ

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2008年6月7日土曜日

映画『ターミネーターV』 ・・・ターミネーターよりもラーメン屋「こう楽」です

●原題:Guardian of the Realm
●ジャンル:SF/ホラー/スリラー
●上映時間:102min
●製作年:2004年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:テッド・スミス
◆出演:グレン・レビイ、その他大勢
◎評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆

 レンタル屋もどう思っているのか不明なのだが、誰がどう見てもパチもん王様級タイトル&デザインだ。これも一つの冒険である。

【ストーリー】
 近未来のロサンゼルス。どことなく混沌とした街のようだ。ある雨の夜、オカルト信者ら(6人くらい)による儀式が行われる。呪文を唱え昔から伝わるオカルト品のオブジェに血を捧げた途端、何かが湧き出し信者の女ニッキーに取り付いてしまう。封印されてきた悪魔が復活しようとしているのだ。ニッキーに取り付いた悪魔は完全復活の時である次の日食を待ち望む。一方魔界の結界が破れ出したのか至る所でバケモノも出現するようになる。
 そんな状況に対処する為、世界規模でガーディアン(守護者)部隊が結成されるようになる。メンバの一人ジョシュは今日もロスに現れたバケモノを始末する。バケモノは普段は人間に扮していて必要な時に変身し人肉を食らうようだ。
 ある日、ニューヨーク支局から女性メンバのアレックスが合流してくる。アレックスによると、最近の一連のバケモノ騒動は、美術館から盗まれたオカルト品に起因しているとのこと。ジョシュとアレックスはコンビを組み早速捜査に入る。
 一方、どっかの秘密基地では先の悪魔女ニッキーが魔界の下僕を従え女王様気分に浸っていた。ちょっかいを出してくる人間の生首を収集し、下僕女とレズったりする。数日後に迫った日食が待ち遠しくて仕方が無い。
 盗難品のネットオークション情報から核心に近づいていくジョシュとアレックスだが、ニッキーが放った鎧バケモノに襲われジョシュは重症を負い、アレックスは誘拐されてしまう。
日食の時も近い。一体この後どうなってしまうのだろうか・・・・・・。


 悪魔女ニッキーの秘密基地では、今日も下僕の妖怪がはしゃぎまくる。『オレたちひょうきん族』から妖怪知っとるケ。

【感想と雑談】
 なんていうのか、やっぱりな出来だった。

 冒頭に描かれるオカルト儀式。特撮はそう悪くないと思ったのだが、取り付かれるニッキー役の女優がなんかなぁ。スタイルはまあ良いと思うんだけども・・・。その後の悪魔女としての衣装が凄い。女キャラに関しては殆どが肌の露出度が高い服装をしている。悪魔側の女は基本ボンデージで、人間側はヘソ出し衣装やら性格が男好き等、やたら下ネタ寄りに引っ張っている。これはこれでよろしいのだが。

 パッケージの特撮ヒーローまがいのキャラが構えたデザインに多少のSF期待値があると思うのだが、実際に観てみるとそんなものオールゼロ。コイツがターミネーター級かと思ったら、なんとただの鎧男だった。兜や甲冑にはなんかフサフサやヒラヒラが付いてたりしてメカ度もゼロ。パッケージのキャラは配給会社によって明らかに改造されてます。

 とことんターミネーター的な世界観は描かれず、ベタベタな小悪魔メイクのバケモノがカニ歩きみたいな振付で襲ってくるだけの内容なのだ。オレたちひょうきん族に出てきたようなヤツもいるし。今時、小さいツノが付いてる赤鬼みたいなデザインもどうかと思うぞ。2004年製作で。

 残る期待度アクション要素なのだが、このジョシュ役とアレックス役の俳優らは元々格闘家なのか、スタント無しで流暢なカンフーっぽい格闘をしていた。ワイヤーアクションもあったりで、振付もそんなに悪くないと思ったのだが、ターミネーターの世界観としてはカンフーもどうかと思う。格闘シーンで一ヶ所、アレックスに関して爆笑ポイントその1があった。こういうところで楽しむべきか。

 しかし、ターミネーター、ターミネーターと拘ってしまったが、よく考えたらこれは配給会社の策略であって、実際製作した側としてはそんなこと全く関係のないことなのだ。一体どういうことなんだ。←自分

 後半ではアレックスの意外な事実がわかるのだが、その描写がとってもベタでしかも撮り方がヘタクソときているので感動度は低い。クライマックスで日食になった瞬間、悪魔女ニッキーが変身した姿に爆笑ポイントその2が訪れる。ゲームの『DOOM』かと思った。

 これはターミネーターというよりブレイドの世界観だと思う。これは間違いない。暗躍するバンパイアと、これを退治するバンパイアハンターの関係とそっくりだからだ。ジョシュもブレイドよろしくハンドガンで小悪魔を退治し、背中に仕込んだ長剣をブンブン振り回す。

 邦題は『ブレイドV』にした方が良かったのかもね。

 『ターミネーターX』よりは丁寧に作られていてアクションシーンではちょびっと燃えれたけど、全体的にグレードが低くてやっぱりダメダメな作品。

 そうそう、観ていてすぐわかるんだけども、最初の方でラーメン屋の「こう楽」が出てくる。店名がプリントされた店員の背中をデカデカと映したりして、さり気なさを通り越して歩く広告になっていた。こんな不自然な撮り方してるってことは実在するラーメン屋とタイアップってやつか。でもジョシュが食うラーメンは不味そうだったぞ(笑)。


