2008年9月30日火曜日

どーでもいい出来事ですが・・・

今日は台風の影響で1日中天気の悪い日であった。

を差しての帰宅時に、ふと傘の裏側の中心部を見てみると、骨が集結している部分から、小骨のような鉄棒が2本ほどちょろーんとぶら下がっているのが見えた。小骨の先っちょをよく見ると金属疲労なのか割れてしまっている。

試しに残りの踏ん張っている小骨をちょっと触ってみたら、これも先っちょがポロりと取れてちょろーんとぶら下がってしまった。また同じく残りの小骨も触ってみたら、これもちょろーんといってしまった。

連鎖反応のように小骨が取れていく。そしたら突然に傘がギギギギギと変な音を立てて一気に崩壊してしまった。ビックラした。滅多に見れない壊れ方で、なんだか気持ちの悪い形に変形してしまった。これが傘なのか。 雨降ってるし。

昼間の街中だったら、オフィスギャルにウケたかもしれないけど、夜の寂しい国道沿いでの出来事だったので面白くない。ヘッドライトに照らされる姿がアホに見えたに違いない。この傘め。

映画『キラークラウン』の主題歌「Killer Klowns From Outer Space 」。傘とは関係ないけど、イケイケで楽しい曲なので紹介したいと思います。クセになるよ(笑)。


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2008年9月28日日曜日

映画『マネキン』 ・・・SATCのキム・キャトラルがこんな役をやっていました

●原題:Mannequin
●ジャンル:コメディ/ファンタジー/ロマンス
●上映時間:90min
●製作年:1987年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:マイケル・ゴットリーブ
◆出演:アンドリュー・マッカーシー、キム・キャトラル、ジェームズ・スペイダー、G・W・ベイリー、メシャック・テイラー、その他大勢

 すっかり涼しくなりました。もう秋をすっ飛ばして冬になってもいいくらいですね。さて、今回は久々に『マネキン』が観たくなったので、手持ちのLD(笑)を引っ張り出してみました。



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↑大昔のエジプトから遥々やってきたエミー(キム・キャトラル)と芸術家志望のジョナサン(アンドリュー・マッカーシー)

【ストーリー】
 大昔のエジプト。どっかの娘エミーは結婚を迫られる毎日が嫌で冒険がしたいと神様にお願いをする。すると体が消滅するエミー。
 現代のアメリカ。マネキン工場で働く芸術家志望のジョナサンは最高傑作のマネキンを完成させるが、作業効率悪すぎでクビになってしまう。その後も職に付いては芸術魂で懲りすぎる為、即クビとなってしまう。付き合ってる彼女も呆れ顔だ。ある日のこと、ひょんなことから老舗のプリンス・デパートに就くことになるジョナサン。なんとそこにはかつて作り上げたあの最高傑作のマネキンが置いてあった。その夜ジョナサンの目の前でマネキンが動き出す。それは大昔のエジプトから色んな時代を渡ってきたエミーであった。マネキン工場の時からジョンサンに共感し見ていたという。エミーはジョナサンと二人きりの時だけ人間に変われるのだ。その日以来、ジョナサンとエミーは夜な夜な手を組んでは最高のショーウィンドウをプロデュースする。おかげでプリンス・デパートは大盛況になる。これを見た立腹のライバル店イラストラ・デパートはあらゆる手を使ってプリンス・ホテルを陥れようとする。遂には何かあると目を付けたマネキンのエミーまで盗み出す始末。どうするジョナサン・・・。

【感想と雑談】
 とてもノリがよくて楽しめる作品。テンポや音楽が最高。

 マネキン工場、風船パフォーマー、ピザ屋、植木屋、全ての職場で凝りに凝っては即クビになるジョナサンは、そんなヤツいねーよ!と思えるくらいに芸術派思考の男だ。結構へこたれない根性の持ち主でもある。そしてコイツに共感できるのは時空を超えて大昔のエジプトからやってきたエミーくらいしかいない。ということで、惹かれ合うこの二人が、マネキンといえばのショーウィンドウを盛り上げ、ライバル店イラストラ・デパートを蹴散らし、お世話になったプリンス・デパートを復興させていくのだ。いい話しである。

