2012年11月12日月曜日

映画『エージェント・ゾーハン』 ・・・イスラエルのスーパーエージェントが美容師を目指します

●原題:You Don't Mess with the Zohan
●ジャンル:アクション/コメディ/ドラマ
●上映時間:113min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:デニス・デューガン
◆出演:アダム・サンドラー、ジョン・タトゥーロ、エマニュエル・シュリキー、ニック・スワードソン、レイニー・カザン、イド・モッセリ、ロブ・シュナイダー、マライア・キャリー、ジョージ・タケイ、その他大勢

 夜が寒くなりました。ついに毛布オンリーから掛け布団スタンバイです。しかし、よく考えたら来月で今年も終わりの季節なんですよね。寒くなるのも当たり前ですが、なんだかイマイチ冬モードの感覚がありません。なんでだ?暖かいから?

【ストーリー】
 アメリカはニューヨーク。イスラエルのスーパーエージェント・ゾーハンの夢はスーパー美容師になること。闘う毎日を送るより、髪を切って皆を幸せにしたいゾーハンは、パレスチナのエージェント・ファントムとの対決で殉職を装い、母国に内緒で渡米してきたのだ。早速、有名美容師に売り込むゾーハンだが、あっさり門前払いを食らってしまい、途方に暮れてしまう。途中知り合った青年マイケルやイスラエル人オーリの協力を得て、中東タウンのある美容院に就くことになるが、そこの経営者はパレスチナ人のダリアであった・・・。



【感想と雑談】
 開始早々、イスラエルが誇るスーパーエージェント・ゾーハンが海辺に登場し、彼がどれほどスーパーなのかが描かれます。マッチョ野郎共や牛と綱引きしても楽勝し、全裸でバーベキューをやれはブン投げた焼魚をケツでキャッチし、そんな彼を見ただけでイスラエル美女はフェロモン全開になります。つまり、そんなヤツいねーよ、なノリです。

 主演はアダム・サンドラーで、監督はデニス・デューガン。『ウソツキは結婚のはじまり』('11)のコンビですね。これ結構楽しめた作品だったので、本作もイケると即断し借りたのでした。イスラエルとパレスチナの根深い現実問題を背景にしていますが、根底のテーマは平和そのものですね。

 ケタ外れの戦闘能力に、もの凄い中東訛りで、母国の食材やジュースをこよなく愛し、20年前のトレンドを貫き通すというゾーハン役への気合の入れようは、実際ユダヤ系でもあるアダム・サンドラーの真骨頂なのでしょう。

 パレスチナの強敵エージェント・ファントム役のジョン・タトゥーロもなんだか意気揚々と演じていて楽しそう。冒頭では暫くゾーハンとのコントのような対決が続き、手榴弾で羽子板をやった結果、爆発でゾーハン死亡!に狂喜するファントム。ここで両人の腐れ縁という設定が印象付けられた後、実は生きていたゾーハンが渡米し、本編の美容院騒動へと突入します。



 ニューヨークでは、青年マイケルを交通事故から救ったことで、ゾーハンはマイケル家に居候することになります。マイケル役はニック・スワードソン。彼も『ウソツキは~』に出ていたし、他の作品でもアダム・サンドラーと共演していますね。なかなかのコメディ役者だと思います。本作では、生真面目なママ思いの青年ですが、居候のお礼にとゾーハンがママに一発キメているのを見てしまい、この先試練が始まるナイスガイ。

 中東タウンで、パレスチナ人のダリアが経営する美容院に就くことになるゾーハン。初めは清掃係りを命じられますが、やがてスタッフに欠員が生じたことで、急遽、客を担当することになります。ここから、ゾーハンのスーパー美容師タイムが始まります。

 客がご老人(殆ど)だろうと、女性であることを尊重するゾーハンのテクニックは、容姿を褒めちぎり、イヤリングをクチで外し、股間のモッコリを押し付け、髪をナメナメし、シャワーを天井に向けてぶちまけ、最後に個室で一発キメてやることです。風俗だろこれでは。しかし、へアスタイルの出来栄えは素晴らしく、個室サービスも相まって、その評判はクチ込みで広がり、連日、ご老人の長蛇の列が出来ることになります。

