2009年4月27日月曜日

映画『エイリアンVSエイリアン インベージョン』 ・・・マーク・ダカスコスがあのAVAに出たんだそうです

●原題:Alien Agent
●ジャンル:ドラマ/アクション/犯罪/SF
●上映時間:95min
●製作年:2007年
●製作国:カナダ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジェシー・ジョンソン
◆出演:マーク・ダカスコス、ビリー・ゼイン、エマ・ラハナ、アメリア・クック、キム・コーツ、ダーレン・シャラヴィ、その他大勢

 どうも!!前回の休止宣言時の予告通り、すっとぼけて映画記事を挙げたいと思います(笑;)。初回記事にして最低映画No1だった『エイリアンVSエイリアン』に匹敵する作品を!ということで探した結果がコレです。どーなんでしょうか(笑)。

【ストーリー】
 遠く離れた惑星に住むエイリアン。資源が無くなった為に支配層は知的生命体のいない他の惑星への移住を決断する。しかし、条件に合う惑星はなかなか見つからなかった。そんな中、地球に目を付けた反乱軍が行動を開始。特殊部隊を地球に送り込み侵略の準備を進める。一方、反乱軍の行動を察知し、計画を阻止しようとエイリアンのライカーが単独で地球に降り立つ。反乱軍は母星と地球を結ぶ転送装置(ポータル)の製造を着々と進め、やがて頭領のサイロンも地球に降り立ち陣頭指揮をとり始める。そんな多勢の反乱軍に挑むライカー。ポータルの完成も近い。イケるのかライカー・・・。



【感想と雑談】
 うーん、『エイリアンVSエイリアン(AVA)』の二番煎じ(どんなのよ)を期待していたのだが、ちゃんと映画していたのでした。安心して観られたかと思います。しかし、それはあくまでも『AVA』と比較してのことで、本作を単品として観ると、どっかで見たようなイメージを寄せ集めたようで、とても残念なことになっているのでした。しかも続編でも何でもないし。

 転送装置ポータルを製造するのに、水力発電所の設備が適しているらしく、舞台は山が中心だったりする。冒頭、既に地球に降り立ってるエイリアン反乱軍の紅一点アイシスが、電力会社の極秘装置を積んだ輸送車を襲撃。橋の上からバク転の形で飛び降り、輸送車の屋根を突き破って荷台に突入。サブマシンガンで護衛を瞬殺。この当たりはアニメっぽくてカッコよった。

 その後レイダースよろしく屋根を伝って運転席の2人を片付け輸送車を完全ジャック。なかなかの手際だ。護衛付きで極秘の装置を輸送していた割には、とてつもなくショボい軽トラみたいな輸送車ではあったが。このアイシスを演じるのはアメリア・クックという女優さんなのだが、黒髪のエキゾチックな雰囲気がなんだかよろしい。美人である。上の写真は凶暴顔になってるけど。

 事件を無線で察知した一匹狼ライカーが、極秘装置を移した反乱軍のトラックを追跡する。やがてトラックに追いついたライカーは、車で追走しながら反乱軍と銃撃戦を開始。もの凄い至近距離で撃ち合ってるのに、お互いちっとも弾が当たらない。業を煮やしたエイリアンの一人が車のボンネットに飛び移りライカーと殴り合いを開始。そんなところにアイシスがバズーカ砲をブチ込み端微塵にする。台無しである。しかし、これくらいではくたばらないエイリアン同士。大破した車から這い出し、ドリフのコントみたいな状態で格闘を開始する。出だしからサービス旺盛である。出来は別にして。

 ライカーを演じるのはマーク・ダカスコス。昔、沢山の出演作を観ているはずなのだが、コレ!というのが思い浮かばない。ただ、誰かに似ている。そうだ俳優の渡辺裕之。写真を見たらやっぱり似ていた。とにかく格闘家ダカスコスのマーシャルアーツが冴え渡る。遠く離れた惑星でもマーシャルアーツが流行っていた模様。たぶん。



 結局、反乱軍を逃したライカーは、一人寂しく山のファミレスに立ち寄る。そこのウェイトレスの一人がヒロインのジュリー。とても可愛いのだが、タトゥ全開のTシャツ姿が衝撃。そんな服装で登場するのもどうかと思うが。また、そんな彼女にちょっかいを出すゲス男。演じるのはビリー・ゼイン。肉付きよくなって最初わからなかった。かつては割とカッコよかった俳優がこんな役を演じているのを見ると感慨深くなる。この後、ライカーにボコられ、更にアイシスに首をボッキリ折られ昇天するゲス男ゼイン。惑星からやってきた反乱軍の頭領サイロンに憑依されたことで、途中から大暴走するぜ・・・と期待したら、最後の最後まで紳士で中途半端な悪党ぶり。一体どーいうことだ。ビリー。

 地球上ではエイリアンは全員、人間に憑依し活動をする。元々実体を持っていないのだ。なので一見、人間同士が普通に銃撃戦や格闘をやっているようなもので、最後の最後でライカーが装備する特殊なショットガンでトドメを刺すようなことをしている。文明の違いから勘違いな行動を取るユーモアやお笑い等は皆無で、終始全員が眉間にギッと皺を寄せているような感じ。同じく憑依ものSF作品の傑作『ヒドゥン』を意識しているのは明らかなのだが、残念ながら格が違う。ショボすぎる。

