2011年7月31日日曜日

映画『スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団』 ・・・アル中男が謎のアタッシュケースと格闘します

●原題:Contagion
●ジャンル:SF/ホラー
●上映時間:90min
●製作年:2010年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョン・リチャゴ
◆出演:ヴィニー・ビランシオ、ヴィクトリア・デ・マレ、ロニー・ルイス、ケリー・ケイ、ジア・パロマ、その他小勢

 7月ももう終わりですね。まだまだ暑い日は続くのでしょうが、皆さん体調には十分お気をつけ下さいね。
 今回は懲りずにいつものシリーズ作品です。割とこのシリーズは当ブログの中では人気がありますので、ぜひ全作品のコンプリートを目指したいと思っておりました。実際ここまでくると、需要も皆無な気がしますがね(笑)。

【ストーリー】
 アメリカ。どっかの町のアパート。そこでは様々な人間模様が渦巻いていた。住人のアル中芸術家トロイは、友人の女が持ち帰ったアタッシュケースを思わず開けてしまう。中にはモニタ画面やボンベ、そしてボタンが並ぶ装置が収まっていた。試しにボタンを押すと、突然アタッシュケースが作動し始め、飛び出した何かにサムは手を噛まれてしまう。サムは慌ててアタッシュケースを閉じるが時すでに遅し。やがて出現する怪物によって住人らは一気にパニック状態。アパートという閉鎖空間の中で怪物との死闘が始まる・・・。たぶん。


(7人います。6人しかいないようですが、下の方にも誰かいるので間違いないです)

【感想と雑談】
 もうホントにいいんじゃないか。そんなことしか浮かばないシリーズ第5弾XXXXXです。フィフスだって。Xの多さに目がとってもチカチカするので、これからのシリーズ作品は次のように表記しようと思います。X、XX、XXX、4X、5X。あー、スッキリした。

 前作の4Xがある意味衝撃的だったので、今回はもっと上をいく出来なんじゃないかと身構えていたのですが、割とそうでもない雰囲気(どんな)で始まるのでやや安心することができました。しかし、観ていくうちに、さすがデッチ上げ作品5Xだぜ、と唸らずにはいられなくなるのでした。

 舞台はオンボロなアパート。アル中で芸術家の主人公トロイが泣かず飛ばずの生活を送っていて、大家から追い出されそうになります。その一方、隣の一室では友人らがチープなポルノビデオを撮影中。とにかく落ちぶれ人物らが沢山集うアパートです。そんなところに、トロイの女友達が、どこぞの取引現場でくすねたアタッシュケースを持ち帰ってきます。開けてみれば中には謎の装置が。



 このアタッシュケース、誰が何の目的で作ったものなのか一切説明がないのですが、かなり丁寧に作られたプロップ(小道具)で、小さな液晶モニタにはそれらしい情報がちゃんと表示されたりします。おそらく製作費の大半はこれに使われたんじゃないでしょうか(笑)。トロイはこれをうっかり作動させてしまい、やがてオンボロアパートが惨劇に見舞われることになります。

 アパートのほぼ一室を使っての密室劇で、男女合わせて7人の人物が協力したり敵対しながらの人間ドラマを形成します。アタッシュケースに封じ込まれていた太古からの謎の怪物が、屋根裏に住み着いてしまい、そこからヘドロと触手を伸ばして襲ってきます。襲われた人間は怪物に取り込まれ同化します。今回もエイリアン要素はないのですが、描写としては4Xより原点にやや戻ったかなという感じです。ハデさはないですが、怪物の造型やCGも一応出てきます。

 女性が何人か出てくるので、スピーシーズ的なエロス描写は沢山出てきます。ですが、DVDパッケージに並ぶ金髪の美女軍団は一切出てきません。前作の4Xでは金髪美女が1人佇むデザインでしたが、本作では5人も並んでますから、グシシと油断してフタを開けてみると、実際の女優陣のグレードが・・・。ダメージはデカイです。ただ、同化した女が変身前よりも変身後の方が美人に見えるという、前作同様にちょっと嬉しい特典はありました。


(なかなかカッコよく出来たプロップです。まさか既存作品からの流用とかないよな)

 後半に入ると、アル中トロイの出番となります。アタッシュケースの装置にEMP(電磁パルス)機能があり、これを使って怪物を退治しようとします。まずはEMP機能のロックをピッキングで解除しようとするトロイ。彼の手元と顔面アップをダラダラ交互に映すこと数分間。やっと解除ができ満足気なトロイ。あとはボタンを押すだけ。準備は万端やったぜ。でも押しません。なんで?

