2015年3月15日日曜日

映画『チャックとラリー おかしな偽装結婚!?』 ・・・ジェシカ・ビールが魅力ありすぎて優勝

●原題:I Now Pronounce You Chuck & Larry
●ジャンル:コメディ/ロマンス
●上映時間:115min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:デニス・デューガン
◆出演:アダム・サンドラー、ケビン・ジェームズ、ジェシカ・ビール、ダン・エイクロイド、ヴィング・レイムス、スティーブ・ブシェミ、ニコラス・タトゥーロ、ニック・スウォードソン、ロブ・シュナイダー、レイチェル・ドラッチ、その他大勢

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?暖かくなってきたと思ったら先日、雪が降りました。たぶんこれで最後の雪と思いたいですね。花粉はまだまだ続きそうですけど。。
 さて、今回はコメディ作品ですが、好きな女優が出演していることで特別扱いです(笑)。

【ストーリー】
 アメリカ。消防士のチャックとラリーは親友同士。今日も火事場に急行しては絶好調の二人だが、私生活では両極端な人生を送っていた。男やもめのラリーは妻を亡くした際の手続き漏れで息子に年金を残せなくなっていることを知り焦る。唯一の解決策は、パートナ法に基づき結婚するしかない。ラリーは周知の仲であり女好き独身男のチャックに同性同士の偽装結婚を切り出すのであった・・・。



【感想と雑談】
 アダム・サンドラー率いるHappy Madison製作によるコメディ作品です。主演は勿論アダム・サンドラーで、監督はデニス・デューガン。『ウソつきは結婚のはじまり』('11)以来、病みつきになっている、お約束とも言える名(迷?)コンビです(笑)。

 アメリカのコメディ作品も多々ありますけど、Happy Madisonの作りは、どこかひと味違いますね。好き勝手で力任せなギャグやらヒドイことをやってる割に、1本筋が通ってるというか、いろいろ盛り上げて最後はホロリとさせてくれる。本作はそれに加えテーマ性も感じる出来になっています。

 アダム・サンドラー演じるチャックと、これもコメディアン俳優のケビン・ジェームズ演じるラリーは、互いを知り尽くすほどの親友同士。ある日、自分の不測時に年金を息子に託せないことを知ったラリーは、苦し紛れにチャックと同姓結婚することでその資格を得ることにします。あくまでも偽装であって本物のゲイになる訳ではないので、ストレートでありながらフリをし続けるという葛藤の日々がとても可笑しいです。

 生真面目で家族思いのラリーとは正反対に、独身で女好きの遊び人チャックが、何かある度に美女軍団にチヤホヤされる様が笑えます。かなり強引でファンタジック。そんな無類の女好きがゲイを偽るのは大変なことですが、ある女弁護士が登場することで、更に地獄級の苦しみを味わうことになります。



 パートナー法に則るも、行政は不正行為がないかの厳しい調査を続けます。チャックとラリーは冷や汗垂らしながらも自分らの権利を守る為、女弁護士アレックスを雇います。それを演じるのが

 出ました、ジェシカ・ビールです。

 本作を観る一番のきっかけとなったのは、実はこの女優でした。Happy Madisonであっても、ジェシカ抜きであったなら、今回、陽の目をみることはなかったかもしれません。と、言えるくらいに大ファンな女優ジェシカ・ビールで盛り上がってみます(笑)。素晴らしすぎます。

 初めて彼女を拝見した『ブレイド3』('04)がとにかく強烈でした。様々な民族の血を引くというエキゾチックな顔立ちに、グラマーで肉感的なスタイル。これがチンピラバンパイアを蹴散らす女戦士アビゲイルとして登場するシーンにはドハマリしました。マジメに鳥肌もの。奇跡の役どころだったといえましょう。勿論、溢れるほど心のガッツポーズを送りました。

 以降もジェシカは素晴らしい活躍をされますが、キワモノ的でどこか気の抜けない作品が多い印象でした。戦争や犯罪に巻き込まれたりする幸薄で強靭な役とか。しかし、本作は違いました。なんといってもコメディですからねコメディ。緊張感まるけだった印象を覆すジェシカには萌えまくりました。

 アレックスは、実はゲイの弟を持ち、同性愛には寛大な女弁護士。普段は凄くイイ女ぶりなのに、イベントでは豪快なコスプレ姿を嬉々と披露し、ゲイと信じるチャックにオッパイを揉ませたり(貴様ー!)と、コメディの王道ともいえる女性を演じるジェシカの素晴らしさ。とにかく笑顔が素敵で、本当に楽しんでるのが伝わってくるんですよね。



 強面で肩に力の入った役もいいですが、こういうチャーミングな女性を見せてくれるジェシカにも、やっぱり心のガッツポーズです。そんなアレックスに惚れてしまったものの、生殺し状態でゲイを押し通す苦行のチャックには笑うしかないです(笑)。

