2009年11月6日金曜日

映画『ロボゲイシャ』 ・・・社長さん嫌や、わっ!攻撃で世界征服です

●原題:ロボゲイシャ
●ジャンル:SF/アクション/ドラマ/コメディ
●上映時間:102min
●製作年:2009年
●製作国:日本
●言語:日本語
●カラー:カラー
◆監督:井口昇
◆出演:木口亜矢、長谷部瞳、生田悦子、竹中直人、志垣太郎、斎藤工、松尾スズキ、くまきりあさ美、中原翔子、亜紗美、デモ田中、石川ゆうや、紅井ユキヒデ、その他大勢

 すっかり寒くなりました。秋をすっ飛ばしてますね。
 今回は久々の劇場鑑賞作品です。タイトルからしてビンビンきますね『ロボゲイシャ』(笑)。

【ストーリー】
 芸者見習いの妹ヨシエは芸者の姉キクエに苛められる毎日を過ごしていた。ある日のこと芸者遊びに来た大企業の社長はそんなヨシエの潜在能力を見抜く。怒り頂点に達すると超人的なパワーを発揮するのだ。社長はある計画の為に姉妹を本社社屋へと招待する。そこでは、拉致した女性らを芸者姿の戦闘軍団に仕立て上げていた。社長とその父親である会長は、彼女らを要人暗殺に仕向け、世界制服を企んでいたのだ。ヨシエはその能力を買われ戦闘要員に加えられるが、キクエはそれが面白くなく自らも志願する。以降、姉妹のライバル意識はスパークし、遂には二人して自らロボット化してしまう。結局キクエを負かしたことに満足し淡々と計画をこなしていくヨシエ。しかし、ある家族救出の会に接することで、そんなヨシエに変化が訪れるのであった・・・。


【感想と雑談】
 遅ればせながら観て参りました。行ったのが最終日の前日という滑り込みセーフの一歩手前。初めてのシアターN渋谷。とてもいい雰囲気でした。こういう劇場って大劇場にはない温かみがあっていいですよね。上映前にスタッフの方が直接アナウンスされたりして、改めてこういう劇場っていいなあと思いました。作品や観客に対する愛情を感じます。

 悪徳政治家がお座敷ロボット芸者に襲われるというオープニングからして、普通ではないですこの作品。『片腕マシンガール』以上の衝撃が待ってました。制作側から日本でも海外でも通用するエンタテイメント作品を要望され、井口監督は大変だったようですが、見事に井口ワールドを完成させてました。

 ロボット改造を施される芸者姉妹、ロボット芸者を利用し世界制服を企む悪徳企業、悪徳企業お抱えの裏芸者ガールズ、悪徳企業を訴える家族救出の会、それぞれが入り乱れてのごった煮スープ。リアリティゼロの展開に目が点状態です。想像力の限界を遥かに突破していて、無理に辻褄あわせに頭を働かせようものなら、間違いなくやられます(笑)。でもアクション場面ではハッとするような演出もあって侮れなかったりするのですよ。

 ビジュアル的にも、有り得ないアイテムがてんこ盛り。インパクトは相当なものです。少林寺みたいな裏芸者ガールズの特訓シーンでは何かイケないものを観てしまった気分(笑;)。CGもふんだんに使われていて、おっぱいマシンガンにケツ手裏剣、そしてケツ刀と、無駄にハイテクを駆使して力いっぱい楽しいことをやってます。もう天国です。ロボ芸者が半身戦車にトランスフォームするところなんか、マイケル・ベイも涙する名場面に違いありません(笑)。

 特殊造型を東京ショックシリーズでもお馴染みの西村映造が担当していますが、このような作品なので『片腕マシンガール』とは違って残酷な場面は殆どありません。城型ロボットが町で大暴れする時、ぶん殴って破壊したビルから大量に血飛沫が上がるところが、唯一スプラッタを感じる場面だったかな。しかしなんという発想(笑)。とにかくバカでド派手な作風に華を添えてました。



