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2015年11月29日日曜日

映画『ドン・ジョン』・・・ もの凄いスカヨハを存分に堪能します

●原題:Don Jon
●ジャンル:コメディ/ドラマ/ロマンス
●上映時間:90min
●製作年:2013年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョセフ・ゴードン=レビット
◆出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、トニー・ダンザ、グレン・ヘドリー、ブリー・ラーソン、ロブ・ブラウン、ジェレミー・ルーク、その他ポルノ動画大勢

【ストーリー】
アメリカ。リア充の独身男ジョンは夜な夜なナンパする人生を送っていた。今日も美女とベッドインしたジョンは、事が終わった後である行為に没頭する。それはネットでポルノ動画を鑑賞し全力投球することであった。生身の女性とどれだけ付き会おうが、ジョンはポルノ動画に別次元の快楽を求めていたのである。ある日のこと、ジョンはセクシー美女バーバラをナンパするが、彼女が予想外に夢見る乙女だったので調子が狂いだす。更には、もう一人の女性エスターとも知り合ったことで、ジョンは人生の一大事を迎えることになる・・・。



【感想と雑談】
 ジョセフ・ゴードン=レビットは、『インセプション』('10)や『ダークナイト/ライジング』('12)でのスマートで堅物なイメージが強かったので、今回の変貌具合にはちょっと驚いてしまいました。主人公ジョンを演じるだけでなく、脚本と監督までやってるなんて、

 これがジョセフの本気ってやつ。

 クラブでナンパしては持ち帰り、自宅で合体し終わると、添い寝する美女をそっと退け、ジョンは別室でパソコンをパカと開けます。そしてポルノサイトを呼び出し、今日のオカズとなる動画を物色します。ポルノ動画の快楽こそ至高とのたまうジョン。この時ターゲットオンすると全力投球でアヘ顔になるところ、全盛期のロバート・パトリックを思い出してしまいました。液体金属ロボT−1000の人。ちょっと似てませんかね。

 今回の目玉はスカーレット・ヨハンソンでありましょう。我らがスカヨハ。ビバ!スカヨハ。ブロンドセクシー美女バーバラ役の匂い立つエロさ本領発揮ですよ。本当に素晴らしい。ジョンの期待とは裏腹に純愛と家庭を重んじるバーバラは、初デートでいきなりジョンを映画に誘いますが、当然それは恋愛作品だったりします。スクリーンを恍惚な表情で見つめるバーバラの顔面ドアップは圧巻です。



 ここで鑑賞する架空の恋愛作品ですが、恋人同士をチャニング・テイタムとアン・ハサウェイが演じています(笑)。街角で出会い、愛し合い、ビンタを食らい、涙ながらに許しを乞い、遂に結婚し、そしてオープンカーで疾走する、というもの凄くベタな展開にジョンは辟易しますが、それでもバーバラの超絶セクシー美女ぶりに、今までない感情で突き進むことになります。わかる、わかるぞ。しかし、付き合っていくうちに、バーバラに対し違和感を覚えることになるジョンです。

 ところどころ登場するジョンの家族がまたいい感じです。マフィアみたいなパパはタンクトップ姿でやたら凄むけどジョンに彼女ができたことを嬉しそうにするところが可愛い。ママも豪快で明るくて可愛い。妹はいつも無口でスマホを弄ってるけど実は有能だったりする。この家族と共に日曜礼拝に参じる度、ジョンは婚前の性交渉とポルノ鑑賞(笑)を懺悔しますが、その様は逆に自分の罪を正当化しているようにも見えます。宗教のスタイルも様々なのでしょうか。

 絶好調なジョンの前に現れる熟女エスターを演じるはジュリアン・ムーア。登場した途端、いきなり泣きだします。『ブギーナイツ』('97)でも離婚調停で親権を奪われ号泣するポルノ女優役をやってたのでどうしても重なってしまいました。あれは名演技でありました。バーバラとは真逆の性格を備えたエスターの登場によって、ジョンの人生に変化が起こります。エスターが示すジョンへの態度は、バーバラとは対象的に心地よいものです。ビバ!スカヨハに変わりはないですが、年上の女性もいいものですね。一方、かつて『がきデカ』でこまわり君がいった「年上にも限度がある」にも同感ではありますが。意味不明。



 中盤、バーバラがジョンの嘘つき行為を問いただすところは、スカヨハのプンプンすぎる演技が可愛いし大笑いもできたので、コメディに間違いないなとは思いましたが、この作品、間違いなくファミリー鑑賞はNGです。ポルノ動画やポルノ用語が満載ですので。こういう男性の心理を描いた作品は、女性に受け入れられるのか嫌悪感を抱かれるのか気になるところです。

 もの足りなさは感じますが、こういう題材を面白い視点でさらりと描いている辺り、ジョセフ・ゴードン=レビット監督の今後に期待したいと思います。次作もスカヨハを起用して下さい。

 ところで、ジョンが閲覧しまくるのが『PornHub』というポルノサイトなんですが、これ実在するサイトなんですね。動画配信だけでなくオリジナル商品も発売しているアメリカでは大手のサイトのようです。で、最近、このサイトへのアクセス数が激減した期間があったそうで、それがアメリカ産ゲーム『Fallout4』が発売された直後のことだそうです。RPGの最高峰といわれる大人気のシリーズ最新作なので、世界中の男性陣はポルノそっちのけでプレイに没頭したという(笑)。わかる、わかるぞ。


 スカヨハの体のラインが凄すぎる。


<追記>
 ジョセフはロバート・ゼメキス監督の最新作『ザ・ウォーク』('15)で究極の綱渡り師を演じるようですね。シリアス系ですがゼメキス印のジョセフも楽しみです。