 途中、アイシスが後姿で裸になるシーンがあって、カットが変るとシャワーを浴びる生尻の横アップが入るので、おおー!と思っていると、カメラが上昇して映るのがタトゥTシャツ娘ジュリーだったりする。えー(´Д`)となってしまうので、気を取り直してオッパイだけは楽しませてもらおうと凝視すると、なんと乳首が映るギリギリの直前でカットしてしまう。エロスに関しては完全スルーを目指した作品となっているのだ。

 過去の名作をリスペクトするも全体的に中途半端な出来。もっとエロやグロで勝負して欲しいものだが、エンドロールの最後に出てきたCANADAという文字に納得。カナダ映画なのであった。アメリカ映画と比べると上品なんですね。オッパイがドーンとか、内臓がドバーとか、アメリカならまだやってくれるのに。あ、でも銃撃戦はよかったかな。特にアイシスがやたら大型の銃火器を振り回すところが。美女には銃火器ですね(笑)。

 そんなこんなで、対決周りについては想像通りにクライマックスを迎えますが、その後にライカーがポータルに絡んで間抜けなことになってしまうところは、ちょっとツボ(ポイント)になったかと思います。

 と、こんな映画記事ですが、いかがでしたでしょう?まとまり悪~。毎度のことだけど(笑;)。

 あともう1本『エイリアンVSエイリアン ジャッジメント・デイ』なんてのもあるのですが、もういいですかね(笑)。

親玉作品はこちら ⇒ 『エイリアンVSエイリアン』


それでは皆様お元気で!!

<オマケ>
エイリアン娘アイシスを演じたアメリア・クック様です。スゲーなこれ。


【出典】『エイリアンVSエイリアン インベージョン』/ギャガ・コミュニケーションズ

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2009年4月19日日曜日

試験で頭沸騰の一日完了&1年経って&そして・・・

どうも~!!

遅ればせながら、頭沸騰タイムの情報処理試験からなんとか生還致しました。応援コメント下さった皆様ありがとうごさいました♪当日は1日中ボーッとしておりましたが、またいつもの通りにリセットです(笑;)。

今回から試験の体系が変って、これまでとは違った感触ではありましたが、まあ結果を待ちたいと思います。どうかな???

で、よく考えたら、試験当日(4月19日)が当ブログを開設した日なのでした。おお、あれから1年経ったんだ@o@!!久々に初回の記事を見てみると、そのショボさに驚愕もの。その後すぐに情報処理試験へのグチを書いてるし。1年経ってまた同じことやってるんだ(笑;)。

初回のブログタイトルとトップ画像がこれまたヒドイものでした(紹介はご勘弁^^)。また、映画記事第一号が『エイリアンVSエイリアン』というバッタの王様級作品。IMDbの当時ワースト第4位に君臨したツワモノで、これを越えるゴミ映画はなかなかお目にかかれません。これについてはいい出だしだったと思います。またこういう作品を観て、スパークした記事を書きたいなと思います。迷惑覚悟で(笑)。

皆様との交流がなければ、ここまで続けることはできなかったと思います。沢山の応援も頂き感謝感激です。本当にありがとうございました♪

これからもよろしくお願い致します!!

・・・と、気持ちよく結びたかったのですが、実は仕事の関係で、5月からネット環境から離れることになりました。100%ダメという訳ではないのですが、あまり自由が効かない状況になるのです。いつ復活できるかも今のところ不明です。
決して飽きたとか止めたくなった訳ではなく、泣く泣く仕方なく><!ということで、いったん離脱させて頂きたいと思います。

長いようで短かった1年ですが、とてもいい経験をさせて頂きました。一区切り出来ただけでも幸せものです。またネットに復活した際には、こんな駄ブログでよければ続行させて頂きたいと思います。

当記事が今月最後になると思いますが、ひょっとするとすっとぼけて映画記事を1本書くかもしれません。その際は『エイリアンVSエイリアン』級の作品で大爆発できればと思っております(笑)。

コメント機能ですが、皆様から頂けた場合を考え、承認機能を外したいと思います。即表示となりますので、ご了承下さいませ。

それでは皆様、どうもありがとうございました。また会える日を楽しみにしております!

2009年4月12日日曜日

頭が沸騰するこの時期がやって参りました

どうも~!!

順番的に今回は映画の記事になるはずですが、お休みでございます(笑;)。

4月と10月といえば、公的資格「情報処理技術者試験」の時期です。業務内容が技術系である以上、取得を目指さねばならず、今回もライフワークのごとく受験に挑む予定でおります。皆さんの中にも目指される方がいらっしゃるかと思います。頑張って下さいね!私も・・・頑張ります(笑;)。

因みに「情報処理技術者試験」制度はこの4月から一新されるのですね。社会の重要基盤である情報技術の評価基準が見直されることになり、国が定めた共通キャリア・スキルフレームワークという枠組みに準拠することになったのだとか。試験区分がレベル1~4の形で明確に区分けがされています。この中で従来の「テクニカルエンジニア~」名称の高度区分ですが、一昔前の「~スペシャリスト」名称に戻るのですね。こっちの方が響きがカッコいいですよね(笑)。ぜひこれからの高度区分を取得したいものです。

受験日は4月19日の日曜日。うぉ!1週間もないぞ!!さすがに本腰入れないといかんなぁという訳で、受験日まではブログはお休みさせて頂きたいと思います。徘徊はするかもしれませんので、皆さんのところへお邪魔した際にはよろくお願いしますね♪

