
●ジャンル:恋愛/コメディ
●上映時間:117min
●製作年:2011年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:デニス・デューガン
◆出演:アダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン、ニック・スワードソン、ブルックリン・デッカー、ベイリー・マディソン、グリフィン・グラック、ニコール・キッドマン、デイブ・マシューズ、その他大勢
【ストーリー】
アメリカ。整形外科医のダニーは、自分を悲惨な既婚者と偽り、同情してくる女をナンパしまくっていた。ある日のこと、美人の女教師パーマーに出会ったダニーは、自分を偽ることなく本気で彼女と付き合うことを決心する。しかし、いつもの小道具の結婚指輪を彼女に見られてしまい、仕方なく既婚者であることを演じる羽目になるダニー。妻役と子供役には、職場の助手であるシングルマザーのキャサリン一家に演じてもらうことにするが・・・。
【感想と雑談】
ブロガーのtake51様の紹介記事を読み、大変興味を持った恋愛コメディ作品です。人気があるのか、なかなか空かずに待ちぼうけでしたが、先日やっとこさ借りることができました。
実に楽しくて面白い作品。吹替え版も観てみたのですが、これもまた良かった。恋愛コメディは吹替え版に真価があるのかもしれませんね。
若くてピチピチ(笑)しかも美女とくれば、男なら誰でも攻略したくなります。捻りどころは、そんな目標を持つ男が、職場で何年も共にしてきた腐れ縁のような女と偽りの夫婦を演じるところにあります。
整形外科医のダニーを演じるのはアダム・サンドラー。コメディ俳優ですが、本作ではオーバーなバカ演技ではなく適度に笑かすような感じで好印象。ダニーの助手を長年務めてきたシングルマザーのキャサリンを演じるのはジェニファー・アニストン。恋愛コメディといえばの女優さんでしょうか。初見の『モンスター上司』('11)ではエロ上司役がインパクト大でしたが、本作では地味めな普通の女性として登場。このギャップが萌えポイントです。
あるパーティでダニーは知人のガキが怪我をしたので手当てをします。聞いてみれば、あるブロンド美女に見とれてしまい転倒したとのこと。その美女というのが女教師のパーマーで、程なくしてダニーの目の前に登場。彼女がスローモーションで歩いてくる典型的すぎる演出が笑えます。パーマーを演じるのはブルックリン・デッカー。たしかに美女とは思いますが、ちょっとキツめな顔付きに、お前はホントに見とれたのか?とガキを問い詰めたくなります。(ファンの方すまんです)
そんなパーマーを自分は既婚者だと偽りながらもモノにしたいダニーは、いつもの職場のノリでキャサリンに妻の役を頼み、共に行動をし始めていきます。初めのうちは何ともない二人ですが、徐々に偽りの夫婦の心に変化が現れます。パーマーが子供好きの為に仕方なく巻き込まれたキャサリンの子供達も、そんな関係に影響を及ぼしていきます。
後半、舞台がハワイに移ると、パーマーが浮かれ気分に浸る一方で、ダニーとキャサリンに転機が訪れます。ここで登場するキャラクタに大注目。キャサリンの同級生でライバルだったデブリンなのですが、これが背が高くてケバい女だなと思ったら、演じてるのがニコール・キッドマン。うぉ、ニコールこんな役やんのかよ、とちょっと感動してしまいました。いや、ちょっとどころじゃないかな。
傲慢な女デブリンは、ある行為がいい夫婦の秘訣だといい、それをダニーとキャサリンに目の前でやれと迫ります。渋々それを始める二人ですが、やがてお互いの思いは一気に垂直上昇。それを見ているデブリンは、フゴフゴ、ブヒヒと下品な笑いで見事なゲス女。ダニーに整形したことを見抜かれ一瞬キョドる様といい、目力もスゲーし、ホントにイカすぜ、ニコール。女優の鑑だな。
ライバル心の火花を散らすキャサリンとデブリンは、フラダンス大会に出場しタイマン勝負に挑みます。ジェニファーもニコールもアラフォーだけど体の線はとてもキレイ。でも、二の腕大決戦に見えてしまうのは、仕方がないことだなと思います。
それにしても、ジェニファー・アニストンの極め細やかな演技には関心しました。笑わせるだけでなく目線の動きだけでも心情を表したりと、ユーモアを知り尽くした女優の底力ってやつですかね。アダム・サンドラーも素晴らしいですが、目まぐるしい役をこなした彼女に軍配は上がりましょう。
クライマックスではデブリンも再登場し、ダニー、キャサリン、パーマーの関係に決着が付きます。このハワイ滞在の最終日の出来事は、ちょっと端折った展開でパーマーの顛末に物足りなさも感じましたが、ダニーとキャサリンの素直な思いには誰でも納得の大団円でしょう。というかこれ以外のオチだったら、ストレスしか残らないわな(笑)。
関係はどうあれ、何気に長く付き合ってきた相手こそ大事にせねば、ということですね。ほっこり温かい気持ちに浸れました。美の対比としての整形外科ネタも意味ありげで小気味良かったです。
ジェニファー・アニストンはいいなあ。ちょっと追ってみようかな。
<2013/1/16追記>
なんと!本作がリメイク作品であることを今になって知ってしまいました。オリジナルは『サボテンの花』('69)という同じくコメディで、主演がウォルター・マッソー、イングリッド・バーグマン、ゴールディ・ホーン、というなかなかの布陣。これも観てみたいですね。
って、そんなことよりも!この『ウソツキは結婚のはじまり』が、米国では酷評を受けているという現実。第32回ゴールデンラズベリー賞で、5部門(最低監督賞、最低主演男優賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞、最低スクリーンカップル賞)でノミネートされ、うち2部門(最低監督賞、最低主演男優賞)で受賞したんだとか。なんだと!!あんなにゲラゲラ笑えてマイ殿堂入りした傑作だというのに、一体どーいうことだ。あれだ、これが実は日本語吹替え版に真価があるということを米国は気が付いていないのだな。(←意味不明)
(C) 2011 Columbia Pictures,Inc. All Rights Reserved
【出典】『ウソツキは結婚のはじまり』/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
こんにちは!!(^.^)
返信削除ジェニファー、いいでしょう??