 ジョナサンを演じるアンドリュー・マッカーシーはひ弱そうな芸術家役にピッタリだし、エミーを演じるキム・キャトラルも微妙に美人でないところがリアルでハマった要因。生きいきとマネキンと人間を行き交う役をやっている。最近の彼女はよくわからないのだけど、『セックス・アンド・ザ・シティー』でブレイクしているのでしょうか。彼女は本作の直前に出演した『ゴースト・ハンターズ』なんてのもストライクゾーンです(笑)。

 それにしても、本作にはこの二人以外にも個性豊かなキャラクタが続々登場してくる。二人に好意的なオカマ黒人の従業員ハリウッドは常にハイテンションだ。「私、ハリウッド・モントローズよ♪フォゥッ!!まるで歌のようだわ!」と自分で自分の名前に酔ってしまうナイスオカマだ。この黒人さんの演技は楽しすぎる。大好きだ(笑)。

 ある縁でジョナサンをプリンス・デパートに雇い入れる女社長も、人懐っこいお婆ちゃんという感じでナイス。

 悪の位置付けになるライバル店のイラストラ・デパート側では、ジョナサンと上手くいってないエリートな彼女が勤めている訳だが、その彼女を口説きまくる同僚のイタリア野郎。腰をグラインドさせては彼女にビンタを食らうが、デニーロみたいな泣き笑いの顔でめげずに迫っかける。これぞイタリアだ。社長は社長でニヤケ顔でスカした感じの嫌味な男だったりする。

 実はプリンス・デパート側にも悪が存在しており、まずはイラストラと裏取引している人事部長だったりするのだが、これを演じるのがジェームズ・スペイダーなのである。この俳優さんは色男で女性にモテモテな役柄のイメージがあったのだけど、本作ではそれが木っ端微塵になっている。銀縁丸メガネにポマードべっとりの八ニ分けで、間違いなく人に好かれない嫌味な男なのだ。しかもアホで間抜けときている。イカすぜジェームズ。

 それと、この人事部長が手下として雇う一匹狼のガードマン。コイツもかなり間抜け。ちっこいブルドッグを従え軍隊紛いの行動ルールで夜間のデパートを巡回する。店内で怪しい動きを察知するやブルドッグを放つのだが、ちっとも脅威になっていないところが笑える。演じるのはG・W・ベイリー。『ポリスアカデミー』で鬼教官をやってた人。馬の尻に頭からダイブしていた記憶が・・・。キム・キャトラルともこれで共演していた。

 なんだかキャラクタの見本市になってしまった(笑)。しかし、出てくるキャラクタがどんな役柄だろうと殆ど憎めないというのが素晴らしい。人事部長とガードマンの悪事も爆笑で終わったりと。コメディなのでどんな役柄にも笑いを配置するのは当然だろうけど、このキャラクタの立ち方やノリはちょっといいんじゃないかと思う。

 使われている歌も実にいい。アニメになってるオープニングは元ゴーゴーズのベリンダ・カーライルが歌う「In My Wildest Dreams」。ノリノリだ。 そして、感動的なエンディングはスターシップが歌う「愛はとまらない」。これはかなりヒットしているはず。皆さんも耳にしているのでは。

 80年代のよき恋愛コメディにファンタジー要素を合体させた楽しい作品。実にハッピーな気分になれます。少なくとも損はさせません(笑)。

<追記
 と、書いておきながら、読者様から頂いた情報によると、現在DVDレンタルはされていないとのことです(汗)。確認したところ確かに主要のオンラインレンタルでは扱っていない模様。2004年に期間限定で発売はされていますが、今では入手も困難なのでしょうなぁ・・・。とほほ。



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↑オカマの黒人ハリウッド。クライマックスで「フォー!」とか叫びながら追っ手に水をぶっ掛けてるところ(笑)♪

中盤の盛り上り歌「Alisha - Do You Dream About Me?」


© 1987 GLADDEN ENTERTAINMENT CORP. ALL RIGHTS RESERVED
【出典】『マネキン』/ワーナー・ブラザース映画会社

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2008年9月24日水曜日

あれから聴いています ・・・果てしなく映画ネタではありません

『ウォンテッド』の記事を書いてから、久々にピンクレディのCDを引っ張り出し聴いている今日この頃です。

『ウォンテッド』のキャンペーンもですね、もっとわかり易いタレントを起用するべきだったのではと。ここでビビと来た方、たぶん当たっています。そう、ピンクレディを再再再再再結成させて(再の数合ってますか)、マカヴォイさんの前で「ウォンテッド」(笑)を歌ってもらうとか、そういう粋な演出をしてもらいたかったと思うのです。おかしいな、東宝東和なのに(笑)。