と、これで終わろうかと思ったのですが、うーん・・・やっぱり映画ネタを。ちょびっとだけ(笑;)。
昨日の深夜にテレビで邦画『コミック雑誌なんかいらない!』(’86年)が放映されていました。古いなぁ~と思いつつ久々に観てみると、主人公の内田裕也の若さにビックリ。テレビレポーター役の内田裕也が、どこからどう見ても内田裕也スタイル(笑)で当時実在した人物に突撃インタビューしまくります。おニャン子クラブにまでロックンロールなレポートをする内田裕也にバンザイ(笑)。



って、どうせ元々1週間ごとの更新なんだから、いつもの通りだわ(笑;)

2009年4月5日日曜日

ジオラマ化計画 その3 ・・・滲み消しに挑戦(最後にプチ映画ネタ 笑)


 どうも!4月ですね。皆さん今週末はお花見でしょうか?新年度へ突入しましたが、今回も相変わらず目新しさのない記事だったりします(笑)。

 前回の「ジオラマ化計画 その2」で、塔をクッキリさせた一生懸命バージョン画像(笑)を紹介しましたが、その後に一生懸命は必要ないんじゃないか?という手法が見つかり、背中に冷たい汗が流れてしまいました(笑;)。その手法とは以下の通りです。

<2011/03/06追記
 以降は前回記事を流用した手順になっていたのですが、前回の「その2」手順を大幅に修正したことで一部整合性が取れない状態になってしまいました(汗)。ただ、滲み消しの考え方については汲んで頂けるかな、と思っております。何かのご参考にして頂ければ幸いです。(いずれは、こちらも前回に合わせて修正したいと思います)


①「奥ボカシ」レイヤーをぼかす前に、塔をパスツールで囲みます。
②この状態だとパスツールで囲った内側が編集の対象となりますので、ここで範囲指定を反転します。これで、囲った塔の外側の範囲が編集の対象となります。
③この状態でぼかしをかけてやると、塔はそのままで編集対象の外側の範囲が焦点がズレることになるのです。

 この手法だったら、「奥ボカシ」レイヤーの全体をぼかした時に塔の輪郭が周辺に滲み出る、ということは無いはずでした。

 やってみました。

 結果・・・・・・ダメでした(爆)。
 なんと、滲みに変わりがなかったのです。塔以外を囲む形でぼかしをかけ、その効果が塔に及ばないようにしているのに、やっぱり滲みが出てしまうのでした。
 これはどうやら、範囲外の塔には何もしないけど、範囲内については全体をぼかした結果を用いているようなのです・・・。←何だか訳わかりませんね(-ω-)

 要は使えない手法ということで、結局は一生懸命バージョンに戻ってしまうのでした(笑)。

 という訳で、以下に一生懸命バージョンの手法を紹介したいと思います。需要あるのか不明ですが(笑;)

【前回の手法】(滲み有り)


【前回の手法+一生懸命】(滲み無し)


 まずは、概要から。
 前回では「奥ボカシ」レイヤーの画像をまんまぼかした為に、塔が周囲に滲み出てしまってました。滲み出さないようにするにはどーするか。悪さをする塔を消すしかありません。
 消すのは簡単ですが、1枚ものの画像ですからポッカリ穴が開いてしまいます。そのままぼかすと境界線付近が透けてしまい具合が悪くなってしまいます。そこで、塔の背後にあるはずであろう景色をでっち上げる訳です。凄くベタでしょ(笑)。

 直接描いてもいいのですが、もの凄い労力が要りそうですので、ここはGIMPの便利ツールを使うことにします。ただ便利といっても相対的なだけで、これも大変ではあります。だから一生懸命(笑;)。
 ここではスタンプツールという機能を使います。ある部分を基点として、他の場所にもスタンプを押すようにコピーを描画できるというものです。塔の周囲を見極めて、塔の背後に続く背景を想像します。そして、その想像した背景を作るのに適した部分を他の背景から見つけ出し、それをスタンプでコピーしていきます。合わせて多少の効果も入れてやります。

 ここで、そんな荒っぽいやり方だと一目でバレるだろ?と思われるかもしれませんが、大丈夫です。なぜなら後でボカシをかけるからです。バレません。意外とイケます(笑)。だいたい、黒っぽい塔のわずかな滲みを押さえるだけなので、極端、塔周辺に近いカラーで塔のシルエットを塗り潰すだけでもいいのです。最後にバッサリ消去するし今回の手法はムダに見えるかもしれませんが、GIMPの一つの操作方法としてご参考になればと思います。

 それでは実際にやってみましょう。
 前回の17項目で「奥ボカシ」レイヤー全体にボカシ(値8.0)をかける直前から入ります。

1.「奥ボカシ」レイヤーを下図の状態まで作成します。レイヤーウィンドウでは「奥ボカシ」レイヤーを選択(青色反転)しておきます。
(Fig.1)


2.「The GIMP」ウィンドウでスタンプツール(スタンプマーク)を選択します。そして下側にある[ブラシ:]をクリックして「Circle Fuzzy(09)(9x9)」を選択します。これは、スタンプするサイズになりますので、特に決まりはありません。また、その下にある[フェードアウト]と[ハードエッジ]の2つにチェックが入っていないことを確認します。とりあえず、これで始めます。
(Fig.2)


3.画像ウィンドウを拡大します。ウィンドウの下側のバーにプルダウン形式の[拡大/縮小]があります。とりあえず400%でいいでしょう。
(Fig.3)