(C)2013 Don Jon Nevada, LLC. All Rights Reserved.
【出典】『ドン・ジョン』/KADOKAWA/角川書店

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2015年3月22日日曜日

映画『チキン・オブ・ザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット』 ・・・先住民の聖地にファストフード店を出したら呪われてしまいました

●原題:Poultrygeist: Night of the Chicken Dead
●ジャンル:コメディ/ホラー/ミュージカル
●上映時間:103min
●製作年:2006年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ロイド・カウフマン
◆出演:ジェイソン・ヤチャニン、ケイト・グラハム、ロビン・L・ワトキンス、アリソン・セレボフ、ジョシュア・オラタンデ、ローズ・ガバミ、ロン・ジェレミー、ジョー・フライシェーカー、ロイド・カウフマン、その他大勢

 暖かくなりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?そろそろ桜の時期でもありますね。お花見全開といきたいですが、花粉症がそれを許さないという。
 今回はそんな時期に相応しい?どうしようもないホラー作品です。

【ストーリー】
 アメリカの田舎町トロマビル。先住民の聖地にファストフード店が出店され、地元住民らは抗議運動で盛り上がる。そのさなか、青年アビーは恋人ウェンディがレズに走っているのを目撃。ショックを受けたアビーは、ファストフード店に就職し男を磨くことでウェンディを取り戻すことを決意する。その一方、先住民の呪いによってファストフード店では血生臭い事件が勃発し、やがてアビー達にも魔の手が忍び寄る・・・。



【感想と雑談】
 製作会社トロマ映画によるバカホラー作品です。久々にこの系統を挙げることにします。伝説の同社作品『悪魔の毒々モンスター』('84)から22年ほど経って製作された作品ですが、その作風といいますか、志といいますか

 相変わらずヒドイです。

 とにかくバカでエロでグロで汚い作りには、逆に潔さを感じるし、安心もしてしまいます。何度もいってますけど、実は大好きなトロマ映画です。尋常でない作品なので手放しでお勧めはできませんが、一般映画の括りからもの凄く外れた作りでも尊重できる姿勢があれば問題はないでしょう(笑)。たぶん。

 製作当時は既にテロや食品衛生などの社会問題が盛り上がってた頃で、トロマ映画もそれに対する痛烈な批判を込めた作品としたのでしょう。しかもミュージカル形式で。しかし、社長であり監督であるロイド・カウフマン筆頭の製作陣は、狭すぎる需要をわかった上でか、ウィットなんぞ木っ端微塵に、やっぱり好き放題サイテーな作りを突き通している潔さです。

 トロマ映画では大抵の舞台となってるトロマビル。冒頭、先住民の墓地で合体に励むアビーとウェンディが既にバチ当たりです。その傍らで股間を全力投球していた出歯亀は、地面から出現した腕にケツからクチまで串刺しにされ絶命。上品さの欠片もありません。



 ファストフード店の前では住民らが、鶏を救えー、聖地を荒らすなー、と抗議集会。エキストラはどう見ても素人集団。トロマ映画らしい雑で下品な演出が冴え渡っています。最低限の撮影環境も相俟ってとにかく絵ヅラが汚く、台詞もヒドイもの。こんな中に小さな可愛らしい女の子が混じっているのも、度外視トロマ映画らしいところです。

 白スーツにヒゲを生やしたファストフード店のオーナーはいかにもあの人のパロディです(笑)。ダンサーズを侍らせながらフライドチキンを振る舞うと、それを食った住民らは味にゾッコンとなり店内に押し寄せます。既にフライドチキンは呪いに汚染されていました。

 ポルノ名優ロン・ジェレミー(笑)のベタなギャグに続いて、スーパーメタボが注文したスペシャルメニューに謎の卵が混入。どう見てもヤバい卵なのに、ひと飲みしたスーパーメタボは早々にトイレに突入します。ケツのアップに検閲マークが被さると、爆裂音と共にいろいろ飛び散りますが、そんな悲惨な状態でもトレーを抱え食べ続けるスーパーメタボ。絵ヅラがヒド過ぎます。

 チープな効果音とともに大量の汚物を射出し終わると、スーパーメタボはチキンモンスターに変身します。特に暴れることなく、痩せたぜーとか叫ぶと、何事もなく、どっかに行ってしまいます。普通、店内パニックになると思うけどな。店側としては、ひどく汚れたトイレを掃除することが重要なので、アビーはモップ片手に歌い踊ります。



 厨房では店員のアラブ女が祈りを捧げています。イライラすると自爆するとか物騒なことを抜かします。真っ赤なブルカを着込んでるので、ミキサーに巻き込まれたアホな店員の血肉を浴びても、さほど目立たなかったりします。厨房がもの凄い状態に陥っても、店側としては利益優先なので、あまり気にせずとにかく調理をし続けます。この辺り、現実の食品衛生問題への批判と受け取れなくもないですが、まずはアホか。

 やがて呪いのフライドチキンによって住民らはチキンゾンビに豹変します。ここから阿鼻叫喚の展開に突入。思いついても普通はクチにしないような残虐描写のオンパレードです。ゾンビへのオマージュは勿論ですが、女ゾンビ二人が血肉を浴びながらレズに走るとか、意味なくオッパイさらけるとか、エロ要素も忘れないサービスぶりが素晴らしい。

