2011年7月31日日曜日

映画『スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団』 ・・・アル中男が謎のアタッシュケースと格闘します

●原題:Contagion
●ジャンル:SF/ホラー
●上映時間:90min
●製作年:2010年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョン・リチャゴ
◆出演:ヴィニー・ビランシオ、ヴィクトリア・デ・マレ、ロニー・ルイス、ケリー・ケイ、ジア・パロマ、その他小勢

 7月ももう終わりですね。まだまだ暑い日は続くのでしょうが、皆さん体調には十分お気をつけ下さいね。
 今回は懲りずにいつものシリーズ作品です。割とこのシリーズは当ブログの中では人気がありますので、ぜひ全作品のコンプリートを目指したいと思っておりました。実際ここまでくると、需要も皆無な気がしますがね(笑)。

【ストーリー】
 アメリカ。どっかの町のアパート。そこでは様々な人間模様が渦巻いていた。住人のアル中芸術家トロイは、友人の女が持ち帰ったアタッシュケースを思わず開けてしまう。中にはモニタ画面やボンベ、そしてボタンが並ぶ装置が収まっていた。試しにボタンを押すと、突然アタッシュケースが作動し始め、飛び出した何かにサムは手を噛まれてしまう。サムは慌ててアタッシュケースを閉じるが時すでに遅し。やがて出現する怪物によって住人らは一気にパニック状態。アパートという閉鎖空間の中で怪物との死闘が始まる・・・。たぶん。


(7人います。6人しかいないようですが、下の方にも誰かいるので間違いないです)

【感想と雑談】
 もうホントにいいんじゃないか。そんなことしか浮かばないシリーズ第5弾XXXXXです。フィフスだって。Xの多さに目がとってもチカチカするので、これからのシリーズ作品は次のように表記しようと思います。X、XX、XXX、4X、5X。あー、スッキリした。

 前作の4Xがある意味衝撃的だったので、今回はもっと上をいく出来なんじゃないかと身構えていたのですが、割とそうでもない雰囲気(どんな)で始まるのでやや安心することができました。しかし、観ていくうちに、さすがデッチ上げ作品5Xだぜ、と唸らずにはいられなくなるのでした。

 舞台はオンボロなアパート。アル中で芸術家の主人公トロイが泣かず飛ばずの生活を送っていて、大家から追い出されそうになります。その一方、隣の一室では友人らがチープなポルノビデオを撮影中。とにかく落ちぶれ人物らが沢山集うアパートです。そんなところに、トロイの女友達が、どこぞの取引現場でくすねたアタッシュケースを持ち帰ってきます。開けてみれば中には謎の装置が。



 このアタッシュケース、誰が何の目的で作ったものなのか一切説明がないのですが、かなり丁寧に作られたプロップ(小道具)で、小さな液晶モニタにはそれらしい情報がちゃんと表示されたりします。おそらく製作費の大半はこれに使われたんじゃないでしょうか(笑)。トロイはこれをうっかり作動させてしまい、やがてオンボロアパートが惨劇に見舞われることになります。

 アパートのほぼ一室を使っての密室劇で、男女合わせて7人の人物が協力したり敵対しながらの人間ドラマを形成します。アタッシュケースに封じ込まれていた太古からの謎の怪物が、屋根裏に住み着いてしまい、そこからヘドロと触手を伸ばして襲ってきます。襲われた人間は怪物に取り込まれ同化します。今回もエイリアン要素はないのですが、描写としては4Xより原点にやや戻ったかなという感じです。ハデさはないですが、怪物の造型やCGも一応出てきます。

 女性が何人か出てくるので、スピーシーズ的なエロス描写は沢山出てきます。ですが、DVDパッケージに並ぶ金髪の美女軍団は一切出てきません。前作の4Xでは金髪美女が1人佇むデザインでしたが、本作では5人も並んでますから、グシシと油断してフタを開けてみると、実際の女優陣のグレードが・・・。ダメージはデカイです。ただ、同化した女が変身前よりも変身後の方が美人に見えるという、前作同様にちょっと嬉しい特典はありました。