4.それでは、簡単そうな一番奥の背景と空からでっち上げてみましょう(笑)。コピーしたい部分にカーソル(円マーク)を持ってきて、Ctrlキーを押しながらクリックします。カーソルの中に十字が表示されればOKです。これでコピーされました。
(Fig.4)


5.スタンプを適用したい部分にカーソルを持っていき、そこからクリックしたままゆっくりと上下左右に動かしてみます。十字と同じ部分がスタンプされていくのがわかります。見えなかった背景が自然な感じになるようにスタンプしていきましょう。クリックを離してしまうと、次のクリックからまたコピーした基点からスタンプが始まります。基点を変えたくなったら、再度Ctrlキーを押しながらクリックしてコピーし直します。
(Fig.5)


6.この調子で塔の背後にあると思われる背景をスタンプしていき塔を消してしまいます。滲み出すのを押さえる為ですので、全部消さなくてもいいのですが、せっかくなのでやってしまいます。スタンプのサイズを変えながらやってみましょう。「エアブラシツール」や「にじみツール(指こすり)」を使って雰囲気を出すのも手です。間違えたり気に入らなかったりしたら、「戻る」ボタンで元に戻しましょう。
(Fig.6)





7.こんな感じでいいでしょう。ちょっと引いてみて初めから塔が無かったように見えるかな?これで「奥ボカシ」レイヤーの一生懸命バージョンの準備ができました(笑)。
(Fig.7)


8.それでは「奥ボカシ」レイヤー全体をぼかしましょう。「奥ボカシ」レイヤーを選択した状態で、画像ウィンドウの[フィルタ]→[ぼかす]→[ガウシアンぼかし]を選択します。[ぼかし半径]の[水平]と「鉛直」を8.0にします。プレビュー画面で変化の具合がわかります。よければ[OK]をクリックします。これで奥側全体にぼかしがかかりました。これで完全にわからなくなったでしょ?
(Fig.8)


9.あとは「奥ボカシ」レイヤーの塔の部分を切り取って、「ベース」レイヤーの塔が見えるようにするだけです。それでは「ベース」レイヤーのみ表示にします。そして、パスツールで塔と城の上半分くらいを打点しながら囲っていきます。気持ち輪郭の内側を打点していきます。一周したところで、Ctrlキーを押しながら開始点をクリックするとパスが繋がります。この後、修正したいポイントをドラッグすることで調整が可能となります。よければエンタを押して範囲を確定します。
(Fig.9)


10.「奥ボカシ」レイヤーを選択した状態で、画像ウィンドウの[編集]→[消去]を選択します。そして「奥ボカシ」レイヤーだけ表示にしてみます。塔のシルエットが透けているのがわかります。
(Fig.10)


11.「奥ボカシ」「手前ボカシ」「ベース」レイヤーを表示にします。これで、塔の焦点がきれいに合った(滲みのない)画像ができました。これで完成です。
(Fig.11)


 以上が、一生懸命バージョンの全貌です(笑)。
 6項目で無駄なエネルギーを注いでいる訳ですが、これはひょっとすると他の何かに利用できるテクニックかもしれませんね。ジオラマ化手法については、今後も模索していきたいと思います。

 ところで、これを作っていて思い出したのが、SF映画『ブレードランナー』。皆さんご覧になってるでしょうか?ハリソン・フォード演じるデッカード刑事が脱走レプリカントを取り締まる伝説の作品です。この中でデッカードが1枚の写真を分析装置にかけるシーンがあります。音声認識が付いていて、デッカードが見たい部分を指示すると、その通りにモニタに表示する高機能な装置です。ここで不思議なことが起きます。なんと1枚写真のくせに、写っていないオブジェの背後の様子を3Dのように視点をずらして表示してしまうのです。
 何なんでしょうかこの分析装置は。見えない部分を他の要素から計算して見えるようにしているのでしょうか?こんな分析装置があれば捜査もはかどるでしょうなあ。何気ないシーンですが、後からジワジワとくる名シーン(?)だと思うのです。
 で、今回の一生懸命バージョン画像では、この写真分析装置を地で行くことをしてるなあ、と思った訳です(笑)。


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2009年3月29日日曜日

映画『ジャガーノート』 ・・・ドラム缶を見かけたら注意した方がいいです

●原題:Juggernaut
●ジャンル:ドラマ/アクション/犯罪/スリラー
●上映時間:109min
●製作年:1974年
●製作国:イギリス
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:リチャード・レスター
◆出演:リチャード・ハリス、アンソニー・ホプキンス、オマー・シャリフ、イアン・ホルム、デビッド・ヘミングス、シャーリー・ナイト、その他大勢(船員、乗客)

 スギ花粉はだいぶ落ち着いたようですね。でも、花粉はスギだけじゃないんですよね。今度はヒノキですかなぁ。まだ暫くは無視する生活が続きそうです(笑;)。昨年買って余っていた市販薬ですが、今年も余りそうです。無視の成果が現れてます♪(←本当?
さて、今回は久々の映画記事となります。また古~いのですが、とても面白くて肩が凝る作品であります(笑)。

