2011年2月27日日曜日

映画『ゾルタン星人』 ・・・Hot Chicks と 巨大パンチラしか記憶に残らない しょーもなさ大爆発

●原題:Dude, Where's My Car?
●ジャンル:コメディ/ミステリー/SF
●上映時間:83min
●製作年:2000年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ダニー・ライナー
◆出演:アシュトン・カッチャー、ショーン・ウィリアム・スコット、
クリスティ・スワンソン、ジェニファー・ガーナー、メアリー・リン・
ライスカブ、マリア・ソコロフ、ミツィー・マーチン、その他大勢

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 2月もそろそろ終わりなんですね。もう3月なんか。それにしても月日が流れるのが早いこと早いこと。いっそのこと花粉の季節すっ飛ばして6月くらいになってもいいんですがね(笑)。
 さて、今回はふざけた邦題ですが、肝心の中身は一体どうなってるんでしょうか。

【ストーリー】
 アメリカ。ある朝、親友同士の青年ジェシーとチェスターは何故か昨夜の記憶が無くなっていた。知人連中から少しずつ記憶を辿っていくが、彼らのアホな性格が手伝って状況はなかなか進展しない。そうこうしている内に宇宙ヲタクやマッチョ野郎、そしてホットな美女軍団が現れ、彼らが全宇宙の運命に関わっていることを告げる。しかしアホなジェシーとチェスターにそれが理解ができるはずもなく、事態はあらぬ方向へと向かっていく・・・。

 

【感想と雑談】
 ロックをBGMに、アシュトン・カッチャー演じるジェシーと、ショーン・ウィリアム・スコット演じるチェスターのアホ二人組が、全宇宙の危機に巻き込まれていきます。問題は彼らがそんな状況を一切理解しないまま話が進んでいくところですが、勿論コメディなので深刻さは微塵もないドタバタ劇です。

 初めの方、中華のドライブスルーではスピーカーが「それから?」を連呼し永遠に注文を促す力技なギャグが炸裂しますが、それに応えるイケメンなアシュトン・カッチャーのバカ演技にはちょっと違和感がありました。でも、共演のサル顔ショーン・ウィリアム・スコットのおかげで慣れることができました。そういえばチェスターがチンパンジーの特技を生かす伏線が出てくるのですが、これはショーンの為に用意された設定に違いありません(笑)。

 見所はお色気ドタバタなところでしょう。これに尽きます。正直、お色気がなかったらここで紹介することもなかったと思います。お色気なんです。アホで異性のことしか頭にないジェシーとチェスターの目の前には様々なお色気女性が現れます。


(We are hot chicks!!)

 バーに行けばポールダンサーズがお出迎え。全身に水を浴びてチェスターに全身アピール。素晴らしいです。ジェシーには単独の金髪グラマーが迫りますが、実は正体が○○○で、「盗んだ金を返せ!」とか迫ってきたりします。パンチの配置も忘れていません。

 それから突然、目の前に現れる謎の美女軍団。金髪率は低いですが、黒髪のボスが「We are hot chicks.(ホットでイイ女よ)」と名乗るだけあって、確かにホットな美人揃い(たぶん)。Chickには若い娘という意味もありますが、調べたらボス役の女優はあまり若くはありませんでした。でも美人なので問題はありません。美女軍団はジェシーとチェスターに、全宇宙に関わるある装置のことを切り出します。ここで本作がSFでもあることがわかります。

 他では、ある金髪女性がジェシーとチェスターに擦り寄ってきます。この金髪女性をクリスティ・スワンソンが演じてます。『デッドリーフレンド』('86)の人造女役(またかよ)で何かの象徴になってしまったのか、ファンタスティック系にはよく出演されてるみたいですね。そんなことより気になったのが、こんな顔してたっけ?でした。一応金髪グラマーではありますが、彼女を知らない方からすると、ちょっと厳ついな・・・だけで終わってしまうかも。そういえば、ジェニファー・ガーナーも何気に出てます。若くて可愛いよ。


(『マネキン2』('91)にも出ていたクリスティ・スワンソン。アシュトンが嬉しそう)