(なかなかカッコよく出来たプロップです。まさか既存作品からの流用とかないよな)

 後半に入ると、アル中トロイの出番となります。アタッシュケースの装置にEMP(電磁パルス)機能があり、これを使って怪物を退治しようとします。まずはEMP機能のロックをピッキングで解除しようとするトロイ。彼の手元と顔面アップをダラダラ交互に映すこと数分間。やっと解除ができ満足気なトロイ。あとはボタンを押すだけ。準備は万端やったぜ。でも押しません。なんで?

 その後も友人らは襲われ命を落としていきます。それを見ていたトロイは「このEMP装置は人体には無害だ。最後の手段に使ってくれ」と言い残し、1人で怪物に向かっていきます。最後の手段って、もうこれしか手段はないのに、未だボタンを押さないのはなんで?残った友人らは脱出するんだぜと叫ぶと廊下を突進。ヘドロと触手に捕まりあわや絶命か・・・と思われたところで友人らはEMP装置をスイッチオン。電磁波がアパートを駆け巡るのでした。EMP装置はずーっと手元にあったんだけどな。

 怪物にトドメを刺す為(EMPはいったい)、トロイはアパートと運命を共にします。ありがとうトロイ。でも、その後もまだまだ続くんだよ、という凶悪なオチが待っているのでした。


(割とスピーシーズっぽい変身ぶりです。4Xのときとは大違いです)

 割と個性的な登場人物が多しで、特に高飛車なラテン系女の顛末にはワクワクものだったと思います。残念なのは女優陣のグレードで、これが素の状態でも高ければ息苦しい密室劇も色々楽しみが増えたでしょうし、ここがスピーシーズとしてどれだけ扱えるかのポイントになるのだと思います(笑)。

 さて、これでやっとスピーシーズXシリーズも完結でしょうかね。長かったですね。全5作品を振り返ってみると、やはりX、XX、XXXが面白かったように思います。女優陣のグレードやスケール感とかも上をいってましたし。まあ、あくまでもシリーズ中での相対的な評価ですけどね。4Xと5Xは申し訳ないですが、悪い夢でも見たんだということで、なかったことにしても宜しいんじゃないでしょうか(笑)。

 余力あれば他のシリーズ作品もどうぞ。

 第1弾 ⇒ 『スピーシーズX  美しき寄生獣』
 第2弾 ⇒ 『スピーシーズXX  寄生獣の誘惑』
 第3弾 ⇒ 『スピーシーズXXX  寄生獣の甘い罠』
 第4弾 ⇒ 『スピーシーズXXXX  寄生獣の囁き』
 第6弾 ⇒ 『スピーシーズXXXXXX  寄生獣の吐息』


(C)2010 All rights reserved Lechago Entertainment
【出典】『スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団』/アット エンタテインメント

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2011年7月18日月曜日

映画『ビヨンド・ザ・ダークネス/嗜肉の愛』 ・・・剥製好きの男と変なカレーを食べる年増女中の日常生活

●原題:Buio Omega
●ジャンル:ホラー
●上映時間:94min
●製作年:1979年
●製作国:イタリア
●言語:イタリア語
●カラー:カラー
◆監督:ジョー・ダマト
◆出演:キーラン・カンター、シンツィア・モンレール、フランカ・
ストッピ、サム・モデスティ、アンナ・カルディーニ、ルチア・
デリア、その他大勢




 実に久々の更新となりました。なんとか月一更新は保ちたいものです。そうそう、女子サッカーのなでしこジャパン、世界一になったのですね。おめでとうございます。スポーツはあまり見ませんが、日本が頂点に立ったことは素直に嬉しいものです。
 さて今回は、知る人ぞ知る(?)イタリアのホラー作品です。新作が目白押しの夏ですが、こういうのもいいんじゃないですかね。当ブログは外しまくりでいきますので、宜しくお願いします(笑)。