【ストーリー】
 英国はサウザンプトン港。豪華客船ブリタニック号がアメリカに向けて出航する。北大西洋の海は荒れていたが航行は順調であった。ある朝、船会社の男やもめ専務の元に電話が入る。ジャガーノートと名乗るその男はブリタニック号に爆弾を仕込んだドラム缶を7式セットしたと言い、解除の仕方を教える代償として50万ポンドの大金を要求する。冷たい汗が流れる専務。その傍らでバブゥーと叫ぶ赤ちゃん。
 政府は爆弾解除の為、英国軍のファロン中佐をリーダーとする爆弾処理班を輸送機でブリタニック号に送り込み、警察は爆弾犯人の逮捕に奔走する。運悪くブリタニック号に妻子を乗せてしまった警視は頭が痛い。船会社の専務は50万ポンドを即用意する考えだが、政府の役人はテロに屈するな、払う必要はないと言い切る。1200名の乗客の命を優先する専務は激怒する。
 50万ポンドを払わなければ十数時間後には爆弾が作動してしまう。果たしてファロン中佐は爆弾を解除し、英国警察は犯人を挙げることができるのか・・・。



【感想と雑談】
 これは凄い。何回観ても手に汗握れる傑作です。

 ジャガーノートという名称は、まんまヒンドゥー教の破壊神の名前から取ったもので、『X-MEN/ファイナルディシジョン』では、そんなイメージまんまで壁をタックルでブチ破る暴走機関車みたいな同名キャラがいた。本作はファンタジーではないので、そういうおかしなところはないが、豪華客船をいとも簡単に沈めることのできる犯人は、これはこれで非常にたちの悪い破壊神である。

 のっけからブリタニック号の出航式が描かれる。ブラスバンドが高らかに演奏し、見送る人や乗客らは紙テープを投げ合ったりするが、早くも空気が死んでいる。みな内心嬉しくないらしい。どんよりとした曇り空の下、この先嫌なことが起きることを予感しているようだ。

 この時、ブリタニック号に乗る妻子らに手を振るのがジョン警視だ。演じるのはアンソニー・ホプキンス。若すぎる。後にハンニバル役を演じることを思うと感慨深いものがある。

 米国の海洋パニック『ポセイドン・アドベンチャー』の大ヒットからの影響は間違いないのだが、派手さを強調するハリウッドとは随分違った印象である。英国では元々ドキュメンタリ映画が盛んだったらしく、そういう視点が根付いているのか、あまり抑揚のない淡々とした描き方をしている。その分、本物志向を貫いていて、ヘタに誤魔化そうとするところがない。

 豪華客船ブリタニック号は本物の客船を貸し切り、実際に海原に出してオールロケを敢行している。本当に荒れた天候を選んで航行させ、船内や甲板の様子もセットの別撮りではなく同時に撮影しているのだ。船員や乗客らの背後に写るドス黒い海面のうねりは全て本物。スタッフに役者らのプロ根性には驚かされる。しかし、大変だったろうな。



 このブリタニック号と英国本土の2つを舞台に、複数のドラマが緊張感を持って描かれる。英国本土で不快感を煽る役人に対抗する船会社の専務にはプチ応援だ。この専務役を演じるのがイアン・ホルム。犯人から電話が来ると、受話器を押さえずに脇の逆探知係に「ヤツだ」と言う。大丈夫なのか。後の『エイリアン』でグルグル回転することを思うと感慨深くなる。

 警察は片っ端から関係していそうな退役軍人を尋問しまくるが、どいつもこいつも一筋縄ではいかないヤツばかりだ。

 一方のブリタニック号。船長から爆弾の件を知らされ一気に落ち込む乗客ら。道化役の船員は懸命に明るく振る舞い仮想パーティを開催するも乗客らは全然乗ってこない。逃げ場のない空間に爆弾と一緒であれば当然のことだ。そんな状況下に置かれた乗客らの人間味溢れる様も丁寧に描かれる。悲観的な中にもユーモアが見え隠れしていて、ドラマに幅を効かせているのだ。こういうのが英国映画の特徴なのかな。とにかくいいと思う。

 さて、大問題の爆弾である。大容量のドラム缶に爆薬と巧妙なトラップを含んだ回路が仕込まれ、ヘタに動かそうものならセンサが働き即作動という最悪な爆弾だ。犯人のジャガーノートは、デモンストレーションとかぬかし、甲板に仕掛けていた小型爆弾を作動させたりと、かなりの技術と余裕を持った人物である。この最悪の爆弾を処理するのがファロンをリーダーとする爆弾処理班である。輸送機からパラシュートで降下し、荒れ狂う海原からブリタニック号に乗り込むまでが一苦労だというのに、まだその先に修羅場が待っているのだ。



 直前までファロンは右腕のチャーリーと共に博物館に仕掛けられた爆弾を処理していて、素人作りは我慢ならねぇ♪と言い鼻歌まじりに作業を進める。彼も抜群の腕を持つ人物だ。演じるのはリチャード・ハリス。大好きな役者さんである。死が隣り合わせであってもユーモアを忘れず、己の技術を信じ今日まで生きてきたという、限界ギリギリのプロの姿を見事に演じている。

 本物志向の本作では、爆弾本体や処理工程の描き方も半端にはしない。まずは1式の爆弾を選び側面に遠隔から力技で穴を開けることにする。この時に使用される切削機のデザインや重量感が素晴らしい。ボンベガスの注入からドリルが回転し、潤滑液が噴射する様。この工程だけでシビれまくりだ。この時に警視の息子が閉鎖区間に入り込んでしまい、助けに入った船員と処理員の一人が爆死してしまう。息子はちゃっかり助かったりするが、ちっとも可愛くない。このガキめ!

