●原題:Terminator 3: Rise of the Machines
●ジャンル:アクション/SF/スリラー
●上映時間:109min
●製作年:2003年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョナサン・モストウ
◆出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、クレア・デーンズ、ニック・スタール、デビッド・アンドリュース、マーク・ファミグレッティ、アール・ボーン、その他大勢
3月ですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。ついに始まってしまいました花粉症が。インフルエンザの予防も兼ねてマスクは暫く手放せそうにないです。
さて、今回はまた懐かしい作品になります。
【ストーリー】
アメリカ。かつて未来戦争の発端となる研究所を母とともに破壊したジョンは、平和を取り戻したはずが未だに不安を拭えない人生を送っていた。ある日、宙から2体の殺戮マシンが姿を表し、ジョンとその関係者を追跡し出す。未来戦争の火種は未だ現代に残っていたのである。ジョンはひょんなことで出会った女医のケイトとともに、再び未来戦争を阻止するべく行動を起こすが・・・。
【感想と雑談】
前回、記事にした『エクスペンダブル・レディズ』。女優陣の中では、やはりクリスタナ・ローケンなんです。久々の活躍ぶりに感動したのですが、あれ?こんな顔してたっけ?という訳で『ターミネーター3』での彼女を再見することにしました。
なんだこれ、えらくクールビューティじゃないか。
別人ですよこれは。12年もの歳月とくれば当然なのでしょうか。本作のT−Xは24歳、『エクスペンダブル・レディズ』のスナイパーの達人は36歳。私の脳内モーフィングでは、双方の容姿変換に凄い補正が入ってしまいますが(笑)。うーん、やはり欧米系の女性が辿る運命というやつなのでしょうか。
また、小柄かと思っていたのですが、実際は身長180cmの大柄ボデーときていて、本作では役者の中で二番目の高さを誇る模様です。T−Xは大半をタイトなレッドスーツで決めていてスタイルはバツグン。もとがモデルだそうで納得です。巨体のシュワのおかげで小柄に見えるのでしょう。
終始ポーカーフェイスで歯を見せない、マシン然とした演技が実にいいですね。特に目線の動き。首を少し傾げながら下目遣いで動作する様がクール過ぎて素晴らしい。倒れこんだ相手を踏んづけ見下すところは至高の姿といえましょう。『エクスペンダブル・レディズ』の反動恐るべし。
(なんか顔が小さいし、可愛い・・・当然といえば当然か)
作品自体、当時は久々にターミネーターの続編ということで、話題性もあったのですが、いざ蓋を開けてみたら微妙だったという。面白くはあったのですが、ジェームズ・キャメロン監督の伝説と化した過去の2作品を前にしては敵うはずもないか、という感じでした。しかし今回、改めて観たところ
これがもの凄く面白い。
ジョナサン・モストウ監督は、前作を「長ければ良いってもんじゃない」と批判し、無駄を廃したアクション娯楽の特化を目指したそうです。脚本も前作までの流れをブチ壊す意外性で盛り上げることをされています。前作で完結していいものを、シリーズ化を目的とする以上、こうなっても仕方ない出来です。
今回、T−Xを演じたクリスタナ・ローケン目当てに約10年ぶりに再見した訳ですが、彼女の新鮮さが際立っていたことで(笑)、何かが一気に吹っ切れた気分です。新たなターミネーターとして、単純にアクションのディティールが堪能でき、存分に楽しくゲラゲラ笑いながら観ることができました。もう娯楽作品の極みになってます。
シュワ演じるT−800が酒場で衣類を調達するところはセルフパロディになっていて面白いですね。ある仕草と捨て台詞を覚えたり、ふざけたサングラスをかけたりと笑えてしまいます。ニヤリではなく爆笑レベルです。また、お約束キャラへの敬意も忘れておらず、例のカウンセラーが未だT−800のトラウマを抱えた状態で再々登場するところも、可哀想ですけど笑えてしまいます。
なんといっても今回、敵側のマシンに女性タイプを持ってきたところがミソですね。クレーン車で大通りを破壊しながら暴走したり、猛ダッシュしながら追跡したり、振り切られても無表情で起き上がったりと、これを女性がやってるのだから堪らない。とにかく様になり過ぎてるクリスタナ・ローケンを楽しむひととき。因みに彼女、パントマイムの特訓をかなりされたそうです。
後半の軍事基地でのT−X対T−800の戦闘がまた素晴らしいです。殴り合いから勢い余ってトイレに突入すれば、千切ったオブジェクトを凶器にエスカレート。ここでT−800に便器で殴られるT−Xの表情に注目します。瞬きひとつせず無表情です(笑)。このあと、押され気味のT−Xが転じてT−800の股間をギュウと掴んだまま壁をブチ抜いていく勇姿こそ、心のガッツポーズの使いどころといえましょう。
強い女性キャラが大男をなぎ倒すアクションというのも心に響くものです。そんな見せ場を下世話なユーモアたっぷりに、セクシー路線で持ち上げたモストウ監督グッドジョブ。T−X対女医ケイトのキャットファイトは残念ながら拝めませんでしたが(当たり前)、B級SFアクション作品の鑑といっておきましょう。
『エクスペンダブル・レディズ』とセットで観たいこの逸品。
(C)2003 IMF INTERNATIONALE MEDIEN UND FILM GMBH & CO. 3 PRODUKTIONS KG
【出典】『ターミネーター3』/ジェネオン エンタテインメント
2015年3月1日日曜日
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こんにちは。
返信削除「ターミネーター3」へのコメント後、この記事に気づかず返しが今になってしまい、申し訳ありませんでした。(_ _) 「エクスペンダブル・レディズ」は気になっていたんですけどね。本当に女優の見本市みたいですね。(^^)
私もクリスタナ・ローケンは小柄な人だと思っていたのですが、やっぱりアーノルドさんとの戦いな中ではそう見えていたんです。
それにしても180…さすがはモデルさんですね。
私的には設定などのミスであまり好みではない本作ですけど、場面場面には凄いシーンも多いですね。あの下ネタのトイレぶち壊しの勇姿の凄いです。(^^;
なにげにお医者さんの3話に渡る登場もいいですね。
がっつんと応援とってきます。(^^)/
〉白くじら様
返信削除返事遅れてごめんなさい!
年明けからバタバタしてました。。
そんな記事へのお返しなんて気にしないで下さいな。
特にターミネーター3なんて、彼方にすっ飛ばしてもいいくらいで(笑)。
エクスペンダブル・レディズを見られると、ターミネーター3を再見したくなるかもしれないのでご注意下さい(笑;)。ってそんなの私だけかもですが。。
クリスタナ、180cmもあるなんて見えないですよね。バランスのいいモデル体型もあるんでしょうか。この後どんな活躍されるのかなと、ちょっと気にしていたのですが、T−Xのイメージが根付いたのか、B級畑から脱することはできなかったようですね。
ゲーム原作の作品や、ファンタジー系作品に出た後、暫く見なくなったなと思っていたところにエクスペンダブル・レディズですからね(笑)。たしかにかつてのアクション女優ではありますな。
ターミネーター3は、人間側が微妙に美形でないというのも、T−Xを際立たせている要因ではないかと、密かに分析してたりします(笑)。
リブートシリーズの次作では、女ターミネーター同士のキャットファイトをやって欲しいと、切に願ってる次第です(まだ言ってる)。
応援コメントありがとうございました♪