
●原題:Star Wars Episode IV: A New Hope
●ジャンル:アクション/アドベンチャー/ファンタジー/SF
●上映時間:126min
●製作年:1997(1977)年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョージ・ルーカス
◆出演:マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ピーター・カッシング、アレック・ギネス、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー、ピーター・メイヒュー、デビッド・プラウズ、フィル・ブラウン、シェラ・フレイザー、その他大勢
そろそろ6月ですね。6月といえば梅雨の季節ですか。ジメジメいやですね。空梅雨も困りますけど、雨は適度に降って欲しいものです。
【ストーリー】
遥か宇宙の彼方。帝国軍の圧政に苦しむ銀河系では、反乱軍がレジスタンス活動を行っていた。そんな最中、反乱軍のレイア姫は帝国軍の極秘情報を入手するが、すぐさま追っ手の怪人ダースベイダーに捕らえられてしまう。しかし間一髪、極秘情報を託された2体のロボットが辺境の惑星タトゥイーンへ射出され、たまたまそれを回収した青年ルークは、ロボットが再生するレイア姫のメッセージから、近隣の変人ベン・ケノービを探すはめになる・・・。
【感想と雑談】
レンタル屋を徘徊していると、たまに何度も観ている作品を発作的に観直したくなります。今回、SFコーナーを眺めていると『スターウォーズ』シリーズ6作品が目に飛び込んだのですね。やっぱり
『〜 エピソード5/帝国の逆襲』が至高のシリーズ大傑作!面白かったよな!!
ということで、『〜 エピソード5/帝国の逆襲』を借りました。帰ってさっそく鑑賞しようと、ケースをパカと開けると、円盤には何やら違和感を覚えるイラストが。そこには天にライトセーバを突き上げる白装束のルークとややエロいレイア姫がいました。IVの文字も見える。
『〜エピソード4/新たなる希望』ですねこれは。
完全にレンタル屋のミスなんですが、とにかく可笑しくて笑ってしまいました。ケースに表記されるタイトルは合ってるので完全に中身の入れ間違いなんですが、円盤の凄く判りづらいタイトルデザインは、こうなっても仕方ないだろというレベル。ケースと中身の整合性までチェックできるといいのにね。しかしなんだろか、この笑って許せる感は。
そんなこんなで、せっかくなので、本シリーズの記念すべき第1作目であり、現在のエンタテイメントの原点ともいえる『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』について書いてみたいと思います。とはいっても、これほど知られた作品もないので、新鮮味の皆無な記事になると思いますけどね(笑)。
初めてみた本作は、ただただ衝撃的でした。その後の人生に影響を与えるくらいの威力。大袈裟かな。まあ、もともと映画好きだったところに確固たる嗜好付けを施してくれた感じでしょうか。その後、日本でも映画界やテレビ界でも続けとばかりに、スターウォーズを火種に宇宙SFブームは加速していった訳です。ちょっと節操のない時代ではありましたね。よくいえば元気のある時代だったか。
今回DVDで観たのは、劣化したマスタフィルムを
デジタルリマスタ化して、新規映像を追加した’97年製作のバージョンです。当時「特別編」と称してエピソード4〜6が順次、一般公開されましたが、DVD版は更に改良を加えたバージョンになってるそうです。
オリジナルが製作された’77年を思うと、まず映像はガサガサなんだろうなと思えますよね。ところが、20世紀フォックスのトレードマークからして大変澄んだ映像になってる。当時当たり前だった映像が、現在になっても変わらずの品質で観られるというのは素晴らしいことです。続いてルーカスフィルムのマークから暗転すると、ジャジャーンと始まるテーマ音楽とタイトルバック。ここはいつ観ても心踊る瞬間です。初見の時から時間が止まったような気分。
DVDの技なのか、吹替音声を選択していると、オープニングに流れる粗筋も日本語になるのね。なんという親切設計。まあ、字幕派の自分は英語の方がしっくりくるのですが(笑)。反乱軍の輸送船と帝国軍のスターデストロイヤーが画面スレスレに飛び交うシーンもまた見事だこと。やはり70年代臭さは感じますが、当時の映像をこれだけ美麗に修復した技術は大したものです。
惑星タトゥイーンの
宇宙港モスアイズリーの映像は、本作で最も修復と追加が施されたところでしょう。CGで描かれたロボットやモンスターの様子を捉えながらカメラは上昇し、港を俯瞰の構図で映し出します。えらくダイナミック。ひとつの作品の中で、アナログマットからデジタルマットへの変換という、マットペインティングの歴史を体現させてるのも感慨深い。また、これらの修正映像は、オリジナル製作の当時では表現不可能だったのが、やっとこさ実現できるようになったので、監督ジョージ・ルーカスにとっては感無量のことだったとか。
修正された映像の中で特筆なのが、モスアイズリー港でハン・ソロがジャバ・ザ・ハット一味と対峙するところ。これ、オリジナルでカットされていたシーンなのですが、追加映像として復活させるのに、当時のジャバの設定はヒューマノイド体型だったので、例のナメクジガエル体型に置き換えているのです。ハン・ソロがジャバの周りを歩く際、尾っぽを乗り越える動きまでデジタル加工している。切り貼りみたいに平面的な動きになってるハン・ソロがちょっと不自然ですけど、熱意は十分伝わってくる重要なシーンですね。
登場人物のルーク、ハン・ソロ、レイア姫、オビ=ワン・ケノービなんかも、修正によって美麗に生き返っています。そうでなくてもハン・ソロなんか普遍的なカッコよさがあって、これを若きハリソン・フォードが演じてるってとこもポイントですよね。ただ、ルーカスのどこか平面的な演出は、今になって観てみると、ちょっと鼻に付くところはありますね。これは次作から監督が代わっていくことで洗練されていくのですが。
もともとジョージ・ルーカスは壮大な大河ドラマとして章立てまで構想していて、本作は過去と未来に挟まれる激動のエピソードを描いているのですが、壮大な世界を背景にしつつも、勧善懲悪と単純明快な活劇を斬新な映像でひとつの作品に仕上げたというエポックメイキングな出来が、唯一無二なところです。更には、他のエピソードを既に押さえた上であれば、過去と未来の出来事を思い返しながら観ることにも、また一興の楽しみがありますね。
70年代は、冷戦やベトナム戦争を背景に、映画自体はニューシネマと呼ばれるどこか未来を暗く見据えるような作品が主流となっていましたが、本作はそんな時代に、サブタイトルの「新たなる希望」を文字通りに世界に示してくれたのだと思います。当時、見たことのない映像を極限まで作り上げようとした工房が、その後の技術革新を映画だけにでなく、産業自体の底上げにまで貢献しているのも、実に興味深いことです。エンタテイメントが世界を牽引するまでになってるのですね。
映画歴史の転換の象徴にもなってる本作ですけど、初めに書いてる通りシリーズで一番好きなのは、エピソード5の『帝国の逆襲』なんです(笑)。だって、監督が変わって演出やドラマに奥行が出てるし、屈指のキャラクタやテーマ曲の初登場だし、驚愕の事実だし、メカデザインが秀逸すぎるし、いろいろ語れる点が多しなんですよね。皆さんが一番好きなエピソードはなんでしょうね。
欧米人がデザインするメカがいちいちカッコよくてお腹いっぱい。特に
ジャワ族のサンドクローラーとか。
(C)1997 LUCASFILM LTD.
【出典】『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