 宇宙ヲタク、マッチョ野郎、そして謎の美女軍団が集結するゲーセンでのクライマックス。全宇宙の崩壊を招くある装置のカウントダウンが始まりますが、突然これを巡って凄いことが起きます。なんと美女軍団が一人のセクシーな巨大美女に変身してしまうのです。素晴らしいです。この後ジェシーとチェスターをノッシノッシと追っかけますが、ここで巨大美女を下から仰いでしまったある親子の会話が入ります。

 息子 「父ちゃん、あれに乗りたい」
 父親 「私もだ息子よ、私もだ」

 そんな親子の上空を巨大なパンチラが通過していきます。夢のUpskirt(スカートを下から覗く)ですね。アホか。笑えるけど。

 さてさて、ジェシーにチェスター、そして全宇宙の運命はどうなってしまうのでしょうか。

 一応、消された記憶から真相を解明していくミステリー要素もありますが、SFお色気とドタバタ要素が強烈なので、これだけで十分楽しめる作品だと思います。アメリカンなアクの強さもあるので万人向けとは言えないかもしれませんが、Hot Chicksに敏感な方なら大丈夫だと思います(笑)。


(何気に合成が上手かったりします。この後、親子に天国が訪れます)

 久々に巨大美女のコラージュを作りたくなりました(爆)。

(C)2000 by Twentieth Century Fox Film Corporation.
【出典】『ゾルタン星人』/20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント

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2011年2月13日日曜日

映画『悪魔のはらわた』 ・・・あまり間近で見たくないモノが3Dで迫ってきます

●原題:Flesh for Frankenstein
●ジャンル:ドラマ/ホラー/SF
●上映時間:95min
●製作年:1973年
●製作国:アメリカ/イタリア/フランス
●言語:英語/フランス語
●カラー:カラー
◆監督:ポール・モリセイ
◆出演:ウド・キア、モニク・ヴァン・ボーレン、ジョー・ダレッサンドロ、アルノ・ジュエギング、スルジャン・ゼレノビク、ダリラ・ディ・ラッツァーロ、ニコレッタ・エルミ、マルコ・リオフレディ
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 とっくに2月です。気温的にはやや春めいてきてましたが、風邪やインフルエンザには引き続き注意したいものですね。あと花粉症。今年はヒドイ年になるんだとか。まだ本格的に始まってはいないのですが、今年もなるべく花粉は相手にしないようにします。

【ストーリー】
 ヨーロッパのどこか。フランケンシュタイン男爵は助手のオットーと共にある野望を抱いていた。それは完璧な男女の人造人間を交配させ新人類を誕生させることであった。残る人体パーツは男の頭部だけ。男爵は理想の男を探し当て、手際よく首を切断し頭部を入手する。しかし、その男はホモの男好きであった。そうとも知らない男爵はオットーと共にヘヴン状態に陥るが、元ホモ男の人造人間がまともな生理反応を示すはずがなく・・・。


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【感想と雑談】
 3D映画を観たのは博覧会で上映された特別なヤツくらいでしょうか。劇場鑑賞は未経験なんですが、なかなか観てみたいと思えません。何かアトラクション的な印象が強くて映画鑑賞には程遠いんじゃないか、なんて思えるんですよね。3D映画の歴史は結構古くて、よくテレビで放映されたのでは『ジョーズ3』('83)なんてのが思い出されます。ストーリーとは関係ない取って付けたような3D演出が、普通のテレビ画面では意味不明になっていて、なんか笑えました。今でもそうか。

 3Dブームですが、そんなに流行らせたいのなら過去の作品も持ち上げて欲しいものです。ということで今回は結構古いですが、エログロ極地の変態3D作品を紹介したいと思います。有名な作品ですけどね。しかし、何故これを3Dで上映しようと思ったか、当時の人(笑)。

 古典ゴシックホラーのフランケンシュタインに変態要素を加えた本作は、邦題にある”はらわた”の意味をまんま受け止めて問題無のグチャドロ風味。もう大変です。実際アンディ・ウォーホルが関わってるだの関わってないだのと話が錯綜しているようですが、どっちにしてもかなり前衛的な作品ともいえます。