 体制を改めたファロンと処理員は、それぞれ各爆弾の前に付く。この時の彼らの装備や行動は電気工事そのものである。シンクロスコープで波形を確認しながらドライバーやニッパ、テスタ等の電工フルセットで挑むのだ。ドラム缶の側面には楕円形の蓋がネジ止めされているのだが、その蓋を外すまでが早くも一苦労だ。犯人の考えを読みながら慎重にネジを外していく。ネジが全て外れても蓋をすぐに外さずに、明かりを消してから挑む。蓋を外したところ、案の定、光センサが構えていたので、その配線を切断しやっと明かりを付けて内部の作業に入る。この時点で早くも息が詰まりそうになる。

 他の処理員は、ファロンが一作業するごとに、それに続いて同じ作業を行なう。ファロンがミスを犯した場合、チャーリーが引継いでミスを訂正し、またミスすれば別の処理員が引き継いでいくのだ。爆弾の内部は武骨な電気部品がカラフルな配線と共に所狭しと配置されていて、それらを一つ一つテスターで確認しながら処置していく。

 この辺り、作業工程を通してファロンと犯人のプロ同士の駆引きを黙々と追っているのが素晴らしい。また、並行して英国の本部では、ファロンとの交信から状況をトレースし、専門家が分析しアドバイスをする。こういったディテールの細かさが奥行きを出し、爆弾処理をワンマンショーに留めていないのも実にいい。



 途中アクシデントが発生するも、不屈の精神でファロンは処理を続け、遂に爆弾の構造からある人物が関与していることを突き止める。英国では証拠を掴んだ警察が犯人を逮捕するが、未だ爆弾の処理は解決していない。赤のケーブルと青のケーブルのどちらを切断するかで止まっているのだ。爆弾が作動するまであと数分。脱出を命ずる本部を無視し、ファロンは犯人との会話を要求する。遂に犯人は口を開き、切断するべき色を伝えるのだが・・・。

 この2色のケーブルのどちらを切断するかというサスペンス要素は、後の爆弾処理が描かれる作品に多大な影響を残したそうです。細密で電子化した現代からすると、荒削りでアナログな爆弾は古臭いの一言で片付けられるかもしれないけど、それを作ったのも処理するのも腕に技術を持った職人というところが、ドラマを形成する上で重要な要素になっていると思うのです。なので、以降の同様の作品でこれほど感動できるものはないと思っています。

 後の『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』('94)という同じく爆弾魔と処理班の戦いを描いた作品では、どんな凄い爆弾処理を見せてくれるのか♪と期待したものですが、なんと突然ヤケクソになって回路を丸ごと引き千切って解除するという、実にハリウッド的で有り得ない展開に。役者が良かっただけに非常に残念でした。

 最後の最後まで命をかけた駆引き。『ジャガーノート』は爆弾処理を疑似体験できる究極の作品なのであります。

<追記 2010/8/1>
 TSUTAYAで名作100選みたいな企画やってて、なんと本作がその1作品として大量に置いてありました。アピールするの遅ぇーよ。で、DVDでは未見だったので速攻レンタルしたところ、本作がつまんなかったら返金するという「おもしろ責任制」という企画もやってて、その為のアンケート用紙を渡されました。返却時に出さないといけないらしいです。返金してもらう理由は一切ない作品ですが、用紙には満足できなかった点も書け(必須)となってます。まあ、後で考えて何か書いておこう。



【出典】『ジャガーノート』/20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

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2009年3月21日土曜日

ジオラマ化計画 その2 ・・・マニュアル作成に挑戦

 たまに、検索ワード”ジオラマ”でこちらに辿り着かれる方がいらっしゃいます。
ジオラマとは模型を使って色んな風景を再現したもので、展示場や博物館等によく置かれているものと思います。どっかのデパートで見た、都会から片田舎までを網羅したNゲージ用の巨大なジオラマには感動しました。

 以前、1枚写真をジオラマ風にする「ジオラマ化計画」を記事にしているのですが、ジオラマ化前後の写真を並べただけで、作り方を知りたい方には役立たずな記事になってることと思います。(本当のジオラマを作りたい方には完璧役立たずですね 笑;)。
そこで、色々調べ回り独自(勝手)に確立した方法ではありますが、備忘録も兼ねて以下に作り方を紹介したいと思います。何か違うと思われたなら、それはたぶん私の技術不足なので、もっと凄いところを検索頂ければと思います(笑)。

 ジオラマ化写真の特徴は被写界深度の表現にあります。被写界深度とは焦点が合う長さみたいなものです。一般的に遠景の写真は被写界深度が深く(長く)、手前から奥までが一様に焦点が合っています。模型等の小さい被写体の近影(接写)写真は被写界深度が浅く(短く)、手前と奥が極端に焦点がずれています。この被写界深度を人工的に浅くすることで遠景写真がジオラマ風に仕上がる訳です。

 さて、作り方の前に、まずは使用するソフトについて。 使用するのは「GIMP」というフォトレタッチソフト。バージョンは、2.2.17。UnixOSを土台に開発されてきたフリーソフトで、最近はWindows版やMac版も配布されています。市販のフォトレタッチソフト「PhotoShop」にも匹敵するそうですが、私にはよくわかりません(爆)。でも、GIMPは写真をいじくる以外に、ごっついロゴマークやイラストなんかも描けたりして、フリーソフトの中では最強の部類に入るものだと思います。