 その後も友人らは襲われ命を落としていきます。それを見ていたトロイは「このEMP装置は人体には無害だ。最後の手段に使ってくれ」と言い残し、1人で怪物に向かっていきます。最後の手段って、もうこれしか手段はないのに、未だボタンを押さないのはなんで?残った友人らは脱出するんだぜと叫ぶと廊下を突進。ヘドロと触手に捕まりあわや絶命か・・・と思われたところで友人らはEMP装置をスイッチオン。電磁波がアパートを駆け巡るのでした。EMP装置はずーっと手元にあったんだけどな。

 怪物にトドメを刺す為(EMPはいったい)、トロイはアパートと運命を共にします。ありがとうトロイ。でも、その後もまだまだ続くんだよ、という凶悪なオチが待っているのでした。


(割とスピーシーズっぽい変身ぶりです。4Xのときとは大違いです)

 割と個性的な登場人物が多しで、特に高飛車なラテン系女の顛末にはワクワクものだったと思います。残念なのは女優陣のグレードで、これが素の状態でも高ければ息苦しい密室劇も色々楽しみが増えたでしょうし、ここがスピーシーズとしてどれだけ扱えるかのポイントになるのだと思います(笑)。

 さて、これでやっとスピーシーズXシリーズも完結でしょうかね。長かったですね。全5作品を振り返ってみると、やはりX、XX、XXXが面白かったように思います。女優陣のグレードやスケール感とかも上をいってましたし。まあ、あくまでもシリーズ中での相対的な評価ですけどね。4Xと5Xは申し訳ないですが、悪い夢でも見たんだということで、なかったことにしても宜しいんじゃないでしょうか(笑)。

 余力あれば他のシリーズ作品もどうぞ。

 第1弾 ⇒ 『スピーシーズX  美しき寄生獣』
 第2弾 ⇒ 『スピーシーズXX  寄生獣の誘惑』
 第3弾 ⇒ 『スピーシーズXXX  寄生獣の甘い罠』
 第4弾 ⇒ 『スピーシーズXXXX  寄生獣の囁き』
 第6弾 ⇒ 『スピーシーズXXXXXX  寄生獣の吐息』


(C)2010 All rights reserved Lechago Entertainment
【出典】『スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団』/アット エンタテインメント

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2011年7月18日月曜日

映画『ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛』 ・・・剥製好きの男と変なカレーを食べる女中の日常生活

●原題:Buio Omega
●ジャンル:ホラー
●上映時間:94min
●製作年:1979年
●製作国:イタリア
●言語:イタリア語
●カラー:カラー
◆監督:ジョー・ダマト
◆出演:キーラン・カンター、シンツィア・モンレール、フランカ・
ストッピ、サム・モデスティ、アンナ・カルディーニ、ルチア・
デリア、その他大勢




 実に久々の更新となりました。なんとか月一更新は保ちたいものです。そうそう、女子サッカーのなでしこジャパン、世界一になったのですね。おめでとうございます。スポーツはあまり見ませんが、日本が頂点に立ったことは素直に嬉しいものです。
 さて今回は、知る人ぞ知る(?)イタリアのホラー作品です。新作が目白押しの夏ですが、こういうのもいいんじゃないですかね。当ブログは外しまくりでいきますので、宜しくお願いします(笑)。

【ストーリー】
 イタリアのどこか。溺愛の妻を病気で亡くしたフランクは、ショックのあまり妻の遺体を剥製にしてしまう。屋敷の不細工な女中は、そんなフランクをかばい、そして愛し続ける。やがて、フランクは暴走を始め、偶然知り合った女性達を襲い出してしまう。一方、ある探偵はフランクの行動に目を付け捜査を開始する・・。