さて、このピンクレディ、PCをやりながらヘッドホンで聴いているのだけど、これが実にイイです。もうン十年前にもなる曲だというのに、二人の歌声は勿論、音はしっかりしているし演奏もとても素晴らしい。頭にズンズンくる。あの時代なら録音技術に演奏も完璧のはずだから、これくらいは当たり前のことなんだけど、なんというのか昔の歌謡曲のイメージからすると衝撃なのだ。(←自分だけ?)
特に「ウォンテッド」の演奏の厚みはスゴイと思う。ビートの効いた曲調で、なんとベースがファンキーなチョッパー奏法(弦をはじいたり叩いたり)なのである!驚いた。他にも同様の曲はあるのだが、このインパクトはデカイ。あの時代の歌謡曲とチョッパー奏法ベースの組合せなんて想像つかない・・・。とにかく昔の歌謡曲もヘッドホンで聴き直してみれば新たな発見があるかもですよ♪

また、同じく一大人気を博したキャンディーズについても、いつかネタにできればなと思います。映画と結び付けれると最高なんだけど(笑)

時代に逆行した久々の音楽ネタでした♪

【オマケ】2曲ほど貼り付けます。最近のミー&ケイですが最高ですね。

『S.O.S』 モールス信号から始まるイントロがイイです。ピョコンとジャンプする振付けも可愛いですね♪


『渚のシンドバッド』 ワクワクする曲ですね。阿久悠と都倉俊一のコンビってやっぱスゴイんだ@@  しかしこの衣装(笑)。

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2008年9月20日土曜日

映画『ウォンテッド』 ・・・ヘッポコ男の成長物語なんだそうです

●原題:Wanted
●ジャンル:アクション/ドラマ/スリラー
●上映時間:110min
●製作年:2008年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ティムール・ベクマンペトフ
◆出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジェームズ・マカヴォイ、モーガン・フリーマン、テレンス・スタンプ、その他大勢

『ダークナイト』を観に行った時、映画館のロビーに設置されたモニターに本作の映像が流れていた。なんとコンビニ銃撃戦からカーチェイスまでの間を延々流しておった。やるじゃん映画館、ミスって本編を流しちゃった??と思ったらちゃんとした予告編であった・・・。太っ腹には違いない。


暗殺組織フラタニティのメンバ。フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)、ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)、スローン(モーガン・フリーマン)

【ストーリー】
アメリカ。どっかの企業で顧客管理担当を任されているウェスリーは、何の変化も無い生活や職場に辟易し巨漢女の上司の嫌味にムカつく毎日を送っていた。ある日のこと、コンビニで買い物をしていたウェスリーは女豹みたいな女フォックスに出会い、突然の銃撃戦に巻き込まれてしまう。なんとか逃げ延び、フォックスに連れられ到着したのは要塞のような紡績工場。出迎えた初老の男スローンは、大昔に結成され時代の悪者を密かに始末してきた暗殺組織フラタニティの存在とウェスリーの父親がメンバであったことを明かす。そして、先頃抹殺された父親の継承者としてウェスリーを招き入れる。決心したウェスリーは、職場にお礼参りをしたのち、組織に入り過酷な訓練をこなしていく。やがて秘伝の弾道曲げまで習得したウェスリーは、父親を殺した敵陣の核心に近付いていくのだが・・・・・・。

【感想と雑談】
新しい映像感覚。ヘッポコ男の成長物語。そしてアンジェリーナ・ジョリーが相変わらず野獣の雌。

主人公ウェスリーがよかった。変化の無い生活を送り、職場のアホな上司や同僚の態度にストレスMAXになるウェスリーにはきっと多くの人が共感したに違いない。自分も鏡を見るような思いだったりして?(笑)。
コンビニに突然現れる組織の女フォックスに敵の殺し屋。ウェスリーを巻き込んであっという間の銃撃戦だが、ここでフォックスが銃器のヘンテコなアタッチメントを取り出す。なんかカメラが付いていて銃口を直角に曲げ死角にいる敵を狙い撃てる感じの。ここでフォックスの華奢な腕でこんな銃を撃てるのかよ、とか思ってはいけない。これは映画だから。気持ちよければ全てOKなのだ。存分に撃ちまくって頂きたい。
この後、息つく暇なくカーチェイスが始まるのだが、スピンしながらウェスリーをチョコンと助手席に乗っける技が斬新過ぎて笑ってしまった。よくこういうアイデアを思いつくよなあ。

