2008年6月16日月曜日

映画『スピーシーズXX 寄生獣の誘惑』 ・・・カナダ産の金髪エイリアン第2発目

●原題:Decoys 2: Alien Seduction
●ジャンル:ホラー/SF/スリラー
●上映時間:94min
●製作年:2007年
●製作国:カナダ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジェフリー・スコット・ランド
◆出演:コリー・セビエール、、キム・ポイリア、ディナ・メイヤー、トビン・ベル、ミシェル・モリニュー、リンゼイ・マクスウェル、テイラー・ジョンストン、その他大勢(キンパツ大勢)

 『スピーシーズX』の続編にあたるこの作品。前作の主演俳優に加えて『SAW』シリーズのトビン・ベルやディナ・メイヤーが出ている。ちょっとゴージャスな香りが漂っているような漂っていないような・・・(笑)。

【ストーリー】
 カナダのとある大学。生物学の授業ではある院生が教授の補佐をしていた。同大学内で金髪エイリアンに襲われた過去を持つ男ルークだ。優秀な男だが、過去の一連の事件については誰からも信じてもらえず、逆にカウンセリングを強制される毎日だ。外を歩く金髪女性にエイリアン女コンスタンスの姿がダブって仕方がない。

 一方、ある男子学生グループは、女子学生をナンパすることで頭が一杯。ある日のこと全女子学生をリストアップして誰がどの娘を落とし点数を得るのかを競うことにする。

 カメラ付き携帯電話を使ってナンパする様子を互いで評価し合うグループだが、その中で唯一純真なサムはナンパ映像から仲間のアーノルドが金髪女に襲われたのではないかと推測する。寒さでノイズに滲む映像に金髪女の体から伸びる触手がかすかに見えたのだ。それ以降姿を消してしまうアーノルドだが、仲間は会わせる顔が無く雲隠れしてるのだろうと推測する。

 その頃、毎日思い悩むルークに気をかける教授は彼が描いた絵に興味を抱いていた。エイリアンの絵だ。そんな教授にある女が接近する。コンスタンスだ。過去にルークに退治されたのはクローンだったらしい。色仕掛けに目が点となる教授はその後姿を消してしまう。

 コンスタンスは捕らえた男子学生を低温生殖でことごとく死なせてしまうという過去の失敗から、急激な体温の低下を抑える為には前戯に時間をかける必要があると分析。コンスタンスに指導された新型金髪美女エイリアン軍団が、新能力を駆使しながら男子学生を次々に襲いだす。

 やがてルークは病院スタッフを装ったコンスタンスを発見。エイリアンの存在を確信した男子学生グループと共に再度の対決に挑む・・・・・・。


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【感想と雑談】
 本作は前作からの正真正銘の続編である。勿論カナダ映画だ。相変わらず寒冷地仕様が全開で、出だしのクレジットから雪の降り積もる場所で金髪美女エイリアンが暗躍する。

 前作のラストで襲われたと思われるコリー・セビエール演じるルークだが、その後に唯一助かった役として本作でもキーの存在となって登場する。またこれも意外なキム・ポイリア演じるコンスタンスの登場だが、前作で退治されたはずが、実はクローンとして何体も存在している模様なのだ。

 ただし、今回はボス的な役柄で、メガネをかけた知的な存在となっている(引用①)。まあ、前作から3年経ってるし、いつまでもキャピキャピしてる訳にもいかないだろう。成長は早いものである。

 活動的に男子学生を襲う今回の金髪美女エイリアン軍団は、単に男子学生を誘惑するだけでなく、新機能である心のスキャンを駆使し、瞬時に男子好みの金髪美女+コスプレ姿に変身し、その気度を一気に上昇させる(笑)。T-Xみたいなヤツだ。スキャンする時、男子学生の目に好みの姿が何種類も浮かび上がるのが笑える(引用②)。

 金髪美女エイリアンはそのゴージャス度を武器に男子学生に迫り寄るのだが(引用③)、その不自然なほどの存在感と、単純に嬉しがる男子学生の演出にバカっぽさがあって、ルークがひとり緊迫感を持って活動しているというのに、全体的にはホノボノ感が漂うものとなっている(引用④)。

