2014年4月9日水曜日

映画『愛しのローズマリー』 ・・・グウィネス・パルトローが随分と可愛すぎて優勝

●原題:Shallow Hal
●ジャンル:コメディ/ドラマ/ファンタジー
●上映時間:114min
●製作年:2001年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー
◆出演:ジャック・ブラック、グウィネス・パルトロー、ジェイソン・アレクサンダー、ジョー・ビテレリ、アンソニー・ロビンス、スーザン・ウォード、ブルーク・バーンズ、レニ・カービー、その他大勢

 1月末以来の更新となりました。冬いっきに過ぎてすっかり春ですね。皆さん花見には行かれたのでしょうか?これからのところもあるのかな。
 体調崩してしまいましたが、まだ季節的には微妙な時期と思いますので、皆さんも健康にはご注意下さい。

【ストーリー】
 アメリカ。金融会社に務めるハルは心優しい独身男だが、異性に対する容姿への拘りがひどかった。美人でナイスボディの女性こそが正義と唱えながらも失恋を繰り返すハルは同僚からも心配される存在だったのである。ある日のことハルはエレベータで乗り合わせたカウンセラからある施しを受けることに。その日以来、今までがウソのように美人女性とうまくいくようになるハルは、飛切りの美女ローズマリーと出会うことになる・・・。



【感想と雑談】
 前回の『ムービー43』('13)のピーター・ファレリー監督が、今から13年前に撮ったこの作品、たまに観たくなったりするんです。ちょっと自分の中ではカルト作品になっちゃってるかなあ。今さら感満載ですけど書いてしまいます。

 自分にとってのカルト作品って、ツボにハマると何にでも笑い出してしまうようなもので、どのシーンをひとつとっても愛おしく感じるものですが、皆さんもそんな作品てあるでしょうか?本作も、最初から最後まで一貫してキャラの言動やカメラワーク、演出なんかにハマりっ放しです。

 幼少時代、父親の死に際の言葉がトラウマになったハルは、成人になってから追いかける女性はどれも美人ばかりになってしまいました。本人は性格はいいけどもイケメンとはいかず、相手の女性は速攻で逃げまくる始末。そんなハルの親友マウリシオも似たようなヤツで、二人してメタボ体型を振り回し、夜な夜なクラブで美女漁りに励みます。



 ハル役のジャック・ブラックも、マウリシオ役のジェイソン・アレクサンダーも、随分とハマっていて二人の息もピッタリ。このジェイソンはあまり知らないですが、なかなか味のある容姿に愛嬌もあっていい役者だと思います。ジャック・ブラックはどうみてもジャック・ブラック(笑)。若いですね。

 本作で最も魅力とされるのは、なんといってもローズマリー役のグウィネス・パルトローでありましょう。人の内面が直接見えるようになったハルとそうでないマウリシオの目に映るローズマリーの容姿の違いが、本作をドタバタにする真骨頂ですが、このハル視点での彼女の美しさ。そしてその可愛いさ。夕日に向かってどうもありがとうと叫びたくなるほどの素晴らしさです。

 この頃のグウィネスはもともと若いし、更に美しく可愛いくなるよう撮影監督が頑張ったことで、どのシーンでもとても美麗な彼女を拝めることができます。笑顔がとても素敵なんですが、個人的に好きなシーンは、ファミレスでハルとの会話中に椅子が壊れ、倒れこむところ。この時の、ペチャンコになった椅子の上で彼女が見せるポーズと上目使いの困り顔。萌えます。



 今まで観てきたグウィネス出演作では本作が一番魅力的に撮られているんじゃないでしょうか?この数年後に『ハッピー・フライト』(’03)っちゅうコメディで粋なCA役もやっていましたが、うーん、やはり本作に尽きるかな。クライマックス、ハルが目にする真のローズマリーとして、特殊メイクで登場する姿もまたよし。ビバ、グウィネス!

 さて、本作のテーマである内面の見極めが大事というのは、昔からあり勝ちなことかと思いますが、これに身体的コンプレックスや障害者のネタを重ねることで、ただの説教作品にしていないのが、またいいところです。

 下半身が退化した本物の障害者がハンデをものともせず豪遊してたり、それを妬むマウリシオは自身に身体的コンプレックスを持ってたりと、同様にコンプレックスを抱えるハルのことも考えると、全体的に何かしら障害に囲まれた感はあります。



 しかし、そんなキャラ達が生き生きと笑い飛ばしながら生活し、やがてコンプレックスを克服していく様は、自己主張の強い米国人ならではだよなと思えつつも、やはり見ていて元気が出そうになるし、気持ちがいいものです。

 障害者を題材にしていることで、口煩いところの評価はご多分に漏れずですが、障害者の方達からするとそうでもなく、好意的な評価なんだそうです。エンドクレジットではスタッフ全員の映像や写真を掲載し、障害者の方が自在にスキーを楽しむ映像を挟んでることからも、携わった方々への思いやりを感じるし、作品を無責任なものにしていないことがわかります。

 内容に一貫性がなく身体的なネタもやや不気味であった『ムービー43』(笑)よりは、ずーっと楽しくて感動できる作品だと思います。グウィネス・パルトローとジャック・ブラックの掛け合いの面白さも加えておきましょう。

 もう1回。ビバ、グウィネス!