 今回はこのGIMPを使った説明になりますが、メニュー類は当バージョンのものになります。GIMPはバージョンごとにメニュー配置やデザインが変ったりするので、オールマイティな説明にはなっていません。ある程度グラフィックソフトの知識があれば応用も効くと思いますが、この点はご勘弁を。そもそも知識のある人がここに来るのかという疑問が沸くのですが、それはなかったことにします(笑)。

 これからGIMPをやってみようかなぁ~の方、こちらがお奨めサイトです^^
『GIMP2を使おう』
http://www.geocities.jp/gimproject/gimp2.0.html

 こちらは実践型マニュアルやプラグインが豊富なサイトで、とてもわかりやすく勉強になります。2009年3月時点で最新バージョンは2.6.6ですが、PCのスペックを食いそうな予感なので、私は2.2.17のままです(笑;)。

 今回は標準装備されていない機能を使う為、追加プラグインも組み込みます。
「GREYCstoration v2.9 (最新版)」(ノイズ除去プラグイン)
http://www.geocities.jp/gimproject/plug-ins/greycstoration-v2.9.html

 本体のインストール、プラグインの手順は上記サイトを参照頂ければと思います。

 それでは以下のサンプル画像をジオラマ化してみましょう。


1.ノイズ除去プラグインを適用したGIMP2.2.17を起動します。
(Fig.1)


 「The GIMP」ウィンドウは必ず開きますが、「レイヤー|取り消し」ウィンドウが開かない場合は、次の方法で作り上げます。
 「The GIMP」ウィンドウのメニューから、[ファイル]→[ダイアログ]→[レイヤー]を選択すると、新規に「レイヤー」ウィンドウが開きます。次に「レイヤー」ウィンドウ右上の三角マークをクリックして[タブに追加]→[取り消し履歴]を選択すると、レイヤータブと取り消し履歴タブが現れます。タブで切り替えて使うのは面倒くさいので分離します。取り消し履歴タブをドラッグして、ゆっくりと下に移動していくとウィンドウ最下部のラインが色付いて反応しますのでドラッグを離します。すると、レイヤーと取り消し履歴が上下に並んだウィンドウになります。これらは必須の機能ではないですが、あった方が非常に便利です。

 このレイヤーですが、私もボケでたまに使うコスプレイヤーの略称ではなくて(笑)、ここではマジメに「階層」や「層」の意味で使用されます。各パーツごとに色塗りした複数の透明シートを重ね合わせ、何重もの階層から1枚の絵を完成させる。この透明シートがレイヤーになります。細かい描画をする際に複数のレイヤーに分けることで、部分的な修正、差替え、編集等が非常にやりやすくなります。結構使いますレイヤー。

<2011/03/06修正・追記
 被写界深度を人工的に浅くする為、手前と奥をぼかすのに夫々のレイヤーをわざわざ作るという手順を踏んできましたが、その後に「クイックマスク」という機能を使うことで余分なレイヤーは不要ということが判明しましたので、後半の手順を大幅に修正しました。

 

2.それでは準備OKということで、サンプル画像を読み込みます。画像データを「The GIMP」ウィンドウにドラッグすると自動的に画像が開きます。
(Fig.2)


3.「レイヤー」ウィンドウに「背景」というレイヤーが入りました。これをバックアップ扱いにする為、コピーを作成します。「レイヤー」ウィンドウの下側にある紙が2枚重なってる複製ボタンをクリックします。すると「背景 コピー」というレイヤーができるので、これをダブルクリックして名前を「ベース」に変更します。以降「背景」レイヤーは使用しません。
(Fig.3)


4.この「ベース」レイヤーをジオラマ化の基本にする為にいくつか弄くります。まず「色カーブ」を使ってコントラストを強調し、遠景写真特有の大気による霞みを除きます。画像ウィンドウの[レイヤー]→[色]→[カーブ]を選択します。開いた「カーブ」ウィンドウで下図のように線を掴んで曲げてやります。画像を見ながら暗くなり過ぎない程度にクッキリ見えるように調整します。よければ[OK]で適用します。間違ったり、気に食わなかったりしたら「レイヤー|取り消し」ウィンドウの一番下の戻るボタンで元に戻しましょう。
(Fig.4)


5.次に色の彩度を上げて模型らしく鮮やかな色にします。画像ウィンドウの[レイヤー]→[色]→[色相-彩度]を選択します。開いた「色相-彩度」ウィンドウで、下図のように彩度バーを調整します。ここは60でいいでしょう。[OK]で適用します。
(Fig.5)


6.次にノイズ除去を利用することで細かいディテールを潰し、模型っぽい質感を出します。ここでプラグインの「GREYCstoration」を使用します。画像ウィンドウの[フィルタ]→[強調]→[GREYCstoration]を選択します。開いた「GREYCstoration」ウィンドウでは、最下段の[Number of iterations]の値を2にします。他のパラメータは・・・不明です(爆)。デフォルト値でいいでしょう。[OK]で適用します。これで質感が出ました。
(Fig.6)


7.ジオラマの基本的な部分が出来ましたので、これから被写界震度を浅くする為に手前と奥にボカシをかけていきます。それでは、「ベース」レイヤーを選択した状態で「レイヤー」ウィンドウの下側にある複製ボタンを押してコピーレイヤーを追加します。そして名前を「ボカシ」に変更します。「背景」レイヤーは非表示にします。レイヤーの表示/未表示はレイヤーの左側にある目玉をクリックすることで切り替えられます。
(Fig.7)