油断していたのが、中盤の電車のアクションである。銃撃戦中心のアクション映画かと思っていたのだが、まさかあんなパニック巨編な映像が見られるとは思ってもいなかった。素晴らしすぎる。ここでも、あれ?あんなことされたら乗客らは・・・とかは絶対に思ってはいけないのだ。物理法則は多少でも無視をしなくてはいけない。これは映画だから。『暴走特急』でもスティーブン・セガールは普通に走って危険を回避していたくらいだし。

ヘッポコ男ウェスリーはイジメに近い過酷な訓練に耐え抜く。そして、最終的に究極の弾丸曲げを習得するようになり立派な男に成長するのだ。あの撃ち方だったら自分にも出来そうな気がする・・・と思った方、もう友達ですね!
ちょっと古い『レモ/第一の挑戦』という作品では、同じく暗殺組織が登場し、韓国武術シナンジュの様々な技をマスタするのだが、その究極の技が「弾丸避け」であった。敵の銃を握る指の動きから弾道を見切り避けるのだ。フラタニティは一撃必殺を目指す「弾道曲げ」、片やシナンジュは絶対に被弾しない「弾丸避け」。これは是非とも、両者の対決を見たいものである。(←ナイナイ)

クライマックスでは、ウェスリーの暴れっぷりやシチュエーションがある映画にソックリだなと思ったけど、それ以上の迫力を出していたし、心のガッツポーズ連続だったので全然OKであった。
ジェームズ・マカヴォイはヘッポコ男のいい成長ぶりを見せてくれたと思う。アンジェリーナ・ジョリーはこの手はお似合いの雰囲気。組織のボスを演じるモーガン・フリーマンも最近『ダークナイト』といい目指す方向を変えてるのか知らないけど、重厚感があってよかったと思う。

監督はロシア人で斬新な映像作家のティムール・ベクマンペトフで、特殊効果もロシアのCG工房で固めている。とにかく独特で迫力のある映像に、バイオレンス度も高いときているので、是非大画面で堪能して頂ければと思います。

来日キャンペーンでは、主演のジェームズ・マカヴォイと主人公の日本語吹替えを担当したDAIGOの共同記者会見が行われ、随分と場を盛り上げたようです。
また、ベクマンペトフ監督もどんなゴツいロシア人なんだろうと思っていたら、なんとも優しそうなアジア系っぽい顔立ちのお方。本作には是非ヒットして欲しいですね。

ところで、DAIGOって誰。



© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
【出典】『ウォンテッド』/東宝東和

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2008年9月17日水曜日

映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 ・・・全員ブツブツ歌ってますがミュージカルなんだそうです

●原題:Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
●ジャンル:犯罪/ミュージカル
●上映時間:116min
●製作年:2007年
●製作国:アメリカ/イギリス
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ティム・バートン
◆出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム・カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエン 、ティモシー・スポール 、ローラ・ミシェル・ケリー 、ジェイン・ワイズナー、その他大勢


悪魔の理髪師スウィーニー・トッド(ジョニー・デップ)と、パイ屋の女主人ラベット(ヘレナ・ボナム・カーター)。二人とも顔色悪すぎ。

【ストーリー】
イギリスはロンドン。悪徳判事に妻と娘を奪われ人生ボロボロになった理髪師ベンジャミン・バーカー。名前をスウィニー・トッドに変え復讐の為にロンドンに舞い戻るが、パイ屋の女主人ラベットと色々やるうちにあらぬ方向へと向かってしまう・・・・・・。

【感想と雑談】
うーむ・・・なミュージカル・スプラッタ映画。

ミュージカルは好きな方である。偏りはあるけども(笑;)、『ファントム・オブ・パラダイス』『ロッキー・ホラーショー』『グリース』『ヘドウィグ』『サウスパーク』なんてのは大好きだったりする。ところが、本作のミュージカルときたら。うーむ。
(↑『ブルース・ブラザース』抜けてるし 笑;)

なんていうのか、特徴的というかキャッチーというのか、そういう耳に残るリズムやメロディにアクションが折り重なってミュージカルも楽しめると思うのだが、本作にはそれがあんまし無かったようでイマイチだった。映像はティム・バートン監督らしくオドロオドロしさは出てたけども。