(C)2001 by "Shallow Hal" Filmproduktion GmbH & Co.KG and Twentieth Century Fox Film Corporation.All rights reserved.

【出典】『愛しのローズマリー』/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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6 件のコメント:

  1. こんばんは!!
    「ムービー43」も未見ですが、
    この映画も絶対に見ます!!
    ビバ、グウィネスですね!!\(^o^)/

    いや~、画像のグウィネスが可愛い!!
    PCの前で悶えちゃいました(爆)

    この映画も見た後、改めて
    お邪魔させて頂きます!!(^^♪

    グウィネスに凸!!\(^o^)/

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  2. >take51様
    このグウィネス、いいでしょう?
    ハル(ジャック)との付き合いで見せる表情はどれも素晴らしいですよ。
    外面と内面を両極端にする為の演出でしょうが、このグウィネスは突出していると思います。
    もしご覧になられたら感想お聞かせ下さいね。

    「ムービー43」はちょっと過激なところもありますんで、お気を付け下さい(笑;)。

    応援コメントありがとうございました♪

    返信削除
  3. こんばんは!
    やっと見ることが出来ました!!(^.^)

    いや、とっても良かったですよ!!
    まさかの話でビックリしました!!

    仰る通り、ハルを見るグゥイネスはいつも
    素敵でした。今も素敵ですが若い頃の彼女は
    知的で可愛くて・・。とっても魅力的ですね!!(^^♪

    結構、ギリギリのネタを扱ってますが嫌な感じが
    なく上手く作った映画ですね!ムービー43と一緒の
    監督とは思えないです(笑)

    ジャケットもよく見ると「なるほど!!」という
    感じで、後から後から色々楽しめました!!
    今回も素敵な映画の紹介をありがとうございます!!(^^♪

    改めて応援です!!\(^o^)/


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  4. >take51様
    ご覧になられたのですね。楽しんで頂けたようで何よりです。

    結構古い作品ですからね、グウィネスも若さってもんですが、撮り方も上手いので、更なる可愛さパワーアップですよね。

    確かにギリギリのネタは監督ならではですが、これを上手く感動に繋げている点は感心するばかりです。

    同じ監督の「メリーに首ったけ」も見直した方がいいのかな(笑)。

    応援コメント、ありがとうございました♪

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  5. ちゃんぷる2014年8月11日 7:58

    またまたお邪魔します。
    ワタクシのジャック・ブラックの初見コメディ作品です!
    「デッド・マン・ウォーキング」での、ショーン・ペンの弟役で悲壮感漂う彼と、「ジャッカル」で頭の悪そうな闇の武器商人(設計士?)。
    「エネミー・オブ・アメリカ」での、案外リアルなPC技術者しか観たことがなかったので、衝撃でした。
    ジェイソン・アレクサンダーは「プリティ・ウーマン」でも、ちょっとヤな役でしたね。
    けっこう驚いたのが、“ハンサム・ラルフ”のキャスト名が1人だったこと。
    特殊メイクさんが本当に優秀な映画だったんですね。
    グイネスが可愛らしすぎて、レンタルで観て即買しました。
    ちなみに、アノ心理学者の男性は、セレブ相手の本物の心理学者らしいですよん♪

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  6. >ちゃんぷる様
    何度でもウェルカムですよ〜。

    なんと、デッドマンウォーキングに出てましたかジャック。これ、観る前にデッキがいかれてしまい、虚しく中古のビデオが手元に残ってたりします(爆)。
    ジャッカルは観ましたよ!ああ、あの武器商人ですよね。ジャッカルに提供したゴツイ銃で撃たれてましたっけ。悲惨な最後。
    私も同じくコメディとして初めてジャックを意識したのが本作でした。調べてみるとマーズアタックなんかにも出ていたのですね。どこに出てたんだよジャック(笑)。

    いろんなキャラクタを描き分けられるメイク術は確かに凄いです。
    監督が身体障害までいじくる質だから、その辺も相俟って非常にインパクトある画作りになってますよね。
    グウィネスの魅力も十分引き出されていてたまりません。

    巨体の心理学者が本物ということは、実際エレベータで出会ったらバナナの房みたいな手で頭を鷲掴みにされるのですね!

    この作品でホッとするのがエンドクレジットなんですよね。裏方スタッフ陣まで労うかのように映像や写真を流すところ、なんだか感動してしまいます。

    コメントありがとうございました♪

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