2008年9月17日水曜日

映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 ・・・全員ブツブツ歌ってますがミュージカルなんだそうです

●原題:Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
●ジャンル:犯罪/ミュージカル
●上映時間:116min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ/イギリス
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ティム・バートン
◆出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン 、ティモシー・スポール 、ローラ・ミシェル・ケリー 、ジェイン・ワイズナー、その他大勢


悪魔の理髪師スウィーニー・トッド(ジョニー・デップ)と、パイ屋の女主人ラベット(ヘレナ・ボナム・カーター)。二人とも顔色悪すぎ。

【ストーリー】
イギリスはロンドン。悪徳判事に妻と娘を奪われ人生ボロボロになった理髪師ベンジャミン・バーカー。名前をスウィニー・トッドに変え復讐の為にロンドンに舞い戻るが、パイ屋の女主人ラベットと色々やるうちにあらぬ方向へと向かってしまう・・・・・・。

【感想と雑談】
うーむ・・・なミュージカル・スプラッタ映画。

ミュージカルは好きな方である。偏りはあるけども(笑;)、『ファントム・オブ・パラダイス』『ロッキー・ホラーショー』『グリース』『ヘドウィグ』『サウスパーク』なんてのは大好きだったりする。ところが、本作のミュージカルときたら。うーむ。
(↑『ブルース・ブラザース』抜けてるし 笑;)

なんていうのか、特徴的というかキャッチーというのか、そういう耳に残るリズムやメロディにアクションが折り重なってミュージカルも楽しめると思うのだが、本作にはそれがあんまし無かったようでイマイチだった。映像はティム・バートン監督らしくオドロオドロしさは出てたけども。

冒頭、霧のたち込めるロンドンに一隻の帆船が入港してくるが、いきなり甲板で若造がブツブツ歌いだす。すると、間髪入れずにジョニー・デップ演じる主人公が割って入りこれまたブツブツ歌いだす。どうも全体的にブツブツ語るような歌い方でワクワク感がない。ちゃんとメロディに合わせて抑揚ある歌い方をしているとは思うのだが、合間に血がピューッとなってブツブツ歌っている印象しか残っていない。唯一、インチキ理髪師との髭剃り対決前に、丁稚のガキが歌うところが良かったかな。

殆どの役者が初のミュージカル挑戦だったらしいが、ジョニー・デップにヒロインのヘレナ・ボナム・カーターもなかなか上手かったと思う。アラン・リックマンは歌わないだろうと思っていたら、突然歌いだしたのでビックラした。この人もホントいい声で上手かったと思う。ブツブツ歌うのに変わりはなかったけど。

陰鬱でドロドロと渦巻くようなストーリーからして、ワクワク感なんて出せるはずもないかな。これが王道を行くミュージカルなのだとしたら、自分のミュージカル好きというのもまだまだ甘いということか。あ、偏りあるって自分で言ってたわ(笑)。

音楽担当はてっきりダニー・エルフマンかと思っていたら違った。元々はイギリスの伝説をミュージカルにしたのが最初らしく、その時に手掛けたスティーヴン・ソンドハイムが担当されている。音楽についてはティム・バートン監督の思い付きでも何でもなく、昔からの伝統ある作品だったということか。
で、ソンドハイムの過去の作品を調べたらかなりの名作が並んでいたのだが、なんとその中に『わたしが美しくなった100の秘密』を発見!キルスティン・ダンストにセイコ・マツドが共演した大好きな映画だ!!

『スウィーニー・トッド』・・・観直してみようかな(笑;)。

ちなみにIMDbの評価では7.9/10という高評価になっている。海外は好きなんだ、こういうの。


イタリアのインチキ理髪師ピレリ(サシャ・バロン・コーエン)。ニタり顔でブツブツ歌ってないで、さっさと剃れっての。


悪徳判事のターピン判事(アラン・リックマン)。ダンディズム代表。ごっつイイ声してます♪

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【出典】『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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6 件のコメント:

  1. umetraman様

    いや~ソンド・ハイムの楽曲はなかなか難解でミュージカル俳優達はなかなか近寄りたがらないと言う現状があるのです。

    これ舞台では昔、帝劇で松本幸四郎と鳳蘭のコンビで上演したんですよ。

    音楽もの、ミュージカル映画けっこう好きだけどこの作品は異端児ですね。でもそこが良いと思う人も多いのでは・・・。

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  2. >BENNY様
    ご訪問ありがとうございます!
    なんと難解なので近寄りがたい??やはりそういうお方だったのですか。ということは、今回チャンレンジした俳優達はかなり凄いということになりますね。
    日本で上演されたのも初耳なのですが、なんだかんだ人気のある作品なんですね。
    暫く経ってから再見しようと思います。結構化けることがあるので(笑;)。

    コメントありがとうございました♪

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  3. ヘレナ・ボナム・カーターのパートは無茶苦茶難しいと思います。ミュージカルではトッドの娘の唄がもっと多いらしいです。踊りがなくてよかったかな?台詞が歌になっただけで、一応ミュージカルですが、ちょっと変わった映画という印象でした。結構好きです。血飛沫が「椿三十郎」チックで(笑)

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  4. >whitedog様
    むむむ、そう言われると・・・。で、ちょろっと観直してみました。たしかにヘレナ、畳み掛けるような歌い方が随分とハマってますね。それにしても皆、そつなく歌ってますけど、元々音楽をやられていたのでしょうか。底力を感じますね。
    応援どうもです♪

    コメントありがとうございました♪

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  5. よーじっくです。

    『ファントム』『ロッキーホラー』、とくると私も同感です。って事は私も偏っている?のかなあ。

    ちなみにソンドハイム>ティム・バートンという現実が私はちょっと残念でした。でも、敢えて弄らなかったのだと、私は思っています。真っ向勝負の作品だったんだと思います。

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  6. >よーじっく様
    ご訪問ありがとうございます!
    ミュージカルも奥深いってことですね。自分はワクワクする感じが好きなので、ちょっと抵抗がありましたが、ソンドハイム節も突然好きになるかもしれません。時間を置いてから観直すと印象変わったりしますからね。
    今回のバートンはやたらダークな感じでしたね。
    『ロッキー~』『ファントム~』好きはお友達です!(笑)

    コメントありがとうございました♪

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