
●原題:L.E.T.H.A.L. Ladies: Return to Savage Beach
●ジャンル:アクション/スリラー
●上映時間:98min
●製作年:1998年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:アンディ・シダリス
◆出演:ジュリー・ストレイン、ロドリゴ・オブレゴン、ジュリー・K・スミス、シェア・マークス、マーカス・バグウェル、クリスチャン・レテリエ、キャリー・ウェストコット、ポール・ローガン、ジェラルド・オカムラ(笑)、その他大勢
すっかり秋めいてきました。熱帯夜からも開放されて涼しさ満点ですね。いいぞ秋!まあ、あっと言う間に冬になるんでしょうけどね:-p
そういえば、前回のAtomik Harmonik。あれから毎日聴いているのですが、なんだか身体が軽くなった気がします。やっぱり音楽っていいですよね。
さて、今回はシリーズもののアレです。例のやつ。遂に最後の6作目に辿り付くことができました。足掛け2年2ヶ月・・・ふぅ。相変わらずのバカンス要素に過ぎ去った夏を思い起こすのも一興でしょう。もういいからと思われても投下しますよ。
【ストーリー】
アメリカのダラス。安全と秩序を守る組織リーサル・フォースの本部からある極秘情報が盗み出される。それは、旧日本軍がフィリピンから没収した金塊を隠したとされる無人島を示す地図であった。かつてその無人島に遭難した元エージェントらによって、金塊は無事フィリピンに返還され事件は解決していたはずだったが、その後に再び金塊が無人島に運ばれ隠されていることが判明する。犯人はフィリピン人のマルチネスだ。アメリカに散らばるエージェントらは、金塊を狙うマルチネスに立ち向かう為、リーサル・フォースのハワイ支部に集結し作戦を練ることにするが・・・。
【感想と雑談】
再生した瞬間、アンディ・シダリス御大が元気よく登場します。もうニヤけるしかありません。この日本向けに撮ったであろう特典映像は、ピカソトリガーに新たな楽しみを与えてくれたと言っても過言ではないでしょう。6作品も観てきた人なら誰でもわかります(そんな人どれだけいるんだ)。
今回も女優ジュリー・ストレインが登場し惜しみなくオッパイをドーンとやりますが、あまりの至近距離に御大も目が眩みます。お決まりの日本向けチラシの紹介では、配給会社がやってしまったのか、ジュリー・ストレインが一切写ってないデザイン。
ジュリー
「私が日本人似だから金髪の子を選んだのね」
御大
「そう、ジュリーはよく日本人に間違われるんだ」
間違われないだろ。
「ピカソ・トリガー」シリーズは、あくまでも配給会社がタイトル化しただけであって、正式なシリーズではないと思います。だいたいピカソ・トリガーって1作目での悪人のコードネームですからね。別にエージェントや組織を指してる訳じゃないんです。
まあでも、1、2作目で同じエージェントらが活躍し、その2作目が今回の6作目に繋がってたり、3作目以降のキャラが最後まで継続していることを考えると、これら6作品をシリーズとして捉えてもいいのかなと思ってます。といいますか、どの作品もほぼ一緒なので、いくらでも後付けでシリーズ化しても問題無しです(笑)。御大はどう思ってたのかな。
一応、最終回ですからね、ここで久々にピカソトリガー(というか御大の全作品)の5大要素を、再確認しておきましょう。
1.大柄で巨乳の金髪ギャル
2.大柄でバズーカを持つボディビルダー
3.爆発するヘリコプター
4.爆発するジープ
5.ハワイかラスベガスかダラスでのロケ
これでバッチリ、ぐっと幅が広がるものと思います。たぶん。
開始早々、ハワイロケです。久しぶりですね。国の安全と秩序を守るリーサル・フォースのハワイ支部が、いきなり常夏コテージというのが笑えます。ここがまたラジオ局になっていて、DJの女エージェントがアメリカ本土のエージェントらに暗号放送を流します。
「こちらKSXYからお送りするのは、愛とセックスと恋についての占いよ」
一般リスナーも聴いてるので、隠語を交えて流します。こういう暗号放送は実際にあったりするのでちょっと興味深いです。こんなホットな暗号放送をダラスで聞き入る男女のエージェントは、勿論ピカソトリガーならではの裸です。今回気合入れすぎたのか、女エージェントがボカシ入りとなりました。

