●原題:My Super Ex-Girlfriend
●ジャンル:コメディ/ロマンス/SF
●上映時間:95min
●製作年:2006年
●製作国:アメリカ
●言語:英語語
●カラー:カラー
◆監督:アイヴァン・ライトマン
◆出演:ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス、レイン・ウィルソン、エディー・イザード、ワンダ・サイケス、マーガレット・アン・フローレンス、タラ・トンプソン、ケビン・タウンリー、その他大勢
気が付いたら9月。すっかり涼しくなりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?季節の変わり目ですので、健康管理には注意したいものですね。
さて、今回はある意味、ホラーチックな作品でもありますが、涼しくなってはあまり効果はないかもしれません(笑)。
【ストーリー】
アメリカ。ある宝石店で強盗が発生するが、颯爽と現れたスーパーヒロインのGガールに阻止され、犯人はあっけなく逮捕される。そんな毎日のように報道されるGガールの活躍ぶりを地下鉄で友人と語り合っていた会社員マットは、同じ車両に魅力的な女性ジェニーを目にする。思わずナンパするも即断られるマットだが、直後に彼女のバッグを引ったくった犯人を追跡。見事バッグを奪い返したマットは、それがきっかけでジェニーと付き合うことになるが・・・。
【感想と雑談】
以前、『ムービー43』('12)という、オムニバスの超絶アホ映画を紹介しているのですが、その中の「ゴッサム婚活パーティ」の巻でユマ・サーマンがロイス・レイン(新聞記者でスーパーマンの恋人)の役で登場したのを見て、真っ先に思い出してしまったのが本作です。
スーパーヒロインに限らずヒーローもの全般についてはここ最近、やたらシリアス路線に走っていますけど、昔は地球規模の危機に立ち向かうとしても単なる色もの扱いのコメディ調が主流だったと思います。本作もそんな昔流に肩の力を抜いて笑いとばせる?コメディ作品になっています。
監督が『ゴースト・バスターズ』('84)のアイヴァン・ライトマンなので、安心と信頼のB級コメディですが、問題なのはスーパーヒロインのプライベートな部分に焦点を当てていて、事件や事故と関係ないところで登場人物らが右往左往するところです。このスーパーヒロインの神経質さや嫉妬深さが非常にヤバかったという。
スーパーヒロインであるブロンドのスレンダー美女Gガールを演じるはユマ・サーマン。くだんの性格設定から抜擢されたのでしょうか?たしかに神経質で芯の強そうな印象の女優さんです。しかし、『パルプ・フィクション』('94)の新妻ミア役の頃と比べると顔が伸びてないか?もっと丸かったと思うんだけど、成長期だったのでしょうか。
Gガールの時は地毛であるブロンドヘアを振り回し、一般人に扮するときはブルネットのカツラを被りますが、顔の方はどっちになっても化粧っ気がありません。もうちょっとキレイにきめた方がいいのではと思いましたが、一大事を引き起す彼女の性格設定からして然るべきメイクだったのかもしれません。
Gガール本人とは知らずにナンパしてしまい、功を奏してしまう会社員マットを演じるはルーク・ウィルソン。ホントに人のよさそうな顔付きで、絶対に悪役なんぞ回ってこない俳優さんだと思いますね。『チャーリーズ・エンジェル』('00)でも人の良すぎるバーテンダー役やってたな。因みに、オーウェン・ウィルソンの弟さんだそうです。似てるかな・・・。
先にも書きましたが、Gガールの活躍ぶりというよりも嫉妬ぶりを堪能する作品であります。初めは無口で警戒心の強かったGガールことジェニーも、マットに気を許した途端、恋愛ひとすじとなり、神経質で嫉妬深く、要するに非常に恐ろしい存在へと変貌していきます。これが本作の真骨頂ですが、現実に照らし合わせると、やっぱ男女のこういう関係ってのは考え物だよな、とゾッとしてしまいます。
ジェニーの正体がGガールであることを知ったマットは、その後も関係を楽しんでいましたが、徐々に彼女の性格が苦痛になってきて、ふと同僚女性ハンナの優しさへと心変わりしてしまいます。ジェニーはこのマットの変化を察してしまい、嫉妬心から暴走ミサイルによるニューヨーク壊滅危機の一大事を無視しようとします。ここで、マットが周りに悟られないよう必至にジェニーにミサイル処置を懇願するところが笑えます。