 アビーとウェンディら生き残った連中がピンチに陥ると、颯爽と現れ銃を乱射する初老の店員。演じるは我らがロイド・カウフマンです(笑)。氏曰く、銃はいつか町で無差別攻撃しようと思って持ってたんだ、というところはパンチが効いています。一方で、自分みたいな数十年後を迎えてはいけないよ、とアビーに優しく諭す一面も。説得力ゼロですが。

 クライマックスでは、例のアラブ女店員の機転によって状況が一変。その後、アビーとウェンディらは抗議運動も考えものだなーとしんみり語ります。そして、トロマ映画でお馴染み使い回しの盛大なシーンでオチを迎えます。何か教訓はあったのかな。とにかく最後の最後までトロマ映画でございました。

 そういえば、ロイド・カウフマン監督は、最近のSF大作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』('14)に、一瞬ですが出演されていました。金髪の宇宙囚人だったかな。トロマ映画とも親交あるジェームズ・ガン監督の計らいなんでしょうね。メジャーとマイナーを行き来するロイド・カウフマンすげえ(笑)。またヒドい新作が控えてるようなので楽しみにしておきます。いつまでも元気にサイテー作品を出していって欲しいですね。


 トロマ映画、侮れないと思います。


(C)2007 Poultry Productions, LLC All Rights Reserved.
【出典】『チキン・オブ・ザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット』/キングレコード

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2015年3月15日日曜日

映画『チャックとラリー おかしな偽装結婚!?』 ・・・ジェシカ・ビールが魅力ありすぎて優勝

●原題:I Now Pronounce You Chuck & Larry
●ジャンル:コメディ/ロマンス
●上映時間:115min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:デニス・デューガン
◆出演:アダム・サンドラー、ケビン・ジェームズ、ジェシカ・ビール、ダン・エイクロイド、ヴィング・レイムス、スティーブ・ブシェミ、ニコラス・タトゥーロ、ニック・スウォードソン、ロブ・シュナイダー、レイチェル・ドラッチ、その他大勢

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?暖かくなってきたと思ったら先日、雪が降りました。たぶんこれで最後の雪と思いたいですね。花粉はまだまだ続きそうですけど。。
 さて、今回はコメディ作品ですが、好きな女優が出演していることで特別扱いです(笑)。

【ストーリー】
 アメリカ。消防士のチャックとラリーは親友同士。今日も火事場に急行しては絶好調の二人だが、私生活では両極端な人生を送っていた。男やもめのラリーは妻を亡くした際の手続き漏れで息子に年金を残せなくなっていることを知り焦る。唯一の解決策は、パートナ法に基づき結婚するしかない。ラリーは周知の仲であり女好き独身男のチャックに同性同士の偽装結婚を切り出すのであった・・・。



【感想と雑談】
 アダム・サンドラー率いるHappy Madison製作によるコメディ作品です。主演は勿論アダム・サンドラーで、監督はデニス・デューガン。『ウソつきは結婚のはじまり』('11)以来、病みつきになっている、お約束とも言える名(迷?)コンビです(笑)。

 アメリカのコメディ作品も多々ありますけど、Happy Madisonの作りは、どこかひと味違いますね。好き勝手で力任せなギャグやらヒドイことをやってる割に、1本筋が通ってるというか、いろいろ盛り上げて最後はホロリとさせてくれる。本作はそれに加えテーマ性も感じる出来になっています。

 アダム・サンドラー演じるチャックと、これもコメディアン俳優のケビン・ジェームズ演じるラリーは、互いを知り尽くすほどの親友同士。ある日、自分の不測時に年金を息子に託せないことを知ったラリーは、苦し紛れにチャックと同姓結婚することでその資格を得ることにします。あくまでも偽装であって本物のゲイになる訳ではないので、ストレートでありながらフリをし続けるという葛藤の日々がとても可笑しいです。

 生真面目で家族思いのラリーとは正反対に、独身で女好きの遊び人チャックが、何かある度に美女軍団にチヤホヤされる様が笑えます。かなり強引でファンタジック。そんな無類の女好きがゲイを偽るのは大変なことですが、ある女弁護士が登場することで、更に地獄級の苦しみを味わうことになります。



 パートナー法に則るも、行政は不正行為がないかの厳しい調査を続けます。チャックとラリーは冷や汗垂らしながらも自分らの権利を守る為、女弁護士アレックスを雇います。それを演じるのが

 出ました、ジェシカ・ビールです。

 本作を観る一番のきっかけとなったのは、実はこの女優でした。Happy Madisonであっても、ジェシカ抜きであったなら、今回、陽の目をみることはなかったかもしれません。と、言えるくらいに大ファンな女優ジェシカ・ビールで盛り上がってみます(笑)。素晴らしすぎます。

 初めて彼女を拝見した『ブレイド3』('04)がとにかく強烈でした。様々な民族の血を引くというエキゾチックな顔立ちに、グラマーで肉感的なスタイル。これがチンピラバンパイアを蹴散らす女戦士アビゲイルとして登場するシーンにはドハマリしました。マジメに鳥肌もの。奇跡の役どころだったといえましょう。勿論、溢れるほど心のガッツポーズを送りました。

 以降もジェシカは素晴らしい活躍をされますが、キワモノ的でどこか気の抜けない作品が多い印象でした。戦争や犯罪に巻き込まれたりする幸薄で強靭な役とか。しかし、本作は違いました。なんといってもコメディですからねコメディ。緊張感まるけだった印象を覆すジェシカには萌えまくりました。

 アレックスは、実はゲイの弟を持ち、同性愛には寛大な女弁護士。普段は凄くイイ女ぶりなのに、イベントでは豪快なコスプレ姿を嬉々と披露し、ゲイと信じるチャックにオッパイを揉ませたり(貴様ー!)と、コメディの王道ともいえる女性を演じるジェシカの素晴らしさ。とにかく笑顔が素敵で、本当に楽しんでるのが伝わってくるんですよね。



