●ジャンル:コメディ/ファンタジー/ロマンス
●上映時間:90min
●製作年:1987年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:マイケル・ゴットリーブ
◆出演:アンドリュー・マッカーシー、キム・キャトラル、ジェームズ・スペイダー、G・W・ベイリー、メシャック・テイラー、その他大勢
すっかり涼しくなりました。もう秋をすっ飛ばして冬になってもいいくらいですね。さて、今回は久々に『マネキン』が観たくなったので、手持ちのLD(笑)を引っ張り出してみました。
↑大昔のエジプトから遥々やってきたエミー(キム・キャトラル)と芸術家志望のジョナサン(アンドリュー・マッカーシー)
【ストーリー】
大昔のエジプト。どっかの娘エミーは結婚を迫られる毎日が嫌で冒険がしたいと神様にお願いをする。すると体が消滅するエミー。
現代のアメリカ。マネキン工場で働く芸術家志望のジョナサンは最高傑作のマネキンを完成させるが、作業効率悪すぎでクビになってしまう。その後も職に付いては芸術魂で懲りすぎる為、即クビとなってしまう。付き合ってる彼女も呆れ顔だ。ある日のこと、ひょんなことから老舗のプリンス・デパートに就くことになるジョナサン。なんとそこにはかつて作り上げたあの最高傑作のマネキンが置いてあった。その夜ジョナサンの目の前でマネキンが動き出す。それは大昔のエジプトから色んな時代を渡ってきたエミーであった。マネキン工場の時からジョンサンに共感し見ていたという。エミーはジョナサンと二人きりの時だけ人間に変われるのだ。その日以来、ジョナサンとエミーは夜な夜な手を組んでは最高のショーウィンドウをプロデュースする。おかげでプリンス・デパートは大盛況になる。これを見た立腹のライバル店イラストラ・デパートはあらゆる手を使ってプリンス・ホテルを陥れようとする。遂には何かあると目を付けたマネキンのエミーまで盗み出す始末。どうするジョナサン・・・。
【感想と雑談】
とてもノリがよくて楽しめる作品。テンポや音楽が最高。
マネキン工場、風船パフォーマー、ピザ屋、植木屋、全ての職場で凝りに凝っては即クビになるジョナサンは、そんなヤツいねーよ!と思えるくらいに芸術派思考の男だ。結構へこたれない根性の持ち主でもある。そしてコイツに共感できるのは時空を超えて大昔のエジプトからやってきたエミーくらいしかいない。ということで、惹かれ合うこの二人が、マネキンといえばのショーウィンドウを盛り上げ、ライバル店イラストラ・デパートを蹴散らし、お世話になったプリンス・デパートを復興させていくのだ。いい話しである。
ジョナサンを演じるアンドリュー・マッカーシーはひ弱そうな芸術家役にピッタリだし、エミーを演じるキム・キャトラルも微妙に美人でないところがリアルでハマった要因。生きいきとマネキンと人間を行き交う役をやっている。最近の彼女はよくわからないのだけど、『セックス・アンド・ザ・シティー』でブレイクしているのでしょうか。彼女は本作の直前に出演した『ゴースト・ハンターズ』なんてのもストライクゾーンです(笑)。
それにしても、本作にはこの二人以外にも個性豊かなキャラクタが続々登場してくる。二人に好意的なオカマ黒人の従業員ハリウッドは常にハイテンションだ。「私、ハリウッド・モントローズよ♪フォゥッ!!まるで歌のようだわ!」と自分で自分の名前に酔ってしまうナイスオカマだ。この黒人さんの演技は楽しすぎる。大好きだ(笑)。
ある縁でジョナサンをプリンス・デパートに雇い入れる女社長も、人懐っこいお婆ちゃんという感じでナイス。
悪の位置付けになるライバル店のイラストラ・デパート側では、ジョナサンと上手くいってないエリートな彼女が勤めている訳だが、その彼女を口説きまくる同僚のイタリア野郎。腰をグラインドさせては彼女にビンタを食らうが、デニーロみたいな泣き笑いの顔でめげずに迫っかける。これぞイタリアだ。社長は社長でニヤケ顔でスカした感じの嫌味な男だったりする。
実はプリンス・デパート側にも悪が存在しており、まずはイラストラと裏取引している人事部長だったりするのだが、これを演じるのがジェームズ・スペイダーなのである。この俳優さんは色男で女性にモテモテな役柄のイメージがあったのだけど、本作ではそれが木っ端微塵になっている。銀縁丸メガネにポマードべっとりの八ニ分けで、間違いなく人に好かれない嫌味な男なのだ。しかもアホで間抜けときている。イカすぜジェームズ。