 今更ですがツッコミどころ満載すぎて、窒息しそうなくらいに楽しいお祭り作品でございました。これは外人さんもきっと大喜びですわ。

 『片腕マシンガール』が苦手だった方もひとつ如何でしょうか?豪華役者陣がエキセントリックな演技で華を添えてますよ。シアターN渋谷は終了してしまいましたが(もっと早く観てれば><)、これから全国展開しますので~。
ブログでお世話になってます役者さんのBenny様も美味しい役どころで出演されてますよ♪

 今回、スピンオフ作品の『恐怖!芸者軍団 地獄へおいでやす』が特別上映されたのですが、なんと上映前に井口監督と本作出演された役者の皆さんが舞台挨拶に来られたのです。告知してましたっけ?凄いなシアターN渋谷!これが東京ってやつですか。感動しました。

 井口監督からは、本日の2回目の特別上映は初回とは別バージョンなので大変貴重という解説を頂いたのですが、初回を観ていないので違いはわかりませんでした。すみません(笑;)。その後、じゃあ皆で観て行きましょう、ということで井口監督ら全員が席に座り一緒に鑑賞することになったのでした。私の近くの席にも座られたりと、緊張モードでの特別上映となってしまいました。因みにこの『恐怖!芸者軍団 地獄へおいでやす』は、女捜査官が裏芸者ガールズ組織へ潜入捜査するというもので、制作費30万円、非常にユルくて笑える作品でした(笑)。



(C)RoboGeisha Film Partners 2009
【出典】『ロボゲイシャ』
製作:株式会社ティー・オーエンタテインメント、 株式会社ポニーキャニオン角川映画株式会社、株式会社ムービーゲート
配給:角川映画株式会社

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13 件のコメント:

  1. こんばんは〜

    こんなの、やってたんですね。 知らなかった・・^ ^
    9月にオースティン・ファンタに出たっきりで、世界に先がけて日本公開のようですね。 見逃した、悔しい〜

    Umetramanさん、ラッキーですね。 舞台挨拶も見れたなんて。 ぜひぜひ、そのうち見ます。

    ガツンと応援!!

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  2. こんばんは!

    これはやっぱりゲイシャをモチーフにしたのが良いアイディアですね。
    全体の破天荒さをこのモチーフが実現してるというか、底上げしてるというか。
    日本人が持ってる芸者っていうイメージだとここまで奔放な逸脱は出来なかったかもしれないので、外人が持ってそうないんちき臭いゲイシャイメージをあえて持ってきてるような感じは大正解ですよね。
    そういういんちき臭いゲイシャをベースに暴走するようなガジェット満載なのはトレーラー観ただけで凄くよく分かるし、実は「片腕~」から一連の作品を眺め渡しても、トレーラーの段階でこれが一番逸脱振りが激しそうで、凄く面白そうに思えました。
    ポスターもこの映画のが一番いい感じです。

    トレーラー観ただけで何だかほれ込んでしまいそうだったのが「ゲイシャ・チェインソー」と「ゲイシャ・トランスフォーム」(^^
    特に「ゲイシャ・トランスフォーム」のイメージは破壊力抜群です!わたしも絶対にマイケル・ベイも涙すると思います(笑)

    わたしは京都なので祇園とかで舞妓さんが歩いてるのをよく見かけるんですけど、こんなゲイシャさんが本当に歩いてたら絶対面白いのにって思いました。

    応援です!凸ヘ(・´`U

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  3. こんばんは~★

    ご紹介いただき感謝です!
    いまちょうどスペインの映画祭のクロージングで特別上映された所でしょうかね。
    とにかく海外の映画祭では沢山の引き合いがあって嬉しい悲鳴をあげております。

    シアターNのゲリラ登壇は井口監督、西村監督作品では珍しい事ではありません。
    しかし1日違いでしたね~。

    今後もサービス満点の上映を全国の劇場で考えている両監督ですからもっと上映館が増えて多くの映画ファンに観ていただきたいと思っています!