 強面で肩に力の入った役もいいですが、こういうチャーミングな女性を見せてくれるジェシカにも、やっぱり心のガッツポーズです。そんなアレックスに惚れてしまったものの、生殺し状態でゲイを押し通す苦行のチャックには笑うしかないです(笑)。

 ゲイの弟を演じるはニック・スウォードソン。Happy Madisonの常連コメディアンで、相変わらずはっちゃけていて楽しい人。実は製作にも携わっている大物のようです。また、同姓愛挙式を進行する日本人司祭を演じるはロブ・シュナイダー。この人も常連コメディアンですが、アジア系の血を引いてるからか、大ハマリなアラブ人役をよく見かけますね。今回は特殊メイクに近いですが、違和感ないのはさすがです。この司祭、お約束のエキセントリックな日本人ですが、妙な味があって全然憎めない。チャックとラリーの挙式中、やたら日本語で「はいっ」 と返すところが可笑しいです(笑)。

 クライマックスでは、スティーブ・ブシェミ演じる(笑)嫌味な調査官が、チャックとラリーのゲイ偽装疑惑から聴聞会を開きます。そこでは、二人が互いについて証言していくに連れ、改めて親友に対する気付きが生まれます。コメディらしくホロリとするところですが、よかったのは二人の関係の真偽だけに終着せず、作品が同性愛に対する思いを投げかけていたところです。どんなパートナー同士だろうが愛し合う権利はあるし皆同じ人間だよ、だからどうすべきかはわかってるよね、というメッセージ。

 同じ人間である以上、尊重し合わなければならないことは当然のことと思っていますが、それは時と場合によるのでしょうね。自分がされたら嫌なことを他人にするような輩は、女弁護士アレックスではなく、女戦士アビゲイルがきっと成敗しにきます。と、ジェシカ・ビールのネタで締(絞)めくくってみます。


 ジェシカ出演作の過去最高傑作ということで。


(C)2007 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.
【出典】『チャックとラリー おかしな偽装結婚!?』/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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2015年3月1日日曜日

映画『ターミネーター3』 ・・・エクスペンダブル・レディズを観た後だと面白さが100万倍

●原題:Terminator 3: Rise of the Machines
●ジャンル:アクション/SF/スリラー
●上映時間:109min
●製作年:2003年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョナサン・モストウ
◆出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、クレア・デーンズ、ニック・スタール、デビッド・アンドリュース、マーク・ファミグレッティ、アール・ボーン、その他大勢

 3月ですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。ついに始まってしまいました花粉症が。インフルエンザの予防も兼ねてマスクは暫く手放せそうにないです。
 さて、今回はまた懐かしい作品になります。

【ストーリー】
 アメリカ。かつて未来戦争の発端となる研究所を母とともに破壊したジョンは、平和を取り戻したはずが未だに不安を拭えない人生を送っていた。ある日、宙から2体の殺戮マシンが姿を表し、ジョンとその関係者を追跡し出す。未来戦争の火種は未だ現代に残っていたのである。ジョンはひょんなことで出会った女医のケイトとともに、再び未来戦争を阻止するべく行動を起こすが・・・。



【感想と雑談】
 前回、記事にした『エクスペンダブル・レディズ』。女優陣の中では、やはりクリスタナ・ローケンなんです。久々の活躍ぶりに感動したのですが、あれ?こんな顔してたっけ?という訳で『ターミネーター3』での彼女を再見することにしました。

 なんだこれ、えらくクールビューティじゃないか。

 別人ですよこれは。12年もの歳月とくれば当然なのでしょうか。本作のT−Xは24歳、『エクスペンダブル・レディズ』のスナイパーの達人は36歳。私の脳内モーフィングでは、双方の容姿変換に凄い補正が入ってしまいますが(笑)。うーん、やはり欧米系の女性が辿る運命というやつなのでしょうか。

 また、小柄かと思っていたのですが、実際は身長180cmの大柄ボデーときていて、本作では役者の中で二番目の高さを誇る模様です。T−Xは大半をタイトなレッドスーツで決めていてスタイルはバツグン。もとがモデルだそうで納得です。巨体のシュワのおかげで小柄に見えるのでしょう。

 終始ポーカーフェイスで歯を見せない、マシン然とした演技が実にいいですね。特に目線の動き。首を少し傾げながら下目遣いで動作する様がクール過ぎて素晴らしい。倒れこんだ相手を踏んづけ見下すところは至高の姿といえましょう。『エクスペンダブル・レディズ』の反動恐るべし。


(なんか顔が小さいし、可愛い・・・当然といえば当然か)

 作品自体、当時は久々にターミネーターの続編ということで、話題性もあったのですが、いざ蓋を開けてみたら微妙だったという。面白くはあったのですが、ジェームズ・キャメロン監督の伝説と化した過去の2作品を前にしては敵うはずもないか、という感じでした。しかし今回、改めて観たところ

 これがもの凄く面白い。

 ジョナサン・モストウ監督は、前作を「長ければ良いってもんじゃない」と批判し、無駄を廃したアクション娯楽の特化を目指したそうです。脚本も前作までの流れをブチ壊す意外性で盛り上げることをされています。前作で完結していいものを、シリーズ化を目的とする以上、こうなっても仕方ない出来です。

 今回、T−Xを演じたクリスタナ・ローケン目当てに約10年ぶりに再見した訳ですが、彼女の新鮮さが際立っていたことで(笑)、何かが一気に吹っ切れた気分です。新たなターミネーターとして、単純にアクションのディティールが堪能でき、存分に楽しくゲラゲラ笑いながら観ることができました。もう娯楽作品の極みになってます。