 また、本作ではエイリアンの正体が前作よりもじっくりと映し出されている。顔のアップがやたら使われているのだが、ちょっとセンスが無いと思う。どうやら雌だけの種族のようで正体のヒューマノイド体型も女性っぽく、どうやら被り物の中身も女性が演じているようだ。被り物は撮り方を慎重に考えないと、安っぽくなってしまうよね。

 前作がルークの友情の再確認やエイリアンの動揺とか、心情的なところで際立っていたところに対して、本作ではあまり心情的な部分は深堀しないで、新型エイリアンと男子学生の攻防を特にヒネリもなくストレートに描いた感じがする。また、『SAW』シリーズのジグソウ役トビン・ベルと、刑事役のディナ・メイヤーも出ていたのだが、残念ながらあまり役立っていなかった。

 ディナ・メイヤーなんかはもっと使いどころがあったのではと思う。新たな監督を迎えて前作との差別化を図ろうとしたのかもしれないけど、前作ほどの深みや奥行きがない分、本作の評価は下がるかな。シリーズものの失速の法則はこれにも当てはまるのであった。

 今回もカナダ映画ということなのか、エロスに関してはオッパイポロリが数秒あった程度で健全的といえよう。そんなに期待してはいけない(笑;)。コンスタンスにはもっと活躍してもらいたかったが、まあ新型金髪美女の色々なコスプレ姿が拝めるだけでもヨシとしよう(笑)。

前作はこちら ⇒『スピーシーズX  美しき寄生獣』
姉妹作品はこちら ⇒『スピーシーズXXX  寄生獣の甘い罠』
まさかの第4弾はこちら ⇒『スピーシーズXXXX  寄生獣の囁き』
ビックリの第5弾はこちら ⇒『スピーシーズXXXXX  美しき寄生獣軍団』
衝撃の第6弾はこちら ⇒『スピーシーズXXXXXX  寄生獣の吐息』


①我らが金髪ボスのコンスタンス。こんなに大人っぽくゴージャスになりました。何かを企んでいても笑顔が素敵なエイリアン娘♪


②新型金髪美女エイリアンの能力。ターゲット男子の目にルーレットのように大回転する憧れのコスプレ姿を察知。マリオ・ヴァン・ピーブルズみたいなこの男子学生は、結局豹ガラのぴっちりスーツに決定。アホか。


③コイツらが新型金髪美女エイリアンの2匹。可愛いけど全体的にバカっぽさが漂っている。左の娘ヘザー・グラハムに似てないか。


④男子学生を押し倒したところ、強力な暖房器具のスイッチを入れられ、あわや大火傷を負いそうになったヘザー・グラハム。可愛い悲鳴を上げトコトコ走り去る彼女に、つい萌えてしまう男性諸氏もいよう。

【オマケ1】
更にゴージャスになられました、コンスタンス役のキム・ポイリアー様

 そういえばキムは、メジャー作品の『ドーン・オブ・ザ・デッド』('04)で、チェーンソーで大自爆するビッチな役をやっていました。ビックリしました。

【オマケ2】
新型金髪エイリアン1号デリア役のミシェル・モリニュー様
ヘザー・グラハムか、エマニュエル・ベアールに似てると思います。どうですか。


【オマケ3】
新型金髪エイリアン2号ジャスミン役のリンゼイ・マックスウェル様
1号も2号もなんだかんだ、ゴージャスだったりします。キム・ポイリアー様ピーンチ。


© 2006 Alien Girls Ltd. and Decoys Productions Inc.
【出典】『スピーシーズXX 寄生獣の誘惑』/株式会社ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

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2 件のコメント:

  1. 今スピーシーズをレンタルして見ています。細かなコメントで楽しさ倍増~ありがとうございます。

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  2. >ゆきゆき様
    こんな記事ですが、ちょっとでも楽しい鑑賞のお手伝いができたようで何よりです。
    いつかスピーシーズ本家シリーズも記事にしたいところです(笑)。

    コメントありがとうございました♪

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