【ストーリー】
 イタリアのどこか。溺愛の妻を病気で亡くしたフランクは、ショックのあまり妻の遺体を剥製にしてしまう。屋敷の不細工な年増女中は、そんなフランクをかばい、そして愛し続ける。やがて、フランクは暴走を始め、偶然知り合った女性達を襲い出してしまう。一方、ある探偵はフランクの行動に目を付け捜査を開始する・・。


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【感想と雑談】
 常夏の猛暑の時期に、こんな鬱陶しいホラー作品です。暑苦しいです。でも、江戸時代からの知恵にある”暑いときこそ熱いお茶を飲む”と同様、”暑いときこそ暑苦しいホラーを観る”。これです。まさに夏の風物詩ですね(違。
 
 ずーっと前から気になっていた作品ですが、先日やっと観ることができました。殆ど陽の目をみない作品ですが、歴代のホラーとしてもの凄い紹介をされてたりしますね。イタリアらしい異様な雰囲気を持った、なかなか味わい深いホラー作品でありました。
 
 冒頭、不細工な年増女中が、呪い人形を使ってフランクの妻を病死させます。この時の年増女中の不敵な笑みで早くもお腹いっぱいです。妻を溺愛しすぎていたフランクは、剥製作りの趣味を活かして、妻の遺体を剥製にします。腹を割いて内臓抜きをする際、取り出した心臓を愛しくかぶりつくフランク。血がブシューと噴出します。そして、剥製妻をベッドに寝かせ安心するフランク。オカルト現象やカニバリズムも入ったお徳感溢れるホラーですね。
 
 かなり危ないフランクですが、コイツ以上に危ないのが不細工な年増女中。フランクを支配したいがため、常軌を逸した行動に走ります。フランクがヒッチハイカーのメタボ女を思わず殺してしまえば、その遺体をヘラヘラ笑いながら解体し、硫酸をぶっかけ処理します。ジャジャーンと浴槽の硫酸に浮かぶ遺体のパーツ。これを見てオェーつくフランクでした。


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 液体化した遺体を庭に埋めた年増女中は、使ったバケツを台所で洗い終わると、その脇のナベに入った得体の知れない料理をフランクと一緒に食べます。カレーと呼ばれていますが、見た目は水気のないボットンカレー。90度傾けても落ちないカレー。そんな感じ。遺体処理が終わったばかりなのにこの食欲はいったい。しかもこの年増女中、ボットンカレーを貪り食いますが、この時の食い方が下品すぎて大問題。クチを閉じずにグチャグチャ食う様をドアップで映し、時々噛み砕いた具が飛び出したりします。嫌がらせか。これを見てまたもやオェーつくフランクでした。
 
 倒錯の世界に入り浸りのフランクと年増女中ですが、その後もジョギング女が乱入したり、探偵が詮索してきたりとイベント対応に忙しくなります。クライマックスでは、亡き妻そっくりの女が尋ねてきたことで、フランクは混乱し暴走し始めます。フランクと不細工な年増女中にはどんな運命が待っているのでしょうか。
 
 変態で異常な世界を描くだけでなく、犯罪ものとしてのサスペンス要素や風光明媚なところもあるという作品。まとまりが悪いともいえますが、下品さと優雅さが混在している辺り、ある意味インパクトがあって宜しいんじゃないでしょうか。音楽は信頼のゴブリンだし(笑)。ジョー・ダマト監督は他でもえげつないホラー作品を撮られているそうです。さすがイタリア。


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 突然話が変わりますが、なんとあの名作『吐きだめの悪魔』('85)が遂にDVD発売されるんですね!豪華な特典付きで!その他にも気になる作品が勢揃い!!素晴らしいですね。

 
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 という訳で、本作のポスター(左)と、『吐きだめの悪魔』のある場面(右)を並べてみたのですが・・・・・・なんだか似てません?


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