 シュワ演じるT−800が酒場で衣類を調達するところはセルフパロディになっていて面白いですね。ある仕草と捨て台詞を覚えたり、ふざけたサングラスをかけたりと笑えてしまいます。ニヤリではなく爆笑レベルです。また、お約束キャラへの敬意も忘れておらず、例のカウンセラーが未だT−800のトラウマを抱えた状態で再々登場するところも、可哀想ですけど笑えてしまいます。



 なんといっても今回、敵側のマシンに女性タイプを持ってきたところがミソですね。クレーン車で大通りを破壊しながら暴走したり、猛ダッシュしながら追跡したり、振り切られても無表情で起き上がったりと、これを女性がやってるのだから堪らない。とにかく様になり過ぎてるクリスタナ・ローケンを楽しむひととき。因みに彼女、パントマイムの特訓をかなりされたそうです。

 後半の軍事基地でのT−X対T−800の戦闘がまた素晴らしいです。殴り合いから勢い余ってトイレに突入すれば、千切ったオブジェクトを凶器にエスカレート。ここでT−800に便器で殴られるT−Xの表情に注目します。瞬きひとつせず無表情です(笑)。このあと、押され気味のT−Xが転じてT−800の股間をギュウと掴んだまま壁をブチ抜いていく勇姿こそ、心のガッツポーズの使いどころといえましょう。

 強い女性キャラが大男をなぎ倒すアクションというのも心に響くものです。そんな見せ場を下世話なユーモアたっぷりに、セクシー路線で持ち上げたモストウ監督グッドジョブ。T−X対女医ケイトのキャットファイトは残念ながら拝めませんでしたが(当たり前)、B級SFアクション作品の鑑といっておきましょう。


 『エクスペンダブル・レディズ』とセットで観たいこの逸品。


(C)2003 IMF INTERNATIONALE MEDIEN UND FILM GMBH & CO. 3 PRODUKTIONS KG
【出典】『ターミネーター3』/ジェネオン エンタテインメント

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2014年12月23日火曜日

映画『ダイ・ハード4.0』 ・・・アナログ刑事がデジタル戦闘集団に挑みます

●原題:Die Hard 4.0
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/スリラー
●上映時間:129min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:レン・ワイズマン
◆出演:ブルース・ウィリス、ティモシー・オリファント、ジャスティン・ロング、マギー・Q、クリフ・カーティス、ジョナサン・サドウスキ、ケビン・スミス、メアリー・エリザベス、ウィンステッド、その他大勢

 雪降りました雪。でも雨も降ったりします。どっちも寒いです。とにかく体調には注意していかないと。今回は年末のクリスマス時期ということで、そんな感じの作品?です。

【ストーリー】
 アメリカ。突然、FBI本部が何者かによってハッキングされる。FBIは凄腕ハッカーのファレルを重要参考人として警察に連行を依頼し、娘と喧嘩別れしたばかりの刑事マクレーンにその指令が入る。ふて腐れながらもファレルのアパートに向かうマクレーンは、そこで謎の戦闘グループに襲撃され、命からがらファレルを連れ出すことに成功する。その戦闘グループはアメリカ全土を制圧しようと目論む国防省あがりのトーマス率いるハッカー軍団であった。金融システムを突破するアルゴリズムを開発させたファレルを口封じする為アパートを襲撃したトーマスは、マクレーンに邪魔されたことで怒り心頭になる・・・。



【感想と雑談】
 クリスマスといえば・・・そう『ダイ・ハード』('88)がありました。でも、今回はだいぶ外れて『ダイ・ハード4.0』('07)のことを書こうと思います(笑)。クリスマスには関係ない作品ですが、シリーズとしては繋がりありますからね。

 前作の『ダイ・ハード3』('95)から12年ぶりとなるシリーズ4作目。当時はかなり話題になっていたかと思います。たしか。好きなシリーズなので期待度はデカかったですが、一抹の不安もありました。4作目ともなるとシリーズ失速の法則は発動しまくりのはずですからね。予告を観ても、ちょっと微妙かも、と。

 初見の時は、既に密室劇でもなんでもない(冒頭のアパート襲撃のところはやや密室だったか)開放的な展開に優等生肌の悪役が新鮮ということで、いきなり傑作とまではいかないが割と楽しめたことは覚えています。アクションもアクロバティックだなあ、なんてことも。



 監督のレン・ワイズマンは、いわゆるスタイリッシュなお方ですよね。初監督『アンダーワールド』('03)が縁で主演のケイト・ベッキンセイルを嫁にしてるし、その後も何作品かで再びベッキン嫁を起用してるし、しかもイケメンときてるし。スタイリッシュとは関係ないところで腹立たしいですが、とにかくカメラワークやデザインがやたらカッコいい監督さんです。

 こんなスタイルはダイハードじゃないだろうし、悪役の最後も迫力なさすぎ、という思いがある一方、実は感心できる点があったりするのも確かなところ。これは何度か見直すうちに思うようになりました。そら何度も観れば愛着も湧くだろうよ、と思われるかもしれませんが逆です。そもそも何らかに惹かれてこそ何度も観たくなるものでしょう。

 で、感心できるのが、人間関係の描写。もともとダイハードシリーズは泥臭い人間関係の上に成り立つアクションが面白いところですが、本作もスタイリッシュながらもそういう点がちゃんと際立っていて、実はシリーズ中もっとも感心できる点を含む作品かもしれません。