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【感想と雑談】
 常夏の猛暑の時期に、こんな鬱陶しいホラー作品です。暑苦しいです。でも、江戸時代からの知恵にある”暑いときこそ熱いお茶を飲む”と同様、”暑いときこそ暑苦しいホラーを観る”。これです。まさに夏の風物詩ですね(違。
 
 ずーっと前から気になっていた作品ですが、先日やっと観ることができました。殆ど陽の目をみない作品ですが、歴代のホラーとしてもの凄い紹介をされてたりしますね。イタリアらしい異様な雰囲気を持った、なかなか味わい深いホラー作品でありました。
 
 冒頭、不細工な女中が、呪い人形を使ってフランクの妻を病死させます。この時の女中の不敵な笑みで早くもお腹いっぱいです。妻を溺愛しすぎていたフランクは、剥製作りの趣味を活かして、妻の遺体を剥製にします。腹を割いて内臓抜きをする際、取り出した心臓を愛しくかぶりつくフランク。血がブシューと噴出します。そして、剥製妻をベッドに寝かせ安心するフランク。オカルト現象やカニバリズムも入ったお徳感溢れるホラーですね。
 
 かなり危ないフランクですが、コイツ以上に危ないのが不細工な女中。フランクを支配したいがため、常軌を逸した行動に走ります。フランクがヒッチハイカーのメタボ女を思わず殺してしまえば、その遺体をヘラヘラ笑いながら解体し、硫酸をぶっかけ処理します。ジャジャーンと浴槽の硫酸に浮かぶ遺体のパーツ。これを見てオェーつくフランクでした。


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 液体化した遺体を庭に埋めた女中は、使ったバケツを台所で洗い終わると、その脇のナベに入った得体の知れない料理をフランクと一緒に食べます。カレーと呼ばれていますが、見た目は水気のないボットンカレー。90度傾けても落ちないカレー。そんな感じ。遺体処理が終わったばかりなのにこの食欲はいったい。しかもこの女中、ボットンカレーを貪り食いますが、この時の食い方が下品すぎて大問題。クチを閉じずにグチャグチャ食う様をドアップで映し、時々噛み砕いた具が飛び出したりします。嫌がらせか。これを見てまたもやオェーつくフランクでした。
 
 倒錯の世界に入り浸りのフランクと年増女中ですが、その後もジョギング女が乱入したり、探偵が詮索してきたりとイベント対応に忙しくなります。クライマックスでは、亡き妻そっくりの女が尋ねてきたことで、フランクは混乱し暴走し始めます。フランクと不細工な女中にはどんな運命が待っているのでしょうか。
 
 ド変態で異常な世界を描くだけでなく、犯罪ものとしてのサスペンス要素や風光明媚なところもあるという作品。まとまりが悪いともいえますが、下品さと優雅さが混在している辺り、ある意味インパクトがあって宜しいんじゃないでしょうか。音楽は信頼のゴブリンだし(笑)。ジョー・ダマト監督は他でもえげつないホラー作品を撮られているそうです。さすがイタリア。


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 突然話が変わりますが、なんとあの名作『吐きだめの悪魔』('85)が遂にDVD発売されるんですね!豪華な特典付きで!その他にも気になる作品が勢揃い!!素晴らしいですね。

 
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 という訳で、本作のポスター(左)と、『吐きだめの悪魔』のある場面(右)を並べてみたのですが・・・・・・なんだか似てません?


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2011年6月1日水曜日

映画『ポストマン』 ・・・ケビン・コスナーのオレ様カッコいい郵便配達人

●原題:The Postman
●ジャンル:SF/アクション/アドベンチャー/ドラマ
●上映時間:177min
●製作年:1997年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ケビン・コスナー
◆出演:ケビン・コスナー、ウィル・パットン、ローレンツ・テイト、
オリビア・ウィリアムズ、ダニエル・フォン・バーゲン、ジェームズ
・ルッソ、トム・ペティ、ショーン・ハトシー、その他大勢
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 台風は無事去ったようですが、これから梅雨なんですよね。いやな季節です。早くお寒いクリスマスにならないかな。 