冒頭、霧のたち込めるロンドンに一隻の帆船が入港してくるが、いきなり甲板で若造がブツブツ歌いだす。すると、間髪入れずにジョニー・デップ演じる主人公が割って入りこれまたブツブツ歌いだす。どうも全体的にブツブツ語るような歌い方でワクワク感がない。ちゃんとメロディに合わせて抑揚ある歌い方をしているとは思うのだが、合間に血がピューッとなってブツブツ歌っている印象しか残っていない。唯一、インチキ理髪師との髭剃り対決前に、丁稚のガキが歌うところが良かったかな。

殆どの役者が初のミュージカル挑戦だったらしいが、ジョニー・デップにヒロインのヘレナ・ボナム・カーターもなかなか上手かったと思う。アラン・リックマンは歌わないだろうと思っていたら、突然歌いだしたのでビックラした。この人もホントいい声で上手かったと思う。ブツブツ歌うのに変わりはなかったけど。

陰鬱でドロドロと渦巻くようなストーリーからして、ワクワク感なんて出せるはずもないかな。これが王道を行くミュージカルなのだとしたら、自分のミュージカル好きというのもまだまだ甘いということか。あ、偏りあるって自分で言ってたわ(笑)。

音楽担当はてっきりダニー・エルフマンかと思っていたら違った。元々はイギリスの伝説をミュージカルにしたのが最初らしく、その時に手掛けたスティーヴン・ソンドハイムが担当されている。音楽についてはティム・バートン監督の思い付きでも何でもなく、昔からの伝統ある作品だったということか。
で、ソンドハイムの過去の作品を調べたらかなりの名作が並んでいたのだが、なんとその中に『わたしが美しくなった100の秘密』を発見!キルスティン・ダンストにセイコ・マツドが共演した大好きな映画だ!!

『スウィーニー・トッド』・・・観直してみようかな(笑;)。

ちなみにIMDbの評価では7.9/10という高評価になっている。海外は好きなんだ、こういうの。


イタリアのインチキ理髪師ピレリ(サシャ・バロン・コーエン)。ニタり顔でブツブツ歌ってないで、さっさと剃れっての。


悪徳判事のターピン判事(アラン・リックマン)。ダンディズム代表。ごっつイイ声してます♪

© 2007 Warner Bros.Entertainment Inc and Dream Works LLC. All Rights Reserved.
【出典】『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』/ワーナー・ホーム・ビデオ

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2008年9月14日日曜日

映画『ブルース・ブラザース』 ・・・レイア姫がバズーカや火炎放射器で攻撃してくるんだそうです

●原題:The Blues Brothers
●ジャンル:アクション/コメディ/音楽/ミュージカル
●上映時間:148min
●製作年:1980年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ジョン・ランディス
◆出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャブ・キャロウェイ、ジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、キャリー・フィッシャー、アレサ・フランクリン、その他ミュージシャン含め大勢

 まだちょっと暑かったりするけど、秋の気配全開ですね。これから食欲と映画の秋にしたいものです。ということで、ブルース・ブラザースなのだ♪なぜか。

【ストーリー】
 シカゴにある刑務所。出所した兄ジェイクを迎えに来る弟エルウッド。全身黒尽くめの兄弟だ。中古のダッジ(パトカー仕様)を飛ばし、生まれ育った孤児院に到着。久々にシスターに会うも孤児院が資産税5千ドルを払えないためヤバイ状況にあることを知らされる。孤児院に住む旧友に薦められ教会に出向いた兄弟は、そこでノリノリのゴスペルを聴き神の啓示を受ける。「バンドしかねぇ!」と叫んだ兄弟は、孤児院救済の為に昔活動していたR&Bバンドの再開を決意する。
 それからは、兄弟はバーのバンドマンやレストランのオーナーなんかに転身していた元仲間らに声をかけ、神の使命なのだと抜かしながら遂にバンドを再結成する。しかし、肝心のステージの当てがない。兄ジェイクはたまたま見つけたカントリーバーで予定のバンドだと嘘こいて演奏してしまう。が、結局バレて逃げまくる。
 兄ジェイクは昔の知合いを脅し、一流ホテルでの演奏を取り付ける。そして5千人が詰め掛け大盛況に終わった兄弟らは、売上金を鞄に仕舞い、ダッジで税務署まで飛ばす。後は5千ドルを納税するだけだ。しかし、これまで兄弟らの騒動に巻き込まれてきた警察や団体らが黙っているはずがなかった。ここから怒涛の追跡劇が始まるのだ。無事に納税し孤児院を救うことができるのか!?ジェイクにエルウッド!