 マクレーン刑事とハッカー小僧ファレルの親子まがいの関係は当然ですが、それ以上に悪側にも血の通った演出を施しているのがいいです。戦闘ハッカー集団のボスであるトーマスと子分達のやりとりが本当に日常的で人間臭いところがあって、それってあるある(笑)と思えてしまうのです。

 例えば、金融システムからのダウンロードがなかなか始まらず苛立つ子分に、トーマスが「我慢しろ、とにかく待て」と言うと、暫くしてダウンロードが始まるところ。また、マクレーンの娘が暴れたせいで自分の足を撃ち抜いた子分にトーマスが「しっかりしてくれよ、いいか?・・・本当だな?」と呆れた表情でしつこく諭すところ。

 極めつけは、戦闘機のパイロットにニセの指示を出そうとしてハタと黙りこみ血走るトーマスに、子分が慌てて出撃コードを伝えるところ。この時のトーマス演じるティモシー・オリファントの鬼気迫り感が凄いです。こんなふうに、仲間内の落ち度やそれを指摘する台詞など、話の進行には関係ない人間のゆらぎや血の通いをいちいち挿入するところが、人間関係に深みを与えていると思うのです。



 マクレーンの活躍ぶりが奇想天外で行き過ぎ感も満載なことで評価がそういう方向に行きがちかもしれませんが、視点を変えて観れば新鮮で面白いと思えるところが多々発見できるかもしれません。

 単純にアクション面に目を向けてみると、クライマックスのトレーラーと戦闘機のチェイスはよく出来てるなあと思います。VFX総動員の威力ってやっぱ凄いです。高架の坂を登っていくトレーラーにミサイルやバルカン砲を撃ちこむところは実写にしか見えないのですが、CGでないとしたら本当にどうやって撮影してるのか想像もつかない臨場感です。

 また、かなり自由のきくカメラで撮影しているのか、高速でカーチェイスする様を急激に旋回したり接写したりします。パトカーが高速で左折するところをすれ違いざまスレスレに描写するところ迫力あるなあ。同時期の『デスプルーフ』('07)でも同様の撮影をしていたので、ひょっとしてカーチェイスの新しい幕開けだったのでしょうか。まあ、あまりカーアクションものは観てないので何ともいえませんけどね。

 そうそう、マクレーンの娘役をメアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じてますね。しかし、彼女ホントに可愛いわ。『デスプルーフ』ではチアリーダー役が光ってましたなあ。顔付きが外人外人してなくて親しみ感じますよね。最近は歳相応な役どころみたいだけど。彼女とマギー・Qのキャットファイトが見たかったな。マクレーンの娘なんだから互角に戦えるはず。これ重要。 ←バカ

 ということで、今年はあと1回は更新できるかな。頑張ってみよう。


 「ジョン、お前はデジタル時代のハト時計だ」は名台詞ですね。


(C)2007 Twentieth Century Fox Film Corporation and Dune Entertainment LLC
【出典】『ダイ・ハード4.0』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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2014年11月29日土曜日

映画『永遠に美しく』 ・・・永遠の美を追求すると何故か体がおかしなことになります

●原題:Death Becomes Her
●ジャンル:コメディ/ファンタジー
●上映時間:104min
●製作年:1992年
●製作国:アメリカ
●言語:英語語
●カラー:カラー
◆監督:ロバート・ゼメキス
◆出演:ブルース・ウィルス、メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン、イザベラ・ロッセリーニ、アライナ・リードホール、シドニー・ポラック、その他大勢

 11月ももう終わりですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?今回は今更感のメジャー作品ですけど、思い入れのある作品でもあるので挙げてみました。

【ストーリー】
 アメリカ。落ち目の女優マデリーンと落ち目の作家ヘレンは学生時代からのライバル同士。ある日、ヘレンはフィアンセの整形外科医アーネストを紹介しようとマデリーンの楽屋に訪れる。しかし、数日後の挙式で夫婦になったのはアーネストとマデリーンであった。速攻でフィアンセを奪われたヘレンはマデリーンへの復讐を誓う。十数年後、年老いたものの悠々自適に暮すマデリーンに、ヘレンから出版記念パーティの招待状が届く。どう馬鹿にしようかほくそ笑むマデリーン。しかし、そこで待ち受けていたのは美しく若返ったヘレンであった・・・。



【感想と雑談】
 思い出深い作品です。もう店頭には置かれなくなったものと諦めていたのですが、先日、開店して間も無いレンタル店で見つけたので、速攻借りてきました。いいぞレンタル屋。

 しかし、何回観ても面白いなコレ。

 誰もが夢見る永遠の美。これに執着し過ぎて一線を越えてしまった愚かで醜い人間を描いたファンタジー作品です。豪華な役者陣にコメディ調の作りなんですが、ブラックな要素満載なので評価はイマイチのようですね。私は好きすぎて堪らない作品なんですが。

 ライバルの女二人が、ある秘策をもとに一人の男を巡って争い、後に和解をするも今後の人生のメンテナンスに四苦八苦する、という永遠の美への代償が恐ろし過ぎる様を、ロバート・ゼメキス監督らしいお笑いセンスで描いています。美しく若返らせ永遠の命を授けるが、物理的に頑丈な体になる訳ではない、というファンタジーに持ってくる辺りが監督らしい毒要素だと思います。



 女優マデリーンを演じるメリル・ストリープと作家ヘレンを演じるゴールディ・ホーン、そして成形外科医アーネストを演じるブルース・ウィリスらの立ち振る舞いは、どれも半端なく、さすが名優であることが伺えます。三人ともこの手の作品に出るのは初じゃないでしょうか。特に感心するのがウィリスで、アクションヒーローとは正反対にマデリーンの尻に敷かれたダメ男ぶりが実に素晴らしい。女二人の一騎討ちにオロオロし、弾き出されるところが情けなくて、なんだか可愛い(笑)。

