2015年7月6日月曜日

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』・・・ シャーリーズ・セロン最強伝説

●原題:Mad Max: Fury Road
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/SF
●上映時間:120min
●製作年:2015年
●製作国:オーストラリア/アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョージ・ミラー
◆出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キーズ・バイアン、ゾーイ・クラビッツ、ロージー・ハンティントン・ホワイトリー、リリー・コウ、アビー・リー、コートニー・イートン、その他狂った人大勢

 7月に入ってました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
 今回は、もの凄く久々に劇場新作の記事で更新したいと思います。

【ストーリー】
 核戦争によって砂漠と化した世界。暴力組織の内輪もめに巻き込まれた旅人マックスは、組織を裏切り良き社会を目指す女戦士フュリオサに合流し、タンクローリーで追手の暴走族を蹴散らす・・・。



【感想と雑談】
 面白かったです。久々のシリーズ作品なので、ダレてたら困るなと思ってましたが、そんな心配は消し飛びました。

 このテンションの張り具合は、ジョージ・ミラーの功績が一番でしょうが、周りを固めるスタッフ陣と役者陣らのシリーズへの理解度も相当なものだったのでしょうね。『マッドマックス2』(’82)から続く世界観のようですが、2はまだ現実的だったのに対して、本作はかなり病状が進行した毒世界になってます。

 放射能によってか、見た目がいかにもフリークスかミュータントかってくらいのイカれた連中が、暴力装置をもって弱者らを支配してるのね。なんだか『インディジョーンズ/魔宮の伝説』('84)の邪教集団みたい。で、トム・ハーディ演じるマックスが、強いんだか弱いんだかわからんうちに拉致されるの。なにこの世界、と思ってしまいましたが、それも数分のうち。

 シャーリーズ・セロン演じる女戦士フュリオサが登場するや、タンクローリーを爆走し始めるところから、完全に虜になってしまいました。しかし、シャーリーズはワケありキャラであれば何でもこなしますよね。筋の通った強い女がお似合いでしょうか。CGでゴツイ義手を付けてたけど、体の線は細くてきれいでした(笑)。

 フュリオサ以外にも女性キャラが結構出てきて砂漠のオアシスになってるとこは、異常すぎる世界には眩しい存在。でも、危なっかしい世界でセクシーな格好は、見ていてハラハラします。逆にまだまともに見える2の世界では、こうも女キャラは出てこなかったような。無口なアマゾネス風の女戦士はいたけども。

 この感動は『デス・レース』('09)に通じるものがありました。あちらは70年代のSF珍作のリメイクでしたが、そのパワフルさに終始笑いが絶えなかった傑作でしたが、今回もそんな感じで見ることができました。そもそも『デス・レース』も武装したタンクローリーが大バカなオチを持って退場する盛り上がりっぷりでしたが、あれはきっと『マッドマックス2』へのオマージュだったのでしょうね。

 今回はジョージ・ミラーが変わらず監督した正真正銘シリーズの後継作品ですからね。とにかく、シリーズ失速の法則がいっさい当てはまらずの勢い。真の主役ともいえる改造車のオンパレードぶりは笑わずにはいられません。

 最高なのが、戦闘集団の中にBGM担当のトラックがいたこと。戦闘時に士気を上げるのに、火を吹くギターをギュイーンと弾いて、数人が太鼓をドンドンドンドン叩いてるの。単なる移動中にもドンドン叩いてた気がしますが、一番大変な役割なんじゃないかと思いました。一応、アホか、といっておきます。

 トム・ハーディはメル・ギブソンほど眼光やカリスマ性はないですが、新たなマックス像として活躍していたと思います。鎖が繋がった状態でフュリオサ陣と格闘したり、タンクローリーを巡って様々な活躍をするところは、パワフルすぎてコントに見えるくらいの迫力でした。

 延々、心のガッツポーズ状態の傑作でした。

 2015年7月6日現在、imdb評価が8.5ポイントという、世界中が大好き状態です。


 終始タンクローリーで引っ張る潔さに感服。


(C)2014 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』/ワーナー・ブラザーズ

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2 件のコメント:

  1. こんばんは!!

    記事にされていたのを思い出しました、、(^▽^;)
    劇場に見に行かれてたんですね!

    この映画は劇場での迫力は半端無かったと思います!
    例のギターが劇場でどんな感じだったのか気になります(笑)

    この映画、僕はとにかくシャリーズ・セロンに驚きました!
    女優魂というか、凄いですよね!!

    >CGでゴツイ義手を付けてたけど、体の線は細くてきれいでした(笑)。

    (笑)

    普通に考えると、あの義手を使いきれないように
    思いますが、あのギャップが良かったですね!(笑)

    トム・ハーディも頑張ってたと思いますが、今回は相手が悪かったような??
    ハーディ版マックスの続編はあるんでしょうか??密かに楽しみにしてます♪

    umetramanさんの記事を見て、ますます旧作が見たくなりました!

    僕はやっぱりシャリーズ・セロンに応援です(笑)



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  2. >take51様
    はい、劇場での迫力は凄まじかったです。通常の2Dで観たのですが相当なものでした。

    これ、4Dだか4DXだかでの鑑賞が更に凄かったらしいです。行けばよかったと後悔してます。
    因みに4D関連って体感型じゃないですか。で、マッドマックスでは、シャーリーズがツバを吐く場面で顔に水飛沫が飛んできたそうなんです。
    take51さん、これはホームシアターに4Dを増設して、ぜひマッドマックスを鑑賞しないといけませんな!!(笑)

    大画面でのハリネズミな車とトレーラーが応戦したり裸に近い暴走キャラが飛んだり落ちたりする場面は、観る側も逃げ場のない感覚に陥る緊張感で参りました。棒に括りつけられたマックスと同化した気分でしたね。

    シャーリーズ・セロンの怪演も異常な世界を盛り上げていました。過去にも華麗な女戦士を演じてはいましたが、本作でのこんなにも汚れがプラスされたキャラは新境地だったのではと思います。
    ここで、ビバ!シャーリーズ!!と叫んでおきます。できれば、take51様もご一緒に。

    take51様、旧作の1作目をご覧になられるのですね。私もちょっと見直してみようかな。。
    あ、それと、ティナ・ターナーですが、彼女は3作目の出演になります。。
    また感想お聞かせ下さいね。

    シャーリーズ応援頂きました、ありがとうございます♪

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