
●原題:Taken 2
●ジャンル:犯罪/アクション/スリラー
●上映時間:92min
●製作年:2012年
●製作国:フランス
●言語:英語/トルコ語/アルバニア語
●カラー:カラー
◆監督:オリビエ・メガトン
◆出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレース、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シェルベッジア、リーランド・オーサー、ジョン・グリース、D・B・スウィーニー、その他大勢
6月といえば梅雨ですね。そろそろ雨続きが始まるのかな。しかし、ここ数年は中途半端な雨模様だったりしますが、今年もそうなのでしょうか。水不足にならない程度に雨は降って欲しいですね。という訳で、ジメジメ吹き飛ばしの景気づけにアクション作品です。
【ストーリー】
アメリカ。元CIAのブライアンは、別れた元妻レノアが現夫との関係に亀裂が入ったことを知り、気晴らしにと娘キムも連れトルコはイスタンブールへの旅行に誘う。娘と元妻に囲まれウハウハなブライアン。しかしそんな幸せは長続きしなかった。かつてキムを誘拐したことでブライアンにボコボコにされた人身売買アフィアが、恨みを晴らそうとイスタンブールまで追ってきたのだ・・・。

(奥のマフィアが・・・)
【感想と雑談】
『96時間』('08)の続編です。前作も観ていましたが、本シリーズの記事は今回が初めて。この中途半端なところがここならでは。
前作はとても面白かったです。あのリーアム・ニーソンのまさかの無双ぶりに猛烈感動。そうとう歳いってるだろこの人。カット割は細かめだったものの、本人が長い手足を繰り出す格闘や銃撃は見ていて気持ちがよかった。背後から撃とうが容赦なしというところも。絶対にポストセガール狙ってるな。
実はリーアム以外にも気になる役者がいました。それは
ファムケ・ヤンセン。前作から既にブライアンと別れた元妻レノアを演じていました。初めてファムケを知ったのは『007/ゴールデンアイ』('95)で、その時の女殺し屋ぶりがハマりすぎ。股で首を絞められるピアース・ブロスナンは絶対にご褒美だよなあれ、と思ったくらい。
ファムケにそんなイメージが焼き付いたまま、その後の出演作を見ていくことになりましたが、本シリーズでは相変わらず強面の一方で、実は涙もろいという良き妻役が更なる萌えポイントに。笑顔もいいです。ハートを鷲掴みにされました。
因みに古いですが『パラサイト』('98)という学園SFホラーでは気弱な女教師を演じていて、エイリアンにスナッチされるとウルトラビッチな女教師に豹変するという、一粒で二度美味しいファムケが堪能できました。実に素晴らしい女優だと思います。ファムケ祭りになりました。
で、続編のリベンジがどうかというと、今回は元妻まで巻き込まれる新要素はあったりしますが、うーん前作と比べるとイマイチな出来かな。まあそれでも見所はありました。元CIAブライアンの能力がまた凄いんですね。マフィアに元妻レノア共ども誘拐されると目隠しされて車で移動するのですが、その最中に秒数をカウントしながら、車の動きや環境音から自分の位置を把握していくのです。
また、誘拐されずに済んだ娘キムにこっそり電話して手榴弾を爆発させ、その爆音が聞こえる時間差からキムとの距離を測ります。いろいろ計算しながらキムに指示を出し、何度も街中で手榴弾を爆発させ(笑)、最終的に救出してもらうブライアン。それまで被害を被ったイスタンブールの立場は。
冒頭でのキムが自動車学校に通うシーンが伏線となって、彼女が運転する車でカーチェイスが始まったりします。これが狭い街中でドリフトしまくりのテクニックでちょっと無理がありましたね。貨物列車をギリギリ突破するお約束もあったりで、勿論のツッコミどころです。この後、未だ誘拐されたままのレノアを救出すべくブライアンは無双を発動します・・・。
今回はオリビエ・メガトンって監督。メガトンって凄いな、芸名みたいなもんか。本名だったりして。ちゃんと前作の雰囲気を受け継いでるようですが、アクションの演出がちょっと弱い感じです。カット割りが更に細かくなったようで、これがなんとも気持ちよく見られないのです。
アクション性やスピード感を出すのにカット割りを細かくするのも常套かもしれませんが、私には何をやってるのかわかり難いし、手抜きだろと思えたりします。アクションは長めのカットでじっくり見たいのです。前作も細かいながらリーアムの格闘や銃撃する様がよく見えてスッキリしました。作り手は”今回も凄ぇーだろ”と問いかけるかもしれませんが、私なら”うん、凄ぇーダサい”と答えます。
更に、前作が96時間内に娘を救出するだけというシンプルな緊迫感と疾走感で溢れていたのに対し、本作はマフィア側にも家族感を強調することで幅を利かしたはずが逆にテンポを削ぐという残念な結果に終わってます。悪側のヘタな言い分は不要です。娘一途のブライアンがモラル無視で悪をブチのめすだけという潔さが最大の魅力なのですね。
とはいっても前作がツンで本作がデレという、
ファムケ・ヤンセンのツンデレが通しで堪能できたのでヨシとしますが。
(C) 2012 EUROPACORP M6 FILMS GRIVE PRODUCTIONS
【出典】『96時間/リベンジ』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