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  4. >kiona様
    こんばんは!どうもです^^

    おお、そんなファンタがあったですか?!最近はアンテナたたみっぱなしでいかんですわ(汗;)。

    これ観に行った日は劇場告知ではプラス特別上映だけだったはずなんですが、突然の挨拶にはホント驚きましたよ~。Benny様が書かれているように、ゲリラ登壇は茶飯事のようですね。実に素晴らしい~♪

    kiona様も是非ご覧になって感想お聞かせ下さい!♪

    応援コメント、ありがとうございました~♪

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  5. >薄荷グリーン様
    こんばんは!どうもです^^

    ゲイシャの破壊力バツグンでした(笑)。
    だいぶ前にダウンタウンが海外向けにゲイシャガールズってユニットやってましたよね。ちょうどあんな怪しい雰囲気で、外人さんも大喜びって感じ。ゲイシャだけでなく、周りを固めるキャラやアイテムも誇張が激しすぎて、お腹いっぱいになりました(笑)。
    あまり残酷でないって書いちゃいましたけど、改めてトレーラー観ると、結構血が出てました。でも少ない方でしたよ。『片腕マシンガール』みたいな超スプラッタにしたら、お客さんまた選んじゃうから(笑)。

    薄荷グリーン様は京都でしたね。生で舞妓さん見られるなんていいですなあ♪
    私もなんとなく京都のイメージを持って観てみたのですが、茨城県牛久の大仏が写ったりして、頭からっぽにして観るのが正解だなと思いました(笑)。

    ゲイシャチェーンソーの場面は最高でしたよ(笑)。

    応援コメント、ありがとうございました♪

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  6. >Benny様
    こんばんは!どうもです!^^

    本当は観てすぐにアップしたかったのですが、遅れてしまいました。反省です><
    それにしてもスペインの映画祭ですか!これまた盛り上がりそうですね♪
    邦画がこうやって注目されるのってホント嬉しいことです。また沢山の賞を頂けるんだろうなあ^^

    初めてのシアターN渋谷でしたが、いい雰囲気でした。駅からも近くていいですね。これからも通ってみたいと思います♪
    しかし1日違いで登壇されるとは。ホント最終回を攻めるべきでしたー><

    これからの全国展開では大盛り上がりに期待しております!

    応援コメント、ありがとうございました♪

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  7. うぉ~、観にいかれたんですね!
    YouTubeで見て、凄く気にはなっていたんですが。
    お馬鹿丸出し映画って感じで、見ていて盛り上がりそうですよね~!
    残酷シーンは?と気になっていましたが、やっぱり、この作品はほとんど無いのですね。

    レンタルでるの期待してまってます~。

    応援ぽち。

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  8. これは日本人も外国の方も楽しめる映画になってそうですね。
    プリントも2本になったので、どど~んと公開劇場増えるといいですね。

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  9. >とら次郎様
    どうも!いきましたよ~^^

    海外向けの「片腕マシンガール」と違って、今回は残酷控えめとなってましたよ。その分バカ要素が激増した感じで楽しかったです。ちょっと観るのに体力が必要かもですけど(笑;)
    デートにもギリギリ使えるレベルなんだそうです(笑)。

    ぜひDVDで堪能して下さい♪

    応援コメント、ありがとうございました♪

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  10. >lifeonmars様
    どうもです!^^

    世界共通の面白さを追求したみたいですね。若干血も出ますけど、皆さん笑って観られるんじゃないでしょうか(笑)。
    おお、プリント2本。全国展開で存分に行き渡って頂きたいものです。

    応援コメント、ありがとうございました♪

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  11. いや~、相変わらず素晴らしい映画を見られてますね!!(^^)
    非常に見たい映画ですが、かみさんと見るには
    勇気のいる作品です(爆)

    動画を見ましたが本気でみたいです・・
    AVを見るようにこっそり見なきゃ(^▽^;)

    芸者に凸!!(^_^)

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  12. >take51様
    どうもです!^^

    どうしても、こういう作品にセンサが働いてしまいます。たまに中和するような作品も観ているのですが(笑;)。

    これ、宣伝文句によると「ぎりぎりデートに使える映画」なんだそうです。なので奥さまと一緒に観ても大丈夫かと思いますよ。たぶん(笑)。
    とりあえずDVDが出たら、先にこっそりとヘッドホン付きで観てみて下さい♪^^

    応援コメント、ありがとうございました♪

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  13. >Hence72
    Hi!
    Thank you for commenting to my blog!

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