【ストーリー】
 2013年。戦争によって荒廃したアメリカ。復興し始めた各地を旅する一人の男がいた。ある日のこと、ベスレヘム将軍率いる武装軍団ホルニストに捕らえられ強制的に兵士にさせられた男は、ベスレヘム将軍の独裁的行為に我慢ならなくなり隙を突いて逃走する。そして途中、ポストマン(郵便配達)の装備と郵便物を入手する。男はポストマンに扮し、ある集落に手紙を届けることで歓迎を受けるが、その際に豪語したアメリカ再生のホラ話を住民らは信じきってしまう。やがて、各地を結ぶ手紙に希望を託したい住民らは男を英雄扱いし、郵便事業を発展させようと大勢の住民がポストマンになると名乗り出る。男は複雑な心境になるも、皆の期待に応えるべく力となり、周りは希望と平和で溢れていくかに見えた。しかし、かの軍団ホルニストがそれを簡単に許すはずがなかった・・・。

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【感想と雑談】
 本作は公開当時から何かと話題で持ちきりだったのを覚えています。コスナーが何かやらかしてるらしいと。その頃にはコスナーに興味はなくなっていたので、結局一度も観ずに現在に至る訳ですが、先日、読者りーりん様からリクエストを頂いたことで、なんだか興味が沸いてきました。今さら初めて観る自分にとって、本作がどう映るのか。公開当時とりーりん様の評価ダブルパンチで、だいたい想像付いてますが(笑)。
 
 一応SFなんですね。時代は2013年。今からたったの2年後というホットな近未来。それまでに大規模戦争が起きてますので、ほぼ文明基盤が滅びた原始的な未来像になっています。コスナーは原作の魅力をブチ壊すような作りにしているらしいのですが、原作を知らないのでその辺のギャップはよくわかりません。でも、コスナーといえばのオレ様カッコいいだろ?という志はビシビシ伝わってきました。さすがです。
 
 コスナー演じる男が、早々に軍団ホルニストのベスレヘム将軍に見つかり、軍団入りさせられます。この時、男はカッコいい立ち回りを見せることもなくヘタレ状態ですが、これから徐々に立ち上がっていくんだぜ、という魂胆が垣間見えるような見えないような。とにかく軍団ホルニストの本拠地で男の特訓が始まります。本拠地では他からも徴兵されてきた大勢の男らがいますが、その中にどう見てもキーとなる二人の人物が男に接近してきます。そうかコイツらが相棒となって共に反撃していくのか・・・と思っていたら、二人はあっけなく昇天し、結局は男だけ軍団から逃走。前半も前半で軽く期待を裏切られます。易々とオレ様に相棒を付けるんじゃねえってことですね。

 ポストマンに扮した男は、郵便事業を復活させたことで集落の人気者となり、途中で知り合った未亡人ともよろしくやっていきます。その一方で、軍団ホルニストの悪事が並行して描かれるのですが、何かとベスレヘム将軍が現場まで出向いてきます。本拠地でふんぞり返ってればいいのに。このベスレヘム将軍、一見優しそうな面構えなのですが、戦争前はコピー機のセールスマンをやっていたらしく、今がまさにオレ様の天職!とか抜かし、極悪非道に走ります。眠っていた才能が戦争によって悪い方向に開花したのでしょうか。時間があれば自画像を描いたりしてインテリっぽいです。いつも2~30人の兵隊と一緒に行動してますが、規模のデカさがイマイチよくわかりません。

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 軍団ホルニストにムカついたポストマンは、集落の元軍人の老人から戦略の知恵を借りることにします。これはカタルシス間違いなしの展開になると期待できたのですが、ホルニストの斥候部隊数人を仕留め、その後に死体を隠すだけで終わりにします。全滅させるんじゃないのかよ。ホルニストはこれくらいにしておこうというヘタレなポストマンですが、これが我慢できない集落の仲間が死体をベスレヘム将軍の目の前に投げ捨ててしまいます。それを知ったポストマンは「何すんだ!!」と怒り心頭ですが、こうしないと話は進みません。