それと、この人事部長が手下として雇う一匹狼のガードマン。コイツもかなり間抜け。ちっこいブルドッグを従え軍隊紛いの行動ルールで夜間のデパートを巡回する。店内で怪しい動きを察知するやブルドッグを放つのだが、ちっとも脅威になっていないところが笑える。演じるのはG・W・ベイリー。『ポリスアカデミー』で鬼教官をやってた人。馬の尻に頭からダイブしていた記憶が・・・。キム・キャトラルともこれで共演していた。
なんだかキャラクタの見本市になってしまった(笑)。しかし、出てくるキャラクタがどんな役柄だろうと殆ど憎めないというのが素晴らしい。人事部長とガードマンの悪事も爆笑で終わったりと。コメディなのでどんな役柄にも笑いを配置するのは当然だろうけど、このキャラクタの立ち方やノリはちょっといいんじゃないかと思う。
使われている歌も実にいい。アニメになってるオープニングは元ゴーゴーズのベリンダ・カーライルが歌う「In My Wildest Dreams」。ノリノリだ。 そして、感動的なエンディングはスターシップが歌う「愛はとまらない」。これはかなりヒットしているはず。皆さんも耳にしているのでは。
80年代のよき恋愛コメディにファンタジー要素を合体させた楽しい作品。実にハッピーな気分になれます。少なくとも損はさせません(笑)。
<追記
と、書いておきながら、読者様から頂いた情報によると、現在DVDレンタルはされていないとのことです(汗)。確認したところ確かに主要のオンラインレンタルでは扱っていない模様。2004年に期間限定で発売はされていますが、今では入手も困難なのでしょうなぁ・・・。とほほ。
↑オカマの黒人ハリウッド。クライマックスで「フォー!」とか叫びながら追っ手に水をぶっ掛けてるところ(笑)♪
中盤の盛り上り歌「Alisha - Do You Dream About Me?」
© 1987 GLADDEN ENTERTAINMENT CORP. ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『マネキン』/ワーナー・ブラザース映画会社


「愛はとまらない」スターシップですね!!
返信削除実は隠れスターシップのファンでして(^▽^;)
車に積んでる数少ないCDの中に
スターシップのベストがあります!(笑)
この映画も見たくなるな~
見ないといけない映画がいっぱいになってきました・・(^▽^;)
相変わらずナイスです!!応援凸!!(^_-)-☆
>take51様
返信削除おお、隠れスターシップファンでしたか。隠れずに胸を張りましょうよ(笑)。
「マネキン」は音楽が何気にいいので、機会があれば是非どうぞ~。
私も観ようと思ってる映画が溜まってきてます。ヤバイです(笑;)
応援どうもです♪
コメントありがとうございました♪
LDがまだ現役で働いていることに感動を隠せない。
返信削除マネキンといえば私はクリスティ・スワンソンの方を思い出しちゃいました。クリクリして可愛かったなぁ~。
マネキンはなんだか元祖キモオタっぽくて非常に良いですね。
これ、大好きな作品ですよ。
返信削除昔にテレビで見て思春期心をくすぐられました。「僕の彼女はサイボーグ」 などの元祖とも言えますね。
何年か前に見直したんですが、やっぱりよかった。DVDもレンタルはないようですね。2もあって、それは確かいまだにDVDにもなってない。ひきつづき2も行かれますか?^ ^
彼女がSATCの人だとはぜんぜん気づきませんでした。オカマキャラとかも新しかったですね。
トム・ハンクスの 「ビッグ」 「パンチライン」 あるいは 「スプラッシュ」 やロン・ハワード監督 「ラブ IN ニューヨーク」 を同時代的に思い出してしまうのですが、ほんと懐かしい映画たち。ガチンと応援!
>P様
返信削除LDもまだまだ現役でっせ♪
なんと!クリスティ・スワンソンの「マネキン2」ですか。1が随分と面白かったので期待して観た2ですが・・・。自分にはオカマ黒人しか続投していないのがちょっと残念でした(汗;)。
ちょっと前にスワンソンの「デッドリーフレンド」の中古ビデオを買いました。買ってよかったと思いました(爆)。
コメントありがとうございました♪
>kiona様
返信削除えええ、これテレビで放映されていたのですか。うーん、観ていないので損した気分(笑;)。
あれま、てっきり1も2もDVDは出ているものだと。ディスカス検索するとたしかにバラエティの「マネキンと結婚したい」しか出てきませんね。残念!