8.「ボカシ」レイヤーを選択した状態で、「The GIMP」ウィンドウの[円形領域ボタン]をクリックして、画像ウィンドウで焦点を合わせたい部分を横長の楕円で囲みます。今回は中央ではなく下側を楕円で囲っていますが、ポジションや囲む形はお好みで構いません。(下図の選択領域の破線、ちょっと見辛いかな)
(Fig8)


9.画像ウィンドウのメニューから[選択]→[反転]を選択し、左下にある「クイックマスク切替ボタン」をクリックします。下図のように楕円の領域にマスク(赤味)がかかり、これからの処理の対象外領域となります。ここでクイックマスクモードに入りますので、「レイヤー|取り消し」ウィンドウのレイヤー選択がクリアされます。モードが終了するまでレイヤーは選択しないで下さい。
(Fig.9)


10.画像ウィンドウの[フィルタ]→[ぼかす]→[ガウシアンぼかし]を選択します。「ガウシアンぼかし」ウィンドウが開きますので、[ぼかし半径]の[水平]と「鉛直」を90にします。プレビュー画面で変化の具合がわかります。よければ[OK]をクリックします。マスクにボカシがかります。
(Fig.10)


11.画像ウィンドウの「クイックマスク切替ボタン」をクリックしてクイックマスクモードを解除します。するとマスクがかかっていた領域が破線で囲まれます(8項で囲った範囲より少々小さくなります)。次に「レイヤー|取り消し」ウィンドウの「ボカシ」レイヤーを選択します。
(Fig.11)


12.画像ウィンドウの[フィルタ]→[ぼかす]→[ガウシアンぼかし]を選択します。「ガウシアンぼかし」ウィンドウが開きますので、[ぼかし半径]の[水平]と「鉛直」を8.0にします。プレビュー画面で変化の具合がわかります。よければ[OK]をクリックします。画像ウィンドウの[選択]→[なし]を選択して、選択領域(破線)をクリアします。
 これで、手前と奥にボカシが入ったレイヤーが出来上がりましたが、このままだと城の本体(下側)は焦点が合っているのに、塔(上側)はボケてしまっています。次項から塔にかかっているボカシを取り除きます。
(Fig.12)


13.ここからやるのは、「ボカシ」レイヤーでボカシが入ってしまった塔を消去して、下層の「ベース」レイヤーの塔を表示させることです。まず「ベース」レイヤーのみ表示にします。
(Fig.13)


14.次に塔の部分と城本体の上半分くらいをパスツールで囲います。やり方は「The GIMP」ウィンドウの[パスツールボタン]をクリックして、消去したい部分をパスツールで囲っていきます。輪郭よりも気持ち内側を打点した方がいいでしょう。間違ったポイントを打点したら取り消しボタンで元に戻します。一周したところで、Ctrlキーを押しながら開始点をクリックするとパスが繋がります。この後、修正したいポイントをドラッグすることで微調整が可能となります。
 細かい作業なので、画像ウィンドウの[表示]→[ズーム]を選択して、一時的に表示をデカくしてやりましょう。200%とか。囲んだらエンタを押してパスを選択領域(破線)にします。
(Fig.14)


15.「ボカシ」レイヤーを選択した状態で、画像ウィンドウの[編集]→[消去]を選択します。これで塔にかかっていたボカシが取り除かれました。画像ウィンドウの[選択]→[なし]を選択して、選択領域(破線)をクリアします。
 「ボカシ」「ベース」レイヤーを表示にすると、塔の焦点が合った(ように見える)ことがわかります。これで完成です。
(Fig.15)


 画像ウィンドウの[ファイル]→[別名で保存]を選択し、任意の場所に任意の名前を付けてデータを保存します。拡張子を「.xcf」にすると作業データとして、直前までのレイヤーや打点したパス情報等も合わせて保存されます。「.jpg」にすると直前までの画像ウィンドウに表示された状態が画像データとして保存されます。パラメータはお好みに合わせて♪
保存形式は他にも沢山ありますので、用途に合わせてご利用下さい。

【ジオラマ化前】


【ジオラマ化後】


 これで完成としましたが、実は塔の周りにやや黒っぽいモヤがかかった状態になっています。「ボカシ」レイヤーを塔ごとぼかした際、塔の色が周りに滲み出た為です。ただパッと見にはこれでいいんでねぇの♪と思いますので、これで完成とします。・・・って、ダメですか(笑;)。
 背丈のある建物が入るとちょっと面倒になりますが、手前と奥をぼかすことを基本に、ぼかす範囲、ぼかす度合い、色合い等、試行錯誤してベストな状態に持っていくだけです。あと画像は俯瞰気味の構図を使うのが良いと思います。今回の方法がご参考になれば幸いです。

 因みに以下が、塔周りのモヤを無くした一生懸命バージョン(笑)です。この作り方については、また機会があれば紹介したいと思います。 ⇒「ジオラマ化計画 その3」



 次は映画の記事が書けるかな・・・(笑;)。

<追記>
 今回、多層のレイヤーを使って手前と奥のボカシを作成しましたが、ある機能を使えば1層のレイヤーだけで作成できることが、その後に判明しました。「クイックマスク」という機能ですが、これを利用すれば7~18項の工程が、ちょっとの作業で済んでしまうのでした(汗;)。興味のある方は「クイックマスク」機能を攻めてみて下さい。マニュアルはまたいずれ直したいと思います(笑)。
 あと塔の滲み消しなんですが、これは今回と次回(3回目)で紹介している一生懸命バージョンの方法しか今のところ思いついておりませんので。これが一番やっかいなのに。。。

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