 色々考えた挙句、ポストマンは一人で軍団ホルニストに立ち向かい、ベスレヘム将軍との一騎打ちに挑みます。仕方なく受け入れるベスレヘム将軍ですが、ちっとも面白くありません。決起した集落の住民らが一大決戦で悪の軍団を滅ぼすというのが、もっとも望ましい展開だと思うのですが、これがクチ喧嘩の後にスローモーな殴り合いだけとか。しかもせっかくノックダウンさせたベスレヘム将軍にトドメを刺すこともなく、画的にはつまらないクライマックスを迎えてしまいます。みんな仲良く平和にいこうぜ、というポストマンの演説に、下がりかけた溜飲も全てリバースです。
 
 全体の顛末としては、コスプレヘタレ男の嘘八百が集落の住人を奮い立たせ、それが各地に伝染し、軍団ホルニストとの対決から、最終的に男=ポストマン=英雄伝説が生まれることになります。コスナーにとっては、この英雄伝説辺りが最も外せないオレ様ポイントであり、最後の最後に映し出されるオブジェには全力を注いだに違いないと思うのです。2043年にお披露目されるこの恥ずかしいオブジェに。
 
 中盤、こんなシーンがありました。一人の少年が手紙を出そうと家から飛び出すのですが、その目前で馬に乗ったポストマンが勢いよく通過していきます。ションボリな少年が引き返そうとすると、急停止しクルリと振り向くポストマン。そして少年を凝視し溜めること40秒間。仰々しいBGMと共にボルテージがMAXに達した辺りで遂にダッシュ。もの凄い勢いで走りながら少年の手紙を鷲掴みにし、どっかに去っていくポストマン。これが前述のオブジェへの布石になってる訳ですが、そんなことよりも流鏑馬じゃないんだから、手紙はちゃんと立ち止まって受け取るべきですね。一体どんな郵便サービスよ。


(問題の流鏑馬。少年役はコスナーの実の息子だとか。上のポスターでイエローカード出してるちっこいヤツ)
 
 あまり抑揚もない割に上映時間が3時間もあるので、先の流鏑馬シーンとか色々バッサリ切り落として90分くらいにまとめたら、評価は上がったかもしれませんね。いや、やっぱりダメか。演出や役者陣、それに音楽なんかは悪くないと思うのですが、ヒーロー気取りのオレ様カッコいいコスナーは残念であります。
 同じくコスナー主演の退廃SF大作『ウォーターワールド』('95)の方が、爆笑できた分お徳なんだと思います。

 最後に色々と受賞された功績を称えて終わりにしたいと思います。
 
 <1997年度ゴールデンラズベリー賞>
 ・最低作品賞
 ・最低監督賞(ケビン・コスナー)
 ・最低主演男優賞(ケビン・コスナー)
 ・最低脚本賞(エリック・ロス、ブライアン・ヘルゲランド)
 ・最低音楽(歌)賞(ポストマンの挿入歌全部)

 やるじゃん。


(C)1997 Warner Bros. All Rights Reserved.
【出典】『ポストマン』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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2011年5月19日木曜日

懲りずにアホ画像作成 その1

 雲を突き抜けるくらい巨大なオブジェ。実にいいですね。想像しただけでも吸い込まれそうになります。別に巨大ナースが好きとか、そういうことじゃないんです。たぶん。
 しかし、実際こんな光景に出くわしたら最後でしょうな。色んな意味で(笑)。

 次は映画記事、頑張ります。きっと。




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2011年5月7日土曜日

映画『新しい人生のはじめかた』 ・・・ワケあり米国男がワケあり英国女と出会います

●原題:Last Chance Harvey
●ジャンル:ドラマ/ロマンス
●上映時間:93min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョエル・ホプキンス
◆出演:ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、アイリーン・アトキンス、キャシー・ベイカー、リアール・バラバン、その他大勢

 GWもそろそろ終わりですね。皆さんのGWはいかがでしたか?私は見事カウチポテトなGWをキメてやりました。自信を持って言い切ります(笑)。
 さて、今回もまた大人チックなロマンス作品です。SF、アクション、エロ要素は皆無なので、ご承知おき下さい。