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 フランケンシュタイン男爵は家族持ちなのですが、見ていくとどうも本人と妻の関係がおかしい。どうやら姉弟関係で近親相姦の仲だったのです。更に問題を抱えるこの夫婦、まず妻のカトリーナは大変な男好きで、イケメン農夫と毎晩の合体繰り返し。そして男爵は大変な内臓フェチ。こんな変態夫婦に前述のイケメン農夫が絡んでいくものだから、肝心の人造人間計画もドタバタコメディのように破綻していきます。

 鼻の立派なセルビア人が世界一とのたまう男爵は、助手のオットーと共に売春小屋の前で網を張ります。ちょうど小屋の中ではイケメン農夫が親友サーシャの為に女を紹介中。しかしサーシャは女には全く興味のないホモ男でありました。ピクリとも反応しません。そこに突然トカゲが出現したことで女どもは悲鳴の嵐。

 それを聞いたオットー 「殴ってますね!」
 男爵 「うむ、特殊プレイだな」

 外に飛び出した女二人を呼ぶサーシャ。

 それを見た男爵 「 3Pかよ!あの鼻を見ろ絶倫だぞおい!」
 オットー 「・・・(生唾)」

 こんな力いっぱいな勘違いによって話はおかしな方向に向かっていきます。

 男爵とオットーの巨大バサミによって首をチョンパされるサーシャ。この時のサーシャの首はもろダミーですが、クチや目がピクついたりと中々の出来。噴出す血の量も大したもので味わい深いです。3D演出として巨大バサミや首が不自然にこちら側に向けられます。


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 秘密の研究所では、完成済みの人造女の腹に手を突っ込み、内臓こねくり回す男爵。肝臓とか腎臓とか取り出してはヘヴン状態。思わず食っちゃうんじゃないかと心配になるほど。更に男爵は手を突っ込んだまま合体を開始。(@ω@;)な表情のオットーそっちのけで「ふぅ、生命を吹き込んだぜ」と堂々たる変態ぶり。演じる若きウド・キアの怪演ぶりは素晴らし過ぎます。

 やがて電流を流された人造男女は、男爵の命令通りに動くようになります。ここで人造女がごっつ美人であることに注目。演じるイタリア女優ダリラ・ディ・ラッツァーロの憂いを含んだ美しさにハートは鷲づかみです。ファンは多いと思います。

 こんな美人にキスをされても、ホモ男の首を持つ人造男は当然ながらピクリともしません。人造女に向かって「キスしろ!」→キスする様を凝視→人造男の股間を爆視・・・という三拍子パターンを繰り返す男爵とオットーの滑稽さ。笑いのポイントが訪れます。

 交配計画の頓挫がショックで堪らないところに、イケメン農夫がトドメの研究妨害を食らわせるものだから、遂に男爵とオットーは暴走し始めます。使用人女と人造女の腹を割いて内臓をまき散らしたオットーに男爵はブチ切れ、そんな男爵は槍を持った人造男に追いかけられ・・・。


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 このように変態度が全開で、男爵とオットーに気合が入るほどバカらしさも凄まじくなるのですが、古きヨーロッパの格調高い独特な空気に包まれていて、見応えは十分ある作品だと思います。悲しげな音楽も実にいいし。しかし、これを3Dで上映しようとよく思ったものです。リアルタイムでご覧になった方はビックリしたでしょうね。スプラッタ耐性のない70年代に血まみれの内臓がビローンと飛び出してくるんだから。

 という訳で、本作をぜひ3Dでリバイバル上映して欲しいと思います。これやるんなら観に行きますよ。できたらポスターなんかは当時のおどろおどろしいデザインで復刻希望(笑)。

 ところで、美人女優のダリラ・ディ・ラッツァーロなんですが、この直前にも『Frankenstein '80』('72)なんて作品にも出てたんですね。フランケン続きだったのか。今では相当の熟女のはずですが、美人のままなんでしょうね。絶対そう思いますね。間違いないですね。


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 ダリラ・ディ・ラッツァーロの公式サイトです。ちょっとでも興味があったら覗いて見てください。綺麗な写真が沢山あります。これであなたもヘヴン状態。
→ 【Dalila Di Lazzaro_officialwebsite】