また、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーのような天才ベッドラム教授が登場し、Gガールの邪魔をしようと暗躍しますが、実はこの教授、ジェニーとは幼馴染で、なぜ彼女が絶大なパワーを得たのか全てを知っていました。教授はマットに接近し、ジェニーからGガールパワーを吸い取ろうと画策します。
マットとハンナの関係にブチきれたジェニーは、マットのアパートに生きたままのサメ(笑)を放り込みます。器用に床上を這い回りマットを食いちぎろうとするサメは無事に窓から転落していきました。決心したマットは、ベッドラム教授に協力することにします。
マットから関係修復お詫びディナーに呼ばれたジェニーは歓喜。思わずマットに「だから殺さないでおいたの♪」と耳打ちします。蒼白笑顔のマット。こういうブラックな笑いが本作の魅力だと思います。このディナーにはある仕掛けが施され、ハンナとベッドラム教授が乱入することで、一気にクライマックスへと雪崩れ込みます。これまた超展開でもありますが、そこは見てのお楽しみです。
マットの同僚ハンナを演じるはアンナ・ファリス。実は彼女も『ムービー43』に出演していて、恋人にとんでもないことを要求する性癖の持ち主という、可愛い顔して強烈な役どころでした。
『ムービー43』でユマ・サーマンが語る、嫉妬深きスーパーマンが窓越しにスペルマ弾を発射しショットガンのごとく窓をブチ抜いた、というエピソードは、まんま本作のユマ・サーマンに当てはまりますね。一風変わったスーパーヒロインもので、お騒がせ要素満載ですが、一応は感動できるし、根底は純粋な恋愛じゃないでしょうか。
Gガールvsハンナのキャットファイトも拝めるよ。
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【出典】『Gガール/破壊的な彼女』/20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン
2014年9月14日日曜日
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こんにちは!!
返信削除この映画、早々に見ました!!
そして記憶はGガールが上でお楽しみ中、
ベッドが前後に動いてたところが鮮明に・・
衝撃でした(笑)
どういうオチだったのか思い出せませんが、
それなりに楽しめた印象が残ってます!(^.^)
自分の記事を探しましたが、見つかりませんでした(笑)
>Gガール本人とは知らずにナンパしてしまい、功を奏してしまう会社員マットを演じるはルーク・ウィルソン。ホントに人のよさそうな顔付きで、絶対に悪役なんぞ回ってこない俳優さんだと思いますね。『チャーリーズ・エンジェル』('00)でも人の良すぎるバーテンダー役やってたな。因みに、オーウェン・ウィルソンの弟さんだそうです。似てるかな・・・。
そうなんですね!!オーウェン・ウィルソンの弟とは!!
言われると若干、似てるかも??僕の中では衝撃でした(笑)
ホント、悪役とか回ってこないですね、、
オリジナル版ロボコップでチンピラ役に彼がいるところは
どんなに想像を膨らませても不可能ですね、、(^▽^;)
チャーリーズエンジェルでも気が弱く、人の良さそうな感じでしたもんね!!(^.^)
ユマ・サーマンの女性○位に応援です!!\(^o^)/
>take51様
返信削除おお、ご覧になってましたか?
たしかに、そんなところでパワーを発揮されてはベッドも破壊されるってもんです(笑)。
このベッドにまつわるエピドードは最後の方にも出てくるのですが、更にヒドイことになってました(爆)。
オチは大団円でなかなかよろしかったですよ。Gガールもマットもそれぞれ幸せになれるオチでした。
しかし、ユマ・サーマン、コメディ役者に転向しちゃんたんでしょうか(笑;)。
ルーク・ウィルソンは善人面してますけど、悪人やらせたらそれはそれで風貌と悪行のギャップで凄い役になるかもですね。
竹中直人の笑いながら怒る人みたいに攻めくるみたいな。おお、怖ぇぇ。
ユマ応援頂きました。ありがとうございます♪