 永遠の美マスター・リスルを演じる女優イザベラ・ロッセリーニは、キリリとした顔付が印象的で、肝心なところが見えそうで見えない衣装が気になって仕方なし。元モデルで女優イングリッド・バーグマンを母に持つそうです。綺麗な人です。

 またクレジットされていない脇役として社会派の名監督シドニー・ポラックがER医師として登場しますが、これがなかなかのコメディ振りで大笑いしてしまいます。コント的な聴診器の扱いとか上手いよなあ(笑)。



 首が後ろ向きのマデリーンや、腹に穴の開いたヘレンの描写は、特撮工房ILMの仕事ながら、当時最新だったCGやモーフィング技術も、昨今と比べるとチープに見えてしまいます。でも、それが味わいというものだし、あまりリアル過ぎるのも問題ですよね。因みに、ILMがオプチカル・プリンターを最後に使った作品になるそうです。以降、合成画面なんかは全てデジタル上で処理されるようになってるってことかな。

 画面といえば今回、久々に見ていきなりの違和感が。なんと画面サイズが1.33対1なんです。昔のテレビ画面と同じですよ。メジャー作品でこんなのアリなんだっけ?そういうバージョンかなと思って調べたら、これが正式サイズなんだと。これはワイド画面で見たいよなあ。実は公開当時に観に行ってるのですが、全然覚えていないという自分(笑)。

 さて、本作はオリジナルからして傑作ですが、日本語吹替えがまた奇跡の面白さを生み出しています。日本テレビ版の吹替えが絶品で、センスある翻訳と声優陣の腹に染み渡る渾身の演技が全てのキャラクタを際立たせているのです。残念ながらDVD版は翻訳も声優も変わっていて、行儀が良すぎるというか、バカさが足らないというか、全然面白くないです。



 日本テレビではもう放映されない気配で、二度と耳にすることは出来ないかもしれません。昔録画したビデオテープが残ってるはずだけど、どこに仕舞ったっけな。出てきてもデッキが無いので観ることできないけども(笑)。記憶の範囲で、印象に残っている吹替え具合をちょっと紹介・・・

<屋敷の階段前でマデリーンがアーネストに暴言を吐くところ>
 「こぉのフニャチンがぁ〜!ふにゃぁ〜、ふにゃぁ〜〜」

<屋敷のプールで男女カップルが満喫しているところに、突然アーネストが天井を突き破って落ちてくるところ>
  男「あれぇ?」
 水面でジタバタするアーネスト。
  男「オッサン、泳ぐのか出るのかどっちだよ」
  アーネスト「んああ、出てやる!出てやるとも!!」
 急いでプールから這い上がり去っていくアーネスト。
  男(女に向かって)「オッサン、結構やるよな」

 こんな感じ。文字にすると何でもない台詞ですけど、映像と吹替え音声の組み合わせは奇跡のシンフォニーです。どこかアドリブっぽいのもテレビ版の魅力になるでしょうか。

 ブルーレイ版はまだのようなので、リリースの際は是非、日本テレビ版の吹替えも入れて欲しいと思います。

 最後の方で、神父が真の永遠の命とは云々かんぬん講釈しますが、これを聞いたマデリーンとヘレンが全く顧みないところが潔いですね。二人の顛末が永遠に語り継がれることを祈ります。


 白い目で懇願してくる二人が夢に出てきそうだけど。


(C)1992 Universal City Studios,Inc. All Rights Reserved
【出典】『永遠に美しく』/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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2013年12月23日月曜日

映画『デルタ・フォース』 ・・・無双チャック・ノリスによる安定のテロリスト討伐です

●原題:The Delta Force
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/ドラマ
●上映時間:125min
●製作年:1985年
●製作国:アメリカ/イスラエル
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:メナハム・ゴーラン
◆出演:チャック・ノリス、リー・マービン、ロバート・フォスター、ジョージ・ケネディ、ロバート・ボーン、レイニー・カザン、ジャンナ・シグラ、ボー・スベンソン、シェリー・ウィンターズ、マーチン・バルサム、その他大勢

 12月もそろそろ終わりに近づいてますね。イコール今年も終わりってことか。。。前回の年越しからあっという間。まあ、あと何日かは残ってますので、2013年がうまく締めくくれるよう、頑張っていきましょう。今回も誰得な映画記事です。

【ストーリー】
 カイロ発アテネ経由ニューヨーク行きの旅客機がイスラム系のテロリストにハイジャックされる。到着した先のアルジェリアで早速出動する対テロ部隊のデルタフォースであったが、途中の給油地ベイルートでユダヤ人乗客が降ろされ他の場所に監禁されてることを知るや、救出作戦の中止を余儀なくされ、その際の不手際で乗客の1名が見せしめに殺されてしまう。そして再びベイルートに向うハイジャック機。エース隊員のマッコイ少佐を先頭に、デルタフォースは再度の人質救出に向うが。。。



【感想と雑談】
 先日、泊まりの出張に行った際、アフターファイブはやることないので、ホテルで読書でもしようと、ある古本屋に入ったのです。何かないかと探し回って目に入ったこの一冊。「世界の特殊部隊100」。お手頃なサイズと値段。即買いました。