兄のジェイク・ブルース(ジョン・ベルーシ)と弟のエルウッド・ブルース(ダン・エイクロイド)。食い物にも拘りをみせる黒尽くめ兄弟。

【感想と雑談】
 今さら感があるけども、これは音楽アクションそしてコメディ最高の作品。素晴らしすぎる。

 公開当時はハナタレ小僧だったもので、単なるカーアクション程度にしか捉えていなかったけども、改めて今観るともの凄いことになっている。『レイダース/失われたアーク』もそろそろ出るかという時期だった。これを引き合いに出すかと言われそうだが、これに関するサプライズも用意されてる贅沢さだ。ってそうでもないか。

 主人公は、まん丸体型の兄ジェイク(ジョン・ベルーシ)とノッポ体型の弟エルウッド(ダン・エイクロイド)の兄弟。二人とも全身黒尽くめ。彼らと一流ミュージシャンで構成されるバンドがブルース・ブラザース。
 R&Bを愛する彼らが騒動を巻き起こしながら聴かせてくれる歌や音楽がとても素晴らしい。もうノリノリで楽しくなってくる。本作は元々アメリカのバラエティ番組サタデーナイトライブの一人気コーナーだったものを映画に発展させたもので、その前から音楽活動では一大人気を博していたようだ。本作での映画と一体化して聴かせるR&Bやソウルミュージックは気持ちがよすぎる。

 ゲストに呼ばれたジェームズ・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、キャブ・キャロウェイらソウルやジャズ界の大御所が兄弟の行く先々で待ち構え、徐々にリズム感溢れる空気に変えていく様は圧巻だ。特に楽器店の店主を演じるレイ・チャールズが最高。店内に悪ガキが忍び込めば遠慮なく実弾をスレスレにブチ込み、オンボロなオルガンをいかにもレイ・チャールズなアクションで弾きながら歌いだす。それに合わせてブルース・ブラザースがサポートする。そして店外の通行人が踊りだす。耳でも目でも存分に楽しめる場面である。

 アクション要素も半端ではないのだ。兄弟のトレードマークにもなっているパトカー仕様のダッジ。これが何かと飛ばしまくる。
 信号無視による警察の制止を振り切り始まるカーチェイス。なんと舞台はショッピングモール。和やかなオモチャ屋のショーウインドウをブチ破り、ダッジに続いてパトカー群が突入してくる。このオモチャ屋、よく見ると紙一重で客が避けている。凄いぞ。モール内のメイン通りではやたらハンドルを切り、店舗をぶっ壊しながらチェイスする。客も大量に存在しているのだが、これもまたギリギリ避けたりする。セガの『クレイジータクシー』はこれをパクったに違いない。
 これの数年前に完成したロメロ監督の『ソンビ』では同じくショッピングモールを舞台に商品略奪の夢を叶えてくれたが、本作では店舗破壊の夢を叶えてくれるのだ。『ゾンビ』でも暴走族による多少の破壊活動はあったけど、本作には敵うまい。追跡するパトカー群の方が余計に店舗を破壊し、また自爆してしまうのだが、これをテンポの良いBGMがグイグイ煽りまくる。
 この後、ホテルの大ホールで成功を収めた兄弟は、最終目的地の税務署に向けてダッジを飛ばしまくるが、郊外の高速道路や街中でのカーチェイスもこれまたド級の迫力だ。大量のパトカーを潰しまくってカタルシス得られまくり。いったい何台の車を潰したんだろう(笑)。

 また、何事にも常にクールに振舞う兄弟がやたら可笑しい。
 キャリー・フィッシャー演じる謎の女にジェイクはなにかと命を狙われるのだが、兄弟はどんな攻撃をされようと全く怯まない。就寝中にアパートが木っ端微塵にされてもだ。ノーリアクション過ぎて、これがまた笑える。それにしても、スターウォーズの合間にこんな仕事をしていたレイア姫(笑)。
 途中、あるトラブルから兄弟一行を凶暴なカントリーバンドやネオナチ軍団が追跡しまくるのだが、いつも間抜けでハデな自爆をする。ラストのネオナチ軍団に至ってはハデを通り越してファンタジーになっている。どんなに攻撃的で危険な存在であっても兄弟の前では敵ではないのだ。

