2015年8月29日土曜日

残暑払いになるでしょうか・・・


 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?8月も終わりなんですね。暑さはまだ残りそうですが。
 ということで、残暑払い?も兼ねて、久々に巨大ものの画像を作成してみました。色んな意味で寒くなれたら幸いです(笑)。




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2015年8月23日日曜日

映画『96時間/レクイエム』・・・ 今度は本国アメリカでリーアム・ニーソンが暴れます

●原題:Taken 3
●ジャンル:犯罪/アクション/スリラー/ミステリー
●上映時間:115min
●製作年:2014年
●製作国:フランス
●言語:英語/ロシア
●カラー:カラー
◆監督:オリビエ・メガトン
◆出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレース、ファムケ・ヤンセン、フォレスト・ウィティカー、ダグレイ・スコット、サム・スプルエル、ドン・ハーベイ、リーランド・オーサー、その他大勢

 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?気温もやや落ち着きだしてるでしょうか?でもまあ、残暑は続くのでしょうね。熱中症にはまだ注意が必要ですね。
 今回は、アクション作品です。残暑、吹き飛ばしてくれるかな。

【ストーリー】
 アメリカ。元CIAのブライアンは、元妻レノアと別居仲の娘マギーを見守りつつ孤独の生活を送っていた。ある日、ブライアンの自宅でレノアが遺体となって発見される。巧妙な罠によって警察から追われることになるブライアンは、娘マギーを守りつつ、元CIAの仲間と共に事件の真相を追う・・・。



【感想と雑談】
 シリーズも3作目になるんですね。ここのところアクションを手広くこなしているリーアム・ニーソンがいい感じです。すっかり一方通行で無敵すぎるキャラが定着しちゃってますよね(笑)。しかし、シリーズ1作目は大傑作だったものの、これが3作目ともなると・・・。

 ますます残念なことに。

 前作の『96時間/リベンジ』('12)で散々書いていたのですが、期待も虚しく今回も引き続きアクションがひどいと思いました。アクション場面は、その場で何が起きているのか状況を確立した上で、初めて度肝を抜く演出が映えるものです。

 しかし、本作のアクション場面は、その状況がまったく確立されていません。そこに至る背景はわかるのですが、アクション自体どうなっているのかサッパリわからないのです。

 具体的には、シーンごとのカット割りが細かすぎです。なんでこうもカットを急ぐのか。ひとつのカットに何かド派手な様を見やすく映すところにアクションの意味があると思うのですが、作り手はそれをせずフィルム自体を弄くることにアクション性を見出してる節。



 毎秒といっていいくらいの間隔で切り替わる場面に、観客はまず、脳内で全てのカットを整理しながら状況を補完しなければならず、それが出来て初めてアクションを理解することができます。楽しめるまでには到底いき着けません。逃走中にフェンスを乗り越えるだけで10カット近くも割くとか。とても疲れます。

 本当に残念だったのは、中盤の見せ場であろう高速道路上でブライアンがパトカーを奪取するところ。後部座席から暴れるものだからパトカーも制御しきれず、他の車両も巻き込んで大変な事態になります。ここで大型トラックが横滑りし、コンクリートブロックを破壊しながら迫ってくる様は圧巻・・・のはずですが、粉々ズタズタなカット割りで全く楽しめませんでした。同じく高速道路チェイスを描いた『マトリックス/リローデッド』('03)の素晴らしさが身に染みます。

 こういう作りで世に出すということは、それなりに認められてるということなんでしょうか。不思議です。現場では絶対に複数のカメラで長回しをしているはずだし、迫力を増すのにVFXで補完までしているのだから、現場の成果をわざわざ細切れにしてまで劣化させることないのにと思います。1作目のタイムリミットに代わる緊迫感を出してるつもりなんでしょうか。

 編集担当を調べてみると、シリーズ3作品それぞれ別の方が担当しています。ひどかった前作との共通点を考えると、続投している監督オリビエ・メガトンの意向が強いんですかね。製作は通しでリュック・ベッソンなんですが、もうちょっと考えてやれよベッソンというところです。



 ストーリー面では、タイトルの意味は完全に無くなってますね。1作目はタイムリミットの96時間に意味があったので、まさかのシリーズ化に配給会社も大変なことかと思いますが(笑)。今回も敵対組織の存在はあるものの、ブライアンとの関係は曖昧なままで、元妻レノアの殺害事件を追うというミステリー要素が強いですね。

 そういった点ではどのキャラクタもちゃんと立っているし、取り巻く設定や環境も理にかなっていると思います。ただ、ブライアンがレノアの殺害現場に置き忘れたベーグルを、刑事がその場で食ってしまうのはどうなのか。鑑識「何かわかりましたか?」、刑事「うむ、このベーグルは旨い」。それ大事な証拠品だろ。