2はちょっと残念な結果でしたが、再見すれば何か新たな発見があるかもしれません。
80年代はビデオ全盛も手伝ってか映画が面白い時代だったと思います。片っ端からDVD化してくれないかな(笑)。
応援どうもです♪
コメントありがとうございました♪
今晩は☆マネキン、是非観てみたいな♪って
返信削除思います♪(^^)/~
最近、映画をレンタルでは全く観てないし。(寂)でも私、レンタルして自宅で映画観るのが1番好きですよ~♪
最近映画館へ観にいったのはSATCですぅ~☆(笑´∀`)アハハ。典型~♪
私はSATCのキム・キャトラルしか知らないので是非是非、以前の演技も観て見たいな♪
彼女、昔はSATCよりもたれ目ちゃんで,甘顔(!?)だったと思うんですよぅ!
SATC初期が、まだそのお顔だったんですけどね~♪ って、どっちでも私は受け入れてるんですけど♪(笑)ではでは応援していきま~す♪~(*ゝωб*)b~
これまた知りませ~ん(笑)
返信削除SATCはドラマも含め、観たことないので、キム・キャトラルが何の役なのかも知りません。記憶にあるのは「ポーキーズ」だけ。すごく有名な女優さんになったんですね。
めざせ2周年で、ぼちぼちいきます。今後ともよろしくお願いします。
応援凸
>RUBY様
返信削除SATC観てましたか!?私は今のキムをよく知らないのですよ(汗)。随分キレイだそうですね。私のキムは若かりし頃オンリーなので、この「マネキン」は大好きなのです。何を言ってるんだか(笑;)。
レンタルでホームシアター最高ですね!しかし残念ながら、これレンタルされていないのですよ~。紹介しておいて申し訳なし!!
どうしてもこの頃のキムが観たかったらですね、『ゴースト・ハンターズ』なんてのがレンタルされておりますが、これ妖術や怪獣が出てくる映画なので要注意です(笑;)。
応援どうもです♪
コメントありがとうございました♪
>Whitedog様
返信削除私もSATCは未見なんですよ。同僚の女性からは凄く面白いと伺っているのですがね。あ!ありましたね「ポーキーズ」(笑)。もうどんな内容だったか覚えていないのですが、これにもキム出ていたのですね。こっちの方が更に若いのかな~。
2周年突入、無理せずマイペースでいって下さいね。楽しみにしています。
応援どうもです♪
コメントありがとうございました♪
Starshipの曲いいですね。
返信削除すこし、孤独感が漂うが、
希望の光が射されていて。
個性豊かなキャラクタが続々登場していて
観ていて、心地よさが伝わってくる映画
でした。
80年代の映画の
マイケル・J・フォックス の
『摩天楼はバラ色に』や
メアリー・スチュアート・マスターソン とリー・トンプソン の
『恋しくて』
は、私のお気に入りで、
DVDレンタルして観たくなってきました。
俺は「ゴースト・ハンターズ」派です(笑)
返信削除でもエンディング曲懐かしいです~♪
この頃の映画ってヒットすると一緒にテーマ曲、挿入歌などがビルボードチャート・TOP10にランクインしたりして良い時代でした。
「トップ・ガン」のサントラは沢山ヒット曲ありましたね~。
>なお☆様
返信削除スターシップ、人気あるのですね。私はこの映画で知ったという不届き者ですが、いい曲だったと思います。そういうのも含めて凄い映画だとは思うのですが、あまり待遇はよくないですよね。
80年代の映画は無性に観たくなる時があります。マイケル・J・フォックスの時代でもありましたね!懐かしいなあ(笑)。
コメントありがとうございました♪
>Benny様
返信削除おお、「ゴースト・ハンターズ」!さすがです。いきますか!嵐の三人組!(笑)
80年代ってMTVな年だったのか、そういう映画のテーマ曲もシーンを織り交ぜたPVを使ってヒットしていましたね。「フットルース」や「フラッシュダンス」なんてのも記憶にあります(笑)。「トップガン」もありましたね!しかし懐かしい話題で盛り上がってます、ここ(笑)。
コメントありがとうございました♪