 ゲイの弟を演じるはニック・スウォードソン。Happy Madisonの常連コメディアンで、相変わらずはっちゃけていて楽しい人。実は製作にも携わっている大物のようです。また、同姓愛挙式を進行する日本人司祭を演じるはロブ・シュナイダー。この人も常連コメディアンですが、アジア系の血を引いてるからか、大ハマリなアラブ人役をよく見かけますね。今回は特殊メイクに近いですが、違和感ないのはさすがです。この司祭、お約束のエキセントリックな日本人ですが、妙な味があって全然憎めない。チャックとラリーの挙式中、やたら日本語で「はいっ」 と返すところが可笑しいです(笑)。

 クライマックスでは、スティーブ・ブシェミ演じる(笑)嫌味な調査官が、チャックとラリーのゲイ偽装疑惑から聴聞会を開きます。そこでは、二人が互いについて証言していくに連れ、改めて親友に対する気付きが生まれます。コメディらしくホロリとするところですが、よかったのは二人の関係の真偽だけに終着せず、作品が同性愛に対する思いを投げかけていたところです。どんなパートナー同士だろうが愛し合う権利はあるし皆同じ人間だよ、だからどうすべきかはわかってるよね、というメッセージ。

 同じ人間である以上、尊重し合わなければならないことは当然のことと思っていますが、それは時と場合によるのでしょうね。自分がされたら嫌なことを他人にするような輩は、女弁護士アレックスではなく、女戦士アビゲイルがきっと成敗しにきます。と、ジェシカ・ビールのネタで締(絞)めくくってみます。


 ジェシカ出演作の過去最高傑作ということで。


(C)2007 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.
【出典】『チャックとラリー おかしな偽装結婚!?』/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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4 件のコメント:

  1. こんばんは!
    これまた素晴らしい・・・(笑)

    この作品は見て後に改めて
    お邪魔をさせて頂きます!!(^^♪

    2枚目の画像とか完璧ですね!!(笑)

    いつも素晴らしい情報をありがとうございます!\(^o^)/

    返信削除
  2. >take51様
    ジェシカ、ホント素晴らしいですよね!

    これほど彼女の登場シーンが待ち遠しい作品はそうないと思いますよ(笑)。
    2枚目の画像は、至高すぎるシーンでありました。

    「トータルリコール」の彼女も素晴らしかったですが、本作の彼女を前にしては全てが霞んでしまいます。

    ご覧になられたら感想お聞かせ下さいな。

    コメントありがとうございました♪

    返信削除
  3. こんにちは!
    やっと見る事ができました!!(^^♪

    しかもジェシカビールのコスプレの事を忘れてたので、
    例のシーンの衝撃度は言葉にできないほど(笑)

    あ、umetramanさんの記事で見た映画だった!!と(^▽^;)

    >アダム・サンドラー率いるHappy Madison製作によるコメディ作品です。主演は勿論アダム・サンドラーで、監督はデニス・デューガン。『ウソつきは結婚のはじまり』('11)以来、病みつきになっている、お約束とも言える名(迷?)コンビです(笑)。

    なるほど!!間違いのない組み合わせですね!(^^♪
    あの映画も良かったですが、この映画も良かったですね!!
    仰る通り、ただのコメディではなくホロリとさせてくれるところが心憎いです。

    少し前に見たので、自分のブログにはロクな事が書けません
    でしたが、umetramanさんの記事を読み内容もしっかり思い出せました。
    いつも内容をしっかりと書かれて、本当に凄いと思います!(^.^)

    >チャックとラリーの挙式中、やたら日本語で「はいっ」 と返すところが可笑しいです(笑)。

    この辺をしっかり書かれてるのが流石です!!
    ふざけた顔で笑えました(笑)

    >ジェシカ出演作の過去最高傑作ということで

    間違いないですね!!(^^♪

    改めてジェシカビールの素晴らしさに応援させていただきます!!\(^o^)/

    返信削除
  4. >take51様
    リセットされた状態でご覧になりましたか。それはよかったです^^。

    ジェシカ・ビールの新鮮さも際立って見えたんじゃないですか。あの堂々たる姿に過去作品の役柄が走馬灯のように大回転するのは必至かと。
    しかし、仮想パーティでチャックが最初に騙されたバニーガールには私も騙されたクチなんですが、さすがコメディといったところですよね(笑)。

    知らずに借りた作品がHappy Madisonだったりすると、なんだか得した気分になれます(笑)。アダムのお笑いセンスはクセになりますね。

    あの日本人司祭はお気に入りのキャラなんですよ(笑)。チャックとラリーとの掛け合いが妙に可笑しくて、円と三角の違いを延々話そうとして二人に制止されるところはゲラゲラ笑ってしまいました。
    演じたロブ・シュナイダーは「もしも昨日が選べたら」でアラブの王子をやってましたが、違和感なかったのが凄いと思いました(笑)。

    今更なんですが、ジェシカの幸せそうな近況を見つけましたので、よろしければどうぞ。既にご存知でしたらすみません。
    http://www.tvgroove.com/news/article/ctg/1/nid/22412.html
    旦那がコイツとか、ちょっとショックなんですが・・・(笑;)。

    ジェシカ応援頂きました、ありがとうございます♪

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