 ブライアンが対峙するのが殆どが警察なので、いつもの暴れっぷりもややストレスを感じるものでした。存分に暴れたとしても、先のカット割のせいでカタルシスも頭打ちでしょうが。シリーズ通しで出ている元CIAの仲間達が頼もしく活躍するところは新しかったですが、ブライアンの孤高の戦士度は薄れてしまったような。

 過去2作品は、観る側が真相をほぼ知った上でブライアンの活躍を単純に楽しむものでしたが、今回は、観る側もブライアンと一緒に真相を追いながら二転三転する様をせいぜい楽しむ、という感じですかね。

 とにかく、肝心のアクション場面をよく考えて欲しいと思います。前作に続いて残念な結果となってしまいました。なんだか前作と同じこと書いてる気がします。


 ファムケ・ヤンセンにもっと活躍して欲しかった。


<オマケ>
 シリーズ全作のIMDb評価(2015年8月23日時点)をまとめてみました。


 見事に失速していますね。今回、最終章といわれていますが、潔くこれで終わりにするか、やるなら5作目まで粘って欲しいです。盛り返してくれます。たぶん。

(C)2014 EUROPACORP - MG FILMS
【出典】『96時間/レクイエム』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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2015年8月15日土曜日

映画『ゴーストライダー』 ・・・炎に包まれたガイコツ戦士がバイクに乗って暴れます

●原題:Ghost Rider
●ジャンル:アクション/ファンタジー/スリラー
●上映時間:114min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ/オーストラリア
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:マーク・スティーブン・ジョンソン
◆出演:ニコラス・ケイジ、エバ・メンデス、ウェス・ベントリー、マット・ロング、ラクエル・アレッシ、ドナル・ローグ、ピーター・フォンダ、その他大勢

 8月も中旬を迎えました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
 まだまだ暑い毎日ですので、暑気払いにひとつゴースト系の作品はいかがでしょうか?

【ストーリー】
 アメリカ。父と共にバイクの曲芸乗りを天職とするジョニーは、父が不治の病に侵されてることを知り途方に暮れてしまう。ある日のこと、メフィストなる男が現れ、ジョニーに父の病を治したければ悪魔と契約しろと言う。半信半疑のジョニーは契約書にサインをしてしまい・・・。



【感想と雑談】
 あまり気にしていなかった作品ですが、そのタイトルといい、その飛ばしていそうな雰囲気といい、これは暑い夏の暑気払いになるのでは、と思い今更ながら手を伸ばした次第です。

 原作はMARVELコミックスなんですね。流行りのVFX技術が原作のイメージを忠実に再現できるようになって、アメコミ映画化も本格的に盛り上がりを見せてきた頃でしょうか。

 で、本作はバカ映画になりますかね。神様や悪魔が実在する大前提だと、何でもありの世界になってしまいますが、昨今はそんな中にも人間ドラマに比重を置くような作品が多く、見応えがあったりします。

 しかし、この『ゴーストライダー』はなんていうのか、やっぱりバカ映画だと思います。なんといってもニコラス・ケイジですからね。同じく主演の悪魔教とカーアクションが合体した『ドライブ・アングリー』('11)を思い出します。あれもバカ映画と呼びました。

 冒頭、ライダー親子によるサーカスの曲芸が披露されると、ほどなくして父が末期ガンであることを知ったイケメン息子ジョニーが、悪魔メフィスト(演じるはピーター・フォンダ!)と契約を結んでしまいます。翌朝、ガンが完治した父は曲芸のバイクで事故って昇天。コントのようです。

 十数年経ち、ニコラス・ケイジに成長しきったジョニーは、全米大人気のバイク芸人になりますが、自宅ではテレビを見ては「ハハハ・・・ハハハハ!・・・」と豪快なカス笑いをします。ナヨッちい男子ほど無敵ヒーローに変身するところにカタルシスがありますが、それをニコラス・ケイジがやるってのは、どうなのかなと思いました。



 突然、魔界から降り立ったメフィストの息子ブラックハートが、無敵のパワーを得るために、ある書物を探し始めます。邪魔する人間をミイラ化させたりして、やたら物騒なブラックハートですが、顔(メイク)が大袈裟すぎてコントのようです。

 息子の暴走を止めたいメフィストに契約のことを持ちだされ、遂にジョニーはガイコツ戦士ゴーストライダーに変身。父の形見のハーレーダビッドソンと共に、炎に包まれながら悪との対決に挑みます。革のスーツで身を包んでいますが、燃えてるのは頭と手先だけです。

 颯爽と町中を突っ走るゴーストライダーですが、走りながら爆炎を撒き散らすので、商店街はメチャクチャになってしまいます。凄い迷惑、というか大事件です。炎に包まれ過ぎて、暑気払いどころか余計に暑くなってしまいました。