 監督・脚本のジョン・ランディスとこれも脚本のダン・エイクロイドのセンスが各要素に発揮された素晴らしい作品。30年近く経つのに全く色褪せていないのは、ブルース・ブラザースのその一貫した存在感が絶えずあるからだと思う。残念ながらジェイク役のジョン・ベルーシは亡くなられたけど、その後も続編『ブルース・ブラザース2000』として復活しています。

 とにかく観れば一発で元気になれる、とっても楽しい作品だと思います。未見の方、是非どうぞ。先に書いたサプライズの件、かのスティーブン・スピルバーグ監督がある役で登場してくるのです。どこに出てくるかは観てのお楽しみ♪


教会のゴスペルでは我らがジェームズ・ブラウン牧師がイカす説教を聴かせてくれる。ここで兄弟は神の啓示を受けるのだ。しかし、黒人さんらはノリがよすぎるぜ♪


地獄と化すショッピングモール。破壊されるトイザラス。轢かれそうで轢かれないスタントマンの高等テクニックを堪能しよう。


レイ・チャールズの楽器店。壊れた中古オルガンに文句をつけるとすかさずミュージカルが始まる。この瞬間が堪りません♪


こんなところでM16を構えるレイア姫。ある理由でジェイクの命を付け狙うのだが、その攻撃手法も様々だったりする。バズーカとか火炎放射器とか(笑)。

© 1980 Universal Studios. All Rights Reserved.
【出典】『ブルース・ブラザース』/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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2008年9月11日木曜日

祝1位(?)『ターミネーターX』 ・・・それにしても何故

そういえば「人気記事ランキング」というブログパーツを導入したのだけど、いきなり『ターミネーターX』が1位になってしまった。しかも2位とはえらい大差が付いてる。とっても不思議。そんなに人気があるのか、ターミネーターX。

気になるので、どんな作品なのか今一度簡単に紹介してみよう。


謎のサイトをクリックしたら何故かコンセントから大量のケーブルが飛び出し、ネットの魔界に連れ去られる女。その際の顔。


主人公のボンクラ男が、ネットの魔界から逃げる途中ホテルで一休みしていると、突然出現したメカ団子虫に襲われる。ちっさいな。


ボロ着ターミネーター登場。貧相なドレッドヘアにデカイ頭。両手をブンブン回している姿。最終決戦だ。

これ面白そうですか?

<追記
人気あるといってもこのブログ内の相対的な人気であって、別に世界的に人気がある訳ではないのです。当然ですね(笑)。

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【出典】『ターミネーターX』/トランスフォーマー

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2008年9月6日土曜日

映画『カースド』 ・・・クリスティーナ・リッチと狼人間が対決するんだそうです

●原題:Cursed
●ジャンル:ファンタジー/ホラー/スリラー
●上映時間:97min
●製作年:2005年
●製作国:アメリカ
●言語:英語
●カラー:カラー
◆監督:ウェス・クレイブン
◆出演:クリスティーナ・リッチ、ジョシュア・ジャクソン、ジェシー・アイゼンバーグ、ジュディ・グリア、マイア、その他大勢

 夏も終わってそろそろ秋に入るけど、やっぱりこういうホラー映画は季節に関係なくオールタイムで観たいものですな。


テレビ局スタッフのエリー(クリスティーナ・リッチ)とその弟ジミー(ジェシー・アイゼンバーグ)。

【ストーリー】
 アメリカ。ある夜。テレビ局スタッフのエリーとその弟ジミーは車で走行中に動物らしきものに接触し、誤って対向車と衝突してしまう。慌てて横転した対向車から女性を助けようと駆け寄る二人。しかし、突然現れた獰猛な動物によって女性は連れ去られてしまう。そして呆然とする二人に向かって千切れた女性の上半身が飛んでくる。
 女性を助ける際に動物に噛まれた二人は、軽症ということで翌日から普通の生活に戻るが、徐々に体に変化が現れ始める。生肉を食し、血に異常に反応し、嗅覚や運動神経が異常に発達しだす二人は戸惑いを隠せない。
 狼の仕業だと確信し、色々調べるうちに呪われた野獣の紋章に辿り着いたジミーは、自分とエリーの手の平に同じ紋章が刻まれていることに愕然とする。狼人間の呪いにかかっていたのだ。
 一方では新たな女性の惨殺事件が発生し、街にはヤバイ空気が流れ始める。二人は呪いを解く為に狼人間との対決に挑むのだが・・・・・・。