この映画のジェニファーが彼女の真骨頂ですが、
これからはエロ上司も大歓迎です(笑)
確かにパーマーの部分の最後は手抜きし過ぎですね、
あれ?って感じでした(^▽^;)
捻りも何もないラストですが、本当に良かったですよね!
あれ以外だと本当にストレスですね(笑)
>うぉ、ニコールこんな役やんのかよ、とちょっと感動してしまいました。
>いや、ちょっとどころじゃないかな。
ですよね!僕もかなり感動しました。
やっぱり大女優さんは違いますよね!
最後のフラダンス大会は最高でした!
二人の魅力満載で・・。二の腕にも気がつきませんでした(笑)
>吹替え版も観てみたのですが、これもまた良かった。
>恋愛コメディは吹替え版に真価があるのかもしれませんね。
そうですか!それは見てみないとイカンですね。。
この映画のジェニファーは最高だし、買っちゃおうかな??(笑)
いやー、見て頂いて嬉しいです!!(^.^)
がっつり応援です!!(^^♪
>teke51様
返信削除はい、ジェニファーよかったですよ!
もっとハデな役かと思ってましたが、かなり生活感漂うシングルマザー役でしたね。これまたグッドでした。エロ上司とのギャップもね(笑)。
ジェニファーがダニーを意識し始める辺りから垣間見せる無言の演技がよかったですね。ドアやエレベータが閉まる直前の隙間越しに見せる目線の動きとか、心情が伝わってくるんですよね。
あと、ついとちってダニーと向き合う時に見せるボケ顔とかも味があって好きです。
若手には出せない魅力だと思いますよ。
って、しまった!ジェニファーの魅力ぜんぜん書いてなかった><
ちょっと修正しようかな(汗)
ニコール・キッドマンは、かなり美味しい出番でしたね。ずいぶん楽しみながら演技してたんだろうな。高感度アップですわ。女優はこれくらい余裕を見せないといけませんね!
吹替えで観直すと、作品への愛着度が高まったりしますよ。従兄弟エディのテンションの高さはハンパなかったです(笑)。
ぜひチャレンジしてみて下さい。
応援コメントありがとうございました♪
こんばんは!!
返信削除ラズベリーでそんな評価を受けていたとは・・
考えれば考えるほど腑に落ちなくなってきました(笑)
>吹替えで観直すと、作品への愛着度が高まったりしますよ。
>従兄弟エディのテンションの高さはハンパなかったです(笑)。
そうでした、この映画を吹き替えで見るのを
忘れてました!すぐ忘れるんで早目に見ます!!(^.^)
映画の評価がどうであろうとジェニファーは
最高です、という応援です!(^^♪
>take51様
返信削除まさかのラズベリーでしたね~。
でも、ラズベリーってある意味、名誉なことなんじゃないですかね。
注目度高まりますし、観方変えると大化けすることもあるかと思うのです。
逆に米国にオスカー級の恋愛コメディを教えてもらいたいですよね。
きっとつまんない作品挙げるんだろうな。
ちなみに、大好きなデザスター作品の「ツイスター」もラズベリーなんですよね・・・。
おかしいだろ!米国!!(笑;)
私は最近、吹替え版はよく観てたりします。なかなか良いもんですよ♪
かつて日本テレビ系で放映されてた「永遠に美しく」の吹替えは絶品でした。
DVD版は別の声優が当てていて全然面白くないのが残念なところです。
応援コメント、ありがとうございました♪