 ゾーハンの客の扱い方が飛び抜け過ぎているので、ここは一番の笑いどころです。ご老人が嬉しそうに若返っていく様を見るのも、なんだか微笑ましくていいです。この勢いで、マイケルママにもヘアカットを施し一発キメるゾーハンですが、それを見たマイケルが胃薬を飲むのが、また笑えます(笑)。


(よく考えると、大惨事な美容院だったりします。)

 本作では、イスラエルのフィジーバブレフという飲料水や、ホムスという食べ物がやたら登場します。特にホムス。『宇宙戦争』('05)で、娘ダコタ・ファニングがデリバリしたあるものを、ダメ親父トム・クルーズがクチにします。その途端、トムは動きがピタリと止まり、これは何かとダコタに問います。そしてダコタの答えに、

 トム「ホムス・・・?!」

 このやり取りからホムスが気になっていた貴兄も、本作を見ることでだいぶ溜飲が下がるものと思います。『宇宙戦争』では非常に不味そうな演出をされたホムスですが、ひよこ豆と白ゴマを原料にしたペーストで、実は美味い食べ物なんだそうです。トムとダコタのくだりについては、これもユダヤ系のスピルバーグ監督ならではのギャクだったのかもしれませんね。

 話逸れました。

 悪徳企業の都市開発計画によって、立ち退きを迫られている中東タウン。ゾーハンのおかげで繁盛することになったパレスチナ美容院も例外ではありませんでした。悪徳企業の巧妙な嫌がらせによって、中東タウンではイスラエル人とパレスチナ人が、一触即発な状態に陥ります。

 その一方、パレスチナ人からゾーハンが生きているとの知らせを受けたファントムは戦闘モードに突入。速攻で渡米し、中東タウンで暴れだします。ゾーハンもその知らせを受け、現場に急行します。この後、悪徳企業も巻き込み、二つの民族争いは、いったいどうなってしまうのでしょうか・・・。



 実際の中東問題は深刻な状況であり、そう簡単に解決策は見つかる様相もありません。本作は、そんな関係が少しでも良くなってくれれば、という思いが笑いと共に込められていて、どちらにも偏らず温かい目で描かれています。絵空ごとではあるのですが、ゾーハンとダリアがデート中に民族間の争いに言及するくだりでは、素の情勢が垣間見える瞬間であり何ともいえないもどかしさもあるのが、印象的でした。

 まあ、エンタテイメントのコメディですからね、楽しめないといけません。下品だったり、好き放題やったりもしていて、なかなか痛快でやるじゃんか。ファミリー鑑賞にはやや危ういコメディですが、納得のオチも用意されているし、十分楽しめる作品だと思います。

 そういえば、マライア・キャリーも本人役でゲスト出演していましたが、この作り手達って、サプライズ的な配役も考えているのかな。『ウソツキは~』ではニコール・キッドマン、最近の『ジャックとジル』('11)ではアル・パチーノ出したりしてるし。他にもそんな作品あるのかな。

 ディスコ、ディスコ、グーグー♪(ホムスほどではないですが、ノリノリになると発せられるかけ声で耳に残りました 笑)


(C) 2008 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. AND BEVERLY BLVD LLC ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『エージェント・ゾーハン』/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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2012年11月4日日曜日

たまーにやってくるイラスト更新です

 
 11月に入りましたね。皆さん、お元気でしょうか?そろそろ、風邪とかインフルエンザが気になる季節ですね。ありきたりの事ですが、健康管理を一番にして、無事に乗り切りたいものです。
 
 さて、今回は映画ネタではなく、不定期にやっているイラストネタです。
 
 当初、ブログのタイトル画像を更新しようと思って作成したものですが、横長サイズに合わせて描けばいいのに、気が付いたら見えないところまで描いてしまいました(笑)。
 
 という訳で、こんなもんで?!てな感じですが、せっかくなので更新ネタに使うことにしました。

 モデルは・・・ある実在の女優さん、ということにしておきます(爆)。わかる人はわかるかな・・・。あ、作成ツールは、毎度のGIMPでした。



 以前は、絵画調に細かく時間をかけて描いてましたが、最近、線画っぽいシンプルな絵に惹かれます。集中する気力がなくなってる所為かもしれませんが(笑;)。シンプルなだけに、口元の表現とか難しいです。