【感想と雑談】
 
クリスティーナ・リッチである。

 クリスティーナ・リッチがテレビ局スタッフのエリーを演じているのだが、初登場のシーンで「・・・ちっさい」と思った。また髪をアップにしているので、丸顔の半分がオデコになっている。初めて彼女を見た人は「何?」と思うはずだ。たぶん。

 これまで子役のイメージだったけども、立派に成長して大人の役もやるんだわさ、ということかな。でも、なんかやっぱり違和感あるんだわ(笑;)。この後の『スピードレーサー』ではスラッとした感じでイケてた印象があったけども。でもこれは最初のうちで、観ていくうちに慣れてくる。

 狼人間に噛まれた後に、ある晩のパーティ会場でタレント野郎と話しをしているエリーだが、満月になった途端に微妙な変化が現れる。ちょっと驚いた相手のタレント野郎が抜かす「キミはなんて美しいんだ、触りたいぞ」。自分も同じくそう思った。色っぽくなるのだ!エリーが。どうやら、狼人間の呪いは性的魅力も爆発させるらしい。ナイスだ。

 狼人間になりつつあるエリーは色っぽいだけでなく獰猛になったりもする。怪力でトイレのドアを凹ます程だ。弟のジミーと一緒に生肉食ったり、人の鼻血を美味そうに見つめたり、運動神経がバツグンになったりする。ちなみにジミーはゲイネタで笑わせてくれる。
こんな二人だが、なんとか変身するのを我慢しながら真の狼人間を探し出し、最後に対決する訳である。

 冒頭では遊園地の占い師に二人のギャルが男運を占ってもらう。期待に反して占い師は二人に死が迫っていることを告げる。プンスカ怒り出しその場を去るギャル二人だが、このうちの一人が自動車事故の後にエリーとジミーの目の前で惨殺される女性なのだ。上半身だけになって息をする姿は、CGとわかっていてもかなり痛々しい。

 で、残るもう一人。これが実にいい。後のパーティ会場でネコ耳コスプレ女として登場するのだ。エリーの目の前でエリーの恋人に迫ったりして悪い娘だ。でもちょっと好みだったりする。で、このネコ耳コスプレ女を演じるのがMyaという女優。てっきりその「ミャー」という名前からネコ耳コスプレ女を演じたのかと思ったら、なんと「マイア」と発音するらしい。やられた。関係なかったのか。ミャーに賛同する人求む。
で、ネコ耳コスプレ女もその後、駐車場で狼人間に襲われて昇天する。残念。

 製作・脚本はケビン・ウィリアムソンで、監督はウェス・クレイブン。『スクリーム』のコンビですね。なので、本作は青春チックな香りのするバイオレンスでサスペンスなホラーとなっとります。ノリは軽い方だけど、意外な人物がクライマックスを盛り上げる等、大ドンデン返し要素は冴えてると思う。これがケビン・ウィリアムソン流なのかな。

 両氏のお遊び要素なのか、自動車事故を起こす場所がマルホランド・ドライブだったりと、他の映画ネタが所々に登場したりして随分と楽しんで作っているようだ。そういえば最近観たのだ『マルホランド・ドライブ』を!関係ないけど。

 最初は姿がはっきりしなかった狼人間も、最終的に1カットの流暢なカメラワークで変身し、大暴れする様を存分に拝ませてくれる。サービス度もよろしいかと思う。微妙にワイヤーアクション入ってるし。

 古典の狼男を今風にアレンジした本作は、これといって真新しさはないけれど、『スクリーム』のノリやケビン・ウィリアムソンの脚本が好きな方なら楽しめる作品だと思います。あと、クリスティーナ・リッチとマイアのファンの方(笑)。


クンクンクン!嗅覚もバツグンだぜ!後ろでうろたえるのは思いっきり体臭を嗅がれたオッサン。


満月で魅力が増したエリー。あまり変わってないか。いや変わっている。なかなかイイ感じですよね。たぶん(笑)。


出ましたネコ耳コスプレ女(マイア)。この後で悲惨な目に会うのだ。やっぱり名前の発音は「ミャー」に変更しよう。そうしよう。


うがー。なんで中指を立てているのかは、観てのお楽しみなのだ♪

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【出典】『カースド』/ジェネオン エンタテインメント

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