 また、青年時代に恋人だったロクサーヌが登場し、再度ジョニーといい仲になるのですが、この現在のロクサーヌを演じるのがエヴァ・メンデスなんです。彼女、セクシー過ぎで肉食的なところが、これまた暑苦しい。美人さんなんだけどな(笑)。これ、夏じゃなくて冬に観るべきだったか。

 そんな暑苦しい設定に囲まれたジョニーはジョニーで、90m超えのバイク大ジャンプをキメると、車で移動中のロクサーヌに無理やり追い付きデートの約束を取り付けます。そして、渋滞を食らったドライバー連中は嬉しそうに、大スターのジョニーを取り囲みます。

 ドライバー 「ジョニーさん!妹にサインをくれませんか!」
 ジョニー 「ああいいとも、90mを超えたんだよ、ハハハ」
 ドライバー 「ありがとうございます!」
 ジョニー 「我ながら90mだなんて凄いこ(フェードアウト)」

 大スターを発見したときの群衆と、それに対するジョニーの脱力で優しい対応が、ちょっといい感じです。とてもホノボノとした場面になっています。



 もっと暴力的な内容かと思っていましたが、そんなことありませんでした。そもそもゴーストライダーが活躍する様よりも、可愛い髪型したニコラス・ケイジと暑苦しいエヴァ・メンデスの存在がインパクトあるくらいでした。

 ゴーストライダーの活躍で感心できたのは、ビルの屋上から散らしたコンクリートの塊を、下の群衆に落ちないように鎖ではじき飛ばすところ。地獄の使者なる扱いであっても、ヒーローである以上は、無意味に危害を加えないってことですね。細かい演出でした。しかしバイクで破壊してきた商店街は。

 ホラーでないにしても、存分にスカッとさせてくれることで暑気払いにでもなれば、と思った本作ですが、期待は外れました。ニコラス・ケイジが登場した辺りから推して知るべしでしたね(笑)。

 燃えるガイコツ戦士は人間とは絡みにくそうなので、ドラマもそう深くは形成できないかもしれません。昨今の流行りとは違ったポジションのアメコミ作品だな、と思いました。続編が出てますので、いずれ観みてみたいです。バカ方面に昇華していることに期待します(笑)。


 またひとつニコラス・ケイジの勉強ができました。


(C)2007 Columbia Pictures Industries, Inc. and GH One LLC. All Rights Reserved.
【出典】『ゴーストライダー』/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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2015年8月10日月曜日

映画『ジャッジ・ドレッド』 ・・・スタローンじゃない方のスーパー執行官が犯罪組織を殲滅します

●原題:Dredd
●ジャンル:アクション/SF
●上映時間:95min
●製作年:2012年
●製作国:イギリス/アメリカ/インド/南アフリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ピート・トラビス
◆出演:カール・アーバン、オリビア・サルビィ、レナ・ヘディ、ウッド・ハリス、レイキー・アヨラ、その他大勢

 高気温が続いてます。暑すぎます。皆さんいかがお過ごしでしょうか?夏も真っ盛りですが、ここはいつもの通りです(笑)。
 今回は、暑気払いにスカッとするSFアクションです。玉ヒュンな場面もあるよ。

【ストーリー】
 核戦争によって荒廃化したアメリカ。放射能を免れた都市部では多くの市民が困窮した生活を強いられていた。また、自ずと犯罪率も高かった。法の執行権限を併せ持つ警察機構ジャッジは、そんな社会の秩序を維持する為、毎日汗を流してしていた。そんなある日、超高層アパートで転落事故が発生する。ジャッジのエース執行官ドレッドは、それがドラッグ犯罪に絡む殺人事件だと確信し、現場で大暴れする・・・。



【感想と雑談】
 原作はイギリスのコミックなんですね。アメリカ産かと思ってました。結構前にもスタローン主演の映画化作品があったのですが、殆ど心に残ることなくパンチのない印象で終わってました。しかし、今回の再映画化というのが・・・。

 俺が法だ。参ったかこの野郎。

 昨今、ハリウッドでアメコミ原作の映画化が熱いことや、前作(製作国アメリカ)の出来に不満を持たれたことで、かどうかは知らないのですが、今回のイギリス筆頭に南アフリカやインド、そして一応アメリカが製作に当たった本作は、成功してるんじゃないでしょうか。おそらく原作本来のイメージに近い出来なんじゃないかと勝手に思っています。

 前作は、どう見てもスタローンな執行官ドレッドがジャッジ内部の陰謀に巻き込まれるモッサリした内容(と記憶してます)でしたが、今回は終始、ドレッド一行と犯罪組織による怒涛の暴力の様が大変ストレートでよろしかったです。たぶん忙しすぎて剃る暇もないであろう無精髭と、常にへの字のクチ元がイカす我らがジャッジ・ドレッド。