 次の映画ネタは、コメディ作品になる予定です。


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2012年10月21日日曜日

映画『トロール・ハンター』 ・・・「ダウンタウンのごっつええ感じ」を思い出します

●原題:Trolljegeren
●ジャンル:ファンタジー/ホラー
●上映時間:90min
●製作年:2010年
●製作国:ノルウェー
●言語:ノルウェー語/英語
●カラー:カラー
◆監督:アンドレ・ウーヴレダル
◆出演:オットー・イェスパーセン、グレン・エルランド・トスタード、ヨハンナ・モールク、トーマス・アルフ・ラーセン、ハンス・モーテン・ハンセン、その他小勢

 今年もあと2ヶ月ちょっとですね。とにかく、できるだけ色んな作品を観るのと、体を動かすように(笑)したいです。

【ストーリー】
 ノルウェーの山間。大学生のトーマス、ヨハンナ、カッレは、研究課題として熊ハンターの取材を行なっていた。ある日のこと、密漁者ハンスの存在を知り、彼に密着取材の許可を得ようとするが、速攻拒否されてしまう。それでも諦めない一行は、夜な夜な山に出向くハンスを追跡することにする・・・。



【感想と雑談】
 トロールハンターです。トロールを狩る人。ストレートなタイトルですね。一応、ファンタジーにジャンル分けされていますが、内容は現代のノルウェーを舞台に一般人が伝説の怪物と対峙する、というものです。こういう作品を待っていました。架空の舞台に剣や魔法というファンタジーはもういいです。
 
 開始早々、「あるフィルムが発見され、検証した結果、本物であると断定した。」というテロップが表示されます。なんだこれ、もう廃れたと思っていたPOV(Point of View:一人称視点)形式かよ。3人の大学生によって撮影されたトロールハントの一部始終の映像を、まんま映画にしたという設定なんですな。観る人によっては酔ってしまいそう。
 
 映像が始まってまず目に付くのが、風光明媚な山間の景色です。撮影時期にあえて選んだのか、暫くはどんよりした暗い雨空が続きますが、記録映像という体裁から目の前に広がる山続きの大自然が生々しく映えていて、これから起きることへの期待度も加速します。この大自然の素晴らしさ。さすがだぜ、ノルウェー。


 
 大学生トーマスらに突撃取材をされ、一言「失せろ」と吐く密猟者ハンスが燻し銀でカッコいいです。一瞬ビク付くトーマスですが、諦めずにハンスを追跡します。この後も、何度か取材を試みるもハンスの態度は変わらず。そんなハンスが一匹狼すぎて、段々と可笑しく見えてきます。やがて、山中でトーマスは何かに肩を噛まれ、ハンスはトロールの仕業であることを匂わせます。
 
 ハンスから取材の許可を得たトーマスらは、やがてトロールに遭遇します。この深夜の森、不気味な咆哮と木々のざわめきが近づいてくる辺り、まさに幼少の頃に抱いた恐怖がそこにありました。この緊張感はなかなかくるものがありました。遂に森の開けた場所に姿を現したトロール。頭が3つ付いています。なんだコイツ。

 トロールとはノルウェーに古くから伝わる妖精であり、一種のマスコット的存在なのだそうです。小型、大型、3つ頭、など様々なタイプがあるそうですが、基本的にブサイクなヒューマノイド怪獣です。

 ハンスの攻撃によってトロールは仕留められます。実はトロールの存在は政府ぐるみで隠蔽されており、ハンスはその唯一のハンターとして、ノルウェー中の山を巡っていたのです。処理後の場所には政府が駆けつけ、熊の仕業であるように偽装しますが、市民への「ロシアの熊がフィンランドとスウェーデンを越えてきたのです。心配すな。」という説明にだんだん無理が生じてきます。


 
 常に眉間に皺をよせるハンスは、日ごろの鬱憤を晴らす為、トロールの存在を取材を通して世間に暴露することにします。疲れてるみたいです。そんな、世間から非常に浮いた孤高のハンス。彼を追えば追うほど、先にも書きましたが、可笑しい空気が漂ってきます。なんかこのノリってどこかで見た気がする・・・。
 
 次のトロール退治では血液採取もすることになったハンス。突然、全身ブリキのロボットみたいな姿で登場し「いやな仕事だぜ」と呟き、巨大な注射器を持って一人突進します。そして、トロールに投げ飛ばされ、かじられ、地面に叩きつけられるハンス。駆けつけたトーマスらに「うー・・・少し体が痛むぜ」。死ぬだろ普通。そして「赤いボタンには触るなよ」と意味不明なことを言い、再度トロールに突進します。おかしいだろ!
 