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2011年1月17日月曜日

映画『ハッピー・フライト』 ・・・グウィネス・パルトロウがCAになって世界を股にかけます

●原題:View from the Top
●ジャンル:コメディ/ロマンス
●上映時間:87min
●製作年:2003年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ブルーノ・バレット
◆出演:グウィネス・パルトロウ、キャンディス・バーゲン、クリスチナ・アップルゲート、マイク・マイヤーズ、ロブ・ロウ、ケリー・プリストン、その他大勢

 冬らしく雪が降ってます。こんな寒々しい時期はパーッとした作品でも観たいですね。という訳で、今回は航空会社のCA(キャビン・アテンダント)のお仕事を描いたコメディ作品です。

【ストーリー】
 アメリカ。田舎町のデパートに勤めるドナは、彼氏に振られたことから一大決心し、地元の航空会社に転職する。しかし、国際線CAの華やかさに憧れるドナは、更なる上の航空会社を目指すことにする。やがて、大手の航空会社に無事転職できるも、自信満々で受けた配属先試験の結果は国内線CAとなってしまう。納得いかないドナは会社に掛け合うのだが・・・。



【感想と雑談】
 グウィネス・パルトロウ演じる田舎娘ドナが、航空会社を転々としては様々な人と出会い、最終的に世界を股にかけるCAを目指します。まさに原題にもある「頂点からの眺め」。この夢が叶った瞬間、ドナは歓喜しますが、それと引き換えに大切なものを失ってきたことに気づいてしまいます。

 うーん、もうちょっと弾けて欲しかったですね。コメディといっても爆笑ポイントがある訳でもないし。あのマイク・マイヤーズが体当たりな演技で教官役をやっているというのに、あまり笑えるところがないというのが残念。恋愛とサクセスストーリーを絡めたものでしょうが、どうにも可もなく不可もなくという印象です。何かひとつに絞って破壊的な要素を入れ込んで欲しかったのですが、それをやるとグウィネス・パルトロウが逃走する恐れがあったのかもしれません。期待し過ぎというのも問題ですかね(笑)。

 それにしても、ドナはもの凄く適当な手続きや試験を踏んで、航空会社を転々としていきます。地元の小さな航空会社では重役と簡単な面接を済ませると、教育・訓練無しでいきなりCAとして搭乗します。しかもドナは飛行機に乗るのが初めて(笑)。いねーよ、そんなCA。。。と思うのですが、外国の地方なんかでは、こんな採用やってたりするのでしょうか。よくわからない世界です。


(こんなCAだったら楽しいぞ♪日本でもやってくれないか。因みに左がイケてるグウィネス)

 国際線CAの優雅さに心奪われたドナと同僚らは、大手の航空会社へスイッチ。ここで、情緒不安定気味の教官にみっちりしごかれ国際線CAになるべく奮闘します。こう書くとアレですが、実はもの凄く適当です。現実味がありません。抑揚あり過ぎのマイク・マイヤーズの教官演技を想像してみて下さい。。。と思うのですが、海外の大手なんかでは実際こんな教官がいたりするんでしょうか。よくわからない世界です。ところで、この二人は『オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー』('02)でも共演してましたね。グウィネスは冒頭のみの出演でしたが。

 最初の方でこの作品は化ける!!と期待させてくれたのが、地元の航空会社CAの制服姿。ここの場面はいいかもです。アトラクションで着るようなケバい制服。グウィネスのこんな姿は初めてだったので目に焼き付きました。この姿で何かドデカイことをぷりーず!必ずイケるぜ!という期待。それが見事叶うことがなかったのは前述の通りです。どーせなら『アイアンマン』('08)の自家用ジェット機のCAポールダンスみたいに大爆発してくれればよかったのに。ただ、全体的にカラフルなデザインなので、その後も七変化な格好をしていくグウィネスだけは見所と言えるかもしれません。

 クライマックスでは、大切なものを失ってしまったドナはある決意をし行動に出ます。そして、ラストのラストで、ドナはある姿を披露して画面は暗転します。何?!それは一体どーいうこと??一気に飛躍し過ぎだろドナ!!という、このラストだけは何か違うものを感じるのでした。まあ、作品の印象を覆すほどではないのですが。