 世界各国で活動する特殊部隊ごとに最強度ランク付けして、沿革や特徴を上手く纏め上げてる本です。もともと特殊部隊には興味あったので楽しめました。この本で世界最強1位にランクされてるのが、英国陸軍のSASなんですね。第二次大戦から敵を攪乱する部隊として始まった歴史を持ち、対応力、知性、伝統、などのレーダーチャートでは全項目満点を誇る、まさに世界最強の特殊部隊。

 で、世界最強2位に入ったのが、でました米国陸軍のデルタフォース。SASを見本として立ち上げられ、対テロ能力も兼ね備えるという、米国が誇る特殊部隊です。任務上、民間人を装うこともあるそうで、紹介写真からは成るほど、髭ヅラ&アウトドアな出で立ち。ちょっと見はワイルドなハンター親父(笑)。

 この本、最強10位までの特殊部隊が登場するエンタテイメント作品も紹介しているのですが、デルタフォースで紹介されたのが『ザ・ユニット 米軍極秘部隊』なんです。米国の人気ドラマだって。へ?なにそれ??デルタフォースといえば、チャック・ノリスの『デルタ・フォース』なんじゃないの??!!



 という訳で、意外な選定をされプンプン気分になった今回は、これまた古いのですが『デルタ・フォース』('86)を紹介することにします。前置きがなげーよ。

 初公開で観た以降、ハイジャック犯を特殊部隊が痛めつけるという、大半が勧善懲悪なB級作品という位置付けでした。今回、久々に見直したところ、なんだか奥深い作品だったんだと、再認識した次第です。イスラエル人のメナハム・ゴーランが制作しているのですが、ユダヤ贔屓でもなく、イスラム側にも対等にドラマ性を持たせているのが、まず印象的です。ハイジャックの成否で苦悩する面や、乗客をいたわるところとか、ちょっと感情移入するじゃんか。

 やがて、デルタフォース部隊のアレクサンダー大佐が出発5分前でやきもきしてるところに、颯爽とマッコイ少佐が駆け付ける辺りから、ゴリ押しのアクション展開に雪崩れ込んでいきます。多くの方がバラエティ番組で耳にしているであろう、本作のズンドコなテーマ曲がそんなノリを加速します。

 輸送機C−130から吐き出れる、重装備のペッタンコなバギーと、ミサイル搭載のバイク。デルタフォースの装備って凄いんだな?当事のアクション風情や作り手の志からして架空のプロップ群ですが、夜間活動でブルーに光るヘッドライトが、ちょっと未来的でカッコイイと思いました。



 エース隊員のマッコイ少佐を演じるのは我らがチャック・ノリス(後継者は勿論スチーブン・セガールですよね)。ベイルートで斥候中に敵に見付かり逃走するとこでは、ミニウージーの片手撃ちで追手を粉砕。安定のノリス節を堪能。続いて、敵のトラックを通せんぼしたマッコイ少佐はバイクからミサイルを発射。敵、木っ端微塵です。マッコイ少佐は敵の銃弾を一発も食らうことはありません。

 クライマックス付近で、遂にハイジャック主犯格のテロリストを追い詰めるマッコイ少佐。まず、十八番の格闘でのします。冒頭で苦悩面を見せたテロリストなので、ちょっと可哀想になりますが、安定のノリス節は容赦しません。テロリストは一応悪らしい最期を遂げます。あ、チャック・ノリスといえば、最近『エクスペンダブルズ2』に出演されてましたね。アウトローな役がいかにもでした(笑)。

 本作は、実話の「トランス・ワールド航空847便テロ事件」をもとにして作られていて、ラストも忠実にしたのか脚色したのか不明ですが、助かった乗客らと作戦完了のデルタフォースの表情が全く正反対なところが、印象的だったりします。デルタフォースも完全無敵ではなく、銃弾に倒れる隊員はいたりするのです。そんな悲劇のことを知らずに浮かれる乗客らを尻目に、気を取り直したデルタフォースはC−130に乗り込み帰路に着きます。そして・・・ズンドコなテーマ曲が颯爽と流れ出し、これまでの不幸がなかったかのような高揚感に包まれます。うん、まあ、これでいいんだよな。



 マッコイ少佐のボスに当るアレクサンダー大佐をリー・マービンが演じています。かなり歳いってますが、芯があって頑固そうなところがカッコよくて頼もしい存在です。他の作品では『北国の帝王』(’73)くらいしか思い浮かびませんが、いい役者だと思います。残念ながら本作が遺作となってしまいました。

 イスラエル人の製作によって、イスラエルでロケされ、イスラエルから軍用機を拝借した・・・という本作は完全なイスラエル作品ですが、アメリカ&ユダヤ寄りオンリーでもなく、特に旅客機内でのテロリストと乗客のやりとりには関心させられる点が多々あって、ちょっと侮れないところがあります。まあ、作り手の腹の中まではわかりませんけどね。一見、ズンドコなテーマ曲に乗ってアメリカ万歳!なんですが、実はそうでもない結構見所ある作品なんだと思います。

 そういえば、前述の世界最強の英国陸軍SASですが、これの登場した作品としてゲームの「コールオブデューティ」が紹介されていました。ゲームかよ。映画としては、大使館乗っ取りテロリストを殲滅する様を淡々と描いた『ファイナル・オプション』(’82)という作品もあるのですが、これビデオ版以降、ソフト化されていない(DVD版は途中で廃盤になってるっぽい)のですね。また観たいのだけど、再DVD&ブルーレイ出してくんないかなー。

『The Delta Force - Alan Silvestri』
オマケ。どっかで聞いたであろう本作のテーマ曲です。元気がでそう?ちなみにアラン・ シルベストリ作曲だって。



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【出典】『デルタ・フォース』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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