【ストーリー】
 イギリスはロンドン。アメリカから娘の結婚式にやってきたCM作曲家のハーヴェイ。離婚後に離れ離れになっていた娘との再会に喜んだのも束の間、その後には地獄が待っていた。娘を取り囲む新たな環境に馴染めないわ、娘からは結婚式のバージンロードは今の父親と歩くと言われるわ、突然アメリカの職場からクビを言い渡されるわで散々な目に会う。意気消沈で空港のバーでヤケ酒を飲むハーヴェイだが、隣の席に座る一人のイギリス人女性が目に止まり・・・。

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【感想と雑談】
 今回も大人のロマンスものです。なんだか最近こんなのばっか観てる気がしますが、なるべく幅広く観ることを宣言してますので、不思議に思わないで下さい(笑)。
 
 こういうミドル層以上が活躍するロマンスものっていいですよね。若い世代ほどの元気や勢いはないけども、積み重ねの人生が醸し出す味わいや奥深さがあると思うんです。
 
 アメリカ人男性のハーヴェイとイギリス人女性のケイトを、それぞれオスカー俳優のダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンが演じています。渋みが滲み出た静かな演技には目を見張るばかり。ある意味、熱いバトルとも言えましょう。
 
 ハーヴェイはCM作曲の仕事が若手進出により上手くいかない状況に置かれています。そんな時にイギリス在住の娘の結婚式にウハウハ出向きますが、離婚してからの娘や元妻の境遇を見て自分が非常に浮いた存在であることを痛感します。そして、娘からはヴァージンロードを一緒に歩かないと宣告され、同僚からは仕事が無くなったとのトドメの連絡を受けてしまい、人生最悪の見本市がオープンします。その後、失意どん底で空港のバーに立ち寄ると、ある一人のイギリス人女性が目に入ります。

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 一方、ロンドン在住の独身女性ケイトは空港の公共統計局で働いていて、母親や同僚から相手のことを心配されまくりの毎日を送っています。もう若くないケイトは同僚から紹介された男性とデートをしても、全て諦めているかのように消極的な態度で終わらせてしまいます。ある日のこと、空港のバーで休憩していると、隣でヤケ酒を飲んでいたアメリカ人に声をかけられます。
 
 空港のバーでの出会いから二人の話は発展していくのですが、それまでの二人のそれぞれのエピソードの中で、実は細かい接点が描かれていたのは上手いと思いました。ちゃんと会話もしてるし、同じタクシーを乗り降りしたりと、これからの二人を暗示しているかのようです。バーでは、ハーヴェイが以前、空港でケイトからのアンケート協力を拒否したことを思い出し侘びを入れるのですが、ここで思ったことをハッキリ言ってくるケイトに関心を持ち始めます。ここから始まる二人の応酬は素晴らし過ぎます。
 
 二人ともオスカーの底力というやつでしょうか、ダスティン・ホフマンは信頼と安心の演技で納得ですが、ここではエマ・トンプソンの自然すぎる超絶演技に軍配を上げたいと思います。初めケイトは読書中に気安く声をかけてくるハーヴェイを相手にしませんが、陽気で押しが強いくせにどこか影を持ったところに興味を持ち始めます。今までの男性には無かった可笑しいネタ振りに、ケイトは静かに反応し始め、終いにはハーヴェイと1日付き合うことになります。この時のエマ・トンプソンの加速していく内気で静かな演技は圧巻。無邪気な可愛らしさを垣間見せたり、女性として立ち直っていく姿もさりげなく演じていて実に素晴らしいです。ビバ!トンプソン。

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 また、合間に描かれるケイトの母親のエピソードもなかなか面白かったです。隣に越してきたポーランド人男性の行動が気になって仕方がない母親は、この隣人が庭先で人間サイズの袋を担いでいるのを見て殺人鬼だと思い込んでしまいます。これには実はちゃんと納得できるオチが用意されていて、なんともホノボノとした気分に浸れます。肝心の二人のエピソードを食ってるかもしれません(笑)。
 
 ラスト、ハーヴェイのある行動に対しケイトはこれまで抱いてきた異性に対する心情を激白します。別に特別なことでもなく、こういう思いを持つ人は沢山いるのだろうと思います。これを乗り越えようとするケイトと、それを受け止めラストチャンスとして頑張るハーヴェイには、せひ万歳三唱で見送ってあげたいと思うのです。
 