 このノリ、思い出しました。松本人志です。昔のバラエティ番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」で度々やってた、本人演じる様々な変人に、一般人やマスコミが巻き込まれていく不条理なコント。そして、本人が監督・主演した『大日本人』('07)なんかもそうです。まさにあのノリをビンビン感じてしまったのです。きっと、本作の作り手は、リスペクト松本人志であるに違いありません。
 
 作りものの記録映像を本物だと言い切り流し続ける本作は、伝説の妖精と孤高のハンターを題材にし、クソ真面目に描いたことで、観る人によってはただのフェイク作品だけでなくギャグ作品にも昇華するという、裏ワザを秘めた力作であると思います。私はブリキロボットのハンス登場で大笑いし、見事昇華しました(笑)。


 
 肝心のトロールの描写ですが、リアルなCGに、手ぶれ映像に同期したハメ込みもされていて、十分見られる映像になっていました。クライマックスに登場するトロールは必見です(笑)。
 
 やるじゃん、ノルウェー。
 

(C) 2010 FILMKAMERATENE AS ALLE RETTIGHETER FORBEHOLDES. ALL RIGHTS RESERVED.
【出典】『トロール・ハンター』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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2012年10月8日月曜日

映画『エターナル 奇蹟の出会い』 ・・・カラオケを歌うミラ・ジョボビッチとロシア版少林サッカーです

●原題:Lucky Trouble
●ジャンル:コメディ/ロマンス/スポーツ
●上映時間:90min
●製作年:2011年
●製作国:ロシア
●言語:ロシア語
●カラー:カラー
◆監督:レベン・ガブリアーゼ
◆出演:ミラ・ジョボビッチ、コンスタンチン・ハゲンスキー、イバン・アーガント、ウラジミール・メニショフ、ガリーナ・ジョボビッチ、ローマン・マディアノフ、その他大勢

 10月に突入していました。衣替えですな。で、体育の日込みの3連休、皆さんいかがお過ごしでしょうか?全国的に天気もよさそうで、行楽三昧なのでしょうね。勿論、ここはインドア三昧。

【ストーリー】
 ロシア。小説家を夢見る教師のスラヴァは、ある日のこと車に轢かれるが、運転していたナージャに速攻で一目惚れ。付き合うことになった二人は、やがて婚約しモスクワで結婚式を迎えることになるが、スラヴァは式の前日に校長の策略によって足止めを食らってしまう。それは、少年サッカーチームの監督となり大会に出場するというものであった。一刻も早く結婚式に向かいたいスラヴァは、適当に少年らを集め、初戦での敗退を目論むが・・・。



【感想と雑談】
 パッケージ写真がなんとなく、ダイアン・レインっぽく見えなくもないですが、正真正銘、ミラ・ジョボビッチなのです。
 
 ミラ・ジョボビッチといえば、バイオハザードを中心に、SF、ホラー、アクション、サスペンス、そしてエロス、という殆ど気の抜けない作品ばっかに出演され、どこか痛々しい非現実的なヒロイン像だったのです。が、本作のパッケージを見た時、今まで無かった彼女のイメージに、期待が一気に膨らんでしまいました。紹介写真の全てにおいて、実にいい表情を見せていたからです。血肉もオッパイも皆無のこの自然な空気。これはイケると思いました。
 
 貧相なツラの教師スラヴァが横断歩道を渡っていると、信号無視の車が突っ込んできます。思い切り衝突され吹っ飛ぶスラヴァ。慌てて駆け寄り覗き込む女性ナージャが、スラヴァのボヤけた視点で映され、徐々に焦点が合ってくると、いましたそこにジョボビッチ。相変わらず美人だなこの人。


 
 一目惚れしたスラヴァは自分に過失があったと警官に言い張り、ナージャを無実にします。そんなスラヴァが気になったナージャは、同乗していたゲスな恋人ダーニャを放っぽって、病院へ直行。いい仲になった二人は、その後のオープニングタイトルとともに、はっちゃけたデートを繰り広げ、すっかり親密な関係になり、婚約までしてしまいます。
 