悪魔女ニッキー。服がオッパイ掴んでます。下僕のシャーマンも気になって仕方がない。


コイツがターミネーターVの正体ヨロイ男。チャチい姿。アレックスにボコボコにされている。素手で殴りまくるアレックスが凄い。


倉庫にいると突然ヨロイ男がドアをブチ破って入ってくる。その時にすっ飛んできたドアがアレックスにヒットし、そのままズサァーッとスライディングした結果がこれ。このまま、微動だにしないアレックス。一応ヒロインでこんな役。


日食の瞬間、悪魔女ニッキーが変身した姿。なにこれ。ゲームの『DOOM』に出てくるバロンかと思った。ニッキーの時の方が怖かったと思う。

© Pirate Pictures LLC
【出典】『ターミネーターV』/株式会社トランスフォーマー

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2008年5月19日月曜日

映画『エイリアンズVSプレデター(AVP2) 』 ・・・照明が足りなかったようです

●原題:Aliens vs Predator - Requiem
●ジャンル:アクション/ホラー/SF
●上映時間:102min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス
◆出演:スティーブン・パスカル、その他大勢
◎評価:★★★★☆☆☆☆☆☆

 レンタル屋では新作としてズラリと並べられているが、その横っちょからハイエナのような気配を感じる。『AVA』が置いてあった。店の便乗作戦だが、ワンクリック詐欺なんかよりもダメージがデカイので注意しよう。

【ストーリー】
 前作『AVP』では北極だか南極だかの地下神殿でエイリアンとプレデターの死闘を人間の探検隊が指を咥えて見ているような内容だったが、一応その時のオチから本作は始まる。
 地球でのハンティングを終え帰路に付いていたプレデター号だが、エイリアンから卵を植えつけられたプレデター戦士の遺体からチェストバスターが誕生。そいつはエイリアンとプレデターのハーフの姿を持つプレデリアンであった。なんでもありだ。ソイツは何匹ものフェイスハガーを引き連れ小型艇に乗込み、何故か再び地球に向かう。
 アメリカの田舎町に到着したプレデリアン一行はとりあえず、森のハンター親子を襲いフェイスハガーの餌食にする。山で人を襲いながら増殖していくエイリアン。
 一方、プレデター星ではこの帰還中のプレデター号内で発生したプレデリアン事件を一人のプレデター戦士が察知する。そしておもむろに単身で地球に向かう。地球に到着すると早速プレデリアン一行を追跡し始め、途中邪魔に入る武装した人間どもを容赦なく始末する。
 あっという間にエイリアンで溢れかえる町。孤高のプレデター戦士とプレデリアン一行との死闘が遂に始まる。ハーフのプレデリアンは手強いぞ、どーするプレデター戦士。そして町の住民の運命は・・・。

【感想と雑談】

 前作とは打って変わって、舞台がアメリカの田舎町となっている。なので地球の一般人の生活がダラダラと描かれている。一人の主人公を立たせる訳でもなく、群像劇のように入替わり立代わり町の住民のドラマを前半で見せている感じだ。合間にエイリアンやプレデターが挿入されなかったら、これが何の映画なのかわからなくなる程だ。

 登場する住人もそれぞれ背景があるような描き方をしているが、あまり説明もなくのめり込むこともできない。できたとしても怪物VSもので重要なスピード感に問題が出るかもだ。

 後半に入りやっとこさプレデター戦士とプレデリアンが激突し始める。得意のサーモグラフィでエイリアンをサーチし、両肩に装着したプラズマガン(?)を掃射する。これがなかなか当らなくてイライラしてくる。

 というよりもこの映画、やたら真っ暗で何が映っているのかサッパリわからない。何がなんだかだ。ここまで書いてきたのは、そんな暗さの中でかろうじて確認できた事項であって、大半が確認不能な暗闇まるけなのでまったく気の晴れない映画となっている。

 DVDでこんな調子だと、劇場公開当時はいったいどれ程の暗さだったのか。基本的にフィルムを投影して鑑賞する劇場では、光量を抑えられたりすると、暗めのシーンが全滅することがある『スターウォーズ/ファントムメナス』の水中都市から潜水艇で旅するくだりがまさにそれだった。劇場側も考えて欲しいところだが。

 監督はストラウス兄弟。兄弟して特撮畑の出身のようで数々の作品に携わっているようだ。だというのにこの出来はいったいなんだ。宇宙を航行する戦艦や不時着する小型艇のCGだけは素晴らしいが、実写に入るともう真っ暗だ。画面を暗くして粗を隠すのも特殊効果の一つなのか。

 もっと明るくして欲しい。


こういうシーンはいい感じである。土星の輪がキレイ。


これが問題の真っ暗シーンのほんの一部。こーなったら全編サーモグラフィの画面でもいいんじゃないかと思う。


隕石のように墜落してくる小型艇。こういうシーンはさすが特撮映画という感じで好き。ちなみに『AVA』にもこれと似たようなシーンが冒頭に挿入されているので要注意だ。


地面を突き破って出陣する我らがプレデター戦士。見よ!この勇姿を。でも真っ暗なのでよくわからない。脇を通る車も無関心だし。『アリゲーター』なのか。

TM © 2007 Fox and its related entities.All rights reserved.
【出典】『AVP2』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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