 可もなく不可もなくの予定調和コメディと、七変化気味のグウィネス・パルトロウを見て楽しむ作品ということで(笑)。



 邦画でもほぼ同名の作品『ハッピーフライト』('08)がありましたが、内容は全く違うものと思います。

(C) 2003 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.
【出典】『ハッピー・フライト』/ハピネット・ピクチャーズ

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2011年1月9日日曜日

新年あけました

今さら感全開ですが、新年あけましておめでとうございます。

すっかり旧作映画専門+αなブログになってしまいましたが、今年もこの調子で活動していきたいと思います。殆ど得することのないブログですが、暇潰しの場にでもなればと思いますので、皆様どうぞ宜しくお願い致します。

さて、今年一発目の更新は、毎度のコラージュ画像です。基本コンセプトは巨大ナース(笑)なんですが、新年ということで、それっぽく富士山をかましてみました。ちょっとはお目出度い雰囲気が出てるか?!


(クリックすると一応巨大化するよ)

今年は更新頻度をちょっとでも上げられるといいなあ・・・。

閃きました。一富士、二鷹、三ナース。
画像の鷹不足は、すみませんが脳内補完でお願いします(^Ω^)。

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2010年12月25日土曜日

映画『アバター・オブ・マーズ』 ・・・例の3D超大作のパチもんかと思いきや

●原題:Princess of Mars
●ジャンル:SF/スリラー/戦争
●上映時間:93min
●製作年:2009年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:マーク・アトキンス
◆出演:アントニオ・サバトJr、トレイシー・ローズ、マット・ラスキー、チャコ・ヴァダケス、その他大勢

 クリスマスですね。皆さん盛り上がっているのでしょうか?今回は前々から気になってたSFファンタジー作品です。クリスマスとは100%無縁です。出演陣を見てビビビときた人は大正解です。

【ストーリー】
 現代。アメリカ軍特殊部隊のジョン・カーターは中東のどっかで任務中、仲間の裏切りから重傷を負ってしまう。かろうじて意識のあるジョンにアメリカ軍が告げたのは火星探索の命令。地球の代替惑星の探索に躍起になっていたアメリカ軍は、担ぎこまれたジョンに白羽の矢を立てたのだ。やがて謎の技術で体外離脱したジョンは火星に降り立つ。しかし、そこでジョンが目にしたのは、覇権争い真っ最中のヘリウム王国とサーク族の二大勢力であった・・・。



【感想と雑談】
 これ、実はちゃんとした原作が存在してるんですね。原題は『Princess of Mars(火星のプリンセス)』。1911年の作品だそうで、かなり年季が入っています。日本がデザインした小説の挿絵が海外でも人気とか、色々と歴史は深いようですね。でも、映画化作品が配給によってこんなタイトルとデザインにされては、どう見てもパチもんの王様です。実はリリース時から気になってましたが、旧作扱いになるまで待ちました(笑)。

 火星で空気製造の重要性を訴えるヘリウム王国と単に覇権欲しさで野蛮な行動をとるサーク族の争いに、地球から体外離脱してきた主人公が巻き込まれるという展開は、なんだか例の3D超大作を思わせるものがあります。原作の立場からするとこれはパチもん大逆転になるのでしょうか。やったぜ『アバター・オブ・マーズ』。

 と、心のガッツポーズをかましたかったのですが、残念ながら本作は色々と負けてしまってます。とにかくスカスカです。

 雪山を空撮から捉えた壮大なオープニングにワクワク度が急上昇するも、本編に入ると残念度が一気に急上昇。中東のどっかの暑そうな砂漠で特殊部隊の主人公ジョンが登場します。オープニングの雪山は一体なんだったのか。作戦上、隠密行動をとるジョンですが、あまりにも人気を感じない隙間だらけの展開です。オープニングから期待できる展開との激しい落差。主人公ジョンを演じるのは『ビッグヒット』('98)で殺し屋チームの色男を演じたアントニオ・サバトJr。本作でも抑揚のない色男ぶりを発揮。