 オープニングで既にそんな展開かよ。むむむ、ちょっと想像していたのと違いました。事故るタイミングはそれでいいですが、二人の関係は紆余曲折を経て、せめて中盤あたりから互いが気になり出すようにして欲しかったですね。これだと、9割方の残りの時間をどーすんだよ、と心配してしまいます。が、実はこの作品、本筋はこの二人だけではなかったのです。

 なんだよこれは、ロシア版少林サッカーかよ。
 
 東の町パリチキで教師に就くスラヴァは、モスクワでの結婚生活をするべく学校に退職願いを出すも、お局校長は簡単に受理してくれません。スラヴァに残って欲しい校長は、少年サッカー大会の壮行会で、彼が地元チームの監督であると嘘をついてしまいます。更にはパスポート没収までされ、頭がテンパったスラヴァは、適当にホームレス少年を集めチームを結成し、ライバル監督の入れ知恵でわざと負け(笑)、さっさとモスクワへ旅立とうとします。


 
 しかし、路上を厳しく生き抜いてきた少年らに隙はありませんでした。相手を翻弄する動きとチームワークで大会を勝ち進んでいき、スラヴァのモスクワ行きはどんどん伸びていきます。そんなことは黙っておきたいスラヴァは、激しいウソを付きモスクワ到着が遅れることを都度ナージャに連絡。結婚式や披露宴を引き伸ばそうとナージャも大変忙しくなります。カラオケ歌ったりして。ここで何日も式場に足止めを食らってる来客がシュールで笑えます。
 
 少年サッカーチームとスラヴァのギクシャクした関係がドタバタ交えて改善していく辺り、どこかで見たような作風で新鮮味はあまりないですが、合間で一人奮闘するナージャを愛らしく演じるミラ・ジョボビッチが拝めたので全てヨシとします。ついでにナージャの母親役がミラの実の母親ガリーナ・ジョボビッチというのもポイントにしておきます。母親も女優だったとは知らなんだ。
 
 少林サッカー並のテクニックや少年らとの交流も見ていて楽しいので、あまり欲張らずにミラ・ジョボビッチと少年サッカーは分離して、どちらかに絞ってもよかったですね。
 
 それにしても、ミラ・ジョボビッチはお綺麗ですなあ。たしか、結婚して子供もいるのですよね。なのにこの美貌と体型だもんな。バイオハザードでのゾンビ退治もいいですが、これからは本作のような役柄をもっとやっていって欲しいと思います。


 
 そういえば、製作総指揮がティムール・ベクマンベトフなんですね。監督作の『ウォンテッド』('08)くらいしか観ていませんが、サッカー試合中の独特な映像センスは彼ならではなのでしょう。
 
(C) Ltd."Tabbak" all rights reserved.
【出典】『エターナル 奇蹟の出会い』/ファインフィルムズ

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2012年9月29日土曜日

映画『プラダを着た悪魔』 ・・・メリル・ストリープの口が窄まると一貫の終わりになるみたいです

●原題:The Devil Wears Prada
●ジャンル:コメディ/ドラマ/ロマンス
●上映時間:109min
●製作年:2006年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:デビッド・フランケル
◆出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、エミリー・ブラント、サイモン・ベイカー、エイドリアン・グレニア、その他大勢

 涼しくなりましたね。これもまた、あっという間に寒くなって冬に突入する訳です。でも、冬は最高。

【ストーリー】
 大学を卒業し、物書きになりたいアンドレアは、NYの有名ファッション雑誌ランウェイの編集部に就職する。そこでは、編集長ミランダが、悪魔のごとくスタッフらをこき使っていた。アンドレアはミランダのアシスタントを担当することになり、物書きへのステップアップとして頑張るが、元々ファッションに興味がないことで、周りからヒンシュクを買いまくり、激務の毎日に恋人との関係にも亀裂が生じてしまう。ミランダの仕事の進め方に我慢ならなくなったアンドレアは、遂に退職を決心するが・・・。



【感想と雑談】
 今回はファッション業界を舞台としたサクセスストーリーです。別にB級専門でもなく何でも観るようにしていますので、今回はこれです。B級偏りにならないよう注意しました。ただし、観方自体はそうとう偏りまくってますけど。
 