 地味なんですけどね、じっくり観ると実は結構なパワーを秘めた作品なんだと思います。それと、アメリカ人とイギリス人のバトルでもあるので、同じ英語でもアメリカ訛りとイギリス訛りの対比がとても鮮明で面白いです。吹替えで観るとこの魅力は全滅してしまうので、字幕版をぜひお薦めしたいです。

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 因みにこの時、ダスティン・ホフマンは71歳、エマ・トンプソンは49歳だって。若々しいなあ。この二人の共演作は他にもあるみたいなので、またチェックしてみたいと思います。 

(C)2008 Overture Films,LLC. All Rights Reserved.
【出典】『新しい人生のはじめかた』/ビクターエンタテインメント

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2011年5月2日月曜日

ジオラマ化計画 その4 ・・・GWということで久々に挑戦

 
 せっかくのGWなので、久々のジオラマ化計画に挑戦してみました。前回の記事はちょうど2年前でしたな(笑)。
 
 今回、こんな題材でやってみたら


 こんなのが出来ました。


 こういう見上げるような構図だとミニチュア感を出すのは難しいですね。ということで、恒例のナースに登場してもらいました。今回は巨大ナースではなく、実物大ナースがジオラマの町を訪問・・・という強引な設定。これでちょっとはミニチュア感が出たかな。出ないか。やっぱし無理がありすぎたようです。アホです。因みにこの町、築地だそうです。
<追記
 モデルはブラックナースでなくブラックメイドになるんかこれ。どっちなんだろう(笑)。

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2011年4月24日日曜日

映画『50歳の恋愛白書』 ・・・ワケあり50歳女がキアヌ・リーブスと出会います

●原題:The Private Lives of Pippa Lee
●ジャンル:ドラマ/ロマンス
●上映時間:98min
●製作年:2009年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:レベッカ・ミラー
◆出演:ロビン・ライト、アラン・アーキン、キアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダー、ジュリアン・ムーア、モニカ・ベルッチ、ブレイク・リブリー、マデリン・マクナルティ、その他大勢

 そろそろGWですね。今年はどんな感じなんでしょうか。全国的に控えめなGWになるのかな。まあ、私の場合はどんな時でもカウチポテトな連休になってしまうのですが(笑)。
 さて、今回はドラマ作品の紹介です。しかも恋愛ものだって!大丈夫なのか。たぶん大丈夫じゃないです。

【ストーリー】
 アメリカの田舎町。若い頃よろしくない過去を持つピッパ・リーは、作家のハーブ・リーと結婚したことで良き妻そして母として人並みの人生を送ることができていた。しかし、50歳を迎えてからは夫の病よる住居移転や子供との確執が影響し何やら落ち着かない日々が続いていた。夜な夜なキッチンが荒らされる事件にも気が滅入るピッパ。そんなある日のこと、ピッパは隣人の出戻り息子クリスと出会ってしまう・・・。


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【感想と雑談】
 たまにこういう作品が観たくなります。『トレジャー・ゾンビ』とか『メガ・ピラニア』とか、そんな作品ばっか追ってると、こういうタイトルが急に気になったりするものです。心が洗われるようですね。50歳の恋愛、悪くないじゃないですか。いつまでも輝き続ける女性はいいものです。応援しますよ。
 
 ということで手に取った本作ですが、なんとも思っていたよりも随分違った内容でした。前回の記事に続いてではないですが、今回も期待を外される結果となりました。
 
 キアヌ・リーブス演じる年下男との出会いって『恋愛適齢期』('03)でもありましたよね。キアヌ演じる若手医師がダイアン・キートン演じる熟女に夢中になるのが印象的な恋愛コメディ。今回もそんなノリでイケるかと思ってたのですが、タイトルから想像できる恋心スパークでコメディな要素は殆どなかったです。しかし何でキアヌ??やる気なさ全開の出戻り男役なんですが、年下の恋愛対象というだけで持ってこいの役者なんでしょうか(笑)。


(え?なんすか??な表情の寝起きキアヌを代弁するTシャツ)