 ジョンはどうやって火星に移動するのか。例の3D超大作でも科学的な説明は無いものの見せ場としては十分成り立っていましたが、本作でもある意味負けてはいません。暗闇の中、大怪我したジョンの目の前でライトアップされた上司が言います。「火星を調査して欲しい。キミはじきに死ぬが、この16GBのUSBメモリを使って再構築するから安心したまえ。」。秋葉原で投げ売りしてそうなUSBメモリ。こんなんで宇宙を行き来できるのか。


(お約束のCGモンスターも登場します。それと野次馬が二人)

 そんなこんなで、たぶんUSBメモリでデータ化されたジョンは、あっと言う間に飛ばされてしまいます。で、気が付いたら火星の砂漠。どうやって体を再構築したのか。そんなことはお構いなしに、バツグンの跳躍力が付いたジョンは30mくらいをひとっ飛び。この下半身に関する変化も、例の3D超大作にありましたね。

 さて、肝心の火星のプリンセスです。実は本作を見るきっかけとなったのがこの配役でした(笑)。ヘリウム王国のプリンセスにして絶世の美女、デジャー・ソリス姫を演じるのが、あのトレイシー・ローズなのです。出ました。ポルノ絶好調の時に年齢詐称の問題で業界を去った伝説の女優です。その後は一般女優として再出発し、様々な作品に出演されてます。

 プリンセス役をやるには貫禄が付き過ぎという問題もトレイシー・ローズなら許せます。結構な歳なんですがストライクゾーンにします。トレイシー・ローズの今の姿が拝めるだけでもヨシとしなければなりません。本作を観た後にジョン・ウォーターズ監督の『シリアルママ』('94)を観たのですが、これにもトレイシーは出演してました。この頃は若くて可愛かったですが、本作でもなかなかのものです。B級女優になってる気がしないでもないですが、いいんですトレイシー・ローズなら。

 作り手がトレイシー・ローズに舞い上がったせいか、本作はヘッポコ演出の特盛り状態です。例えばプリンセスを乗せた飛空挺を発見するや即攻撃に移るサーク族。遠方から吹き矢みたいなライフルでペコペコ撃ちます。3人くらいで。飛空挺は飛空挺で頑丈そうなのに火を吹いてヤバイ状態に陥ります。それを見たサーク族のリーダーは「よし、フックを投げろ!」と手下に命令。飛空挺に向けてブン投げられたフックは、思い切り届きませんでした。コントかよ。全体的にローテク文明なので人手に頼る点が多しです。


(どっかで見た形の飛空挺。本作はスターウォーズ/EP6の香りが漂ってます)

 また、サーク族に捕まったプリンセスは拷問にかけられます。仰向けにされたプリンセスのヘソの上にゴボゴボ煙を吐くフラスコをかかげる拷問係(露出度の高い女)。フラスコをよく見るとドライアイスの塊が数個。拷問係は中身をブチまけることなく体をウネウネしてるだけ。やがて助っ人の乱入で救出されるプリンセス。フラスコは一体なんだったのか。

 色々と問題を抱える作品ですが、実はところどころでハッとするシーンもあったりします。先に挙げたプリンセスを乗せた飛空挺が登場するところや、空気製造設備を遠方から捉えた構図なんかは、私のお気に入りです。どっかで見た気がするのは、それが『スターウォーズ/EP6』とそっくりだからでしょうか。でもパクリ元かと思わせるその『スターウォーズ/EP6』も、この火星のプリンセスに影響を受けていたという事実。

 クライマックスは空気製造設備で迎えることになります。あまりカタルシスは得られませんでしたが、その後のジョンとプリンセスの関係があの様に締めくくられるのはちょっと意外で、心に残る結果となりました。

 とは言っても、全体的に格安イメージなので、期待度ワクワクで観た人は体を壊すかもしれません。いないかそんな人。原作ファンの人はどうなんでしょうか。なんでも今度ディズニーも映画化に着手するそうです。ゴージャス度が急上昇しそうですが、勿論プリンセス役にはトレイシー・ローズを希望します。起用して下さい。ディズニーならやってくれます。きっと。