 さて本作では、一流ファッション雑誌の編集部が如何にして流行の最先端を維持しているのか、そして、そんな業界に飛び込んだ畑違いの主人公が如何にして成長していくのか、が描かれます。
 
 なかなか素晴らしいと思います。
 
 私にとって、こういうファッション業界は、もの凄い上空を通過していくほど縁のない世界なんですが、どんな業種であっても、仕事に対して取るべき姿勢というのは一緒なんだよな、ということを再認識させられました。


 
 編集長ミランダに「あなたには失望しただす」と言われ、アンドレアは「努力しているのに微塵にも認めてくれない」と嘆きます。そんなグチを聞かされた同僚のナイジェルはアンドレアに言います。「嫌なら辞めればいい。ミランダは自分の仕事をしているだけ。ここは誰もが夢見る職場。そこに就くことができて、甘ったれたこと言ってんじゃねーよ」。
 
 実際、こういう説教だけが全てではないのですが、誰もが夢見る憧れの業界においては、当然生き抜くの為の厳しさであります。仕事に対してどこか甘えや間違った行動をしていないか、ふと自分自身にも当てはめ考えさせられるのでした。このナイジェルが厳しくも優しい目線でアンドレアに説教するシーンは、話の転換ポイントとしても印象に残るものでございましょう。
 
 しかし、編集長ミランダの仕事に対するドSぶりは素晴らしいです。冷徹な顔で、殆どがムチとムチで攻めまくり。無理難題な指示を与えまくるその存在は、まさに悪魔そのもの。オフィスビル周辺で彼女を見かけた通行人が、そそくさと避けていくのも納得です。また、デザインの検討会で彼女の評価が表情にどう表れるかを、ナイジェルが説明してくれるのですが、「クチを窄めたら最悪」というのが本作で何故か一番の笑いどころでした(笑)。


 
 そんなミランダに対しアンドレアは大奮闘します。昼食のステーキと娘の為のハリポタ最新版を同時に要求されるくだりは、さすがにファンタジーに近いものを感じましたが、実際、こういう業界ではあったりするのでしょうか。発行前のハリポタ最新版を入手するとかって(笑)。ハリポタはどうでもいいのですが、開店前のレストランで強引に用意してもらったステーキは実に美味そうでした。でも、この後、ミランダから「なにそれ。昼食は会長と取るから」と言われ、真性M男であれば、踏づけて下さいと叫ぶと同時に昇天確実の仕打ちを頂いてしまいます。
 
 そんな仕事に追われるアンドレアに、恋人や友人らは呆れ、次第に関係が悪化し始めます。仕方がないと言い張るアンドレアはその後も仕事を続け、やがて恋人と距離を置くことになります。色々と葛藤する状況で、ミランダはアンドレアに先輩アシスタントを格下するからそれを本人に伝えるよう指示し、更に追い討ちをかけます。ぎょえーなアンドレアが最終的にどう打開するのかが、クライマックスとなります。
 
 主人公アンドレアを演じるのはアン・ハサウェイ。豪快な目といいクチといい顔力が印象的な女優ですね。ファッションに縁がないという設定に無理を感じてしまう容姿ですが(笑)。そういえば『ダークナイト/ライジング』('12)でキャットウーマン演じてましたが、もっと引きの画でアクションする姿を拝見したかったです。バットポットにまたぐ姿は、非常に美しかったですけどね。(←観てるならこっちを記事にしろよ)

 編集長ミランダを演じるのはメリル・ストリープ。美貌を兼ね備えた悪魔っぷりに、改めて芸達者な女優だと思いました。ミランダの右腕を勤めるゲイっぽいナイジェルを演じるのはスタンリー・トゥッチ。最近注目するようになった男優です。この二人、『ジュリー&ジュリア』('09)でも共演していて、しかも夫婦役をやっていました。この時のメリル・ストリープがまた、本作とは正反対な豪傑主婦を演じていて、毎回のギャップ演技に萌え要素。


 
 ファッション業界や女性だらけの職場が舞台となっていますが、とても観やすくて見せ場もあるし、最後はサッパリ清々しい気分に浸れる作品でありました。


(C) 2006 Twentieth Century Fox Film Corporation and Dune Entertainment LLC
【出典】『プラダを着た悪魔』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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2012年8月13日月曜日

