●原題:The House Bunny
●ジャンル:コメディ/ロマンス
●上映時間:97min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語語
●カラー:カラー
◆監督:フレッド・ウォルフ
◆出演:アンナ・ファリス、コリン・ハンクス、エマ・ストーン、カット・デニングス、キャサリン・マクフィー、ラマー・ウィリス、カイリー・ウィリアムス、ダナ・グッドマン、キンバリー・マッコウ、モネット・マズル、タイソン・リッター、サラ・ライト、レイチェル・スペクター、ビバリー・ダンジェロ、ヒュー・ヘフナー、その他大勢
11月に入っていました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?あと2ヶ月弱で今年も終わりなんですね。本当に早いものです・・・。で、この3連休はおそらくレンタル三昧です(笑)。
【ストーリー】
アメリカ。両親に見放され、プレイボーイマンションに孤児として迎えられたシェリーは、新な家族に囲まれ幸せな毎日を送っていた。そんな彼女が27歳を迎えた誕生日のこと、主のヘフナーから手紙越しに突然の退去命令を受けてしまう。意気消沈のシェリーは暫く街を彷徨い、ある大学の女子寮に辿り着く。そこは寮母が不在で閉鎖間近という危機に陥っていた。心機一転、プレイボーイマンションでの経験を活かせると確信したシェリーは、寮を復興するべく寮母に志願する・・・。
【感想と雑談】
ここのところ、コメディ作品をよく探すようにしています。なんでだろうか。疲れてるのかな(笑)。つい惹かれて手に取った本作ですが、なんともこの邦題がいいですよね。原題は寮母とプレイメイトの掛け合せみたいなもんですが、これを陽気で七変化な語呂合わせの邦題にした配給会社。やるじゃん。
ブロンド(金髪)の女の子の場合、色んな意味でパーな役どころが大半な気がします。内面の品格が、外面の華やかさとは反比例する見方がどっかにあるのでしょうね。本作もそんな扱いの主人公が、いかにして反感や批判を乗り越え、皆をハッピーにさせるかが勝負どころになっています。
親に捨てられた不運のシェリーは、プレイボーイ誌の創設者ヒュー・ヘフナー氏(本人が演じてます)がお抱えプレイメイトと住む豪邸プレイボーイマンションに迎えられます。自身もプレイメイトになるべく天真爛漫に成長したシェリーは、ヘフナー氏をはじめ大勢の仲間から愛されていました。冒頭、プールサイドで天然な言動をかますシェリーが素晴らしいです。見事なブロンドパーですが、うーん、やっぱし男であればこういう女の子には惹かれるもんですよ、ね。(自分だけか)
存続危機の女子寮ゼータでは、内向的で何らかのコンプレックスを抱えた7人ばかしのダメ寮生たちが、シェリーを迎えます。そして、向かいのセレブな女子寮ミューに人気が集るさなか、存続の条件とされる寮生30名の登録をなんとかして達成するべく、シェリーとゼータ寮生達は意気投合し奮闘します。
ライバルの存在となるミュー寮では、親分肌の寮生アシュリーが常にゼータ寮生を見下し、様々な嫌がらせをしてきます。彼女もブロンドであり、シェリーとは正反対の位置付けとなるブロンドパーです。シェリーVSアシュリーのブロンドパー対決が火花を散らします。キャットファイトがないのは残念ですが。
見どころはやはり、ゼータ寮生達が変化していく様でありましょう。シェリーの能天気な社交性によって、コンプレックスの克服から自己表現を取り戻し、途中の仲違いや挫折も乗り越え、最終的にはミュー寮をぶっ飛ばす。うーん、王道ですね。こうでなくてはいけません。
シェリーの奇抜な発想はいちいち感動(笑)を生むのですが、特にビックリしたのが、寮生ナタリーがバージンだと知るやアステカパーティを開催するところ。なんだアステカパーティって。とにかくバージンを生贄とする一大イベントとかいって、ゼータ寮の敷地にもの凄いパーティセットを調達するシェリーには笑いました。しかし、スゲー盛り上がりっぷり。シェリーもゼータ寮も貧困でなかったか。どうやって開催した。
ブロンドパーのシェリーを演じるはアンナ・ファリス。なんと『最終絶叫計画』('00)シリーズ全てに主演されていた素晴らしいコメディエンヌ。男を喜ばせる技には長けているのに、純粋な恋愛には不器用さが爆発するという緩急の付けどころが素晴らしいです。最近よく見るようになった女優さんですが、どこか抜けた感じの可愛い役どころがお似合いですね。
ゼータ寮生のリーダ格ナタリーを演じるはエマ・ストーン。最近だと『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでヒロインやってたりしますね。彼女もコメディエンヌになるんですかな。優等生の地味なメガネっ娘ですが、率先してゼータ存続に向け奮闘します。あのシェリーを目点にさせるほど、独自のリズムで熱弁を奮うところは笑えました。
このナタリー、ホットドッグを頬張ってる最中、好きな男子から声かけられた時の反応を日本語吹替えにすると面白いです。よく聞いてみると「宇宙空母ギャラクティカ〜」とフゴフゴ連呼してる。なぜギャラクティカ(笑)。ちょっとオタクの入った役柄とはいえ、この台詞には脱帽。因みにオリジナル音声からしてギャラクティカ連呼なんですが、字幕は全然違うこと言ってる。なにこれ。
これ製作がアダム・サンドラー率いる「happy Madison」だからなのか、笑いの取り方が突拍子もなく大胆でドリフ的です。決して上品な笑いとはいえないのですが、正直こういうノリは大好き。楽しいものは楽しいです。この製作陣ではお約束と思われるニック・スウォードソンもちょい役で登場してます。
シェリーがプレイボーイマンションを追い出された件も無事解決し、迎えるクライマックスはゼータ寮存続の可否が下される学内総会。期限内に30名の寮生が揃わなかったことで、ミュー寮のアシュリーがとっとと判決下せやとギャーギャー喚く中、駆け付けたシェリーが皆の前である思いを訴えます。このメッセージにはシェリーらしい純真さが込められており、核心を突くとても大事なところに終着します。これを聞いた学生達の反応は・・・。
神懸かりの境遇で育ってきたブロンドパーが、典型的な容姿全開だけの存在とは限らなかった、というところがミソですね。まあ、なんだかんだ、ハッピーでホロリとさせられる作品てのは、やはりいいものです。
『最終絶叫計画』シリーズを見直してみようか。
(C)2008 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND BEVERLY BLVD LLC ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『キューティ・バニー』/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2014年11月2日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント:
コメントを投稿