 皆から理想的な主婦だと羨ましがられるピッパも、実は色んな悩みを抱える一人の女。夫が心臓の病で倒れて以来、田舎町に越して来たまではいいものの、近所はお年寄りばかりだし、自立し始めた子供とも上手くいかない。極めつけが、夜な夜なキッチンが荒らされるので監視カメラを設置したら、そこに映っていたのがピッパ本人。夢遊病を患ったことが判明。これが50歳の節目なのか。
 
 そんな現在のピッパを延々描いていくだけでなく、ピッパが送ってきた人生がどんなだったかを回想形式で合間に挿入していく感じです。ドラッグ浸りだった母との確執から家出をし、レズの叔母の元に居候したと思ったら、そこも飛び出し自分もセックスやドラッグ浸りのヒッピー生活に。そんな最中に出会った売れっ子作家のハーブ・リーと結婚したことで生活は一変。そして現在に至る訳ですが、最近になって過去の封印が重く圧し掛かり始める50歳節目のピッパなのです。


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(ピッパの赤ちゃんプレイを撮影するレズ女のカット。両肩のソバカスがリアル)

 隣人の出戻り息子クリスには当初気にもしなかったピッパも、その後のクリスの性格を垣間見ることで興味を持ち始めます。そんなピッパが夢遊病の最中にクリスが登場するところは秀逸でした。ピッパが野原をさ迷ってるとクリスがタバコを売ってるので注文しますが、現実ではコンビニを徘徊し店員クリスに意味不明の注文をしていたという行動は、滑稽でありながらゾッとする瞬間でもありました。現実に存在するクリスやタバコ等がリンクして登場するところに、ああ夢ってこんなだよなと思えましたね。しかし、夢遊病って怖いな。
 
 パッケージのデザインからも見て取れる豪華な女優陣。ジュリアン・ムーア演じるレズ女カットと、モニカ・ベルッチ演じる夫ハーブの元妻ジジは、回想シーンでほんの数分の出番だというのに、強烈な印象を残す役どころ。特にベルッチはエロ期待値が垣間見えたというのにあの顛末。アンドあのムッチリ体型は目に染み付くこと必至。この二人はピッパにとってどうしても拭えない過去の残像となってる模様です。また、現在進行形で登場するウィノナ・ライダー演じるピッパの友人サンドラも大変病んでる役どころで、誰一人と気が晴れず笑わせてもくれないのが残念なところです。


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(ムッチリ体型な元妻のジジ。この後、大変なことになります)

 そういえばピッパがやたらと少女時代の回想をするところ。何となく『フォレスト・ガンプ』('94)のヒロイン(フォレストの彼女)ジェニーの顛末を思い出してしまったのですが、なんとピッパ演じるロビン・ライトがまさにそのジェニー役をやっていたのでした。なんという一致感。波乱万丈な人生を送ってきた共通点から、作り手は『フォレスト・ガンプ』と同じくピッパ役にもロビン・ライトを起用したのかもしれません。と都合の良すぎる推測をしてみます。
 
 ある事件の勃発によってピッパにクライマックスが訪れます。傍目には不幸のどん底でもあるのですが、ピッパにとっては何かふっきれた瞬間だったに違いありません。そんなピッパに見せる娘の笑顔が実に印象的でした。現実的で切実な問題を切り口とした恋愛要素ものとしては、これも十分有りの結末になるんじゃないでしょうか。キアヌ・リーブスとの胸キュンな恋愛ストーリーを期待すると、若干、体を壊す可能性があるのでご注意下さい。
 
 邦題タイトルにある「~白書」は、よく考えれば意味深で上手い付け方なのかもしれませんね。さーて、『恋愛適齢期』を見直すとするか(爆)。


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(ピッパへのスパンキング。50歳の恋愛白書でまさかのSMプレイ。)

【オマケ】

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(こちらは『フォレスト・ガンプ』でヒッピーなジェニー役のロビン・ライト)
 

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(こちらは『フォレスト・ガンプ』でシングルマザーなジェニー役のロビン・ライト) 
 
(C)2008PL6,LLC ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『50歳の恋愛白書』/ポニーキャニオン

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