映画『ロボコップ2』 ・・・マスコミ取材陣が「新型ロボに嫉妬してますか?!」と突撃質問します

●原題:RoboCop 2
●ジャンル:アクション/犯罪/SF
●上映時間:117min
●製作年:1990年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:アービン・カーシュナー
◆出演:ピーター・ウェラー、ナンシー・アレン、トム・ヌーナン、ベリンダ・バウアー、ダン・オハーリー、その他大勢

 暑いです。残暑ってやつですか。まあ、気が付いたら涼しくなってたよ、なんてことりなりそうですが、今この瞬間、とにかく暑いです(笑)。

【ストーリー】
 未来のアメリカ。市政悪化で巨大企業オムニ社の支配下に置かれようとしているデトロイト市。警察まで民営化するオムニ社は犯罪撲滅を目的に生体ロボコップの投入に躍起になっていた。かつて開発に成功した1号は問題児扱いされ、次なる2号の開発に取り組む開発陣。紆余曲折の末、その母体に選ばれたのは、麻薬組織の凶悪な犯罪者ケインであった・・・。



【感想と雑談】
 さて、この夏休み期間の茹だるような暑さの中、午後のロードショーで流れるような作品といえば、この『ロボコップ2』でございましょう。もう、ここのタイトル「懐かしのB級偏り放題」とかにした方がいいかもしれませんね。

 久々に観ましたが、やっぱり面白いです。

 シリーズ失速の法則が存在する中、これはかなり頑張っている作品ではないでしょうか。前作の監督ポール・バーホーベンは続投しておらず、代わりにアービン・カーシュナーが引き継いでいる本作は、一般的に評価は低いのですが、私には掴みがOK過ぎていて、ゲップが出るほどです。



 退廃したデトロイト市のヌメリ感やバイオレンス感が最高だった1作目と打って変わって、本作はいかにもアメリカンな色彩にカラッとした空気なんですが、バイオレンス感では負けていないか、もしくはその上をいっていると思うし、銃器の拘りなんかも健在です。これが重要。

 銃撃戦における怒涛の小銃・サブマシンガンの掃射や、着弾時のド派手な血飛沫、そして無意味に人体を切り刻んだりと、異様に残酷さを強調した演出が多く、特に新型ロボコップ(2号)と化した犯罪者ケインが、暗闇の工場の中、麻薬組織らを殲滅するシーンは、前述の演出が過多ゆえにトラウマになるほどです。

 ケインが標的の中に元恋人を発見した時、急に大人しくなって頭部のモニタに擬似的に生前の自分の顔を映すところは、今観たら笑っちゃうかな・・・と思っていたのですが、その不気味さやサスペンス感は健在でありました。突然ブオォォォンと唸ったかと思ったら戦闘モードに再突入し、元恋人の首をベキッとへし折るところは、初見の劇場鑑賞時では手に汗モード過ぎて参るほどでした(笑;)。


 
 今回、改めてDVDで観直してみて、相変わらずの怖さや面白さを堪能しましたが、当時は知る由もなかったネタや、新たに気に入った点が発見できたのも良かったです。
 
 後に『シンシティ』や『300』等に携わるフランク・ミラーが脚本・カメオ出演(警官役かな)してたらしく、エンドタイトルで名前を見つけた時はへぇーとなってしまいました。ただし本人曰く、脚本が弄られ過ぎて訳わからん出来になってしまっているとのこと。忠実に作ってたらどんな出来になってたんだろう。
 
 また、笑ってしまったのが、クライマックスでのマスコミ取材陣。オムニ社が新型ロボコップ(2号)を大々的にお披露目したら、ケインがバカなので暴走しちゃって群集を惨殺し始めます。それを抑えようと大奮闘し、地下室でガス爆発までさせて散々ボロボロになって地面に這い上がってくるロボコップ1号。
 
 そこにマスコミ取材陣が殺到し、「嫉妬してますか?!新型ロボに嫉妬してますか??!!」と突撃質問。アホか。何だよ嫉妬って。当時からマスコミのクズさ加減まで大風刺していた、ということで私は再評価したいです。


(アホなマスコミ陣は、後にケインの餌食になります。)
 
 映像技術はもう一歩のところでレトロ感は拭えませんし(それでもフィル・ティペットのモーションアニメは見事)、ロボット警官なんてよく考えたら笑っちゃう存在ですが、これを過激にバイオレンスにしたことで、後に評価し続けられる(私によって 笑)作品に昇華しているのだと思います。『アイアンマン2』ではオマージュなシーンがあったし、意外と人気あるんじゃないですかね?
 