 という訳で、トレイシー・ローズの最近のお姿です。懐かしい人、挙手。

 トレイシー・ローズ
 最も目にされてる一般作品は『ブレイド』('98)なんじゃないでしょうか。ビッチなバンパイア役がハマってました。一時、歌手としても活躍されていました。


 今年最後の記事になるかな。訪問、応援コメント頂いた皆様、どうもありがとうございました。来年もこんな感じで続けていきたいと思いますので、またよろしくお願いしますね。

 それでは皆様、良いお年をお迎え下さい♪

(C) 2009 The Global Asylum Inc.
【出典】『アバター・オブ・マーズ』/アルバトロス株式会社

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2010年12月11日土曜日

忘年会の時期ということで、またまたAtomik Harmonikです

年末のこの時期といえば忘年会ですね。皆さん酒をしこたま飲んで楽しんでおられるかと思います。私も先日、そんな一時を過ごして参りました(酒強くないんですけどね)。

 ということで、そんな時期に相応しい曲を紹介したいと思います。それはスロベニアが誇る(またかよ)音楽ユニットAtomik Harmonikの『Pivo mi Dej』という曲。PVは雪山を舞台にいつものお色気コントが爆進してますが、テーマはどうやら"ビール”のようです。曲名の意味は直訳で「ビールは私の家具」あたりになるようですが(笑)、これはきっと「ビールも家具同様に生活する上でとても大事なもの♪」というビール好きの思いを表しているのでしょうね。ヨーロッパならではだと思います。
 
 PVでは常連と思われる二枚目オッサンが、ゲレンデや山小屋で女の子らに絡むいつものパターンですが、メンバーのアコーディオン担当が変わっていたり、寒々とした雪山を舞台にしているあたり、やけに新鮮に感じるのでした。彼らはいつもポカポカ陽気の春っぽいイメージだったからなあ(笑)。
『ATOMIK HARMONIK - Pivo mi dej.wmv 』

  
 んで、同じ曲にビール!な画像が並べられた動画も紹介しておきます。これってスロベニア?ドイツ?しかし、ホント楽しそうだよなあ。いっぺんあちらで飲んでみたいもんです。あんなデカいジョッキで飲んだら一発な気もするけど(笑;)。
『Pivo mi dej ATOMIK HARMONIK』

 
 最近、こんなネタが多い気がしますが、あまり気にしないことにします。皆さん、飲みすぎには注意しましょうね。
 次はクリスマスか・・・。

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2010年12月5日日曜日

映画『ノウイング』 ・・・地球の一大事にニコラスが右往左往します

●原題:Knowing
●ジャンル:SF/ドラマ/ミステリー/スリラー
●上映時間:121min
●製作年:2009年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:アレックス・プロヤス
◆出演:ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー、ローズ・バーン、ララ・ロビンソン、ベン・メンデルソーン、その他大勢

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 気が付いたら12月に入ってました。クリスマスもあっという間に来るんでしょうかね。それにしても1年経つのが早いよなあ。
 さて、今回は昨年の割と新作になります。ある意味凄かったので記事にすることにしました。

【ストーリー】
 アメリカ。マサチューセッツ州のある小学校で50年前に埋められたタイムカプセルがお披露目される。中身は当時の生徒らが未来に託した絵画であった。当時担当した元教師のババアがウハウハ絵画を収めた封筒をバラまく。大盛り上がりの中、生徒の一人ケイラムはやっと封筒を手にすることができたが、中身は絵画ではなく一面に数字の羅列が書き綴られた紙切れであった。ケイラムが持ち帰った紙切れを父親の物理学教授ジョンが何気に調べてみると、数字の一部が過去に起きた大事件の日付や被害者の数と一致してしまう。他の数字も同様であった。やがて数字が未来のある日付を差していることに気付くジョン。50年前に埋められた数字の羅列が未来の事件を予言していたことに大混乱するジョンであったが、その後に息子ケイラムを巻き込む大事件まで起きることなど知る由もなかった・・・。