 意外にしっかりした画作りで、ロケ撮影の都市部にありえない巨大な建造物が登場する構図は、その太陽光の差し込みや大気の霞みからして、現実のものにしか見えず感心するばかりです。昨今、この手のデジタルマット合成はとっくの技術でコスパ最高なので、制作費は結構安く済んでるのでしょうね。ちなみに制作費は、前作:9000万ドル、本作:4500万ドル だそうです。

 冒頭、専用バイクで犯罪グループのバンを追跡するドレッド。この専用バイクがなんというか、頭デッカチのずんぐりボディなのがダサくて残念です。もうちょっとスマートなデザインにならんかと思いました。



 しかし、そんなの些細なことで、ドレッドがタイヤを撃ちぬいてバンを転がせば、逃走した犯人は人質を取りますが、そんなのお構いなしにドレッドは即決で焼夷弾を犯人の顔にブチ込み処刑するという、ここまでの流れにまずシビレます。

 この冒頭や、後に描かれるドラッグ精製室への襲撃は、なんだか『ロボコップ2』('90)の麻薬工場のガサ入れの場面を思い出します。これ絶対にリスペクトしてんだろと思いました。

 何よりもガサツで殺伐とした雰囲気がいいですね。引きの画ではかなりの未来像ですが、活動する人物の目線に映るのはどれも生活臭が漂っていて、SF的なアイテムはさほど出てきません。せいぜい、ドレッドが使用するハイブリッドなハンドガンくらいです。

 大都市を駆けまわるのかと思ったら、ほどなくしてピーチツリーという超高層アパートがメイン会場になります。意外に閉鎖的な展開でありました。巨大すぎるアパートは中抜きの空洞を囲むように口の字に居住区が組まれた200階建て。1階フロアがショッピングモールになっていて、それを囲む居住区が上層まで続いてる様は、ロケなのかCGなのかわからないほどの臨場感です。

 謎のドラッグ「スローモー」を密売する殺人鬼ママ率いる組織が、ドレッド一行をアパートに閉じ込めると、館内放送を通じて住人らにドレッドを殺害せよ、と扇動します。あれ、これってインドネシア映画の『ザ・レイド』('11)でもやってなかった?でもまあ、先のアイデアがどっちだろうと関係ないです。こういうシチュエーションは燃えますもんね。

 本作で、何かと絶句するほどのキーアイテム「スローモー」。これをキメた時の表現が前衛アートすぎる映像になっていて非常にインパクトがありました。吸引器から吸った瞬間、周りが異様な発色をしながら超スローな動きになるところは作家性まで感じる出来栄えです。独特すぎます。とにかく見入ってしまいます。



 バイオレンスで殺伐とした中にも独特な美学があって、特に先の「スローモー」をキメてる視点で、体が舞ったり、銃弾が皮膚を砕くところを超スローで描くところは、気持ち悪いんだけども美しすぎるという。なにそれ。

 犯罪組織がスラム街のような高層アパートを根城にローテク武装(コンピュータは扱うけど)していて、やたら人間的で血生臭いドラマを形成している辺り、アメリカ以外の製作国が抱える歴史上のDNAが反映されてるような気がします。ママが無表情&無言で下っ端の仕事にプレッシャーをかける場面は、押し潰されそうな空気にゾッとしました。

 ここで、ママを演じる女優レナ・ヘディがとても妖艶な美人さんで、こういう人が顔に深いキズを入れて、極悪非道な役をやるってのは、とても正しい選択だと思いました。悪のヒロインが映える作品には傑作が多いのではないでしょうか。映えすぎてる『エクスペンダブル・レディズ』('14)は傑作を通り越して爆笑ものでしたが。

 新入り執行官カサンドラと力を合わせながら、ドレッドは敵を粉々にしていき、遂には最上階にある組織の本部へと突入。そこでは非道な仕掛けを施した、極悪ヅラのママが待ち構えていました。ここからの展開を見て、『殺し屋イチ』('01)へのリスペクトも入ってるんじゃないかと思ってしまいました。

 どんな相手だろうと法を破る者には容赦無いドレッドの執行ぶりに、いつもの心のガッツポーズを送ります。犯罪者への人権をもとにした配慮や時間をかけすぎの裁判には、わかっているけどイラッとくる現実において、本作の活躍ぶりは一服の清涼剤ではないでしょうか。

 そういえば、最初から最後まで、ジャッジ・ドレッドはヘルメットを装着しっ放し。口もと以外、顔を見せることは一切ありませんでした。


 俳優カール・アーバンの立場は。


(C)Rena Films (PTY) Ltd.and Peach Tree Films Ltd.
【出典】『ジャッジ・ドレッド』/カルチュア・パブリッシャーズ

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