 過激さを反省したのか知らんですが、3作目の『ロボコップ3』('93)は妙に道徳感に溢れた内容になってしまって、全く面白くも何ともない出来になっていました。空飛ぶのも当時は早すぎたんじゃないでしょうか。ある意味トラウマとカタルシスがないと作品に魅力は付かないものですね。

 蛇足ですが、アービン・カーシュナー監督は、『スターウォーズ/帝国の逆襲』('80)でも、トーントーンの腹を割いていたので、元から残酷好きのお方だった模様です・・・。

<2012/9/16追記>
 たった今、『ロボコップ』リメイク版が製作中であることを知りました。2013年公開予定だとか。バイオレンス度が気になります。


(C) 1990 ORION PICTURES, CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
【出典】『ロボコップ2』/20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

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2012年6月24日日曜日

梅雨の時期はAtomik Harmonikで一発吹き飛ばします


 梅雨ですね。ジメジメ。

 しかし、昔はザッと降ってガッと明けたものですが、ここ最近は中途半端な天候続きで気が付いたら明けてた・・・、みたいになっています。気象状況も変化してきてますね。まあ、とにかく雨の多い時期に変わりはないです。
 
 そこで、今回はジメジメ気分を吹き飛ばすのと、皆さんへの景気付けということで、マスターオブ能天気、スロベニアの音楽ユニット、Atomik Harmonikです。また出たぞ。知っている人は知っている、知らない人は知らない(当たり前)な、斬新なPolka音楽です。このネタ何度目だ。興味のある方は続きと動画も見てね。
 
 紹介する曲は、軽快なリズムに合わせ、イントロではヨーロレイヒー♪を連呼、サビではコブシを振り上げナンナンナッ♪とキメまくります。なんだか楽しそうで、素晴らしい曲だと思うのですが、いかがでしょうか。
 
『Atomik Harmonik - Kdo trka (HQ)』
 意味は直訳で「誰がノック」。「ノックするのは誰」くらいの意味かな。
 動画は2006年頃のライブですが、この時の女子ボーカル(左側)のイリス・ソバンは、脱退したオリジナルメンバの後任として参加し、Atomik Harmonikで最も好きな曲『Polkaholik』で素晴らしい容姿と振付を見せてくれたというのに、2週間で脱退してしまいました。たったの2週間。早えーよ。いったい何が。


 Atomik Harmonikは、その後もメンバの交代を繰り返し、リーダの男子ボーカル以外は全員が一新した形となっています。女子ボーカルの無駄なお色気はちゃんと継承されているようで一安心です(笑)。 

 ユニットの構成について簡単に紹介しておきましょう。
 <2004年結成時>
 ・ヤニ・パベツ(Jani Pavec):男子ボーカル
 ・デヤン・チェリク(Dejan Čelik):アコーディオン
 ・シュペラ・グロシェリ(Špela Grošelj):女子ボーカル
 ・シュペラ・クラインレルヒャー・シュペルツァ(Špela Kleinlercher - Špelca):女子ボーカル

 この間、メンバ交代を激しく繰り返し・・・

 <2011年~現在(たぶん)>
 ・ヤニ・パベツ(Jani Pavec):男子ボーカル
 ・デヤン・ヤニャク(Dejan Vunjak):アコーディオン
 ・マテヤ・ポロチニク(Mateja Poročnik):女子ボーカル
 ・サシュカ・ヘレン(Saška Hren):女子ボーカル

 去ったメンバで在籍が一番長かったシュペラ・グロシェリは、美形で歌も上手いので存在感はバツグンでした。その後にソロデビューも果たされています。豊満な方でしたが今はどうでしょうか(笑)。

 とりあえず、最近の曲も紹介しておきますね。
 
『ATOMIK HARMONIK - Tractor Polka (english version) 』
 トラクターポルカ(笑)。2011年頃の曲のようですが、最新のメンバかは不明です。

 
 うーん、牧歌的。


 そろそろ仕事が立て込みそうな予感なので、自分への元気付けも込めてみました。

 早く冬にならないかな(爆)。


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