2008年6月7日土曜日

映画『ランボー 最後の戦場』 ・・・ミャンマーで史上最大の作戦

●ジャンル:アクション/ドラマ/スリラー
●上映時間:91min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語/ビルマ語/タイ語
●カラー:カラー
◆監督:シルベスタ・スタローン
◆出演:シルベスタ・スタローン、ジュリー・ベンツ、ポール・シュルツ、マシュー・マースデン、グレアム・マクタビッシュ、ケン・ハワード、レイ・ガイエゴス、ティム・カン、その他大勢
◎評価:★★★★★★★★☆☆
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ランボーシリーズ中、最初で最後の劇場鑑賞となった。さて、どんな感じなのか・・・。

【ストーリー】
 タイ辺りで余生を過ごしていたランボーの下に、あるボランティア団体が訪れてくる。なんとミャンマーの奥地までガイドして欲しいとのこと。軍事政権下で苦しい生活を強いられている村人の手助けに行きたいらしい。”止めとけ”と渋るランボーだったが、団体の金髪女にしつこく説得され、重たい腰を上げる。
 上流に向かってボートで進む一行だが、途中で山賊の襲撃に会う。乗客の中に金髪女を見つけ大興奮した山賊は、あっさりランボーに瞬殺される。さすがだ。傍らでは人を殺すなどもっての他と団体メンバーらがランボーを批判している。命拾いしたというのに。
 なんとか目的地に到着し、団体メンバーらを降ろしたランボーはボートをUターンし帰路に着く。
 数日後、ランボーの下にある知らせが入る。先の団体が村で活動中、軍事政権下の悪徳軍団に襲撃され誘拐されたというのだ。その為に傭兵部隊が結成され救出に向かうとのこと。意を決し戦闘用具を準備したランボーは、傭兵部隊と共に再びボートで現地に向かうことにする。そこで待っていたのはまさに戦場であった・・・。


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【感想と雑談】
 本作のトレーラーを初めて観た時、あーこりゃダメだと思った。精悍さが無かった。まるで別人。歳には勝てないというやつだ。ただ、やたら残酷という評判は気になっていたが、見納めだろうと思ってとりあえず観に行った。

 で、実際に観てみたら、随分と良かった。燃えてしまった。ちゃんとストーリーに入り込めば、風貌は関係無くなるようだ。

 悪事が頂点のマックス値を突破した辺りで、善の制裁が入る瞬間は堪らないものだが、本作にはまさにそれがあった。

 例えば悪徳軍団の兵士らが捕らえた村人らを水田に放つシーン。地雷をばら撒いた水田を向こう岸まで走らせ誰が爆死するのか賭けをするのだ。あまりにもヒドい状況に怒りも頂点だが、傭兵部隊は作戦上手が出せず黙って傍観しているだけだ。

 地雷がヒットしないのでイラついた兵士が銃口を村人に向けたその時、唸りを上げて飛んできた矢が兵士の頭に突き刺さる!次の瞬間ズサァーーッと弓を構えたランボーが登場、次々に矢を放ち兵士らを全滅させる。この瞬間がもう鳥肌全開のカッチョよさだった。単純な自分です(笑)。

 この地雷ゲームもそうだが、スタローン監督は現状の悲惨さを伝えたかったらしく、CGを使ってまで人体損壊をリアルに描いている。大口径の対物ライフルや車両搭載の重機関銃で人間を撃ちまくったりと『プライベートライアン』よろしく人間の体が四散しまくる。おかげでR15指定が付いてしまった。残酷だけがウリになってるようだけど、戦時中の不発弾を使った伏線とかスリル要素もちゃんとあるんだぞ。

 本質はこれまでのシリーズ作とほぼ変わりないように思うし、間違いなく完結編としてランボー自身のケジメも描いていて、本作だけ浮いている訳でもなくちゃんとシリーズ完結を意識したちょっと感動できる内容に仕上がっていると思う。

 まあ、見た目が相当ヒドいので、アクションシーンには深読みして嫌悪感を抱くか、単に割切って楽しむかは人それぞれだろう。楽しめる人だけ楽しめれば良いと思う。

 ちなみにIMDbでは7.5/10という高評価になっている。なんだかんだ60歳過ぎてこれは凄いことだぞ、スタローン。マジで。


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