(遊んでる風にしか見えない、リーサル・フォースのハワイ支部)
序盤、ハワイ支部からの指令を聞いたダラスのエージェントらはテロリストの殲滅に向かいます。ここで大河を舞台にしたモーターボートとジェットスキーのチェイスシーン。陸地に着くと敵は何故か爆薬ケースを盾にし、エージェントらに銃で応戦。狙えってことだよな。女エージェントは期待に応え、ボウガンを爆薬ケースにぶち込み、敵を大爆破。底抜けにヘッポコなところがピカソ・トリガーです。
2作目の『~サベージ・ビーチ』でフィリピンに返還されたはずの金塊が、ある悪人によってちゃっかり無人島に戻され、今回それを再び奪いに行くところにエージェントが絡んでいきます。本筋はこんな感じですが、なんかですね、台詞だけで説明するシーンがダラダラ続くので、ちょっと油断すると訳がわからなくなるのですね。
でも集中してスジがわかったとしても、何にもならないところがピカソ・トリガーなので、細かいところは気にしないことにします。晴天、バカンス、金髪オッパイ、銃撃戦、爆発、これだけ楽しめればOKなんです。
そういえば途中、悪人が使う
潜水艦が登場するんですね。それに載って例の無人島に向かうんですが、それがどう見ても観光用の潜水艦なんです。で、悪人の女がスイッチを適当に押すと、一応潜水を始めるのですが、速度遅すぎて全然前に進まない。その一方で、ブラック・ウィロウが乗る
ヨットが優雅に無人島に向かってる。
またその一方で、女エージェントが
水上セスナでブイーンと無人島に向かってる。なんでも「ハワイから無人島まで12時間かかるわ」とのこと。飛行機で12時間かかる距離を、観光用の潜水艦とヨットで移動というのは無理があると思うのですが、
なぜか全員がほぼ同時に無人島に到着してしまいます。どこを通ってきたんだよ。考証など気にしないピカソト・リガーです。

(敵の観光船と潜水艦です。景観がとってもハワイ)
リーサル・フォースの司令官ブラック・ウィロウを演じるのは我らがジュリー・ストレイン(笑)。ハワイ支部ではシビアな表情でDJに指令を出しますが、その格好は殆ど裸のビキニ姿です。途中、部下が誘拐され、深刻な顔をしたと思ったら「ところで、散歩でもしない?」と側近のボデービルダーに色目を使います。その後、バカンスな散歩を済ませ、プールで熱い行為に走る司令官ブラック・ウィロウ。誘拐された部下の立場は。
悪人マルチネスを演じるのはロドリゴ・オブレゴン。この人、全6作通して出演されてるのですね。顔付きがゴツイので悪役中心なんだと思いますが、まさにピカソトリガーといえばこの人という存在になっています。今回は、ラストにどんでん返しが待っていて、なかなか奥深い役どころであったと思います。
エージェントのフーを演じるジェラルド・オカムラですが、あまりお笑い担当に徹していないのが残念でした。いきなり変な日本語の掛け声で登場するのは良かったですが、前作のオッパイビンタ直撃みたいなインパクトはなかったです。
小柄ですが巨乳に間違いない2人のエージェント、コブラとタイガーを演じるのは前作から引き続きジュリー・K・スミスとシェア・マークス。しかしとにかく凄い。二人とも身体細いのに、あのサイズはいったいナニ?重さもありそうで、ちゃんと支えてあげないと大変なことになりそう。島上陸時のスタイルに世の男性諸氏も大満足。たぶん。

(もう何も言うことはありません。とにかく頑張って欲しいです)
無人島には悪の手下も到着し、エージェントらは激しく応戦します。その手下らは忍者のくせに、拳銃を使います。なぜ手裏剣を使わない。そこにラジコン爆弾担当のコブラが、ラジコン戦車を忍者に向け発進させます。仁王立ちの忍者の真下で停止するラジコン戦車。何故か微動だにしない忍者は木っ端微塵になるのでした。ピカソ・トリガーは爆発そのもが大事なので、それに至る過程は気にしません。
クライマックスは、掘り起こした木箱を開けた途端、金塊と一緒に収まっていた爆弾がカウントダウン。「1分以内に起爆装置にコインをはめれ」と音声がせかしますが、それを囲むエージェントらは焦ってるのか焦ってないのかよくわからない状態。コインがはまらないので「ヤスリで削れ」と言うと、万能ナイフを取り出しゴシゴシ削リ出す女エージェント。あと20秒くらいしかないのに奇跡のカウントダウン。間に合いました。よかったです。
ざっと、こんな感じでしょうか。これで一通り「ピカソ・トリガー」シリーズの記事が出来上がりました。全作品が例の5ヶ条をベースに作られているので、確かにどれも似たような出来でした(『~ダラスコネクション』('94)はちょっと別格)。そういうことからか、御大の上辺だけを述べてる評価が多く感じます。
ですが、DVD特典をじっくり観てみると、低い予算でいかに工夫を凝らすかを懸命に述べているし、家族ぐるみでエロス好きながらも一貫した姿勢で映画を作ろうとする思いが伝わってきて、ちょっとは見る目を持った方がいいんじゃないかと思うようになりました。正直、好感が持てましたし、なんだか愛着も沸いてきました。あれだけ同じことを延々繰り返すってのも、ある意味凄いことですよね。御大はギャグやネタにしている訳ではなく、純粋に自分が好きで皆に楽しんでもらいたい作品を薦めてきただけだと思うのです。
ここまで読んで頂いて、ちょっとでも興味が沸きましたら、ぜひ手を伸ばしてみて下さい。間違いなく1時間半を無駄にします。が、そんな中に少しでも萌える要素があったなら優勝です。金髪グラマー、大型拳銃、タンクトップ、安い爆発などなど、アイテムはテンコ盛りです。息子ドリュー・シダリスが監督した4作目『~ダラス・コネクション』辺りがいいでしょう。ダメージは少ない方だと思います。(←薦めるなよ)