【感想と雑談】
 昨年のド派手な『2012』('09)とやたら被ってた印象がありますが、蓋を開けてみたらこっちもドえらい作品でした。

 一応、デザスター作品の部類に入っているようですが、どう見ても他の要素が占める割合がデカくなってます。デザスターものって、自然災害や天変地異が何らかの形で前面に描かれると思うんですが、本作はそんな気配はこれっぽっちもなくて、いきなり登場するのが顔色の悪い少女。しかも、夜中の学校の地下室に閉じこもって「囁きを止めて」とか言ってる。血だらけになって。ホラーかよ。

 主人公が物理学の教授なので、どことなくデザスター要素を思わせたりしますが、コイツがまた暗い。これっぽっちも笑わない。生徒に質問を投げかけておいて勝手に妄想にふけったりします。実は、ある事件で妻を失ってしまい、それが影響して人生どうでもいい性格に変わってしまったようです。また、その子供が耳が悪くて、最近やたらと妙な雑音が聞こえるとか言ってます。とにかく不安だらけのファミリーです。

 この物理学教授のジョン、先の少女がタイムカプセルに封印した紙切れに振り回されっぱなしです。振り回されプレイ。50年前に書かれた数字が未来に起きる数々の大事件を示していることが判明した時、ジョンはその数字の中に数日後の日付が幾つかあることに気付きます。ヤベえとばかりに行動に移りますが、予兆がある訳でもなく、紙切れ一枚の単なる数字ごときに周囲の人達は耳を貸したりしません。やがて、数字が示した通りの大事故が発生します。

 中盤の見せ場として、2つの大事故が描かれますが、この描写は実に見事でした。1つは旅客機の墜落事故。ワンカットの長回しとCGの組合せで、実に臨場感ある映像になってます。せっかく脱出できたのに爆炎に包まれる乗客達。爆発ですっ飛んでくる破片。本当に墜落させたんじゃないかと思える程の生々しさです。もう1つの事故は伏せておきますが、とにかく阿鼻叫喚の現場には嫌な気分に浸れること必至です。たぶん『ダイハード3』('95)をリメイクするとこうなると思います。


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 しかし、肝心の見せ場も偶発事故にしか見えずデザスターものには結びつかない印象です。実は太陽フレアの異常発生が後に判明するので、この影響で電子機器が暴走したという設定なのかもしれませんが、殆どそんなことには触れていません。結局、数字から直近に起きる事件を予見したにも関わらず、ジョンはそれを止めることもできず、ただ呆然と見守り立ち尽くすだけ。それにしても少女に数字の羅列を書かせた意味はいったい何だったのか。

 どうすんだよこの展開・・・とか思っていると、突然とんでもない方向に向かいだします。冒頭の奇怪な少女からして嫌な予感全開だったのですが、中盤にジョンが謎の男と対峙する場面で、終わったことがはっきりしました。ただの自然崩壊に向かう作品ではなかったのです。いったい何が始まるのか・・・これも伏せておきたいと思います。(って、他では散々ネタばらしされてるようですが)

 デザスターものには「地球自体の脅威」と「地球外からの脅威」の大きく2つの脅威があって、本作を当てはめるとすれば後者に入ると思うのですが、こんな展開にするなら初っ端から豪快な人類脱出計画でも立てて地球外からの脅威に対抗する方がよかったです。『2012』との差別化もあったのかもしれませんが。東宝の『妖星ゴラス』('62)では地球外からの脅威に対抗する為、巨大ジェットで地球を動かすという荒業をやってましたが、正直これのリメイクをやったらガッツリ応援できると思っております。スペクタクルな展開にはワクワクーですよ。

 ニコラス・ケイジ演じる物理学教授ジョンが、我々は目的があっての産物なのか、それともただの偶然の産物なのか、と問う場面があります。本人は偶然の産物だと言い切りますが、本作はまさにそんな視点で地球の存在価値を描いた作品なんだと思います。アレックス・プロヤス監督のセンスは面白いと思いますが、今回はさすがに面白すぎて開いた口が塞がらない結末となるのでした。




 たぶんこれが本作の元ネタになってるんだと思います。


 ニコラス・ケイジはいいヤツだと思います。


(C) 2009 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
【出典】『ノウイング』/ポニーキャニオン

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